◆◆【 1 】特集 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇ APNICオープンポリシーミーティング日本開催 アジア太平洋地域におけるIPアドレス関連の技術・ポリシー等の議論が行われ る「APNICオープンポリシーミーティング」が9月3日~6日に北九州市で開催さ れます。このミーティングはこれまで韓国、台湾、タイ等のアジア太平洋地域 の国々で開催されてきましたが、日本での開催は初めてです。JPNICはローカ ルホストとしてミーティングの運営に参加しています。 参加者はこの地域の方々を中心として、北米地域の資源管理を行っているARIN や欧州地域を担当しているRIPE NCC等、他の地域からも毎回出席があります。 また、IETFの活動に積極的に関わっている業界の主要なエンジニアがセッショ ンへの参加だけではなく、チュートリアルの講師を担当することもあります。 ミーティングの内容は大まかに各種トレーニング・チュートリアル、BOF、 APNIC総会、そして各種SIGに分類されます。特にアドレスポリシーSIGでは資 源管理のポリシー策定や運用方針の決定・明文化にあたり大きな役割を果たし てきました。これまでのアドレスポリシーSIGでの提案をきっかけに実施され た例としては、CATV/xDSLガイドラインの明文化、IPv4割り振り基準の変更、 そして新IPv6ポリシー策定等を挙げることができます。 SIGを含め、ミーティング中に開催されるすべてのセッションは参加費を支払 えば、APNIC会員に限らずどなたでも提案や出席が可能であり、興味がある方 がポリシー策定に参加できる仕組みになっています。 さらにこのミーティングには、地域の主要なISPの代表者やエンジニア、NIRや APNICのホストマスターが参加しており、休憩時間やSocial Event(懇親会)で は参加者同士の交流を深める機会があります。 今回のミーティングではJPNICの理事長でもある村井 純がIPv6 SIGのチェアー を務め、従来通りOpen NIR Meetingは前村 昌紀、Address Policy SIGはJPNIC IPアドレス検討委員としてもご活躍されている荒野 高志氏がそれぞれチェア を務めます。また、APNIC総会ではICANN ASO ACのアジア太平洋地域代表の改 選が行われます。なお、7月のJPNICオープンポリシミーティングで決定され、 地域全体のコンセンサスが必要な事項については日本の意見を代表してJPNIC から提案を行う予定です。 今回のプログラムより、対象別にいくつかご紹介いたします。 ◆インターネット基盤を支えている技術について興味がある方 ・Reverse DNS SIG, Routing SIG, IX SIG, Database SIG 9月4日(水) 逆引きDNS、IRRや経路集約等に関するルーティング、IX、レジストリ データベースの構造やデータベースへの登録方法等に関する課題がそ れぞれのSIGで話し合われます。 ◆技術面でのIPv6アドレスについて興味がある方 ・IPv6(technical) SIG 9月4日(水) 今回は村井純がチェアを務め、IPv6アドレスの技術的な課題やネット ワークへの運用状況等について意見交換を行うセッションです。バン コクでのミーティングでは日本からIPv6オペレーション研究会による プレゼンテーションが行われました。 ・IPv6 Training 9月3日(火) IPv6アドレスの仕組みや特徴等の説明が行われます。 ◆IPv4・IPv6アドレスのポリシーについて興味がある方 ・Address Policy SIG 9月4日(水)、5日(木) 各種SIGのなかでも最も参加者数の多いSIGで従来通り、荒野 高志氏が チェアを務めます。IPv4およびIPv6アドレスのポリシーに関する議論 が行われ、ここでのコンセンサスがアジア太平洋地域におけるポリシー に反映されます。従ってJPNICポリシーにも反映されます。他のSIG同 様、どなたでも出席、または提案を行うことが可能です。 また、この度は日本の皆様にも多数ご参加いただきたく、JPNICでは日本語登 録ガイドやJPNIC会員やIPアドレス管理指定事業者の方々には優待プログラム をご用意いたしました。 ポリシー策定に直接参加出来るよい機会ですので、皆様のご参加をお待ちして おります。 ■第14回APNICオープンポリシーミーティングについて http://www.nic.ad.jp/ja/apnic-opm/japanese.html 問い合わせ: apopm-14th@nic.ad.jp