=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.648【特別号】2009.6.24 ◆ _/NIC =================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ JPNICはIPv4在庫枯渇の問題に取り組んでいます ┃ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ┃★Webサイト:「IPv4アドレスの在庫枯渇に関して」 ┃ ┃ http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ ┃ ┃ ┃ ┃★バックナンバー: ┃ ┃ http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第21回] ~Interop Tokyo 2009レポート~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Interop Tokyo 2009が、2009年6月8日から5日間の日程で開催されました。今 年のInteropでは、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース(以下IPv4枯渇TF)が 展示ブースを出展した他にも、IPv4アドレス在庫枯渇に関連するワークショッ プやコンファレンスがいくつか開かれました。今回はその様子をお伝えしたい と思います。 ■IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース展示ブース 2009年6月10日から3日間の展示会期間中、IPv4枯渇TFのブースでは、TF参加団 体や関連組織・企業のパネル紹介とデモが行われ、また、特設ステージではプ レゼンテーションが実施されました。 パネルとデモ展示は大きく四つのテーマに分けられ、ブース中央の「IPv4アド レス枯渇とは!」をテーマにしたエリアでは、総務省による研究会やIPv6協議 会の活動を紹介したパネルが展示され、IPv4アドレス在庫枯渇に関する概要が わかるようになっていました。この中でJPNICも、IPv4アドレス移転ポリシー を解説したパネル展示を行いました。 「IPv4アドレス枯渇対応モデル」エリアでは、IPv4枯渇TFの活動紹介パネルの 他に、Tokyo 6to4(*1)のデモ展示などIPv4アドレス在庫枯渇への対応手段に関 連する技術なども展示されていました。また「IPv6移行モデル」では、IPv4枯 渇TFの教育テストベッドワーキンググループ(WG)やアクセス網WGのパネルな ど、在庫枯渇対応策としてのIPv6導入に関連する展示が行われました。そして 「IPv6サービス」エリアには、日本ケーブルラボのIPv6ネットワークの展示 や、サイバー関西プロジェクトの映像配信サービスのデモ展示などがありまし た。 特設ステージでは、3日間を通じて合計30以上のプレゼンテーションセッ ション(*2)が行われ、毎回用意した約20席は満席となり、常に立ち見の方がい るくらい盛況でした。各プレゼンテーションの内容は、IPv4アドレス在庫枯渇 に関連する動向や影響などの解説、IPv6に関する技術や動向の解説、業界ごと の対応についてなど、IPv4アドレス在庫枯渇を切り口としながらもかなり多岐 にわたり、短時間ながらも有益なものが多かったように思います。 ちなみに、会期中最多の聴衆を集めたのは、JPNICインターネット推進部前村 昌紀が行った「IPv4アドレス在庫枯渇とはどういうことか」という発表でし た。この他にもJPNICからは、IP事業部の佐藤晋がIPv4枯渇TFの広報WGとし て、前回(*3)ご紹介したアンケート結果(*4)を含む広報WGの活動報告を、また IP事業部の奥谷泉が、IPv4アドレス移転ポリシーを含む在庫枯渇後のアドレス 管理に関する解説を行いました。 ■ワークショップ 展示会に先立ち2009年6月8日から行われたワークショップトラックでは、2日 目の2009年6月9日に、「現実論としてのIPv4枯渇への対応策とIPv6の導入策」 (*5)と題し、IPv4アドレス在庫枯渇およびIPv6利用の状況を踏まえ、枯渇への 対応策としてのIPv6導入について事例を交えながら解説するプログラムがあり ました。ISPにおけるNAT利用に関する技術的解説とその課題や、データセン ターでの対応、また企業システムにおけるIPv6対応の課題やコンテンツプロバ イダの対応事例紹介など、幅広い対象に向けた内容のプログラムとなっていま した。 ■コンファレンス コンファレンストラックにおける、IPv4アドレス在庫枯渇および対応策として のIPv6導入に関わるプログラムは、次の三つのものがありました。 まず一つ目は、2009年6月10日に行われた「標準化、運用、アドレス管理にお けるIPv6 最新動向」(*6)です。このプログラムでは、IETFにおけるIPv6関連 技術の標準化プロセスの最新動向の紹介、IPv6ネットワーク運用経験に基づく 事例紹介、またIPアドレス管理面からIPv6アドレスの分配状況とIPv6アドレス に関するポリシーの解説が行われました。 二つ目は、同じ2009年6月10日に開催された「IPv6 ~運用における問題と解 決~」(*7)というプログラムで、IPv6ネットワークの構築や運用面での課題、 注意事項などの具体例の説明が、現在IPv4枯渇TFで構築・準備を進めている IPv6テストベッドの紹介を交えながら行われました。 三つ目は、最終日の2009年6月12日に行われた「IPv6 Hot Topics 2009」(*8) です。このプログラムでは、海外のIPv6導入およびIPv4アドレス在庫枯渇への 対応状況の紹介と、ビジネス面における最近のIPv6対応事例の紹介などが行わ れました。またこのプログラムの中でも、先述のIPv6テストベッドとそれを利 用した、IPv6技術者育成のためのハンズオンセミナーについての紹介も行われ ました。 今年のInteropは、展示ブースやコンファレンスはどこも盛況でした。このイ ベントを通じて、IPv4アドレス在庫枯渇に関する一般の認知、理解はまだ足り ないようにも見受けられました。IPv4枯渇TFのブースでも、前回ご紹介した アンケートと同じ内容のアンケートを実施しましたので、この結果も今後の活 動の参考にしていきたいと思います。 (*1) Tokyo 6to4 http://www.tokyo6to4.net/ (*2) Interop 主催者企画「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」 http://www.interop.jp/pavilion/ipv4.html (*3) JPNIC News & Views vol.640 IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第20回] http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2009/vol640.html (*4) IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース 枯渇対応進捗アンケート報告 http://www.kokatsu.jp/blog/ipv4/data/kokatsu-research-200904.pdf (*5) 「現実論としてのIPv4枯渇への対応策とIPv6の導入策」 https://reg.cmptech.jp/public/session/view/1056 (*6) 「標準化、運用、アドレス管理におけるIPv6 最新動向」 https://reg.cmptech.jp/public/session/view/1066 (*7) 「IPv6 ~運用における問題と解決~」 https://reg.cmptech.jp/public/session/view/1072 (*8) 「IPv6 Hot Topics 2009」 https://reg.cmptech.jp/public/session/view/1084 参考:Interop Tokyo 2009: http://www.interop.jp/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html IPv4アドレス在庫枯渇関連のQ&Aは特集ページをご覧ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.648 【特別号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2009 Japan Network Information Center