━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1656【定期号】2019.1.15 ◆ _/NIC ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------- PR -------------------------------------------------------- 【NTTコミュニケーションズ株式会社】 ┏・・■ IXへお得な接続方法があるのをご存知ですか? ■・・┓ ┃ JPNAP接続オプションなら1つのアクセス回線でIXを含む ┃ ┃ 最大3つのサービスを利用可能!! 詳しくはこちら↓ ┃ ┗・・・・ http://www.ntt.com/business/lp/jpnap.html ・・・・┛ ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.1656 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 毎月15日(土日祝の場合はその翌日)に発行している定期号では、特集記事や 用語解説、統計などもお届けしています。 さて、2019年最初の定期号となる本号では、新春恒例企画であるJPNIC役員に よる「2019年のインターネットキーワード」をお届けします。2019年の輪郭 をつかむにあたって、お役に立てば幸いです。 またインターネット用語1分解説では、以前にも増してよく目にするように なった「HTTPS」について解説しています。 本年も、読者の皆さまのお役に立てるような情報発信を心がけてまいります ので、引き続きご愛読ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 1 】特集 「2019年のインターネットキーワード」 【 2 】インターネット用語1分解説 「Well Known Portsとは」 【 3 】統計資料 1. JPドメイン名 2. IPアドレス 3. 会員数 4. 指定事業者数 【 4 】イベントカレンダー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 1 】特集 「2019年のインターネットキーワード」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 新年を迎え、皆さまにおかれましては、心新たにさまざまな取り組みをスター トなさる時期かと思います。 2019年は、30年の平成の時代を経て、新しい元号の時代が始まるという大き な節目の年であり、また3月のICANN神戸、ラグビーワールドカップ2019開催、 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えたプレイベントなど、ぱっ と思い付くだけでも大きなイベントが目白押しです。 本年最初の定期号の特集は、恒例のJPNIC役員による「2019年のインターネッ トキーワード」です。皆さまのお考えになるキーワードは、どのようなもの でしょうか。皆さまにとって、2019年はどのような年になるでしょうか。 ◇ ◇ ◇ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:後藤 滋樹 (JPNIC理事長/早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 情報理工学科 教授) ◆2019年のInternet Keyword:「ホモ・デウス」 [理由] イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは著書「ホモ・デウス」 の中で人類がホモ・サピエンスからホモ・デウスに進化すると唱えてい る。デウス(Deus)は神であり全知全能である。その神を実現するのはデー タ・サイエンスであり人工知能である。 その未来は既に始まっている。Amazonは貴方の好みを貴方よりも知って いる。Googleは貴方の興味を貴方よりも知っている。貴方がKindleで書 物を読む時に、Kindleは貴方が本を最後まで読んだかブックマークを付 けたかを知っている。つまりKindleが貴方を読んでいる。 デウスは貴方よりも貴方を良く知っている。これはインターネットが双 方向の通信であるから当然である。通信事業者をプロバイダと呼ぶが一 方向のサービスを提供しているだけではない。ここで課題となるのは利 用者のデータを誰が握るのか。誰が分析するのか。誰がデウスになれる のか。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:野村 純一 (JPNIC副理事長/株式会社ゲンザイ 代表取締役) ◆2019年のInternet Keyword:「ボトムアップ」 [理由] インターネットの発展に最も特徴的な事柄はボトムアップではないでしょ うか。様々な考えを持つ人々が自由に思考しかつ行動する中で次第にコ ンセンサスを得るという意思決定構造が結果的に正しい道に導くという ことを繰り返し証明してきました。 今日でも多くの課題を抱えるインターネットにとって、ボトムアップと いう基本に立ち返るのが大切だと思いませんか。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:石田 慶樹 (JPNIC理事/日本ネットワークイネイブラー株式会社) ◆2019年のInternet Keyword:「インターネットとGeo」 [理由] インターネットが一つのグローバルな空間であるということに対する攻 撃が、内外を問わず続いています。その攻撃は手を替え品を替え、サイ バー空間や現実世界におけるセキュリティというキーワードで行われて いることが多いように見えます。この攻撃に耐え続けるのか、それとも いずれは敗れ去るのかは予断を許さない状況が続いています。この情勢 のカギを握るのが、接頭辞としての"Geo"を持つ用語、具体的には Geography、Geopolitics、そしてGeolocationとなるのではないか考えて います。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:伊藤 公祐 (JPNIC理事/一般社団法人重要生活機器連携セキュリ ティ協議会 ストラテジックアドバイザー) ◆2019年のInternet Keyword:「みんなで守るセキュリティ」 [理由] カリフォルニア州法で、IoT機器のセキュリティ要件が定められた。州民 を守るという州政府の姿勢の表れである。英国も、13か条のセキュリティ 基本行動規範を示した。これは産業界が自主的対応しなければ法制化す る、という政府の関与を極力少なく産業界の積極的な対応を求める姿勢 を示している。日本も総務省が技術適合基準にセキュリティ要件を追加 する。しかし法で縛ってもセキュリティは解決しない。当事者だけでも 守れない。産業界全体で自治と防衛していく取組を推進していきたい。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:宇井 隆晴 (JPNIC理事/株式会社日本レジストリサービス 企画本 部長(兼)経営企画室長) ◆2019年のInternet Keyword:「個の融解」 [理由] その判断と行動は、自らの内面からのものなのか、外部からのものなの か。個の存在は、自身によるものなのか、全体によるものなのか。人が データを使うのか、データが人を使うのか。記憶と意識が個人の身体境 界を越えて全体に溶けていく、というのは既にSFではないように思いま す。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:斎藤 重成 (JPNIC理事/KDDI株式会社 理事 技術統括本部 ネット ワーク技術本部長) ◆2019年のInternet Keyword:「2019年は5G(第5世代移動通信システム)へ の第一歩」 [理由] 5G(第5世代移動通信システム)においては、高速大容量、超低遅延、多接 続とAI、AR、VR、IoTといった新しい技術、サービスのインフラとして期 待されており、インターネットの可能性を益々、広げることと思います。 2019年は、5Gがいろいろな意味でスタートする年として重要な年になり ますが、5Gを活用したサービスの創出とともに、5Gを含めたインターネッ トの安心、安全が、求められることになると思います。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:佐々倉 秀一 (JPNIC理事/エヌ・ティ・ティ・コミュニケーショ ンズ株式会社 取締役 ネットワークサービス部長) ◆2019年のInternet Keyword:「今あらためて、サイバー攻撃への備え」 [理由] インターネットが誕生し発展してきた当然の帰結ともいえるAI時代がい よいよ本格到来した2018年は、同時に、米中情勢、米国第一主義、ブロッ クイズムの台頭等の社会情勢により、脆弱性への備えの必要性も一層高 まるきっかけとなった年となったと感じています。 2019年から、G20・ラグビーワールドカップ・東京オリンピック/パラリ ンピックといった注目度の高いイベントが日本で次々に開催されます。 日本の5割以上の企業でいまだサイバー攻撃に対する有事の備えが十分で ない、との民間調査の結果もあるようです。 今一度セキュリティの在り方について考え、必要な対応を進めていく年 だという思いを強くしています。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:曽根 秀昭 (JPNIC理事/東北大学) ◆2019年のInternet Keyword:「ルール」 [理由] JPNICでDRP担当ですが、ドメイン名の取り方が変わってきているのにDRP が対応しきれていないところなどの見直しと、ルールや実務的な手順を 時代に即してアップデートする取組みについて、専門家のご指導をいた だいて具体化していく年かと思います。 本務の大学のほうでは、情報セキュリティの対策と対応がいつまでたっ ても最重要課題ですが、最新のリスクへの対応など技術的課題の一方で、 前から言われている対策ルールを実際にすべてのかたがたにまで守って もらえるように、教育をゆきわたらせるのがやっぱり基本だなぁと思っ ています。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:中村 素典 (JPNIC理事/国立情報学研究所 学術基盤推進部学術基 盤課学術認証推進室 特任教授) ◆2019年のInternet Keyword:「100Gインターネット研究環境の国際的 普及」 [理由] 2010年頃に登場し、2013年頃から商用利用が始まった100Gイーサネット。 インターネットバックボーンとしてはもはや当たり前に利用されている が、国際連携がますます重視されるようになった研究教育のための学術 ネットワークにおいても、太平洋や大西洋を渡る区間において広く利用 されている。ただ、アジア欧州間連携の需要にはこれまで十分対応でき ておらず、多くが米国経由となり余計な遅延がかかるなどしていた。 しかし、いよいよ様々な環境が整い、2019年には学術情報ネットワーク SINETの日欧間の100G化(東京-アムステルダム)、アジア・パシフィック・ 欧州の6組織共同によるシンガポール-ロンドン間の100G化などが予定さ れており、地球をとりまく100G学術ネットワークの時代が始まろうとし ている。このような100G回線による国際的な学術ネットワークの整備で は、学術IXPによる相互接続が重視され、より密接な連携協力が進むこと で、インターネットを用いた国際的な研究開発のさらなる活性化が期待 される。 100G対応のNICやエッジスイッチも入手が容易な価格となるとともに、8K 放送の開始や高解像度コンテンツの充実とあいまって、100G技術はより 身近なものとなって様々な分野の研究開発に利用されていくと予想され る。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:長谷部 克幸 (JPNIC理事/日本電信電話株式会社) ◆2019年のInternet Keyword:「激動の中でのインターネットの可用性」 [理由] 2018年は、4月からの海賊版サイトのブロッキング議論や12月に発生した モバイルの大規模通信障害を通じ、インターネットの可用性を改めて考 えさせられる1年でした。2019年は米中貿易摩擦による調達禁止、その先 に想定される技術輸出の禁止といった、先の読みにくい状況に加え、 改元、G20サミット、ラグビーワールドカップという国家行事も重なり、 オリンピック・パラリンピックへのカウントダウンが始まります。この ような激動の中、5G/IoTが本格的に始まり、あらゆるものがインターネッ トにつながりデジタル化することで、我々の生活をより豊かに・便利に するAIを活用した新たなイノベーションが次々に登場してきます。 インターネットへの依存度がますます高まる中で、その可用性の向上は 必要不可欠となってきています。新たなイノベーションの基盤を支える ためにも、インターネットに関わるすべての人が、自分たちがすべきこ とを今一度考え、今まで以上に協調・連携し、サービス運営に努めるこ とが必要です。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:馬場 聡 (JPNIC理事/北海道総合通信網株式会社) ◆2019年のInternet Keyword:「活性期~Pre-2020~」 [理由] 2019年は、『2020年』に向けて様々な動きが活性化する年になります。 東京オリパラに向け、例えばメディアにおいていえば、もはやVODは当た り前の状態で、先日4K8K衛星放送が始まりました。近々地上波の同時送 信がインターネット上で始まることでしょう。一方では、インターネッ ト環境においては、サイバー攻撃が深刻化しつつあり、政府によりサイ バーセキュリティ戦略が掲げられ、その対応もより一層重要となってく ると思います。また、xTechにより様々な領域で、日常生活が一変するほ ど大きな変革が始まり、国じゅうが活性期となるでしょう。2020年に向 けもはや変革は始まっています! └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:藤崎 智宏 (JPNIC理事/エヌ・ティ・ティ・コミュニケーション ズ株式会社) ◆2019年のInternet Keyword:「”ほんとうの”IPv6の活用推進を。」 [理由] 世界的に、”Digital Transformation”による、新たなICTサービス展開 が加速しています。インターネットは、通信手段として、その大きな部 分を占めており、いままで以上に安定性・信頼性・拡張性が求められて います。IPv6は、そのベースプロトコルとしてグローバルで利用の拡大 が進んでいますが、日本においては、”IPv4のトランスポート”として の利用が多く、残念ながら、”ほんとうの”IPv6利用は進んでいないの が現状です。いろいろな場面を通じ、IPv6を利用した各種サービスの普 及を推進していければと考えています。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:穂坂 俊之 (JPNIC理事/株式会社QTnet 執行役員 法人営業部長) ◆2019年のInternet Keyword:「再開発の機運」 [理由] 海賊版サイトブロッキングの是非に関する議論や、新年早々飛び込んで 来た「コンゴ政府が全土でインターネットを遮断」などというニュース を読むと、インターネットという技術や仕組み、管理手法に「再開発」 を迫る動きがいよいよ本格的に顕在化してきたと感じます。 Wikipediaには「再開発(さいかいはつ)とは、製品をよりよくするため の改造のこと」とありますが、ここには「誰にとって」という視点が欠 けています。また、多様性の喪失や「古き良きもの」との決別など、痛 みを伴う側面もあると思います。 再開発はステークホルダー全員の合意があるのが理想です。その理想に 向かってステークホルダーが冷静な議論を丁寧に続けていくことができ る世の中であってほしいと思います。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:松崎 吉伸 (JPNIC理事/株式会社インターネットイニシアティブ サービス基盤本部 インフラ企画部) ◆2019年のInternet Keyword:「コアの拡大、エッジの浸潤」 [理由] バックボーンコアは高速なパケット転送に特化し、それ以外の機能が持 てない状態になる傾向にあります。こうしたコアはトラヒックの増大と ともに徐々にASを跨いで拡大する一方、エッジネットワーク付近ではエッ ジコンピューティングとも言われるように情報配信やセキュリティ対策 などの多様な機能が実装され、端末がこれら機能とシステム的に統合さ れる流れがしばらく続くんじゃないかと考えています。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:青木 邦哲 (JPNIC監事/株式会社ASJ 専務取締役 最高執行責任者) ◆2019年のInternet Keyword:「RPA (Robotic Process Automation)への 投資拡大」 [理由] 「RPA」とは、パソコンに入力するなど定型化した事務作業をソフトウェ ア型のロボットが代行し自動化することです。人間が行う業務の処理手 順を操作画面上から登録しておくだけで、ソフトウェアはおろか、ブラ ウザやクラウドなどさまざまなアプリケーションを横断して処理します。 RPAは生産性向上、コスト削減、人材不足解消など、企業にさまざまなメ リットをもたらします。仕事はもちろん、働き方改革をサポートしてく れます。既存のソフトウェアをそのまま利用できること。低コストで短 期間に導入が可能になりつつあることからRPAへの投資は急拡大する可能 性があると考えています。 └─────────────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ ◆氏名:高宮 展樹 (JPNIC監事/ビッグローブ株式会社 システム基盤本部 本部長) ◆2019年のInternet Keyword:「5G時代への適応」 [理由] いよいよ5G時代が到来する。 5Gでは、これまでの「超高速・大容量」の流れに加えて、「超低遅延」、 「多数同時接続」という特徴により、あらゆるモノがネットワークにつ ながり、自動運転や遠隔医療、ドローン制御などの実現が期待される。 これらを実現するためにはエッジコンピューティングが重要となる。 エッジコンピューティングとは「モノの近くにサーバを分散配置する」 ことで、通信遅延を回避し、分析用データの一次処理を実行し多量接続 を可能にする。つまり「データ」がクラウド(集中)からエッジ(分散)へ 移行する。 この5G時代の集中から分散へのシフトを伴う新しい価値創造と多彩なニー ズに対して、インターネットも適応していくためにしっかり準備してい きたい。 └─────────────────────────────────┘ ◇ ◇ ◇ どのような感想をお持ちになりましたか?2019年もインターネットと関わる なかで、これらのキーワードが皆さまのご参考になれば幸いです。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆◇◆◇◆ 本特集のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃ ┃良かった ┃ ┃ http://feedback.nic.ad.jp/1656/04132043d292651984864141e3fb26f7 ┃ ┃ ┃ ┃悪かった ┃ ┃ http://feedback.nic.ad.jp/1656/1dd964594453a2f4e8108f545285cf05 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 2 】インターネット用語1分解説 「HTTPSとは」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ HTTPS (Hyper Text Transfer Protocol Secure)は、主にインターネットの Webサービスで使われているHTTP (Hyper Text Transfer Protocol)(*1)を、 TLS(*2)のような暗号通信の仕組みとともに使ったものを意味しています。 当初はクレジットカード番号入力時などの限られた場面で使われていました が、2010年代になって ・ユーザーのプライバシー意識が高まった。 ・Google社がHTTPSでの通信に対応したWebサイトへの重み付けを増し、検索 結果でより上位に表示するように方針を変更した。 などの影響もあり、2019年現在、ChromeとFirefoxからのアクセスは過半数が HTTPSになっています(*3)(*4)。 HTTPにはパスワードなどを用いたユーザー認証の機能がありますが、HTTPで やりとりされる通信データを暗号化する機能はありません。従ってパスワー ドが盗聴されてしまう恐れがあります。HTTPSは、HTTPを変更せずに通信デー タを暗号化するといったセキュリティの機能を実現するために、TLSのような 仕組みを使った上で、従来のHTTPのデータのやりとりが、サーバとWebブラウ ザなどのクライアントの間でできるように作られました。 しかしTLSには、通信相手が意図通りであるかどうかという意味での認証を 行う機能はありません。間違った通信の相手と暗号を通信をしてしまうと、 本物であるかのような偽のサーバにつながってしまう恐れがあります。そこ で使われるのが電子証明書です。PKI(*5)の認証局によって、発行対象が確認 され、発行された電子証明書(以下、証明書)が使われます。サーバの証明書 はサーバが正しいものであるかどうかを確認するために使われます。 (*1) HTTPとは https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/http.html (*2) インターネット1分用語解説 TLS (Transport Layer Security)とは https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/tls.html (*3) ウェブ上でのHTTPS暗号化 - Google透明性レポート https://transparencyreport.google.com/https/overview?hl=ja (*4) Let's Encrypt Stats https://letsencrypt.org/stats/ (*5) インターネット10分講座:PKI https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No23/080.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 3 】統計資料 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1. JPドメイン名 o 登録ドメイン数(2018年8月~2019年1月) -------------------------------------------------------------------------------------------- 日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ PA PJ TOTAL -------------------------------------------------------------------------------------------- 8/1|255 3632 411825 572 35805 13382 6102 5297 1886 2239 928339 101756 9165 2010 1522265 9/1|255 3632 412924 570 35899 13358 6089 5292 1886 2238 931667 101195 9353 2009 1526367 10/1|254 3639 413817 568 35976 13325 6072 5302 1887 2231 933702 100429 9407 1994 1528603 11/1|254 3642 415091 572 36079 13298 6054 5307 1888 2228 937114 100226 9469 2011 1533233 12/1|255 3646 416210 576 36196 13287 6040 5315 1888 2227 945808 100112 9546 1989 1543095 1/1|255 3643 417440 578 36313 13272 6024 5321 1888 2222 952963 99869 9616 1953 1551357 -------------------------------------------------------------------------------------------- GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字) GJ:汎用ドメイン名 日本語 PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字) PJ:都道府県型ドメイン名 日本語 2. IPアドレス o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数 (2018年7月~2018年12月) ------------------------------------------ 月 | 割振 | 返却 | 現在の総量 ------------------------------------------ 7 | 3072 | 0 | 93160648 8 | 4096 | 0 | 93164744 9 | 1024 | 0 | 93165768 10 | 4096 | 0 | 93169864 11 | 3072 | 0 | 93172936 12 | 766208 | 764160 | 93174984 ------------------------------------------ □統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/ 3. 会員数 ※2019年1月8日 現在 --------------------- 会員分類 | 会員数 | --------------------- S会員 | 3 | A会員 | 1 | B会員 | 2 | C会員 | 2 | D会員 | 95 | 非営利会員| 10 | 個人推薦 | 33 | 賛助会員 | 45 | --------------------- 合計 | 191 | --------------------- □会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ 4. 指定事業者数 ※2019年1月9日 現在 IPアドレス管理指定事業者数 439 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 4 】イベントカレンダー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2019.1.9(水)~16(水) SANOG 33 (Thimphu, Kingdom of Bhutan) 2019.1.23(水)~25(金) JANOG43 [協賛] (山梨、コラニー文化ホール) --------------------------------------------------------------------- 2019.2.4(月)~2.8(金) JPNIC技術セミナー(東京、JPNIC会議室) 2019.2.14(木)~5(金) IPv6 Summit in SHIZUOKA 2019 & IPv6ハ ンズオンセミナー(静岡、静岡市産学交流 センター) 2019.2.18(月)~20(水) NANOG 75 (San Francisco, U.S.A.) 2019.2.18(月)~22(金) APAN 47 (Daejeon, Korea) 2019.2.18(月)~28(木) APRICOT 2019/APNIC 47 (Daejeon, Korea) 2019.2.22(金) Security Days Spring 2019 Nagoya [後援] (愛知、JPタワー名古屋ホール&カンファ レンス) --------------------------------------------------------------------- 2019.3.1(金) Security Days Spring 2019 Osaka [後援] (大阪、ナレッジキャピタル・カンファレ ンスルーム グランフロント大阪) 2019.3.6(水)~8(金) Security Days Spring 2019 Tokyo [後援] (東京、JPタワーホール&カンファレンス) 2019.3.9(土)~14(木) ICANN64 [協賛] (神戸、神戸ポートピアホ テル&神戸国際会議場) 2019.3.23(土)~29(金) IETF 104 (Prague, Czech Republic) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ まわりの方にもぜひNews & Viewsをオススメください! 転送にあたっての注意や新規登録については文末をご覧ください。 ◇ ◇ ◇ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JPNIC News & Views vol.1656 【定期号】 @ 発行 一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル4F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には https://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ◇ JPNIC Webにも掲載していますので、情報共有にご活用ください ◇ 登録・削除・変更 https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ バックナンバー https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ___________________________________ ■■■■■ News & ViewsはRSS経由でも配信しています! ■■■■■ ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ https://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2019 Japan Network Information Center