=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.931【臨時号】2012.2.1 ◆ _/NIC =================================== ---------- PR -------------------------------------------------------- 企業の事業所間ネットワークやインターネット接続ならトークネットに。 法人・官公庁向けに17,000回線を超える実績があるサービスの紹介はこちら↓ http://www.tohknet.co.jp/ ◆○◆○◆○ 東北電力グループ TOHKnet(トークネット)◆○◆○◆○◆ ◆○◆○◆○ 会社名:東北インテリジェント通信株式会社 ◆○◆○◆○◆ ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.931 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JPNICでは、IPv4/IPv6の検証環境(テストベッド)を2011年12月5日より無償提 供しています。本号では、このテストベッドの概要をご紹介します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 無料で使えるIPv4/IPv6検証環境(テストベッド)が再始動しています JPNIC インターネット推進部 根津智子 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JPNICは、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース、IPv6普及高度化推進協議 会、独立行政法人情報通信研究機構の多大なるご協力と連携のもと、これか らIPv6に対処しなければならない状況にある企業、団体の皆様が、IPv4とIPv6 の共存や、IPv6導入に向けた試験を行うことができる検証環境(テストベッド) を、2011年12月5日より、無料で提供しています(*)。このテストベッドは、 IPv6普及・高度化推進協議会のビジネステストベッドWGが中心となって、こ こ数年来の総務省施策「IPv6対応に向けたテストベッドによる実証実験に係 る請負」の一環として実施されていました。その運営をJPNICが引き継いだも ので、2013年4月まで継続する予定です。 昨年2011年4月15日にはアジア太平洋地域のレジストリにおけるIPv4アドレス 在庫が枯渇し、残るは各事業者におけるアドレス在庫を残すのみという状況 となっています。圧倒的に多いIPv4のユーザーやサイトとの通信のあり方は そんなに簡単に変わるものではありません。そのため、インターネット全体 を俯瞰しても、短期的な判断ではIPv6対応の重要性がわかりにくいのが現状 です。しかし、長期的にインターネットを展望した場合、インターネットの さらなる拡張や発展は、IPv6ベースでしか支えられないことは明らかです。 ネットワーク関連企業が、これからも競争力を維持して継続的にサービスを 提供するためには、IPv6との共存および導入の検討が、早晩に必要になって きます。現に、水面下でも、来るべきIPv6時代に向けた準備は地道に着々と 進められています。 このような準備を、事業者やベンダーの皆様が進めるための一助となるよう に、このテストベッドは提供されるものです。 このテストベッドでは、自社ネットワークのIPv4/IPv6デュアルスタック化、 サーバ・アプリケーションのIPv6化、デバイスのIPv6化に向けた検証といっ た、IPv4在庫枯渇に向けて導入が必要とされている技術について、幅広く検 証していただけます。 (*)誰でも利用できるIPv6の検証環境(テストベッド)の提供を開始 http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2011/20111205-01.html ■テストベッド概要 テストベッドの概要は以下の通りです。ご利用の際には、機器ベンダーおよ びサービスプロバイダーのオペレーター陣が検証についての検討に協力する 他、ご利用になる方の要望に合わせた機器構成、ネットワーク構成を構築す ることが可能です。 ○運営: 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター ○協力: IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース IPv6普及高度化推進協議会 独立行政法人情報通信研究機構 ○URL: http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv6testbed/ ○テストベッド設置場所: 慶應義塾大学新川崎タウンキャンパス ○テストベッドが提供する接続性 * IPv4インターネットコネクティビティ(full route) * IPv6インターネットコネクティビティ(full route) * マルチホーム環境 ○テスト例 * テストベッドに機材を持ち込み、自社の環境を再現し、IPv6への移行 手順を検証する。 * テストベッドにある機材を利用し、IPv6移行への手順を試験する。 * テストベッドにある機材を利用し、LSN (Large Scale NAT)等の技術を 試験する。 ○費用: 施設設備利用には特に必要ありません。 機材持ち込みの場合、輸送費は、参加者に負担いただきます。 ○検証期間: テストベッド使用開始から、1ヶ月程度 ○提供期間: 2013年3月末まで(予定) ○利用申し込みの簡単な流れ: 1.http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv6testbed/ をお読みの上、利用申込 書をお送りください。 2.申込書受領後、利用の可否について、JPNICよりご連絡させていただき ます。テストについては、IPv6への卓越した知識を持つ専門チーム (IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース+IPv6普及高度化推進協議会メ ンバー)が、検証システム設計、コンサルティングおよび検証作業補助 などで協力します。 3.テストベッド利用後は、指定のフォームで、簡単なアンケートにお答 えください。 ■テストベッドの利用例 このテストベッドは、IPv6を利用したさまざまな試験に利用していただけま す。以下に、事業者種別ごとの主なテストベッド検証例について記載します。 ○大規模ISPの検証例 * アクティブ系、スタンバイ系の冗長性を持たせたネットワーク構成の 構築 - アクティブ系のネットワーク機器にIPv6の設定を行う際はスタンバ イ系にトラフィックを迂回させ、ユーザーセグメントへの影響が発 生しないようにBGP、OSPF等の設定を実施 * 複数箇所でIPv6の設定を削除し、人為的なIPv6のネットワーク故障を 発生させ、その間IPv4の通信断が発生しないことを確認等 * ネットワークに合わせて機器構成、ネットワーク構成は変更可能 ○中小規模ISPの検証例 * 中小規模のISPの構成は、以下の5パターンを想定 (1) BGPでマルチホーム接続を行っている状態で、両方の上位接続に IPv6を導入 (2) BGPでマルチホーム接続を行っている状態で、片方の上位接続に IPv6を導入 (3) BGPでマルチホーム接続を行っている状態で、IPv6接続専用ルータ を別に用意し、両方の上位接続にIPv6を導入 (4) BGPでマルチホーム接続を行っている状態で、IPv6接続専用ルータ を別に用意し、片方の上位接続にIPv6を導入 (5) 一つの上位ネットワークとstaticで接続している状態で、上位接 続にIPv6を導入 * ネットワークに合わせて機器構成、ネットワーク構成は変更可能 * それぞれのケースで人為的なIPv6のネットワーク故障を発生させ、IPv4 の通信に影響がないことを確認できる ○ケーブルテレビ事業者の検証例 * CMTS (Cable Modem Termination System)とケーブルモデムの組み合わ せ試験により、IPv6への移行に適した組み合わせを検証、デュアルス タック移行の手順を参照しながら実際の設定実施、デュアルスタック 環境でのオペレーションの検証 - CMTSは国内で一般的に使用されている2社の製品を用意 - ケーブルモデムは国内で一般的に使用されている製品を多数用意 - 自社で利用されている機器も持ち込み可能 ○データセンター事業者の検証例 * IPv4で構築されたデータセンター事業者のバックボーンをIPv4/IPv6 デュアルスタックへ移行する際の構成確認や手順検証を行い、確実な 移行を確認 * ユーザー収容周りにおける冗長化プロトコルのデュアルスタック化の 実装確認や移行手順の確認等 ○サーバの検証例 * IPv6移行のための基本的な設定 - アドレス設定、Bonding、アクセスコントロール、パケットフィルタ 等 * IPv6移行のためのアプリケーションの設定 - Apache、メール、DNS、NTP等 * その他、要望に合わせた構成・検証の実施が可能 ○ユーザー環境の検証例 * ホームルータを設置し、Windows XP、Windows Vista、Windows 7、 Mac OS XのIPv6移行検証を実施 - ホームルータの設定 - TCP Fallback問題、マルチプリフィクス問題、重複アドレス設定等 昨年までの利用事例としては、「家電のIPv6化」「セキュリティデバイスの IPv6化」「自社ネットワークのIPv4/IPv6デュアルスタック化」「アプリケー ションのIPv6化」等がありました。 詳細は、http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv6testbed/ をご覧の上、ぜひ有効 にご活用いただきますようお願いいたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆◇◆◇◆ 本号のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃ ┃良かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/931/5a0e534d3ae1c0f77bc166066bc5c8fe ┃ ┃ ┃ ┃悪かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/931/4229f82f19d6a1c91476fab8f3a9ffbb ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.931 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ バックナンバー http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ___________________________________ ■■■■■ News & ViewsはRSS経由でも配信しています! ■■■■■ ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2012 Japan Network Information Center