=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.948【臨時号】2012.3.19 ◆ _/NIC =================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.948 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012年2月21日から3月2日にわたり、インドのデリーでAPRICOT 2012/APNIC 33カンファレンスが開催されました。この会議のレポート第3弾として、本号 では、会期中にAPNIC EC(理事会)メンバーとして再選された、JPNICの前村昌 紀からのメッセージをお届けします。 なお、第1弾の「全体および技術関連動向報告」および第2弾の「アドレスポ リシーおよびレジストリ動向報告」については、以下のURLからバックナン バーをご覧ください。 □APRICOT 2012/APNIC 33カンファレンス報告 [第1弾] 全体および技術関連動向報告(vol.945) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol945.html [第2弾] アドレスポリシーおよびレジストリ動向報告(vol.946) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol946.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ APRICOT 2012/APNIC 33カンファレンス報告 [第3弾] ~ APNIC EC(理事会)選挙での再選を受けて ~ JPNIC インターネット推進部 前村昌紀 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012年3月2日に行われたAPNIC総会(AMM;APNIC Member Meeting)で、EC (Executive Council:理事会)選挙が行われ、無事ECメンバーとして再選する ことができました。 2000年10月の臨時選挙で初当選して以来6期を務め、在任期間が10年を越えま した。今回の選挙においては、所属組織であるJPNIC以外にも、ソフトバンク BB株式会社様、ラオスのNational Internet Center (NIC)からも推薦をいた だいたことは、候補者として誇らしい限りでした。当選と相成ったことはま さに皆様からの温かいご支援の賜物であり、篤く御礼申し上げます。 2010年3月からの2年の任期は、今までの中で最も忘れ難いものとなりました。 IPv4アドレス在庫枯渇という、インターネットレジストリにとって歴史的な 瞬間を迎えたこともさることながら、たくさんの重要課題に対処し、それに 一定の区切りがついた2年でした。 AMMにおいて、声高に - ICANNのGAC (Governmental Advisory Committee)に当たるような、各国 政府関係者が助言等を行う組織を作るべきではないか - 会員投票に関して、現行の票数バランスを変更(アドレス保持数による 持ち票数の重み付けの排除)すべきでないか などが主張された結果、AMMから振り出されたWorking Group(WG)の形で議論 されることになりました。これらは結果的に提案者が望むような形にはなり ませんでしたが、こういった組織のガバナンスに関する課題に、APNICとして どのように対処できるのかを示すことができました。 もう一つは、インドのNIR設立です。これは、最初にその意思を聞いたのが 2008年ですので、かなり長きにわたった話でした。2009年末に「in-principle recognition」として、その後の準備によって承認する用意があることを表明 していましたが、先日のデリー会合で、ついに承認となりました。 前述のWGにより議論を実施することになった経緯も、インドの方々を中心と した主張によるものでしたので、これらもあわせて、当事者が多く集まるデ リーでの結論ということで、非常に印象深いものとなりました。 事務局運営という観点では、堅調な会費収入の伸び、2010年12月の新オフィ ス購入と移転、またそれによる支出構造の改善と好ましく推移し、その中で 事務局が、日常的な運営体制の充実にも慢心なく取り組んでいる印象を持っ ています。 これからの話として最も大きなものは、戦略計画(Strategic Planning)です。 IPv4アドレスの在庫枯渇、本格的なIPv6時代の到来など、技術的な観点から も大きな変革の時期にあることは明らかですが、もっと重要なことは、これ からのインターネットの発展の中心が、世界の人口の約半数を擁し、IPv4ア ドレスの歴史的割り当てを除くと最大のアドレス数を保持するAPNIC地域にあ ることです。インターネットに関して、アジア太平洋地域はもはや欧米に追 従する立場にはなく、明らかに、世界をリードしなければならない立場にあ ります。 APNIC ECにおける戦略計画は既に着手済みではありますが、前述のような現 況認識の下、次の時代を創るに足る戦略となるよう、さらに力を入れていき たいと思います。 このような活動を行うには、皆様からのご意見やご支援が欠かせません。す ぐさまお話しできることばかりではないのですが、今後はAPNIC ECとしての 活動に関して、もっと皆様に知っていただけるように、情報発信を心がけよ うと思います。何かお気づきの点がありましたら、メールで、また直接お会 いしたときにでも、お気軽にお声掛けいただければ幸いです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆◇◆◇◆ 本号のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃ ┃良かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/948/683d87f27fe7921de11c454aea164e50 ┃ ┃ ┃ ┃悪かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/948/687eabf15e4b9ec2bb8343f8b290d724 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.948 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ バックナンバー http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ___________________________________ ■■■■■ News & ViewsはRSS経由でも配信しています! ■■■■■ ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2012 Japan Network Information Center