=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.700【臨時号】2009.12.11 ◆ _/NIC =================================== ---------- PR -------------------------------------------------------- 【株式会社MECHA】 ┏・・■集客コスト削減・売上向上!お店のIT化ツール ■・・━━━━┓ ┃ MECHA e 商売繁盛パックは、お店の集客、売上向上に役立つツー ┃ ル。操作簡単で費用対効果抜群。お申込・お問合せはこちらから↓ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□http://mecha.ad.jp/ ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.700 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本号では、vol.699に続き、広島市で開催された第76回IETFのレポート[第2弾] として、「DNS関連WG報告」をお届けします。 なお、[第1弾]の「全体会議報告」については、以下のURLからご覧ください。 □第76回IETF報告 ○[第1弾] 全体会議報告(vol.699) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2009/vol699.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 第76回IETF報告 [第2弾] DNS関連WG報告 JPNIC DNS運用健全化タスクフォースメンバー 東京大学 情報基盤センター 関谷勇司 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■dnsext WG 今回のdnsext WG会合では、TCPによるDNS問い合わせに関する話題が多くとり あげられました。これは、DNSSECの導入によりクエリサイズが大きくなること を解決する方法としての、TCPクエリの利用を想定した議論となっています。 draft-ietf-dnsext-dns-tcp-requirementsの発表では、RFC1123においてTCPに よるDNSクエリ応答のサポートがSHOULDと明記されており、それをMUSTに変え る必要があるのではないかと提案がありました。またEDNS0といった提案もあ り、いまだUDPによるDNSクエリが一般的ではあるが、DNS実装としてはTCPを必 須項目にするべきだ、と提案がなされました。しかしこの提案に対して、CPE といった小型の機器に内蔵されるDNS Proxy等はTCPをサポートしていないもの が多く、EDNS0とTCPどちらもまだ、必ず機能するというものではないため、対 策が必要であるとの認識がなされました。 次に、"TCP for DNS security consideration"という発表が行われました。こ れは、TCPに発見されているセキュリティ問題 (draft-ietf-tcpm-tcp-security)に対して、DNSとしてどう対応すべきかとい う提案です。HTTP Keep Aliveと同じように、永続的にDNSサーバ間でTCPコネ クションを保つような仕組みが必要になるかもしれないので、DNSクライアン トは積極的にTCP active closeを行うべきだという提案がなされました。DNS クエリにTCPが本格導入されるにあたっての注意点を提起する発表となりまし た。 また、APNICのGeoff Huston氏から、"An Experiment in Implementing a Stateless TCP DNS Server"という発表が行われました。これはDNSクエリ応答 のために簡略化されたTCPを用いるという提案です。もっとも、本人はこの提 案を"Really a Bad Idea!"と言っており、本気で提案したわけではないのです が、思いついて実験してみたらできてしまったので紹介した、というもののよ うです。ユーザーランドでTCPによるDNSクエリを受け取って、DNSサーバに仲 介するというDNS Proxyモデルです。 以上のような、TCPによるDNSクエリに関する話題が会合の中心となりました。 DNSSECの導入をにらんだ、現実的な提案が行われていたように思われます。 ■dnsop WG dnsop WG会合では、DNSSEC鍵更新に関する話題、ならびにDNSSECのトラストア ンカーに関する話題に多くの時間が割かれました。 まずdraft-morris-dnsop-dnssec-key-timingについての発表が行われ、DNSSEC のZSK、KSKの鍵更新を行うタイミングに関して提案がなされました。発表後の 質疑応答では、署名アルゴリズムの導入や削除に関する記述がもっと必要との 提案がありました。ゾーンの署名サービスを提供しているOpenDNSSECも、この 提案に基づいて鍵更新を行っているそうです。引き続き議論が行われます。 また、draft-ljunggren-dps-frameworkに関する発表も行われました。これ は、ドメイン名レジストリに対して.seにおけるDNSSEC署名の経験を踏まえた 提案を行っている文章です。署名されたゾーンの生成や更新、鍵の更新時にお ける処理等を提案した文章となっています。 他には、CNNICの方がIDN TLDに関する発表を行いました。日本よりも漢字の バラエティが多い中国では、"bank.中国"と"bank.中國"の扱いをどうするの か、等大きな議論になっているようです。 ■Root DNSSEC Presentation with Q&A IETF76において、公式なBoFではないのですが、オープンな会合として"Root DNSSEC Presentation with Q&A"という会合が開催されました。これは、Root DNSオペレーターやレジストリ、ICANNの有志からなるRoot DNSSECデザイン チームによる、Rootゾーンの署名計画の報告と質疑応答が行われた会合です。 まずRootゾーンの署名時期や、鍵管理の仕組みについて報告がありました。そ して鍵の所有者を明確に定義し、VeriSign社が行うゾーン署名のシステム説明 とその流れが報告されました。その後の質疑応答では、鍵が盗まれた際の緊急 処理やゾーンの緊急再署名に関する話題を中心として、活発な議論が行われま した。 署名されたRootゾーンの提供は、来年7月までに行われる予定となっており、 DNSSECの導入が急速に始まろうとしている感がうかがえました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.700 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2009 Japan Network Information Center