=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.974【臨時号】2012.6.4 ◆ _/NIC =================================== ---------- PR -------------------------------------------------------- ■ オンデマンドクイック専有サーバサービス、『WiRESERV.』 WiRESERV.はF/W、Web、Mail、DB全てセキュリティ設定済みの専用サーバ。 コストパフォーマンスに優れたオールインワンサーバパックをお試し下さい。 ●株式会社ディーネット ●詳細はこちら ⇒http://www.denet.co.jp/products/dedicated/wireserv/ ---------------------------------------------------------------------- ---------- PR -------------------------------------------------------- ━━━第22回JPNICオープンポリシーミーティング(6月19日)開催!━━━━ ┏━◆◇ご案内◇◆【申込は6月18日まで!!】━━━━━━━━━━━━┓ ┃ http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2012/20120507-01.html ┃ ┃会場:エッサム神田ホール 多目的ホール《お申込は以下のURLから!》 ┃ ┗━━━https://jpnic.smartseminar.jp/public/seminar/view/12 ━━━┛ ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.974 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012年3月中旬にコスタリカで開催されたICANN会議を受けて、恒例となりま した第33回ICANN報告会を2012年5月8日に開催いたしました。 実際に新gTLDプログラムに基づく申請受け付けが開始されたこともあり、講 演や質疑も新gTLDの話題が中心となりました。 本号では、その報告会のレポートをお届けします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 第33回ICANN報告会レポート JPNICインターネット推進部 山崎信 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012年5月8日(火)、東京都港区にあるシスコシステムズ合同会社の東京本社 会議室にて、JPNICと財団法人インターネット協会(IAjapan)の共催で、第33 回ICANN報告会を開催しました。これは2012年3月11日(日)~16日(金)までの 6日間にわたり、コスタリカのサンホセにおいて開催された、第43回ICANN (The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)会議の内容を ご報告するものです。 今回は6名の講演者を迎え、加えて1名には事前録画により出演いただきまし た。 ■プログラム(敬称略) 1. ICANNコスタリカ会議概要報告 JPNIC 高山由香利 2. ICANN国コードドメイン名支持組織(ccNSO)関連報告 株式会社日本レジストリサービス(JPRS) 堀田博文 3. ICANN政府諮問委員会(GAC)報告 総務省総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課 中西悦子 4. ICANN At-Large諮問委員会(ALAC)メンバーからのメッセージ(録画) ICANN ALACメンバー Evan Leibovitch 5. ICANN GNSOレジストラ部会の最新動向 株式会社インターリンク Jacob Williams 6. ICANNアドレス支持組織(ASO)報告 日本電信電話株式会社 藤崎智宏 7. WHOISに関する最近の動向 JPNIC 前村昌紀 なお、コスタリカ会議そのものの概要はvol.954(*1)にてご覧いただけます。 (*1) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol954.html 以下、報告会当日の模様をご紹介します。 ■新gTLDプログラム関連トピックの報告 コスタリカ会議は、2012年1月12日(木)にICANNが新gTLDの申請受け付けを開 始して以降、最初の会議であり、今回はその申請状況を日本で初めてみなさ まにお伝えする報告会となりました。 新gTLDの申請受け付けについては、 (1) 申請数が500を越えた場合に、約500件ずつに申請をグループ分けして処 理する「Batching」と呼ばれる方式に関する検討状況 (2) 「Batching」によるグループ分けを、出来る限り公平に行うための「セ カンダリタイムスタンプ(*2)」と呼ばれる仕組みについての検討状況 (3) コミュティからも、申請者間での公平な取り扱いを望むコメントが多数 上がったこと などが報告されました。 さらに、GACからICANN事務局、そして理事会に対して、新gTLDの審査手順に ついての質問状を出したことが紹介されました。 新gTLDの文字列保護については、国際オリンピック委員会(IOC)および赤十 字/赤新月社運動(RCRC)のTLD文字列保護案の採決が、コスタリカ会議会期中 のGNSO評議会会議では見送られ、会議終了後の2012年3月26日に採択されまし た。一方GACでは、トップレベルだけではなくセカンドレベルのドメイン名も 保護すべきと主張がなされました。他にも、国際機関が連名でICANNに提出し た政府間組織の名称保護についても、ICANN理事会がGNSOおよびGACに助言を 求めたため、今後検討することになりました。 質疑応答では、ICANNより新gTLDの申請数が2,000件を越えたという発表があっ たことを受けて、「申請の半分は新たにレジストリになる組織と予想でき、 レジストリの数が現在より増えることになるが、運用の安定性において問題 ないのか」という参加者からの質問がありました。これに対し、「ルートゾー ンの拡張性など技術面は大丈夫だと思うが、それだけ多数のレジストリが出 現することになるので、経営的に成り立たないところが出てくるのではない か」という予測が示されました。 (*2) セカンダリタイムスタンプ 新gTLDの申請をグループ分けするために実施される、くじ引きに類似し た仕組みです。具体的には、各申請者が指定した時刻に申請用のWebシ ステム上に用意されたボタンをクリックし、指定時刻とクリック時刻の 差によりグループ分けすることになります。この仕組みは、単なる先着 順よりは公平さが担保されているものの、地理的もしくはネットワーク 的な不公平を軽減するため、ICANNはグループ分けの際に、まず申請者 を地域により区分した後、セカンダリタイムスタンプを適用するとして います。 ■ICANNを構成する各支持組織、諮問委員会、部会などについての報告 ○国コードドメイン名支持組織(ccNSO) ccTLDからICANNへの財政的貢献のあり方についての検討が行われたこと、お よびIDN ccTLDレジストリのccNSO内での扱いが決まったことをはじめとする IDN ccTLDの動向などが報告されました。また、2011年で.JP TLDが最初に委 任されてから25周年を迎え、会議中にICANNから記念状が手渡されたことなど が紹介されました。 ○分野別ドメイン名支持組織(GNSO)レジストラ部会 ICANNのコンプライアンスチームが増強されたこと、ICANNに最近寄せられる 苦情の中で最も多いものがWHOIS関連であること、レジストラ認定契約(RAA) の改訂に関する検討状況、レジストラトレーニング、レジストラデータエス クロー(預託)などについて報告されました。 ○アドレス支持組織(ASO) ASOから選出されるICANN理事の候補者、ICANN関連組織レビューの一環として のASOを対象としたレビューの状況、返却などでIPv4アドレスのIANA在庫が発 生した際のIPv4アドレス配布ポリシー(グローバルポリシー)の動向などにつ いて報告されました。 ○政府諮問委員会(GAC) GACが、WHOISに関して法執行機関およびWHOISレビューチームによる勧告案の 実施をICANNに要求したこと、およびICANN理事会に対するGACからの助言を管 理するための、GAC助言レジスターの設置・運用について合意したことなどが 報告されました。また、GACなどの会合に、オブザーバーとして法執行機関(主 にICPO(国際刑事警察機構)および各国の警察)が参加するようになったことが 紹介されました。 ○At-Large諮問委員会(ALAC) NA(北米)RALO(地域At-Large組織)を代表して、エヴァン・リーボヴィッチ氏 のメッセージを録画したものを放映しました。新gTLDについての懸念および ICANNにおける利益相反について主にお話しいただきました。現在のICANNコ ミュニティが目先の課題に反応しがちになっていることへの懸念についての 言及、それに対してALAC内に設置されたICANNを高いレベルからの視点で捉 え、先を見越して対応するための「将来のチャレンジ作業部会」が存在し、 それにリーボヴィッチ氏が参加していることは、興味深いものであったと筆 者は感じた次第です。 ○WHOIS 主に、WHOISポリシーレビューチームによる勧告案について説明がありまし た。例えば、WHOISのポリシーは網羅的にまとまった文書としては存在せず、 さまざまな文書に散在していますが、これらをまとめて文書化すべき、といっ たものです。また、現在のWHOISプロトコルを改善または置き換えるプロトコ ルのロードマップを、次回プラハ会議に向けて検討中ということです。 ■高橋氏のインターネット殿堂入り 最後に、長らくICANN報告会開催時に、共催団体であるIAjapanを代表してご 挨拶いただいていたIAjapan顧問の高橋徹氏が、2012年4月24日(火)にスイス のジュネーブで開催されたGlobal INET 2012の場で、インターネットの殿堂 (Internet Hall of Fame)入りされたことについて報告がありました。JPRSの 堀田氏より会場で撮影した写真が紹介された後、花束贈呈があり、最後に高 橋氏ご本人よりご挨拶いただきました。 ◇ ◇ ◇ ICANN報告会の発表資料と動画は、JPNIC Webサイトにて公開しています。 http://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/ なお、第33回ICANN報告会の内容についても、近日公開予定ですのでぜひそち らもご覧ください。 次回第44回ICANN会議は、2012年6月24日(日)~29日(金)にチェコのプラハに て開催される予定です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆◇◆◇◆ 本号のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃ ┃良かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/974/8261e50b8f77b06656ad01bfb110ec33 ┃ ┃ ┃ ┃悪かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/974/fc4786c870dccc13acbf52f11a07d2c7 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.974 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ バックナンバー http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ___________________________________ ■■■■■ News & ViewsはRSS経由でも配信しています! ■■■■■ ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2012 Japan Network Information Center