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    /P▲          ◆ JPNIC News & Views vol.171【定期号】2004.5.14 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.171 です
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家電、車、医療など、幅広い分野へのIPv6の応用が始まりつつあります。この
応用の本格化時代に備え、JPNICは専門家チームを結成し、さまざまな検討を
行っています。本号ではその取り組みについて特集でお届けいたします。

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◆ 目次
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【 1 】特集 「新IPv6アドレスポリシーへの取り組み」
【 2 】News & Views Column 「インターネットとリサーチ」
          JPNIC IRR専門家チームメンバー/東京大学大学院
          長橋賢吾氏
【 3 】インターネット用語1分解説 「BGPとは」
【 4 】統計資料
         1. JPドメイン名
         2. IPアドレス
         3. 会員数
         4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 1 】特集 「新IPv6アドレスポリシーへの取り組み」
                  JPNIC IPv6アドレスポリシー企画策定専門家チームチェア
                                     NTT情報流通プラットフォーム研究所
                                                              藤崎智宏
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

IPv6の特徴の一つとして、そのアドレス数の多さが挙げられます。この膨大な
アドレス空間を利用することで、パーソナルコンピュータが中心である現在の
インターネット利用状況の枠を飛び越えた新たな応用への発展が期待されてい
ます。そのような利用方法の一つとして、製品のシリアル番号といった識別子、
自動車・交通システムでの利用など、あらかじめ製品にアドレスを埋め込んで
の利用が考えられます。JPNICにて、家電業界をはじめとする数社にヒアリン
グを実施した結果でも、

・IPv6アドレスをシリアル番号等の製品識別子に利用したい
・利用の際には製品にあらかじめアドレス(識別子)を付与しておきたい

といったニーズがあることが確認できています。また、IPv6普及・推進協議会
(http://www.v6pc.jp/jp/)より、センサー等の機器に対してIPv6アドレスを
割り当てるニーズがあることも報告されています。

アドレスの割り振りについて考えますと、現在のIPv6アドレスは、IPv4アドレ
スと同様にISPを中心とした割り振りが実施されています。すなわち、上述し
たような、アドレスをシリアル番号等の製品識別子に利用する、といった新た
なIPv6アドレス割り振りのニーズに対しては、現状のアドレスポリシーではIP
アドレスの割り当てとインターネット接続性との関連が強く意識されているた
め、アドレスを割り振ることは難しい状況であると考えられます。

このような新たなニーズが具現化した際に即座に対応できるよう、JPNICでは
「IPv6アドレスポリシー企画策定専門家チーム」を組織し、ISPを経由しない
アドレス割り振りの技術的実現性の検討、IPv6アドレスポリシー改訂の要否検
討を実施しました。

検討の結果、製品の識別子等、機器固有のIDとしてIPv6アドレスを固定的に割
り当てて利用した場合でも、

・技術的には、モバイルIPやVPNトンネリング等を用いることにより割り当て
  たIPv6アドレスに対する接続性を提供することは可能

・現実に実装する場合には、
   - モバイルIPなどのノードに事前にアドレスを割り当て、そのアドレスに
     対するインターネット接続性を提供する機構を実装するコストや、機器
     に組み込む際のプログラム量
   - 対象物が膨大な数になることを考慮に入れた利用技術のスケーラビリティ
   - 対象物に対するアクセスのセキュリティ、対象物所有者のプライバシー
  等を考慮する必要がある

・アドレスポリシーの観点からは、接続性が提供できる前提に立つと、取得を
  希望する組織がサービスプロバイダとなるモデルであれば、現行のIPv6アド
  レスポリシーの範囲でも取得が可能と考えられるため早急な改変の必要性は
  低いが、今後の具体的な要求とあわせて検討していく必要がある

という結論が得られています。また、専門家チームからJPNICに対し、「JPNIC 
としてIPv6利用をさらに促進するという観点からも、IPv6アドレスの取得だけ
を目的とする組織がJPNICのIPアドレス管理指定事業者になれるような仕組み
を検討すべきである」という提言を実施しました。
 
このようなIPv6アドレスの新しい利用方法を可能とするアドレスポリシーに関
しては、IPv6普及・高度化推進協議会のリモコンノードSWGにおいても検討さ
れており、検討の報告が

  http://www.v6pc.jp/jp/wg/remoteSWG/

に公開されています。

今後も、新サービス市場の動向把握に努め、新たなサービスに対してその時々
のアドレスポリシーが整合しているかどうかを時宜に応じて検証していきたい
と考えています。

なお、「IPv6アドレスポリシー企画策定専門家チーム」の検討結果の詳細につ
きましては下記Webページにて掲載しておりますので、ご興味のある方はぜひ
ご覧ください。

□IPv6の新しいアドレス利用形態に関する報告書
  http://www.nic.ad.jp/ja/research/newusageipv6/


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→ 会員優待に関する問い合せ先:jpnic-news@nic.ad.jp
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 2 】News & Views Column 「インターネットとリサーチ」
                                         JPNIC IRR専門家チームメンバー
                                                        東京大学大学院
                                                              長橋賢吾
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4月からとある大学で「リサーチの基礎」という授業を大学2年生向けに、非常
勤講師として担当していますが、はじめにリサーチとは何か? 聞いてみまし
た。ほとんどの学生は、調査して何かを生み出す、調べたものを論文にしてま
とめる、難しいもの、といったイメージを挙げていました。では、リサーチと
は一体どういったものでしょうか?

物理学者のR.ファインマンは、「数学や物理というのは神様のやっているチェ
スを横から眺めて、そこにどんなルールがあるのか、どんな美しい法則がある
のか、探していくことだ」と述べています。私はこれを一歩進めて、リサーチ
とは一編の探偵小説を書くようなもの、だと思っています。どんな探偵でも根
拠なしに犯人を見つけ出せません。中には天才的な勘を駆使して、直感的に犯
人を見つけ出す場合もあるかもしれません。しかし、そこにも必ずなぜ彼・彼
女が犯人なのか? という根拠が含まれています。良質な探偵物語ほど、その
「なぜ?」を追いかける根拠、およびそれに至るプロセスが巧みに描かれてい
ると思います。そして、この「なぜ?」は、数学、物理などすべてのリサーチ
に共通していると感じています。

私はインターネットに関するリサーチに従事しており、インターネットのリサー
チに関してもこれと全く同様のことが言えると思います。現在私は自律システ
ム(AS)をまたぐルーティングについて調査しています。このルーティングは、
BGP(*)と呼ばれる10年以上も前に策定されたプロトコルを利用していますが、
さまざまな問題が指摘されています。では、多くの問題が指摘されつつBGPが
ここまで利用されているのはなぜでしょうか? 私はその原因(犯人!?)を
インターネットの大規模ISPを頂点とした階層的なトポロジーにあると推定し
ています。つまり、小規模なサイトがBGPで問題をおこしても、大規模ISPによっ
てその影響が吸収されるのではないかと思っています。

残念ながら(?)、この探偵物語はまだ途中であって完結していません。しか
し大事なことは、どんなもの・ことでも「なぜ?」を追求することだと思いま
す。探偵物語でも「なぜ?」がなければ物語が進みません。リサーチでも「な
ぜ?」がなければ事実をまとめただけのレポートで終わってしまいます。リサー
チという形式にとらわれることなく、「なぜ?」を追求する姿勢が大切だと思
います。

(*) BGP:インターネット用語1分解説「BGPとは」をご参照ください


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 3 】インターネット用語1分解説  「BGPとは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「Border Gateway Protocol」の略。現在のインターネットにおいて、ISPなど
の相互接続時にお互いの経路情報をやり取りするために使われる経路制御プロ
トコルです。

相互接続されるネットワークは自律システム(Autonomous System:以下AS)
と呼ばれ、それぞれのASが内部に持っているネットワークに関する経路情報は、
それらを個別に扱わず、連続するネットワークブロックをひとかたまりにして
他のASに広告されます。これを経路集成(あるいはアグリゲーション:
aggregation)と呼びます。

BGPは一般的に二つ以上のASに接続される場合に必要となります。この場合、
インターネット上のいろいろな対地に対して、どの隣接ASを通じてトラフィッ
クを到達させるかに関する方針 = ルーティングポリシーを立てる必要があり
ます。このルーティングポリシーに従った経路制御をポリシールーティングと
呼びます。

BGPはこのポリシールーティングを実現するために、経路情報にいくつかの属
性パラメータ(パス属性値と呼ばれる)を付加することができます。このパラ
メータを調整して経路情報を広告すること、あるいはこのパラメータに従って
経路情報の優先制御を行うことで、ポリシールーティングを実現します。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1. JPドメイン名

o 登録ドメイン数(2003年12月~2004年5月) 
-------------------------------------------------------------------------------
日付|JP AD  AC    CO    GO   OR    NE    GR   ED   LG  GEO   GA    GJ   TOTAL
-------------------------------------------------------------------------------
12/1|0 319 3026 247784 810 18040 17469 9752 4312 1781 4238 196777 45485 549793
 1/1|0 318 3035 248923 813 18160 17441 9709 4332 2228 4234 199698 45402 554293
 2/1|0 316 3044 250295 814 18269 17448 9659 4343 2611 4245 204166 45374 560584
 3/1|0 316 3051 251543 821 18405 17433 9614 4358 2824 4260 209103 45286 567014
 4/1|0 316 3068 253806 827 18617 17459 9579 4394 3001 4268 213900 44423 573658
 5/1|0 312 3086 255649 830 18748 17417 9534 4241 3008 4247 218888 44374 580334
-------------------------------------------------------------------------------

 GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
 GJ:汎用ドメイン名 日本語 


2.IPアドレス

o APNICからの割り振り/返却ホスト数(2003年11月~2004年4月)
 ---------------------------------------
  月 | 割り振り |   返却   | 現在の総量 
 ---------------------------------------
  11 |   786432 |        0 |   27131904
  12 |   851968 |        0 |   27983872
   1 |   589824 |        0 |   28573696
   2 |   655360 |        0 |   29229056
   3 |   458752 |        0 |   29687808
   4 |  2293760 |        0 |   31981568
 ---------------------------------------

□統計情報に関する詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/stat/


3.会員数  ※2004年5月13日 現在

 --------------------
  会員分類 | 会員数 |
 --------------------
  S会員    |      3 |
  A会員    |      2 |
  B会員    |      9 |
  C会員    |      4 |
  D会員    |    196 |
  個人推薦 |     40 |
  賛助会員 |     45 |
 --------------------
  合計     |    299 |
 --------------------

□会員についての詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/


4. 指定事業者数  ※2004年5月13日 現在

  IPアドレス管理指定事業者数          369


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【 5 】イベントカレンダー 
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  2004.5.14(金)              第46回通常理事会 
  2004.5.20(木)              第18回評議委員会 
  2004.5.23(日)~25(火)      NANOG 31 (San Francisco, California, USA) 
  2004.5.31(月)~6.1(火)     RSA Conference 2004 Japan [後援] 
                             (東京、赤坂プリンスホテル) 
  --------------------------------------------------------------------
  2004.6.18(金)              第23回通常総会(東京、大手町サンケイプラザ) 
  2004.6.21(月)~22(火)      CENTR 22 (Stockholm, Sweden) 
  2004.6.25(金)              第4回JPNIC担当者との個別相談会 
  --------------------------------------------------------------------
  2004.7.2(金)               AP* Retreat (Cairns, Australia) 
  2004.7.2(金)~5(月)        APNG 5Th Camp (Cairns, Australia) 
  2004.7.4(日)~6(火)        Global IPv6 Summit Korea 2004 
                             (Seoul, Korea) 
  2004.7.5(月)~9(金)        18th APAN (Cairns, Australia) 
  2004.7.8(木)               第6回JPNICオープンポリシーミーティング
                             (東京、日本教育会館) 
  2004.7.19(月)~23(金)      ICANN (Kuala Lumpur, Malaysia) 
  2004.7.22(木)~23(金)      JANOG 14 (宮崎、宮崎市民プラザ) 

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 JPNIC News & Views vol.171 【定期号】 

 @ 発行         社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
                 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F 
 @ 問い合わせ先   jpnic-news@nic.ad.jp 
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