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    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.481【特別号】2007.9.11 ◆
  _/NIC
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   ┃        JPNICはIPv4在庫枯渇の問題に取り組んでいます         ┃
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   ┃★Webサイト:「IPv4アドレスの在庫枯渇に関して」             ┃
   ┃  http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/                      ┃
   ┃                                                            ┃
   ┃★IPv4アドレス在庫枯渇関連レポートは毎月10日前後の発行です  ┃
   ┃★バックナンバー:                                          ┃
   ┃  http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/          ┃
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◆ IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第3回]
   ~残存IPv4アドレスのIANAからRIRへの割り振りなどのポリシー検討状況
     について~
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IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート[第2回](*1)では、各RIRに提出されている
在庫枯渇に関係するアドレスポリシー提案についてご紹介いたしました。ここ
では、2007年9月7日に終了したばかりのAPNICミーティングへ提出されてい
た、両提案の検討結果についてご報告いたします。なお、各提案の詳細につい
ては、IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート[第2回]をご参照ください。

  (*1) JPNIC News & Views vol.479
       IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第2回]
       http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2007/vol479.html


◆ 各提案の検討結果

(1) 残存IPv4アドレスのIANAからRIRへの割り振りポリシー(LACNIC)
(2) 残存IPv4アドレスのIANAからRIRへの割り振りポリシー(JPNIC)

IANAの在庫がある数に達したタイミングで、各RIRへ一斉に残存/8を同数ずつ
分配し、IANAからの分配を終了するというのが各提案の骨子です。LACNIC案で
は、各RIRへ当初「5個ずつ分配」としていましたが、会議直前に「2個ずつ分
配」に修正されていました。JPNIC案では、これを「1個ずつ分配」としていま
す。

APNICミーティングでは、この2本の提案をまとめて議論しました。結論として
はコンセンサスに至らず、継続議論という扱いになっています。

本提案に対する会場からの反対意見としては、「最後の/8を二つ、もしくは一
つずつ各RIRへ分配しようとしているが、その具体的な数の必要性や根拠が明
確ではないため、賛成できない」というものが主なものでした。

ミーティングの場では、「もしこのような割り振りポリシーがあったと仮定し
て、/8を各RIRに分配する量として適切なのは2個か1個か」という問いかけも
なされましたが、会場の意見としては1個への支持が大多数でした。

今後はミーティングの場で出された意見を参考に、さらに議論を続けていくこ
ととなります。


(3) APNICにおけるIPv4アドレスの移管ポリシー

現在原則として認めていないIPアドレスの移管を、ある一定の条件を満たすこ
とを条件に、APNICが正式に移管を認めるというものです。

結論として、本提案はコンセンサスに至らず、継続議論という扱いになってい
ます。

ミーティングの場では本提案に対する強い反対意見は聞かれなかったものの、
今までのアドレス分配の原則を変更するものであり、拙速に決めず慎重に検討
すべきであるという意見が複数出されました。提案者側も、今回の提案目的を
「フィードバックを得るため」と明言していたこともあり、継続して議論する
こととなりました。


(4) APNICコミュニティによって提出された決議文の紹介

ポリシー提案を議論するセッションの冒頭、IPv4アドレス在庫枯渇に対する
APNICコミュニティの決議案(*2)が上程されました。内容はおおよそ以下の通
りで、異議無く承認されています。

 - 現在の消費ペースが続けば、IPv4アドレスの在庫は今後2年から4年の間に
   枯渇する。
 - この状況にあって、我々は責任あるアドレス管理の手段を分析し採用する
   必要があり、アドレス管理ポリシーもそれに従って変化する可能性があ
   る。
 - インターネットの将来のためにはIPv6が重要であることを認識し、IPv6の
   積極的な採用を奨励する。
 - オープンでボトムアップな意志決定システムを支持しつつも、同時にコ
   ミュニティの専門家による強いリーダーシップで本問題に対処することが
   必要である。


(*2) APNICコミュニティ決議文
     http://www.apnic.net/meetings/24/program/sigs/policy/resolution.html


今後開催が予定されている、RIRのミーティング日程は以下の通りです。これ
らのミーティングでもIPv4アドレス在庫枯渇に関係するアドレスポリシーが提
案されていますので、適宜状況をご報告していきます。

9/23~9/28   AfriNIC-7 (Durban, South Africa)
10/17~10/19 ARIN XX   (Albuquerque, NM, USA)
10/22~10/26 RIPE 55   (Amsterdam, Netherlands)

お気づきの点がありましたら、本件お問い合わせ窓口、
ipv4exh-comment@nic.ad.jpまでお知らせください。

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
            http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html

        IPv4アドレス在庫枯渇関連のQ&Aは特集ページをご覧ください。
            http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/
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 JPNIC News & Views vol.481 【特別号】

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