=================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1241【臨時号】2014.10.30 ◆ _/NIC =================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.1241 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Internet Week 2014の実行委員である法林浩之さんが、プログラムを企画し た委員にインタビューすることで、プログラムのエッセンスをお届けする 「注目プログラムのご紹介」は恒例になりつつありますが、今年も開催まで の間、不定期にお送りします。プログラムの紹介サイトには書き切れない企 画の意図や見どころを紹介し、企画者の生の声をお伝えすることで、皆さま のプログラム選びに役立てば幸いです。 1回目は「オープンデータ活用のための技術とビジネス最前線」を取り上げて もらいました。 Internet Week 2014全体のプログラムは、以下のURLでご覧いただけます。お 得な事前登録は、11月7日(金)17:00までとなっておりますので、参加ご希望 の方はどうぞお早めにご登録ください。 <Internet Week 2014 プログラム> https://internetweek.jp/program/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 直前特集! Internet Week 2014 注目プログラムのご紹介: [第1弾]「オープンデータ活用のための技術とビジネス最前線」 日本UNIXユーザ会 法林浩之 Internet Week 2014 プログラム委員長/JPNIC 前村昌紀 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今年もInternet Weekの開催が近づいてきました。これから数回にわたり、 Internet Weekで行われるセッションを紹介していきます。担当は、本イベン トの実行委員を務めている法林浩之(日本UNIXユーザ会)です。 今回ご紹介するのは、11月20日(木)に行われるカンファレンス「オープンデー タ活用のための技術とビジネス最前線」です。このプログラムを担当した前 村昌紀氏(JPNIC)に見どころをお聞きしました。 法林:「オープンデータ」という言葉は、昨年あたりから耳にする機会が多 くなってきたように思います。昨年2013年は、IP Meetingでも取り上 げましたよね? 前村:はい。Internet Week 2013では、IP Meetingの中でGeorepublic Japanの関治之さんに講演をお願いし、オープンデータの解説をしてい ただきました(*1)。関さんは"Code for JAPAN"というプロジェクトを 推進なさっていて、会津、金沢、鯖江など町単位の"Code for"活動の 支援や協調活動を行っています。 (*1) https://www.nic.ad.jp/ja/materials/iw/2013/proceedings/d3/d3-seki.pdf 法林:そうですね。関さんのことは私も知っていたのですが、位置情報やソ フトウェア開発が専門の方なので、IP Meetingに登壇すると聞いたと きはちょっと驚きました。なんかプロレスの興行にキックボクシング の選手が出てきたみたいな。 前村:たとえが相変わらずですね。 法林:すみません。これしかできないんで。それはともかく、そのような流 れを受けて、今年は単独のプログラムとしてオープンデータを取り上 げることになったのですが、それはやはりホットな話題であると感じ たからですか? 前村:ホットであることも理由の一つですが、もう一つ、今年のInternet Weekのテーマである「あらためて"みんなの"インターネットを考えよ う」に合致する話題だと思ったからです。オープンデータは、公共的 な組織や団体が持つデータを公開し、民間の人々に分析を委ねること で、新たな知見を得て社会に役立てるという動きですが、公共的デー タを民間で利用することや、それが在野の技術者、プログラマーの能 力を社会に活かす、という方向性がとてもインターネット的で、重要 な潮流だと考えているのです。今年のInternet Weekのテーマが示唆す るような、新たなインターネットの一面を作り出すという意味でも、 ぜひプログラムに組み込みたいと思い、企画しました。 法林:なるほど。では、プログラムの内容についてお聞かせください。この プログラムは、前村さんと、国際大学GLOCOMの庄司昌彦さんがコーディ ネートされたんですよね。 前村:はい。庄司さんはオープンデータを主要研究テーマに据えられている ので、いろいろと相談しました。結果として、我々プログラム委員の 想像を上回るラインナップになったと思います。 法林:具体的にはどんな話が聞けるんですか? 前村:まず庄司さんにオープンデータの概説と国内外の政策状況をお願いし た上で、国立情報学研究所(NII)の武田英明さんに、Linked Open Data(LOD)と呼ばれる標準手法や、W3Cにおけるその標準化の状況を解 説していただきます。東京大学空間情報科学研究センターの関本義秀 さんには、オープンデータ利用で最も期待が集まる、地理情報利用の 現状と方向性を伺います。また、国際社会経済研究所の東富彦さんに は、オープンデータのビジネス事例やビジネスモデルについて、デザ イニウム社の前田諭志さんには、CODE for AIZUの活動状況をお聞きし ます。 法林:登壇者が5人もいて、かなりのボリュームですね。どこかのラーメン屋 の"野菜マシマシ"みたいな感じがしてきました。 前村:ええ。ただ、単に登壇者が多く内容が多角的というだけではなく、現 場第一線の活動状況から、データ共用フレームワークの整備や利用さ れる情報の整備状況、それらを用いたビジネスの方向性と、非常にバ ランスの取れた陣容になりました。オープンデータの今がわかるセッ ションになっていると思います。 それから、最後にパネルディスカッションを配置しているのですが、 これがどのような内容になるのか、プログラムコーディネータとして は楽しみでなりません。 法林:ビジネスの話もあるようなのでついでに聞きたいのですが、オープン データって儲かるんでっか? 前村:急に関西人になりましたね。オープンデータは、市場規模1.2兆円、経 済効果5兆円とも言われているのですが、その一方で公共的な性質もあ るので、私企業並みの派手さはないそうです。あと、なんかオープン データとビッグデータがごっちゃになっている人もいるらしいです。 庄司さんは「ビックデータと混同されて、ビジネス的な色気満点の人 から問い合わせを受けて困るんですよ」と言ってました。 法林:わかりました。では最後に、このプログラムを企画するにあたって苦 労した点や、こんな人にぜひ聞いてもらいたい、というのがありまし たらお願いします。 前村:そうですね。企画段階で少し時間がかかった関係で、このプログラム の公開が予定より遅れてしまったのですが、その代わり、充実した内 容のプログラムを組めたという自負はあります。オープンデータに興 味のある皆さんには、ぜひ参加していただきたいです。 法林:ありがとうございました。多くの方に来てもらえることを期待しましょ う。 ■「S15 オープンデータ活用のための技術とビジネス最前線」詳細 - 日時:2014年11月20日(木) 16:15~18:45 - 会場:富士ソフト アキバプラザ - 料金:事前料金 5,500円/当日料金 8,000円 - https://internetweek.jp/program/s15/ - 内容: 政府などが保有するデータを公共の資源として社会的に活動し ていこうという「オープンデータ」に、近年注目が集まり、積 極的で高度な活用に向けた取り組みが、さまざまな角度から進 んでいます。 このセッションでは、オープンデータに関する、技術規格や先 進技術、データ利用の高度化に向けた研究、 ビジネス展開、現 場での実践、それぞれ取り組みの最前線にいる講師を交え、 講 演とパネルディスカッションを通じて今後の可能性を探ってい きます。 - アジェンダ: 16:15~16:30 1) 総論、国内外の政策状況 講演者:庄司 昌彦(国際大学GLOCOM、OKFJ) 16:30~16:50 2) W3C、Linked Open Data 講演者:武田 英明(国立情報学研究所/特定非営利活 動法人リンクト・オープン・データ・イニ シアティブ (LODI)) 16:50~17:10 3) 地理空間情報の活用 講演者:関本 義秀(東京大学生産技術研究所) 17:20~17:35 4) ビジネス事例、ビジネスモデル 講演者:東 富彦(国際社会経済研究所) 17:35~17:50 5) コミュニティが作る地域オープンデータエコシステム 講演者:前田 諭志(CODE for AIZU/株式会社デザイニ ウム) 17:50~18:45 6) パネルディスカッション モデレータ:庄司 昌彦 パネリスト:東 富彦、関本 義秀、 武田 英明、 前田 諭志 ※時間割、内容、講演者等につきましては、予告なく変更になる場合があり ます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆◇◆◇◆ 本号のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃ ┃良かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1241/c33093012eb39553a6fbfb01da4eee2a┃ ┃ ┃ ┃悪かった ┃ ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1241/b4cdf6a474296a8e5f8eb7521228e706┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.1241 【臨時号】 @ 発行 一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル4F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には https://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 登録・削除・変更 https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ バックナンバー https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ___________________________________ ■■■■■ News & ViewsはRSS経由でも配信しています! ■■■■■ ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ https://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2014 Japan Network Information Center