━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1639【臨時号】2018.11.22 ◆ _/NIC ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------- PR -------------------------------------------------------- 【 株式会社 アイテックジャパン 】 ┏━━━■■究極のBCP/DR 遠隔地瞬時切換システム ■■━━━━━━┓ データセンター内の冗長化ではなく、遠隔地データセンター同士の 冗長化が可能。その上、災害時、瞬時に切り換えが出来ます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://itec.ad.jp/━━━━ ---------------------------------------------------------------------- ---------- PR -------------------------------------------------------- ★Internet Week 2018★11/27(火)~30(金)@浅草橋ヒューリックホール ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓ ┃ 来週いよいよ開幕! !当日申込は27日(火)9:00から会場2Fで┃ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻┛ 当日申込について ⇒ https://internetweek.jp/apply/main/ ★主催:JPNIC ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.1639 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2018年10月上旬にカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーで、 NANOG 74ミーティングおよびARIN 42ミーティングが開催されました。この会 合のレポートを、前編・後編と2本立てでお届けします。 前編となる本号では、ミーティングの全体概要と、技術関連動向として NANOG 74ミーティングの議論の様子を紹介します。後編では、アドレスポリ シー関連動向として、ARIN 42ミーティングの議論の様子を紹介する予定です。 また、本ミーティングの様子は、JPNICブログでも写真を交えてご紹介してい ますので、ぜひご覧ください。 NANOG74・ARIN 42ミーティング フォトレポート https://blog.nic.ad.jp/blog/nanog74arin42_photo/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ NANOG 74/ARIN 42ミーティング報告 [前編] 全体概要および技術関連動向報告 JPNIC IP事業部 川端宏生 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2018年10月1日(月)~3日(水)に、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バン クーバーにおいて、第74回NANOG (North American Network Operators' Group)ミーティング(NANOG 74)が開催されました。 秋のNANOGミーティングは通常、北米およびカリブ海周辺の一部地域を管轄す る地域インターネットレジストリ(RIR:Regional Internet Registry)である ARIN (American Registry for Internet Numbers)ミーティングと併せて開催 されます。今回はARIN 42ミーティング(ARIN 42)と一緒に開催されました。 本稿では、NANOG 74での技術関連動向を中心に紹介します。 なお、会場の雰囲気などは、フォトレポートとしてJPNIC Blogに公開していま す。こちらもあわせてご覧ください。 JPNIC Blog:NANOG74・ARIN 42ミーティング フォトレポート https://blog.nic.ad.jp/blog/nanog74arin42_photo/ ■ NANOG 74/ARIN 42概要 NANOGミーティングでは、ネットワークの運用に関するさまざまな議論が行わ れています。本会議に先立ちハッカソンが開催され、引き続き開催される本 会議では、通常の発表のほか、ライトニングトークやチュートリアルなどが 開催されるスケジュールが定番となっています。日本においてもJANOG (JApan Network Operators' Group)ミーティングが定期的に開催されていま すが、その北米版をイメージしていただくとわかりやすいかと思います。 会期中のプログラム、発表の概要や資料、発表当日の模様は、下記のWebサイ トでまとめて公開されています。 NANOG 74 Meeting Agenda https://pc.nanog.org/static/published/meetings/NANOG74/agenda.html NANOG 74の参加者は、900名を超えていたそうです。日本においてもJANOGミー ティングが定期的に開催されていますが、2018年7月に三重県・津市において 開催されたJANOG42ミーティングでは、本会議参加者数が1,086名(*)とのこと でしたので、ほぼ同じ規模となっているようです。 (*)JANOG42ミーティング 閉会宣言・次回予告 (閉会宣言(その1)に本会議参加者数についての記述があります) https://www.janog.gr.jp/meeting/janog42/program/CLOSE NANOG 74に引き続き開催されたARIN 42は、ポリシー提案に関する議論や各種 情報提供を行うPublic Policy Meetingと、ARIN会員への情報提供を主な目的 としたMembers Meetingにより構成されています。Members Meetingという名 前ながら、参加資格などは必要なく誰でも自由に参加できます。 各セッションで利用された資料、発言録、当日の発表風景の映像・音声など は、下記のWebサイトでまとめて公開されています。 ARIN 42 Meeting Report https://www.arin.net/vault/participate/meetings/reports/ARIN_42/ ARIN 42の参加登録者数は157、リモート参加登録者数は29となっており、前 回ARIN 41ミーティングと比べても傾向に大きな差はなかったようです。 ■ 技術関連動向(NANOG 74から) 技術関連動向は、ARIN 42に先立って開催されたNANOG 74で取り上げられまし た。IPアドレス・AS番号の分配ポリシーについて議論されるARINミーティン グと同様に、多くの参加者が質問のマイクに並んで、活発な議論が繰り広げ られます。休憩時間になると、発表者を取り囲んでさらなる議論を行うこと も多いようで、アジア太平洋地域とは雰囲気が異なる点が印象的でした。 DDoS、IPv6、DNS、ルーティングといった、日本でもよく聞くキーワードが並 んでいました。ここでは、筆者の印象に残った発表をご紹介します。 ・Overcoming Legal Barriers to RPKI Adoption (RPKI利用の法的障壁を克 服する) (発表資料へのリンク) https://pc.nanog.org/static/published/meetings/NANOG74/1767/20181001_Yoo_Overcoming_Legal_Barriers_v1.pdf 他のRIR地域に比べて、ARINが管理するIPアドレスに関するROAの登録割合 が低いことが指摘されていました。これは、ROAキャッシュサーバが参照 する必要のある、ARINのトラストアンカーを利用するための障壁が高いこ とが原因の一つではないかと考えているようでした。 主にARINの制度や法的な側面から分析を行い、さまざまな立場の組織が容 易に利用できるための施策にはどのようなものがあるか、検討が行われて いました。この発表はNANOG 74で行われたものですが、登壇者はARIN 42に おいても、参加者から広くコメントを募っていました。次回のARIN 43で は、この問題について、もう少し踏み込んだ議論や、ARIN事務局からの改 善案の提案などが行われることも想定されます。 ・Comparing the Performance of Public DNS Resolvers (パブリックDNSサービスの性能比較) (発表資料へのリンク) https://pc.nanog.org/static/published/meetings/NANOG74/1791/20181002_Medina_Comparing_The_Performance_v1.pdf ここ数年の間に、広く一般に利用可能なパブリックDNSサービスが増えてき ています。Cloudflare社が提供する1.1.1.1や、Google社が提供する 8.8.8.8といった特徴のあるIPアドレスが割り当てられているサービスもあ り、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。 この発表では、パブリックDNSサービスの中から15件を抽出し、それぞれの DNSサービスを利用し検索した結果を利用して、IPv4/IPv6によるアクセス や地域といった指標を元に評価を行っていました。 パブリックDNSサービスが増えてくるに従って、各サービスを比較した今回 のような発表がいずれ出てくるとは思っていました。発表資料中にはラン キングも掲載されていますので、どのサービスを利用されるか悩んでいる 方は、参考にしても良いかもしれませんね。 ・Lightning Talk: Identifying DNS Open Resolvers in IPv6 (IPv6のオープンリゾルバを特定する) (発表資料へのリンク) https://pc.nanog.org/static/published/meetings/NANOG74/1853/20181003_Acosta_Lightning_Talk__v1.pdf この発表は、IPv6のオープンリゾルバ(外部からの再帰的な問い合わせを許 可しているDNSキャッシュサーバ)を調査した結果を報告したものです。 IPv6アドレス空間は、IPv4アドレス空間と比べて広大なため、IPv4とは異 なる手法を取る必要があったそうです。その手法について紹介されている ほか、各RIR単位での調査結果が報告されていました。確認できた約5,300 のIPv6アドレスが設定されたネームサーバのうちの2%(約110)が、オープン リゾルバとなっているそうです。 IPv6の利用拡大により、IPv6アドレスが設定されたネームサーバも増加す ることが想定されます。IPv4と同様に定期的な調査が必要であることを示 唆する発表のように思えました。 ■ 次回以降のNANOG ミーティングについて NANOGミーティングは、1年に3回開催されています。 NANOG 75は、2019年2月18日(月)~20日(水)に米国・カリフォルニア州サンフ ランシスコで開催されます。NANOG 76は米国・ワシントンD.C.で6月10日 (月)~12日(水)に、NANOG 77は米国・テキサス州オースティンにおいて 10月28日(月)~30日(水)の日程での開催が予定されているそうです。 NANOG Future Meetings https://www.nanog.org/meetings/future ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ まわりの方にもぜひNews & Viewsをオススメください! 転送にあたっての注意や新規登録については文末をご覧ください。 ◇ ◇ ◇ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆◇◆◇◆ 本号のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃ ┃良かった ┃ ┃ http://feedback.nic.ad.jp/1639/87e058cc1bb031b4861c5beb8a439f15 ┃ ┃ ┃ ┃悪かった ┃ ┃ http://feedback.nic.ad.jp/1639/7e5a0d54cc9056ba5fea51b364067565 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JPNIC News 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