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    /P▲          ◆ JPNIC News & Views vol.114【臨時号】2003.9.30 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.114 です
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8月に韓国にて開催された第4回APNG Campの模様をお届けします。APNG Campも
回を重ねるにつれ、より具体的な活動が見えてきたようです。ますます今後の
活動に期待が高まりますね。では、日本からの参加メンバーによる「熱い」レ
ポートをどうぞご覧ください!

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◆ 目次
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◆ 第4回APNG Campレポート
         1. 第4回APNG Camp概略
         2. APNG Campの達成点と今後
         3. WG紹介
         4. APNG Camp参加者からのコメント

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◆ 第4回APNG Campレポート
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1. 第4回APNG Camp概略
                                               第4回APNG Camp Co-chair
                                                   JPNIC ng-tfメンバー
                                                               柴田 巧
……………………………………………………………………………………………

2003年8月24日・25日に韓国・釜山にて、第4回Asia Pacific Next Generation
Camp(以下、APNG Camp)が開催されました。APNG Campは、インターネットに
関する問題に関心のある人なら誰でも参加することができるオープンな会合で
す。JPNICからは、Next Generation Task Force(*1)(以下、ng-tf)のメンバー
が前回に続いて参加しました。

□APNG Campの概要については、以下のURLをご覧下さい。
  http://www.apng.org/camp/

今回は、APAN(*2)の第16回ミーティングに併せて開催され、会場には、アジア
太平洋地域から約60名のインターネットに関心を持つ若者が集まりました。真
夏の強い太陽が照りつけるビーチ脇の会場では、太陽の強さにも負けない程、
自発的にプログラムを進行し、議論する参加者が目立ちました。

APNG Campの目的は、アジア太平洋(以下、AP)地域における次世代のインター
ネットリーダーを育て、問題を共有し、APの立場で解決策を議論、提案してい
く場となることとしています。その点から考えると、APNG Campのプログラム、
特にチュートリアルを二つのトラックに分け、参加者の興味にできるだけ合わ
せた今回からの新たな試みは、議論を活発にするものとなりました。

新たな試みの一つ目は、インターネットの技術やネットワークの運用について
の最新動向を把握することを目的に、IPv6、VoIP、IDN、Securityなどのセッ
ションが設けられたことです。二つ目はCultureトラックにおいて、インター
ネットの抱える新たな課題を利用者側からの視点で取り上げ、Wireless
Internetの普及が社会に与える影響、ccTLDを巡る動向、P2Pと著作権、などが
報告されたことです。また、参加者の自己紹介や、各国・地域独自の活動の紹
介、APNG Campの運営に関する意見交換を行う時間も設けられました。

また、今回のキャンプの目標として掲げた、Issue orientedなプログラム構成
と継続的な議論を進める仕組み作りという点でも、十分な達成をすることがで
きました。特に、二つのトラックに分けたうちの一つである、Internet
Technology and Operation trackでは、JPNIC ng-tfメンバーがトラック内全
てのプログラム作成・運営をコーディネーションしました。前回のCampの反省
点であった、開催前のプログラムの詳細な要約を公開すべきという点について
は、1ヶ月前からsub-divided program committeeを組織し、ng-tfメンバーが
積極的なコーディネーションを行ってきました。また、継続的な議論の仕組み
に関しても、ng-tf Chairである牧が進行を務めた「Future of APNG Camp」の
セッションにて議論され、参加者が求めているワーキンググループ(以下、WG)
の形と具体的なミッションを整理し、今後の継続的なタスクを確認しています。

今回のCampでは、Junpyo PARK(韓国)、Xin LIU(中国)、柴田巧(日本)の
3名がChairを務めました。各国のChairおよびローカルホストのスタッフ、プ
ログラムスポンサーのDAUM Foundation、およびKRNICの方々には感謝の念をお
伝えすると共に、心から敬意を表したいと思います。また、併設のAPANにも会
場やスタッフの多大なるサポートをいただいており、APANフェローシッププロ
グラム等の充実も間接的にCampへの参加を促す結果となりました。さらに、
Campを下支えしてくださっている各国のシニアメンバーの方々のサポートなし
に、今回のCampは成功できなかったと感じています。今回のCampの成功は、来
年にも引き継がれ、今後も効果的で意味あるCampとすべく、皆様のさらなるご
尽力を期待し、Campの概要報告とさせていただきます。


(*1) JPNIC Next Generation Task Force
     http://www.nic.ad.jp/ja/ng-tf/index.html
(*2) APAN:Asia-Pacific Advanced Network Consortium
     http://www.apan.net/home/index1.htm


……………………………………………………………………………………………
2. APNG Campの達成点と今後
                                          JPNIC ng-tfメンバー  牧 兼充
……………………………………………………………………………………………

APNG Campの役割は、「インターネットにおける新たなissueを提供する場(チュー
トリアル)」と「APのコンテクストにおいて活動を行う場(WG)」の二つの側
面があります。

チュートリアルとしては、今回は、Camp全体をculture trackとtechnology
trackに分割して、technology trackの運営を全面的にng-tfが担いました。ま
た、culture trackについても、APNG Camp全体におけるその役割について提案
を行いました。これは、過去のAPNG Campにおいては、インターネットとは直
接関係のない、もしくはissue orientedではないセッションが目立ち、APNG
Camp自体の有効性が疑問視されていたことを改善するためです。この結果、チュー
トリアルについては、今後インターネットを担う若手人材が新たな知見を得る
場として、一定の役割を果たすことに成功しました。

WGとしては、今までは「feminism」や「youth culture」などの、インターネッ
トと直接関係がなく、issue orientedではないため具体的な活動の伴わないも
のが主流でした。そこで、私がコーディネータを担当した「Future of APNG
Camp」セッションにおいてWGの今後に関する議論を行いました。

このセッションのコーディネーションを引き受けるにあたり、有効なセッショ
ンになるように内容を検討しましたが、Camp自体が扱う領域が不明瞭であり、
参加者の興味分野が分からないという現状があるため、参加者個人がインター
ネットに関連するどういうテーマに興味を持っているかについてアンケートを
実施しました。アンケートの結果を元に、似た興味のメンバーを集めて、今後
の具体的な活動として何ができるかの議論の場を作りました。3分の1くらいの
参加者が「Internet Culture」と返答したことは、Camp参加者の興味の実態を
表していますが、それと同時に、この返答はまだ具体的に興味のあるテーマが
決まっていないともとれるため、Camp運営の難しさが表面化しました。

この議論の結果、以下の新たな三つのWGが立ち上がることとなりました。

 1) Mobile Wireless Security (Chair:史 虹波)
 2) Internet Development in the Asia-Pacific Region (Chair:Ching Chiao)
 3) Internet Business and Venture Start-ups (Chair:牧 兼充)

今後はこのWGを活動の核としながら、APNG Campにおいて具体的な活動を行う
場が整ったことになります。次回のCampに向けては、以下のメンバで構成され
るActivity Committeeを中心に検討が進められています。

               Chair:Xin Liu(清華大学、中国)
         Vice-Chairs:Benson Wu(国立交通大学、台湾)
                      Kyouho Lee Song(延世大学、韓国)
                      遠藤 淳(JPRS)
           WG-Chairs:史 虹波(早稲田大学)
                      Ching Chiao(TWNIC、台湾)
                      牧 兼充(慶應義塾大学)


……………………………………………………………………………………………
3. WG紹介
                                         JPNIC ng-tfメンバー   史 虹波
                                                               遠藤 淳
                                                               牧 兼充
……………………………………………………………………………………………

◆Mobile Wireless Security
 Chair:史 虹波(早稲田大学/JPNIC ng-tf)

モバイル、無線およびそれらを利用する際に関連するセキュリティの研究グルー
プです。このグループの特徴は、学生により構成された学生のための研究グルー
プであるということです。研究情報の交換により全員の研究促進を目的として
いると同時に、これまで研究論文のみに奮闘してきた学生にもIETF、ITUなど
の国際標準が議論される場に研究内容を提出できるようにサポートするWGとなっ
ています。(史 虹波)


◆Internet Development in the Asia-Pacific Region
 Chair:Ching Chiao(TWNIC)

AP地域におけるインターネットを取り巻く現状を理解するため、インターネッ
トの発展が社会に与える影響について、規制・個人情報・ガバナンスなどの法
律的課題やデジタルディバイドといった表面化している社会的事象などを分析、
検討することを活動に掲げています。さらに各国のNIC(Network Infomation
Center)の連携のあり方についても模索します。また、もう一つの柱として、
APNG(Asia Pacific Networking Group)のInternet History Museumの活動を
支えるべく、10年以上の歴史を重ねてきたAP地域におけるインターネットを巡
るさまざまな動きを整理し、次世代の者が先人達の積み重ねてきた活動につい
ての情報を共有するための活動も行っていきます。(遠藤 淳)


◆Internet Business and Venture Start-ups
 Chair:牧 兼充(慶應義塾大学/JPNIC ng-tf)

このWGの目的は、AP地域において新たに起きつつあるインターネット技術に基
づいたベンチャー企業を探すことです。具体的には、AP各国から先進的なベン
チャー企業の事例を持ち寄り、相互に紹介する場を定期的に設けることを考え
ています。また、AP各国のベンチャー企業は他国への国際展開を考えているケー
スが多いため、そういったネットワーキングの場としても発展させていきたい
と考えています。(牧 兼充)


……………………………………………………………………………………………
4. APNG Camp参加者からのコメント(順不同)
……………………………………………………………………………………………

♪牧 兼充(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助手)
    APNG Campは回を重ねるこごとに、一歩一歩進展しつつあります。今回は
    新たにWGが三つ立ち上がったことにより、今後具体的な活動をAPNG Camp
    において行うことが可能になりました。今後ともこの場を有効利用して、
    活動を活性化させていきたいと思っています。

♪遠藤 淳(株式会社日本レジストリサービス)
    今回、三つのWGが立ち上がり、WGを中心に課題意識を持つ参加者による継
    続的な活動の場としてのAPNG Camp を創出する道が開けたと認識していま
    す。5th CampのVice-Chairとして、APの各インターネット関連組織との連
    携を重視しながら、APNG Camp が「インターネットにおける新たな話題が
    提供され、それについての知見を得る場(tutorial)」と「課題意識を持
    つ若手研究者、実務者が課題解決を模索する場(WG)」を兼ねた存在とな
    れるよう、多くの方々のご協力を得ながら、活動を進めて参ります。

♪川上 洋平(NTTコミュニケーションズ株式会社)
    2回目の参加となった今回ですが、前回にもまして主体的・積極的な議論
    が交わされました。各々の関心にのっとり新たにWGが結成されたことはそ
    の何よりものあらわれといえます。私もチュートリアルセッションのアレ
    ンジのなかで共通の関心をもつ仲間を見つけ、Campを離れての活動も実現
    させることができました。この成果を共有し、Campがより多くの人にとっ
    て魅力的な活動の場となるよう努力していきたいと思います。

♪川端 宏生(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
    前回に引き続き、2回目の参加となりました。今回はただ漠然と参加する
    だけではなく、セッションの運営や発表を行うなど、より積極的にかかわ
    ることができました。事前の準備にはとても苦労をしましたが、自分にとっ
    て大変有意義な活動になりました。まだまだ力不足ですが、この経験を生
    かして次回以降につなげていきたいと考えています。

♪佐藤 有希(一橋大学社会学部4年)
    Campへの参加は2回目となり、今回はより積極的に自らの問題意識を他の
    参加者と共有することを目指してCampに望みました。具体的にはFocus of
    Talkersにおいて、情報社会学的な観点からインターネットの教育的・社
    会的貢献の可能性について話すことができました。似たような興味関心を
    持つ参加者と交流し、アイデアを交換できた経験を今後の活動に結び付け
    ていきたいと思います。

♪史 虹波(早稲田大学メディアネットワークセンター助手)
    今回のAPNG Campでは、CampがAP地域の各国の若者の奮闘と連携でしっか
    りと成長してきたことが実感できました。これまでにAPNG Campに多大な
    支援をくださった各国のインターネット業界の方々に深く感謝しておりま
    す。APNG Campに参加するたびに感じるのは、インターネットはマシンを
    繋げる技術だけではなく、国と言語文化の違いを超え、人と人が繋がって
    いくプラットフォームだということです。今後ともAPNG Campの成長に皆
    様と一緒に全力を出したいと考えております。

♪柴田 巧(慶應義塾大学環境情報学部4年)
    APNG Campは一歩一歩発展を遂げ、安定した運用を行える体制が見えてき
    ました。参加者の興味から各論を考え、具体的な成果を上げられる環境、
    土壌も整いつつあります。今回は、Chairとして参加しましたが、今後は、
    私個人としても興味・研究・調査を持ち寄り、議論していきたいと思いま
    す。

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