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◆◆【 1 】特集
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  ◇ ENUM(※1)研究グループスタート!

  インターネットを中継網とするIP電話サービス、いわゆるインターネット電話
  サービスが今後普及することが予想されています。現在、ITU-T(※2)および
  IETF(※3)にて、インターネット上での電話番号の統一的アドレス解決を行う
  仕組みであるENUMの技術標準、管理運用手順が提案されています。

  欧米諸国においては、米国のENUM Forum、英国のUK ENUM Group(UKEG)など、
  産業界主体で各国の実情に応じたENUMの枠組みを規定する任意団体が結成され、
  各種提言・報告を行っているところです。

  わが国においても、総務省の「平成14年度電気通信番号に関する研究会」にお
  いて、ENUMの検討の必要性が議論されています。今回、本研究会のワーキング・
  グループのメンバーが中心となり、日本の実情に即したENUMの管理運用方式や
  技術標準を民間主導で提案することを目的として、非営利の任意団体「ENUM研
  究グループ」を9月11日に設立しました。9月30日現在の会員数は23で、JPNIC
  の後藤副理事長を議長として、事務局はJPNICが担当しています。

  主な活動内容は以下のとおりです。

    1) ENUMの実現方式、運用方式、またこれらに関する検討
    2) ENUMに関連する技術的課題の検討
    3) ENUMの実現及び運用における制度上の課題の検討 
  
  毎月1回の研究会を基本として、今後は必要に応じて複数の専門分科会も開催
  する予定です。
 
  活動の結果については、原則として公開し、また電話番号監督官庁である総務
  省や、日本での電気通信網の接続に関する標準化を進める社団法人情報通信技
  術委員会(TTC)、またはIETFなどに提案することになります。

  第1次の研究成果を11月に報告することを目標に現在精力的に活動中です。

  ──────────────────────────────────
  ◆解説◆

  ※1  ENUM(イーナム):tElephone NUmber Mapping
         インターネット電話を実現するための技術の一つで、電話番号とイン
         ターネットアドレスの対応付けを行う、電話番号案内のようなサービ
         ス。
         詳しくは →  http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No21/080.html 
       
  ※2  ITU-T:International Telecommunication Union Telecommunication 
              Standardization Sector
         国際電気通信連合の電気通信に関する技術の標準化を担当する部門。

  ※3  IETF:Internet Engineering Task Force
         インターネットの標準化組織。インターネットのすべての標準仕様は
         IETFで作成する。IETFが作成した仕様をRFC(Request For Comments)
         と呼ぶ。

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