=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.728【特別号】2010.3.24 ◆ _/NIC =================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ JPNICはIPv4在庫枯渇の問題に取り組んでいます ┃ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ┃★Webサイト:「IPv4アドレスの在庫枯渇に関して」 ┃ ┃ http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ ┃ ┃ ┃ ┃★バックナンバー: ┃ ┃ http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第28回] ~海外等におけるIPv6のサービス状況と、サービスリストのご紹介~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ IPv4アドレスの未分配の/8ブロック(約1,678万個を内包したアドレスブロッ ク)も、全256ブロックのうちの22を残すのみとなり、中央在庫という意味で は残り8.6%を切るという状況になりました。消費予測からすれば、順当な消 費ペースではあるものの、「在庫の枯渇に備える」「この機を新ビジネスの チャンスととらえる」という意味では、いよいよ、事業者側の準備において も、カウントダウンの時期が近づいてきたと言えるでしょう。 「IPv6、IPv6と言うけれど、それを提供するサービスがないではないか」と 言われたのは今や昔です。最近は、IPv6のサービスも随分と目につくように なってきました。本号では、海外も含むIPv6の主要なサービスの提供状況と、 IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースが集めた、日本国内を主としたIPv6サー ビスの一覧表である「IPv6サービスリスト」のご紹介をします。 ■主要なWebサービスなどにおけるIPv6提供状況 JPNICのWebサイトもIPv6に対応していますが、近頃は企業のWebサイトにも 「IPv6 Ready」の表示を数多く見かけるようになりました。そのような中で、 何と言っても多くの人の記憶に残った一番大きなIPv6対応のニュースは、 Google社がgoogle.comに続き、YouTubeにおける対応を今年の2月に完了させ た、ということではないでしょうか。これがトリガーとなり、今後多くの Webサービスが追随する形でIPv6対応が必要とされていくでしょう。 現に、Microsoft社、Wikipediaは部分的にIPv6の対応を済ませており、 Facebook、eBay、Yahoo!も、今後の積極的な対応を表明しているということ です。 また、アクセス系での商用のIPv6接続サービスということでは、Remi Despres氏が提唱する「6rd(IPv6 Rapid Deployment)」を用いたフランスの FREE Telecom(free.fr) によるものが有名です。6rdは、IPv4ネットワーク上 にIPv6パケットをトンネリングする「6to4」技術を改良したものです。6to4 は手軽にIPv6接続を提供できるところが大きなメリットではありますが、イ ンターネット上に置かれたランダムな6to4のゲートウェイを経由しなければ なりません。しかし6rdでは、そのISP内などの特定サイト内でこの処理を完 結させるため、単一事業者による管理に適していると言えます。日本におい ても、この6rd技術を用いたIPv6インターネットサービスとして、ソフトバン クグループが「IPv6 for Everybody!」と題した構想を発表しました。 さらには、世界最大のキャリアと言っても過言でない中国電信(チャイナテレ コム)からも、2012年に商用のサービスを開始するという正式なアナウンスが ありました。 ■「IPv6サービスリスト」について このような状況下、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースでは、「IPv6サー ビスリスト」と称し、主に日本国内で提供されているIPv6「正式サービス」 の一覧を、Webサイト上(*1)で公開するという活動を開始しました。事業者の 皆さんから自己申告ベースで、自社で提供しているIPv6のサービスを申告し ていただき、順次Web上に掲載しています。 (*1)http://www.kokatsu.jp/blog/ipv4/data/ipv6service-list.html 「IPv6サービスリスト」は、(1)アクセス、(2)データセンター、(3)ホスティ ング、(4)コンテンツ提供、(5)その他という五つのカテゴリーに分かれてお り、このリストに掲載できる、IPv6サービスの要件とは、 a) 接続性(アクセス)提供、コンテンツ・アプリケーション提供などインター ネットサービスで、IPv6による通信を可能にする、あるいはIPv6を介し て提供されるもの b) 正式サービスとして既に提供されていること。ここで正式サービスとは、 利用にあたり不具合に関するサポートが提供されるなど、サービス可用 性が事業者によって一定水準で保証されているものを指す。有償か無償 かは問わない。 ということになっています。2010年3月4日時点で、11社53サービスが掲載さ れています。 サービス提供事業者各位のIPv6サービスの認知度向上のみならず、他業種に 向けたIPv6サービスの普及・浸透状況のアピールや、利用者に向けた利用可 能なIPv6サービスの一覧としても機能するリストです。 このリストに載っているもの以外にも多くのサービスが、すでにIPv6 Ready として提供されていることと思います。もし、ご自身の会社でも同等のサー ビスを提供しているということがあれば、応募要項(*2)をご覧の上、 v6servlist@kokatsu.jpまで、電子メールにてご応募ください。 (*2)http://kokatsu.jp/blog/ipv4/news/2010/02/ipv6-3.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html IPv4アドレス在庫枯渇関連のQ&Aは特集ページをご覧ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/#id0005 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.728 【特別号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2010 Japan Network Information Center