◆◆【 3 】News & Views Column ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇ 各国ccTLDのドメイン名紛争処理規約と各国商標調査について com、net、org等のドメイン名紛争処理を取り扱っているWIPO(世界知的所有 権機関、国連専門機関の一つ、本部ジュネーブ)では、次の二つのデータベー スを作成し、そのWebで公開している。現在.jpを含めて243のccTLDが存在して いるが、それらのccTLDドメイン名調査や各国商標調査をインターネットで行 うのに、大いに参考となる。是非、これらのウェブサイトを訪問経験されるこ とをお薦めしたい。 (1)ccTLDデータベース 各国ccTLDの登録規約、WHOISサービス、紛争処理方針にアクセスできるポー タルサイトである。243のccTLDのうち、100の登録規約(41%)、98のWHOISサー ビス(40%)、46の紛争処理方針(19%)を一覧チェックできる。なお、60の ccTLD(25%)については、まったくWebからはアクセスできない状況となってい る。また、JPNICについては、コンタクト情報のみが掲載されており、積極的 な情報発信の意味からも各種規約の英訳サービスが今後望まれるところである。 このサービスのURLは、 http://ecommerce.wipo.int/databases/cctld/index.htmlである。 (2)各国商標調査データベース 各国の商標管轄官庁(日本では特許庁に該当)がすべて、オンラインでその商 標データベースを公開し調査の利用に供しているわけではない。今のところ、 日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス等の20か国のデータベースにア クセスできるポータルサービスとなっている。採択使用したいドメイン名と商 標権侵害の関係について、直接答えるようなデータベースではないが、これも 大いに参考となる貴重なポータルサービスである。URLは、 http://ecommerce.wipo.int/databases/trademark/index.html である。 JPNIC DRP検討委員会委員長 久保次三 (ビジネスリサーチコンサルティング社)