━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1915【臨時号】2022.4.20 ◆ _/NIC ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------- PR -------------------------------------------------------- ■■■■ <クラウドネイティブ時代の有効打!> ■■■■ □ 増え続けるトラフィック、通信遅延の解決に、 □ ■ ローカルブレイクアウトを検討する企業が増えています。 ■ □ https://www.inap.co.jp/solution/detail29.html □ ■■■■■ INAP Japan(インターナップ・ジャパン株式会社) ■■■■■ ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.1915 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2022年度の事業計画および収支予算をJPNIC会員の皆さまにお諮りした、第70 回臨時総会(2022年3月18日開催)の議事内容をお届けするとともに、総会後に 開催した「JPNICトークラウンジ」の模様をご紹介します。 JPNICトークラウンジは、昨年2021年6月に開始した、インターネットとその 未来について第一人者にお話をおうかがいする対談シリーズで、今回は第6回 となり、株式会社インターネットイニシアティブ代表取締役会長でJPNIC顧問 でもある鈴木幸一さんをお迎えしてお届けしました。これまでの内容は、アー カイブにてお楽しみいただけます。 JPNICトークラウンジ アーカイブ https://youtube.com/playlist?list=PLukf915kQpfz-kD1TXMjFt0C6KB7eNpSZ JPNIC YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC7BboGLuldn77sxQmI5VoPw ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 第70回JPNIC臨時総会および講演会について JPNIC 事務局長 大久保正仁 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 去る2022年3月18日に、第70回JPNIC総会が、秋葉原の富士ソフト・アキバプ ラザにて行われました。当日は、東京都下でまん延防止等重点措置の適用が 継続される中でしたが、会員の皆様のご理解・ご協力を得て、総会会場は感 染対策を採りつつ、開催することができました。また、総会の模様をオンラ イン配信しました。 総会に続きまして、昨年2021年6月にスタートし、定期的にお届けしておりま す対談シリーズ「JPNICトークラウンジ」の一環として、ゲストに鈴木幸一氏 (株式会社インターネットイニシアティブ代表取締役会長、JPNIC顧問)をお迎 えした講演会をオンライン配信しました。 ここでは、第70回JPNIC総会および講演会の模様を報告いたします。 ◆ 報告事項 総会におきましては、審議事項に先立ち、2点報告を行いました。 1点目は、「JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条で規定されるJPRSの責 任事項に関する実績評価基準」改正についてであり、2012年11月の理事会に て承認した実績評価基準について、今般点検・見直しを行い、その結果、改 正について理事会承認した内容を報告しました。 2点目は、JPNICの理念の再設定についてです。インターネットは社会的基盤 として不可欠な存在となり、インターネットを取り巻く環境も大きく変化し ています。そのインターネットを支える組織としてのJPNICは、本来の役割や 活動を基本的に保つとともに、社会環境の変化に応じて自らを変革していく べきだと考えています。これらを背景に、JPNICの理念について 『JPNICは、豊かで安定したインターネット社会の実現をめざし、 公正・公平・中立、責任と信頼、連携と協力、チャレンジ精神 の考え方に基づき、インターネット基盤の健全な運用を支える とともに社会的な諸課題の克服に貢献する活動を行います。』 と再設定を行いました。そしてJPNICは再設定した理念の実現に向けて、検討 を続けます。そのための戦略として、“情報”を強みとした活動を中心とし、 グローバルな視点と責任を踏まえて、情報の収集、管理、共有、発信を行う ことを通じて、会員の皆様との取り組み、レジストリ業務の取り組み、広報・ 普及啓発の取り組み、社会的課題等への取り組みを強化するとともに、すべ ての取り組みの基盤となる、経営体制と財務体質の強化を進めることで、グ ローバルなインターネットの運営を支える責任を果たしてまいります。 JPNICの理念 https://www.nic.ad.jp/ja/profile/philosophy.html 報告に続き、2022年度事業計画と2022年度収支予算の2議案が承認となりまし た。以下、その概要について説明します。 ◆ 2022年度事業計画 □ JPNIC全体に関わる事項 前年度からの大きな変更はありませんが、2021年度に検討を行ったJPNICの理 念を踏まえ、より積極的な情報発信を行うと同時に、総会や各種イベントを 通じた交流のあり方の見直し等に取り組みます。また安定的な事業運営に不 可欠な財務基盤や人材育成等について、より中長期的な視点も交え、取り組 んでまいります。 事務局運営においては、現行の4部体制を維持しつつ、理事と職員が一体感を もって職務を遂行し、組織の活性化や人的資源配分の見直しを行います。ま た、より中長期的な視点からの設備投資の検討を行うとともに、本年2022年 1月に移転した新オフィスの有効活用を含め、業務運営のさらなる効率化に努 めてまいります。 なお財源につきましては、これまでと同様に、IPアドレス事業は事業収益(IP アドレス維持料等)により、インターネット基盤整備事業は事業収益(イベン ト、セミナー開催等)、会費、インターネット基盤整備基金資産からの運用収 益およびその他の収益により賄われることとなります。 □ IPアドレス事業 先ず認識すべき背景としては、業務合理化推進ニーズのさらなる高まり、 JPNICのIPv4アドレス在庫を明確化する必要性、APNIC文書体系との整合性へ の対応検討の必要性、BGP経路のオリジン検証普及による登録促進対象の拡大 への要望、中長期的事業課題における優先的な取り組みの必要性が挙げられ ます。これらを踏まえ下記2業務に注力してまいります。 一つ目の資源管理業務では、IPv4アドレスの移転申請など、現在未対応の業 務の電子化を進めるとともに、契約者の負担が大きく、事務局としても対応 業務の工数が多い、電子証明書を用いたユーザー認証に関して、方式の見直 しについて検討を行います。またAPNICと連携して、JPNIC独自のIPv4アドレ ス在庫を明確にしていき、独自在庫からの分配の可能性についても検討およ び調整を進めてまいります。同時に、IPv4アドレス分配を前提とした現在の JPNIC文書体系を刷新して、分かりやすい文書内容と体系に改めていきます。 さらに、IPレジストリシステムの抜本的な見直しについて、計画立案に繋げ ていきたいと思います。 二つ目のルーティングレジストリ業務では、BGP経路の安全性を確保するため に、以前からのIP指定事業者へのROA登録促進を継続するほか、PI(プロバイ ダ非依存)アドレス割り当て先組織へも対象を拡大して、登録を促していくよ うにします。さらに、割り当てられているIPアドレスを守るために、経路広 告をしていない組織に対しても、同様にROA登録を促す活動を進めてまいりま す。 □ インターネット基盤整備事業 認識すべき背景としては、IP技術にフォーカスした情報通信アーキテクチャ のあり方に注目、社会環境の変化に合った情報提供・普及啓発、そして2023 年のIGF日本開催が挙げられます。これらを踏まえ下記4業務に注力してまい ります。 一つ目の情報センター業務においては、中長期的な課題を強く意識して、イ ンターネットの動向やそこから生まれる社会的課題への対応に向け情報収集 していくこと、また受け取り手を意識した情報発信という視点で、既存情報 の整理や動画の連携等を通じて、探しやすく利用しやすい情報提供に注力し てまいります。 二つ目の普及啓発事業においては、オンラインに加え、オンデマンドコンテ ンツの提供を拡充すること、Internet Weekの次期構想に向けた取り組み、セ キュリティ技術のさらなる普及に取り組みます。 三つ目の調査研究業務については、2020年度から継続中の情報通信ネットワー クアーキテクチャに関する調査研究に引き続き取り組んでいきます。 そして四つ目のインターネットガバナンス業務については、政府やビジネス セクターを交えた推進体制の機構化が重要と考えており、活動の輪を拡げて まいります。 ◆ 2022年度収支予算 従来通り、年度事業計画の遂行に必要十分であること、年度の収益で費用(非 資金科目を除く)が賄えること、安定した財務基盤を維持すること、の3点を 充足する形で作成しています。 主要な項目をご説明しますと、 ・配当要因を除いた経常収益は、5億1,100万円の計画で、前年度予算比マイ ナス100万円とほぼ横這いの予算です。 ・一方、経常費用は、オフィス移転による経費削減効果が大きく5億1,000万 円の計画で、前年度予算比3,000万円の減少を見込みます。 その結果、当期経常増減額は、プラス100万円とほぼ収支均衡の予算となって います。また、一般正味財産残高はほぼ21億円と、引き続き十分な水準を維 持していきます。 JPNICとしては、ご説明した事業計画と収支予算に基づき、2022年度の事業を 行ってまいります。なお事業計画と収支予算の詳細につきましては、JPNICの Webサイトに掲載している第70回総会の資料・議事録をご参照ください。 JPNIC第70回総会(臨時) https://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20220318/ ◆ 総会講演会 総会に続きまして、講演会のオンライン配信を行いました。JPNICでは昨年 2021年6月から、事務局の前村昌紀が、インターネットとその未来について第 一人者にお話をおうかがいする対談シリーズ「JPNICトークラウンジ」の配信 を、定期的にお届けしてきました。 今回は、その一環として、鈴木幸一氏との対談をお届けいたしました。同氏 は、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)を創業し、現在も代表取締 役会長として同社を牽引しています。JPNICでも長らく理事を務め、2012年か ら顧問となっています。インターネットの商用化に日本の国内企業として先 鞭をつけたのはIIJでした。現在では接続サービスにとどまらず、海外展開、 SI、コンサルティング、機器製造などにも事業を広げるIIJですが、2022年は IIJ創業30年の節目の年となります。この30年を振り返るとともに、これから のインターネットの姿として、同氏の目に何が映るのかをうかがいました。 講演会の内容は、JPNICのYouTubeチャンネルでアーカイブとして後日公開し ます。当日お聞きになれなかった方々も含めて、ぜひアーカイブもご視聴く ださい。 JPNICトークラウンジ アーカイブ https://youtube.com/playlist?list=PLukf915kQpfz-kD1TXMjFt0C6KB7eNpSZ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ◇ ◇ ◇ メールマガジン以外でも、情報を発信しています! 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