2013/5/15 第97回理事会 資料1 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 2012年度事業報告 案 ■ 概要 2012年度はここ数年の課題であった公益法人制度改革への対応について、6月の 第47回総会にて一般社団法人への移行を決議した。以来、移行認可申請等の諸 対応を行い、2013年3月21日付で一般社団法人移行認可を得、2013年4月1日 の一般社団法人への移行を確定させた。 事業はこれまでのIPアドレス事業、インターネット基盤整備事業による二事業 体制を継続し、インターネットを取り巻く環境、情勢の変化に対応して事業を 推進してきた。また、2012年度末における会員数は以下の通り。 団体正会員 124 推薦個人正会員 33 賛助会員 42 --------------------------- 会員数合計 199 2012年度の事業内容に関し、その詳細をIPアドレス事業、インターネット基盤 整備事業の順で次の通り報告する。 1. IPアドレス事業 2012年度は、新料金体系への移行措置期間の初年度であり、歴史的PIアドレス 割り当て組織および、AS番号割り当て組織に対して初めて維持料請求を実施し た。予算策定当時には、収納金額を手堅く見込んでいたものの、各割 り当て先組織におけるアドレスの適切な利用と管理、そして料金改定に対して の理解と協力により、見込みを大幅に上回る収入額となるとともに、 収納業務も円滑に行うことが出来た。なお、2012年度時点で、当初2013年度に 達すると見込んでいたIP事業収入額を達成したため、2014年度開始を予定し ていた、IPアドレス管理指定事業者および、特殊用途用PIアドレス割り当て先 組織への新料金体系適用を、2013年度から開始することとした。 IPv4アドレス在庫枯渇後の対応として、実際の運用状況を踏まえて、現行IPv6 アドレス分配、管理ルールの見直しの必要性について検討を行った。APNICにて コンセンサスとなった、IPv6の特殊用途PIアドレス割り当てにおけるマルチホー ム要件の撤廃については、JPNICオープンポリシーミーティングにおいてもコン センサスとなり、実装勧告が出されて実装検討を進めた。しかし、それ以外に、 現行のIPv6アドレスポリシーに対するコミュニティからの見直し要望等もなく、 当面は上記ポリシーの実装以外については特段の見直しは不要と判断した。 また、同様にJPNICオープンポリシーミーティングでコンセンサスとなり、実装 勧告を受けたJPNICと他レジストリとのIPv4アドレス移転制度について実装検討 を進め、2013年6月3日から開始することとした。ポリシー面ではこの他にも、 レジストリに返却されたIPv4アドレスの再分配に関して、日本のコミュニティ メンバーと協力しながら、提案活動を行い、議論を推進した。 その他にシステム面の改善として、WHOISデータベースで出力されるIPv6アドレ スの表記を、RFC5952で標準化された形式への変更を行った。さらに、ネット ワーク情報に登録された逆引きネームサーバの設定適正化を強化するために、 既に登録されたネームサーバのチェックに加え、新規に登録される際にも チェックを行う機構を開発した。実際の稼働は、2013年5月14日から開始するこ ととした。 JPIRRにおいては、これまで「経路ハイジャック情報通知実験」として、 Telecom-ISAC推進会議経路情報共有ワーキンググループ(BGP WG)が運用する、 「経路奉行」と連携して取り組みを進めてきたが、BGP WGとの協議の結果、JPIRR における経路ハイジャック情報通知のために、2012年10月より従来の「経路 奉行」を、JPNICが運用するものと、これまで通りBGP WGが実験的に運用するも のに分離した。 1.1 資源管理業務 1.1.1 IPアドレス、AS番号の割り振り、割り当ての申請処理 2012年度の主なIPアドレス申請処理業務に関わる実績は下記の通り。 | 2011年度 | 2012年度 | 増減 --------------------------------+-----------+-----------+----------- 指定事業者総数 | 406| 411| 5 新規契約数 | 17| 14| -3 解約数 | 15| 9| -6 --------------------------------+-----------+-----------+----------- IPv4 割り振り件数 | 40| 15| -25 同 返却件数 | 2| 1| -1 --------------------------------+-----------+-----------+----------- IPv4 割り振りアドレス総数 | 92,999,614| 93,023,166| 23,552 同 割り振りアドレス数 | 608,256| 97,280| -510,976 同 返却アドレス数 | 77,824| 73,728| -4,096 --------------------------------+-----------+-----------+----------- IPv4 割り当て申請件数 | 19,284| 23,121| 3,837 同 割り当て審議件数 | 110| 90| -30 --------------------------------+-----------+-----------+----------- IPv4 移転承諾件数 | 22| 49| 27 同 移転承諾アドレス総数 | 889,600| 1,449,215| 559,615 --------------------------------+-----------+-----------+----------- IPv6 保有事業者数 (/32単位) | 203| 221| 18 同 割り振り件数 (同上) | 46| 18| -28 同 返却件数 (同上) | 2| 0| -2 --------------------------------+-----------+-----------+----------- AS番号割り当て総数 | 759| 778| 19 同 割り当て件数 | 22| 19| -3 --------------------------------+-----------+-----------+----------- 特殊用途PI割り当て総数 | 40| 51| 9 同 割り当て件数 | 8| 14| 6 --------------------------------+-----------+-----------+----------- JPIRR maintainer オブジェクト数 | 215| 233| 18 route オブジェクト数 | 5,101| 5,895| 794 route6 オブジェクト数 | 172| 216| 48 auto-num オブジェクト数 | 340| 357| 17 as-set オブジェクト数 | 117| 123| 6 詳細な統計については添付資料を参照。 1.1.2 新料金体系の初年度経過措置実施 新料金体系による初めての請求を行った。歴史的PIアドレス割り当て 組織への課金により、請求先が大幅に増加したものの、請求書の送付 から料金収納まで円滑に実施することが出来た。 ただし、予算策定時に見込んでいた収納件数および金額を大幅に上回 る実績となり、当初計画をしていた2年間の経過措置期間を一部見直す 必要性が生じたた。このため当初2014年度からを予定していた、IP アドレス管理指定事業者および特殊用途用PIアドレス割り当て先組織 に対する新料金体系適用を1年前倒しして、2013年度から開始するこ とを、2012年12月7日開催の第48回総会にてご承認いただいた。 2012年度の維持料収納状況は以下の通り。 | 件 数 | 金 額(単位:千円) |(収納件数/請求件数)| (収納金額/請求金額) ------------+-------------------+-------------------------- IP指定事業者| 401/ 403 (99.50%) |256,806/257,441 (99.75%) 歴史的PI |1107/1119 (98.93%) |119,882/120,438 (99.54%) 特殊用途PI | 33/ 33(100.00%) | 7,211/ 7,211 (100.00%) AS番号 | 55/ 58 (94.82%) | 1,444/ 1,523 (94.83%) ------------+-------------------+-------------------------- 合計 |1596/1613 (98.95%) |385,343/386,613 (99.67%) 1.1.3 JPNIC WHOIS、電子証明書を用いた指定事業者認証の維持管理 JPNIC WHOISおよびレジストリシステムの運用管理を継続的に実施した。 2012年度は、WHOISで出力されるIPv6アドレスの表記形式を、RFC5952に 準拠させるための改修を行った。 IPアドレス管理指定事業者がWeb申請時に用いる、資源管理認証局の電子 証明書発行および更新の受付を行い、2012年度は、2011年度よりも20件 程度少ない、220件の証明書発行および更新を行った。なおこのうち、約 50件程度が、2回目の更新期限を向えるものであった。 1.1.4 歴史的PIアドレス、AS番号の電子証明書を用いたユーザー認証の導入 これまで、歴史的PIアドレス、AS番号に関しては、Web申請システムに おける認証方式が、IDとパスワードによるものであったが、これを、IP アドレス管理指定事業者と同様の、資源管理認証局の電子証明書を用い る方式に変更することを検討した。 IPアドレス管理指定事業者が行う申請と、歴史的PIアドレス、AS番号に 関する申請の頻度や性質の違いを比較し、さらに、セキュリティ強度と 利便性の両面を鑑みて、IPアドレス管理指定事業者とは異なる方式を採 用することとし、仕様策定と開発作業を進め、2013年度中の導入への見 通しを立てることが出来た。 1.1.5 逆引きネームサーバの設定適正化に向けた取り組み強化 継続的に、適切に設定されていない(lame状態)逆引きネームサーバ登 録の検出、登録者への通知、改善されない場合の通知から一定期間後の 委任停止措置を実施し、lame状態となっている逆引きネームサーバ登録 削減に取り組み、lame状態の発生率は、引き続き年度平均約1%以下で 推移している。 また、割り当て登録やネットワーク情報更新時など、ネームサーバの 情報を登録または更新する際にも、lame状態をチェックするための開発 を行い、2013年5月14日から開始することとした。 1.2 ルーティングレジストリ業務 1.2.1 JPIRRの登録管理 JPIRRの登録申請の受付、問い合わせ対応、また、登録情報の正確性 維持を目的とした、一定期間情報が更新されていないメンテナーオ ブジェクトの定期的な削除(ガベージコレクション)および最新情報 の再登録依頼を実施した。 また、安定的なサービス提供のためのサーバ機器更新を行った。 1.2.2 JPIRR登録・利用に関わる制度検討・調整 2008年から継続して実施している、JPIRRと連携した「経路ハイジャッ ク情報通知実験」に関し、経路ハイジャック検知システムである「経路 奉行」の運用について、Telecom-ISAC推進会議経路情報共有ワーキング グループ(BGP WG)と協議、調整を行った。 その結果、2012年10月1日より、JPIRRと連携して経路ハイジャック情報 通知を行うためにJPNIC自身で運用する経路奉行と、これまで通りBGP WG が実験的に運用する経路奉行とを分離して稼働することした。 1.2.3 JPIRRのサービス向上に関する調査研究 有識者による専門家チームを組成して、ISP等の事業者において、IRR がどのように活用されているかの実態をJPIRRの登録状況も踏まえなが ら把握し、JPIRRの課題とその解決策について検討を行った。 2012年度は中間報告書をとりまとめ、最終的には、RPKIを含めたルー ティングセキュリティの動向と今後の方針について、2013年6月を目途 に最終報告をまとめる予定。 1.3 方針策定・実装業務 1.3.1 国内におけるIPアドレス、AS番号に関するポリシー調整 JPNICオープンポリシーフォーラムのポリシー議論への協力の一環として、 JPNICオープンポリシーミーティング(JPOPM)および関連ミーティングの開 催協力を行った。 ・JPOPM22 2012年 6月19日 エッサム神田ホール(東京) 参加者:38名 http://venus.gr.jp/opf-jp/opm22/opm22-program.html ・JPOPM23 2012年11月19日 富士ソフトアキバプラザ(東京) 参加者:50名 http://venus.gr.jp/opf-jp/opm23/opm23-program.html ・Opinion Collection Meeting about Proposal in APNIC 35 Hosted by Policy-WG 2013年 2月 7日 JPNIC 会議室(東京) RIR間アドレス移転提案、IPvのPI割り当てにおけるマルチホーム要件の 撤廃がコンセンサスに至り、ポリシーWGより実装勧告を受けた。 レジストリに返却されたIPv4アドレスの再分配に関するポリシーの検討 をポリシーWGとコミュニティメンバー交えながら実施した。IPアドレス 管理指定事業者以外にも、APNICメンバーに対してもアンケート調査を 行い、その結果に基づき、日本のコミュニティからの提案として、APNIC において議論を行った。結果としては、コンセンサスに至らなかったも のの、検討の必要性については理解を得て、継続議論となった。 1.3.2 他レジストリ移転を含めたIPv4アドレス移転制度に関する検討・調整 2011年8月より開始した、JPNIC契約組織同士のIPv4アドレス移転を拡 張し、APNICなど、他RIRやNIRとの移転(国際移転)を認める制度改定 について検討を行った。 現行のJPNIC契約組織に閉じた移転制度に対し、移転サイズ審議の導入 と手数料課金の必要性、それに伴う責任範囲の明確化などの検討を行い、 これまでのJPNIC契約組織間移転に加えて、新たに国際移転を2013年6月 3日より実施。 1.3.3 IPv6アドレス分配、管理のためのポリシー見直し、ガイドライン等の 検討・調整 IPv4アドレス在庫枯渇にともない、現在のIPv6アドレス分配、管理方 式に関し、今後見直していく必要性があるか、コミュニティの要望も 踏まえながら検討を行った。現状ポリシーによる分配、管理で特に大 きな支障はなく、コミュニティからも強い要望が出されておらず、現 段階では、APNICで提案されたPIアドレスのマルチホーム要件の撤廃の 実装を進める以外に、特段の見直しは不要と判断した。 1.4 国際調整業務 1.4.1 APNICのポリシー議論への参加と国内コミュニティへのフィードバック 2012年度は下記2回のAPNICカンファレンスに参加した。 各カンファレンスの結果については、JPNICオープンポリシーミーティ ング、またメールマガジンなどを通じて適宜情報提供を行った。 ・2012年 8月21日?29日 APNIC34 (カンボジア プノンペン) - IPv6 PI割り当てにおけるマルチホーム要件の撤廃と、移転時の審 議における承認期間の変更のポリシー提案がコンセンサスに至っ た。 - Policy SIG Co-Chairの選挙が行われ、ソフトバンクBBの山西正人 氏が再任された。 ・2013年 2月25日?3月1日 APNIC35 (シンガポール) - レジストリに返却されたIPv4アドレスの再分配に関する提案と、 最後の/8ブロックから分配されたIPv4アドレスの移転に関する提案 が議論され、前者は継続議論、後者は棄却となった。 1.4.2 各RIRのポリシー変更に関わる議論への参加と国内コミュニティへの フィードバック 2012年4月23日(月)?25日(水)に、カナダのバンクーバーで開催された、 ARIN XXIXミーティング、および、2012年10月24日(水)から26日(金)に、 米国ダラスで開催されたARIN XXXミーティングに参加し、主に、RIR間 のIPv4アドレス移転ポリシーに関して情報収集を行った。 各ミーティングの状況については、メールマガジン等による情報を提供 した。 1.4.3 番号資源管理に関する、海外諸団体との情報交換及び連携 APNICの事務局長が2012年9月と12月の二度来日し、NIR契約更改やAPNIC の業務運営等に関して、理事長をはじめとするJPNICの理事と会談を行っ た。 2012年10月に、インドネシア政府関係者がJPNICを訪れNIRとしての業務 運営や日本の状況について情報交換を行った。 2012年11月に、VNNICが政府関係者とともにJPNICを訪れて情報交換を行った。 1.5 調査研究業務 1.5.1 RPKIに関する調査研究 各RIRにおける実験の状況やベンダー製品の実装状況をなどの調査を 行った。 また、JANOGやAPNICカンファレンスなどの機会を利用して、RPKI Tools を用いた認証局構築と証明書の発行を技術者が集まって検証する、RPKI ハッカソンを開催した。 この検証を踏まえて、今後、IPアドレス管理指定事業者向けにリソー ス証明書の発行を実験的に行うための検討を進めることとした。 1.5.2 逆引きネームサーバへのDNSSEC導入に関する検討 APNICにおける運用状況の調査を行うとともに、JPNICで導入するにあた り、レジストリシステムにおける改修が必要となる部分の洗い出しと、 改修計画の検討を行った。 1.5.3 番号資源の利用状況に関する調査分析 IPv4アドレス移転に関し、JPNIC、APNICそれぞれの移転状況について 分析し、JPNICオープンポリシーミーティングにて発表を行った。 https://venus.gr.jp/opf-jp/opm23/addrxfer_kawabata20121119.pdf 1.6 情報提供業務 1.6.1 IPアドレス、AS番号、JPIRRに関する統計データの提供 IPアドレス、AS番号、JPIRRに関する統計データを毎月更新し、JPNIC のWebサイトおよびメールマガジン、ニュースレター等で提供した。 https://www.nic.ad.jp/ja/stat/ip/ また、IPv4アドレス移転の状況に関し、移転履歴の公開を行った。 https://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4transfer-log.html 1.6.2 国内外の関連諸団体との情報交換 IPv6普及高度化推進協議会の会員として総会に参加した。インターネッ ト協会IPv6デプロイメント委員会メンバーとして2ヶ月に1回程度開催さ れる情報交換のためのミーティングに参加し、JPNIC、APNICの主にポリ シー動向に関する情報提供を行った。Telecom-ISAC推進会議経路情報共 有ワーキンググループ(BGP WG)のメンバーとして経路奉行の運営に関する 調整や意見交換を行った。JANOGミーティングにおいて、資源管理に関す る話題提供や、海外のインターネットコミュニティに関する情報提供や 議論を行った。総務省主催のIPv6によるインターネットの利用高度化に 関する研究会に参加し、「第三次報告書プログレスレポート」に協力し た。 添付資料 IPアドレスの申請処理件数報告 << IPv4アドレスの割り当ての内訳 (インフラネットワーク) >> ---------------------------------------------------------------------- 月|/16 /17 /18 /19 /20 /21 /22 /23 /24 /25 /26 /27 /28 /29 /30 /31 /32 ---------------------------------------------------------------------- 04| 0 0 0 0 0 0 2 1 34 2 1 2 8 10 5 0 0 05| 0 0 0 3 0 3 6 3 36 1 3 1 5 13 3 0 1 06| 0 0 0 0 0 0 0 1 29 1 0 4 1 6 3 0 1 07| 0 1 0 0 0 0 0 2 24 2 0 2 5 9 9 0 1 08| 0 0 1 1 1 1 3 4 28 2 6 3 3 3 6 0 0 09| 0 3 0 1 2 2 3 3 27 0 1 1 0 3 2 0 0 10| 0 1 0 1 0 0 2 3 31 2 1 4 1 13 6 0 0 11| 1 0 0 0 0 1 3 2 72 1 0 2 0 6 5 0 0 12| 0 0 3 0 1 1 3 2 31 3 1 3 2 3 2 0 0 01| 0 2 0 0 1 1 1 3 34 2 4 1 3 12 2 0 0 02| 0 0 1 0 0 0 1 0 34 4 3 0 5 5 2 0 0 03| 1 0 0 0 0 3 2 0 22 3 1 2 5 19 5 0 0 ---------------------------------------------------------------------- << IPv4アドレスの割り当ての内訳 (ユーザネットワーク) >> ---------------------------------------------------------------------- 月|/16 /17 /18 /19 /20 /21 /22 /23 /24 /25 /26 /27 /28 /29 /30 /31 /32 ---------------------------------------------------------------------- 04| 0 0 0 0 0 3 2 4 34 376 271 295 395 1241 72 1 24 05| 0 0 0 1 0 1 5 3 52 151 359 325 518 1375 268 0 8 06| 2 0 0 0 0 1 2 7 40 131 69 89 207 981 28 0 21 07| 0 4 0 0 1 0 1 5 40 177 80 224 205 2786 15 2 26 08| 0 0 0 0 2 1 2 1 40 102 65 122 211 884 33 1 17 09| 0 0 0 0 0 2 4 6 43 119 78 184 197 844 28 1 16 10| 0 0 0 1 0 7 3 4 31 85 87 102 240 956 15 0 11 11| 0 1 1 0 1 0 1 9 40 197 138 190 395 779 54 2 9 12| 0 0 1 0 2 3 5 7 43 167 73 105 213 759 105 2 18 01| 0 0 0 0 2 1 1 2 59 101 79 105 198 1058 76 4 19 02| 0 0 0 0 0 1 1 8 20 122 49 121 233 752 51 2 11 03| 0 2 1 0 2 11 2 5 27 139 86 126 202 995 43 11 13 ---------------------------------------------------------------------- << IPv4アドレスの割り振り/返却ホスト数 >> ------------------------------------------ 月| 割振 | 返却 | 現在の総量 ------------------------------------------ 04| 2048 | 0 | 93001662 05| 6144 | 0 | 93007806 06| 1024 | 0 | 93008830 07| 1024 | 0 | 93009854 08| 5120 | 1024 | 93013950 09| 1024 | 0 | 93014974 10| 1024 | 0 | 93015998 11| 1024 | 0 | 93017022 12| 1024 | 0 | 93018046 01| 0 | 0 | 93018046 02| 1024 | 0 | 93019070 03| 76800 | 72704 | 93023166 ------------------------------------------ << IPv4アドレスの割り振りの内訳 >> --------------------------------------------------------------- 月|/9 /10 /11 /12 /13 /14 /15 /16 /17 /18 /19 /20 /21 /22 --------------------------------------------------------------- 04| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 05| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 06| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 07| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 08| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 09| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 10| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 11| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 12| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 01| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 02| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 03| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 3 1 5 --------------------------------------------------------------- << APNICから割り振り/返却を行ったIPv4アドレスのホスト数 >> ------------------------------------------ 月| 割振 | 返却 | 現在の総量 ------------------------------------------ 04| 2048 | 8192 | 96016640 05| 6144 | 0 | 96022784 06| 1024 | 0 | 96023808 07| 1024 | 0 | 96024832 08| 5120 | 0 | 96029952 09| 1024 | 0 | 96030976 10| 1024 | 0 | 96032000 11| 1024 | 0 | 96033024 12| 1024 | 0 | 96034048 01| 0 | 0 | 96034048 02| 1024 | 0 | 96035072 03| 4096 | 0 | 96039168 ------------------------------------------ << IPv4アドレスに関する申請処理件数の推移 >> ---------------------------------------------------------------------------- 月| 割当 | 返却 | 変更 | 審 議 | CIDR Block | SUBA | 移 転 | | | | 申請 承認 | 割振 返却 | 登録 削除 | 申請 完了 ---------------------------------------------------------------------------- 04| 2659 | 3863 | 1266 | 12 6 | 1 0 | 33 25 | 2 2 05| 3004 | 4735 | 1853 | 9 6 | 2 0 | 50 48 | 1 3 06| 1564 | 2400 | 1284 | 7 10 | 1 0 | 32 8 | 5 3 07| 3529 | 2020 | 15340 | 6 6 | 2 0 | 43 11 | 1 2 08| 1513 | 2763 | 1211 | 3 2 | 4 1 | 41 19 | 15 1 09| 1431 | 5950 | 1849 | 6 5 | 0 0 | 33 33 | 7 7 10| 1507 | 4747 | 4501 | 8 8 | 0 0 | 32 8 | 6 6 11| 1687 | 5337 | 891 | 2 3 | 0 0 | 26 113 | 5 10 12| 1430 | 4025 | 803 | 14 5 | 1 0 | 45 8 | 3 6 01| 1757 | 1033 | 923 | 9 9 | 0 0 | 93 39 | 3 3 02| 1373 | 1200 | 736 | 7 9 | 4 0 | 46 5 | 0 1 03| 1667 | 2046 | 972 | 7 7 | 0 0 | 60 34 | 8 5 ---------------------------------------------------------------------------- << IPv6アドレスの割り当ての内訳>> ----------------------------------------------------------------------- 月|総数 /27 /28 /31 /32 /33 /34 /35 /36 /40 /42 /44 /48 /52 /56 /64/128 ----------------------------------------------------------------------- 04| 42 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 21 0 0 21 0 05| 59 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 24 0 0 34 0 06| 55 0 0 0 1 0 0 0 32 0 0 0 19 0 0 3 0 07| 38 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 34 0 1 3 0 08| 47 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 41 0 1 5 0 09| 31 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 25 0 1 5 0 10| 28 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 25 0 0 2 0 11| 33 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 31 0 0 2 0 12| 35 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 28 0 2 3 0 01| 30 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 25 0 1 4 0 02| 74 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 71 0 0 2 0 03| 21 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 19 0 1 1 0 ----------------------------------------------------------------------- << IPv6アドレスの割り振りの内訳 >> -------------------------------------------------------------------- 月| /20 /21 /22 /23 /24 /25 /26 /27 /28 /29 /30 /31 /32 -------------------------------------------------------------------- 04| 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2 05| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 06| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 07| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 08| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 09| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 10| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 11| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 12| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 01| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 02| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 03| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -------------------------------------------------------------------- << IPアドレス管理指定事業者数 >> ------------------------------------ 月 | 契約 | 解約 | 現在の総数 ------------------------------------ 04 | 1 | 0 | 407 05 | 5 | 3 | 409 06 | 0 | 1 | 408 07 | 1 | 0 | 409 08 | 1 | 1 | 409 09 | 1 | 0 | 410 10 | 1 | 1 | 410 11 | 1 | 0 | 411 12 | 1 | 0 | 412 01 | 0 | 1 | 411 02 | 0 | 1 | 410 03 | 2 | 1 | 411 ------------------------------------ << JPNICからIPv6アドレスの割り振りを受けている指定事業者数 >> ------------------------------------ 月 | 割振 | 返却 | 合計 ------------------------------------ 04 | 2 | 0 | 205 05 | 0 | 0 | 205 06 | 3 | 0 | 208 07 | 2 | 0 | 210 08 | 2 | 0 | 212 09 | 2 | 0 | 214 10 | 3 | 0 | 217 11 | 2 | 0 | 219 12 | 1 | 0 | 220 01 | 1 | 0 | 221 02 | 0 | 0 | 221 03 | 0 | 0 | 221 ----------------------------------- << 特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当てサービス契約数 >> ------------------------------------ 月 | 契約 | 解約 | 現在の総数 ------------------------------------ 04 | 0 | 0 | 40 05 | 1 | 0 | 41 06 | 1 | 1 | 41 07 | 3 | 0 | 44 08 | 2 | 0 | 46 09 | 1 | 0 | 47 10 | 3 | 0 | 50 11 | 0 | 0 | 50 12 | 0 | 2 | 48 01 | 1 | 0 | 49 02 | 1 | 0 | 50 03 | 1 | 0 | 51 ------------------------------------- << AS番号割り当て状況 >> ------------------------------------------------------------------ |APNICから| | | 現在の 月 |の委任 | 割当件数 | 割当済み AS番号 | 総割当件数 ------------------------------------------------------------------ 04 | | 1 | 55907 | 760 05 | | 1 | 55908 | 761 06 | | 2 | 55909,131161 | 763 07 | 10 | 3 | 55910,55911,55912 | 766 08 | | 2 | 58645,58646 | 768 09 | | 1 | 58647 | 769 10 | | 0 | | 769 11 | | 3 | 58648,58649,58650 | 772 12 | 10 | 2 | 131893,131894 | 774 01 | | 2 | 58651,58652 | 776 02 | | 1 | 58653 | 777 03 | | 1 | 58654 | 778 ------------------------------------------------------------------ 累計| 874 | 778 | ------------------------------------------------------------------ 未割当 AS番号(2013年04月01日 現在) ------------------------------------------------------------------ 58784-58793, 131895-131992(108) ------------------------------------------------------------------ << JPIRRサービスにおける登録オブジェクト数 >> --------------------------------------------------------- 月 | Maintainer | Route | Route6 | aut-num | as-set --------------------------------------------------------- 04 | 215 | 5,133 | 175 | 339 | 117 05 | 216 | 5,142 | 179 | 345 | 117 06 | 218 | 5,304 | 181 | 348 | 119 07 | 220 | 5,339 | 187 | 350 | 119 08 | 223 | 5,381 | 191 | 352 | 119 09 | 226 | 5,426 | 192 | 353 | 118 10 | 228 | 5,648 | 193 | 352 | 118 11 | 230 | 5,674 | 194 | 353 | 119 12 | 230 | 5,700 | 202 | 354 | 120 01 | 233 | 5,739 | 204 | 357 | 120 02 | 232 | 5,762 | 220 | 357 | 123 03 | 233 | 5,895 | 216 | 357 | 123 ---------------------------------------------------------- 2. インターネット基盤整備事業 2012年度は、JPNICの法人格変更に向けた準備期間にもあたり、また2013年 4月にはJPNIC20周年を迎えるなどの節目もあったことから、JPNICからの情報 発信、普及啓発の要となるJPNIC Webサイトをより現代的で機能的に優れたも のにすべく、コンテンツ情報の整理とあわせ、全面リニューアルを行った。 IPv4アドレスの在庫枯渇に関しては、2011年度に引き続きIPv6に関する技術 を広める普及啓発活動に力を入れた。具体的には、IPv6ハンズオンセミナーを 主体的に計11回開催し、2013年3月31日までの期間限定で無償で誰でも利用でき るIPv6テストベッド(検証環境)の提供を行った。 その他の通常事業については以下の通り。 - 情報センター業務では、Webサイト、メールマガジン、ニュースレター(会報 誌)などの媒体を通じて、インターネット基盤に関わる情報発信を行った。 メールマガジンは、2012年8月28日に発行以来1000号を達成した。 - 普及啓発業務では、Internet Weekにおいては教育的要素の強いチュートリ アルセッションを増やすことで、「大変役にたった」の割合が過去最高に (昨年36.5%→43.4%)とすることができた。 - 調査研究業務は、例年同様、インターネット基盤に関わる調査を幅広く実施 した。また新gTLDについても、引き続き中立的で正確な情報提供を行った。 世界的なインターネット資源管理体制の政策及び体制に関する調査研究に関し ては、新たに詳細な分析を含む「ドメイン名を中心としたインターネットポリ シーレポート」を10月より毎月オンラインで発行を開始し、幅広い分野での情 報提供を行った。 - JPドメイン名に関する業務では、JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条 に規定されるJPRSの責任事項に関する客観的・具体的な評価の仕組みづくりを 目的として、移管契約第13条検討委員会による検討が完了し、理事会への答申 が行われた。 2.1 情報センター業務 2.1.1 JPNIC Webサイトによる情報提供 情報センター機能として大きな位置を占めるJPNIC Webサイトは、法 人格移行を契機に現代的な使い勝手を実現すべく全面的なデザイン変 更を行った。PCのみならず、加速度的に普及が進んでいるタブレット 端末、スマートフォンも含めたマルチデバイスに対応するためレスポ ンシブWebデザインを採用し、javascriptの活用によってよりインタラ クティブなページとしている。ビジュアルデザインの面でも、現代的 な親しみやすいものを目指し、同時に掲載する情報の配置や構成を見 直すことで利便性とアクセシビリティ両方の向上を図った。 なお、Webサイトのページ数は2011年度末で15,400ページであったが、 2012年度末で16,000ページとなった。月間アクセス数は平均 で128,000ほどで、2011年度の120,000程度に比較すると微増している。 各ページに設置したアンケートフォームからは2,500件ほどの回答をい ただき、うち660件程度に付与されていたご意見をWebサイト改善に活 用した。 2.1.2 メールマガジン、会報誌「JPNIC Newsletter」の発行 2.1.2.1 メールマガジンの発行 インターネットに関する最新情報およびJPNICの活動報告をタイムリー に発信するメールマガジンを、2001年9月に創刊以来、2013年3月31日 時点までに1075号まで発行している。うち、2012年度1年間の発行号数は 前年度より4号多い124号であった。IPv6の推進に関する活動や、IPア ドレス等料金体系の変更、IPv4アドレス移転等の業務上の重要な変更、 ICANNにおける新gTLD受付開始に関する話題等について、より広く情 報発信を行った。「特別号」としては、宮城県を中心に、東日本大震 災に対するネットワーク関連のボランティア活動を行っている団体 「ネトボラ宮城」に関する活動レポートの配信を2011年6月から開始 しており、2012年度も継続した。また、2012年8月28日には1,000号を 迎え、発行開始から11年間の出来事、メールマガジンの歩みを振り 返る「記念特別号」を発行した。配信アドレス数は3,937アドレスに 上る(2013年3月末)。 メールマガジン発行数内訳 - 定期号 12号 - 臨時号 54号 - 特別号 5号 - 記念特別号 1号 - トピックス号 52号 2.1.2.2 会報誌「JPNIC Newsletter」の発行 2012年度も、インターネット関連動向、JPNICの活動報告、技術解説、 統計などの情報を掲載した会報誌、「JPNIC Newsletter」を3回発行 した。発行実績および内容は、下記の通り。 ・発行実績 - 51号:2012年 8月 1日、5,800部 - 52号:2012年11月16日、5,800部 - 53号:2013年 3月14日、5,300部 会報誌として会員へ送付する他、IPアドレス管理指定事業者、大学図 書館、高専図書館、プレス等へ引き続き送付している。また50号 (2012 年3月発行)より開始した、歴史的PIアドレス、特殊用途用PIア ドレス、AS番号割り当て先組織への送付(約1,300件)を、2012年度も 継続することにより、インターネットリソースの利用者への周知・連 携強化を図った。 ・内容 - 巻頭言 - 特集 - インターネット 歴史の一幕 - 会員企業紹介 - JPNIC活動報告 - インターネット・トピックス - 統計情報 - インターネット 10分講座 - 会員リスト・お問い合わせ先 2.1.3 ドメイン名、DNS、ドメイン名紛争処理、WHOIS、国際化ドメイン名 (IDN)に関する基本情報、最新情報の提供 ICANNにおける新gTLDの動向を中心に、以下列挙したドメイン名 関連の最新動向について、適宜JPNIC Webおよびメールマガジン、 ニュースレター等での情報発信を行った。 - ICANNにおける新gTLD申請受付開始に向けた動向 - ICANNにおける新規IDN ccTLD承認 - ICANNによる新gTLD申請関連について また、ドメイン名およびDRPに関する情報については最新情報を JPNIC Webで公開するとともに、JP-DRPの申立一覧についても、申立 および裁定結果の通知があり次第、随時情報を公開した。 DNSに関する情報の提供としては、DNS関連情報のサイトを構築しなおし た。また、インターネットで広く使われるDNSサーバソフトウェアである ISC BINDの脆弱性情報をJPNIC Webおよびメーリングリストで提供し、 注意喚起を行った(7件)。 2.1.4 国内外のドメイン名情報の発信・問い合わせ対応 主に、国外のドメイン名に関する情報を国内に向けて発信するととも に、国内からの問い合わせへの対応を行った結果、頻度の高かった問 い合わせに対しては、FAQの作成および公開を行った。 電話やメールなどにより平均して月10件程度(前年度比2割増)の問い 合わせがあり、そのうち問い合わせの多かった上位3件は次の通りである。 ・gTLD/ccTLDに関する各種手続きについて ・ドメイン名紛争処理方針(JP-DRP、UDRP)について ・ICANNによる新gTLD導入について 2.1.5 IPv4アドレス在庫枯渇対応及びIPv6普及のための諸課題に関する情報 提供 IPv4アドレス在庫枯渇の状況及びIPv6普及のための諸課題について 次のような情報提供を実施した。 2.1.5.1 在庫枯渇の状況に関するJPNICからの情報提供 ・在庫枯渇状況に関するアナウンス - 2012年9月18日 【速報】ヨーロッパ地域レジストリにおけるIPv4 アドレス在庫枯渇のお知らせ ・Webサイト(https://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/)におけるステー クホルダー別の対応策、Q&A等を含む情報提供 2.1.5.2 在庫枯渇に関わる「IPv4アドレス枯渇タスクフォース」からの情 報提供 JPNICは、2008年度からオールジャパン/マルチステークホルダーで結 成された、「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」の主要メンバー として積極的に活動している。タスクフォース内でJPNICは広報を担当 し、他のメンバーと協力しつつ、各ステークホルダーに対して、具体 的に次のような活動を行った。 ・Webサイト(http://kokatsu.jp/)の運営および情報提供 ・ステークホルダー毎のアクションプランの提示 ・IPv6導入に向けた、各種ハンズオンセミナー(2.5.2参照) ・IPv6環境のテストベッドの提供(2.5.3参照) ・展示への出展、講演会/報告会での講演(2.5.4参照) ・各種取材対応 2.2 普及啓発業務 2.2.1 Internet Weekをはじめとした各種セミナーやシンポジウムの開催 2.2.1.1 Internet Week 2012の開催 2012年11月19日?22日の4日間、富士ソフトアキバプラザにて、 Internet Week 2012を開催した。有料セッション22、BoFおよびランチ セミナー等の無料セッション10、懇親会1を実施した。参加者数は4日 間で延べ約2,200名であった。 「人のチカラ、インターネットのチカラ」をイベントテーマに、イン ターネットそのものの力、インターネットを支える人とインターネッ トを利用して新しいサービスを生み出そうとしている人の力を感じ、 またそのような人々の力になれるようなプログラムの提供を目指した。 具体的には、チュートリアルセッションの増設、IPv6ハンズオンセッ ションの開催など、実践的で教育的要素を多く含むセッションを強化 した。 全セッションの概要は下記に示すが、IPv6技術関連セッションへの需 要が引き続き高く、またサイバー攻撃やインターネット関連の法律な どインターネットと社会に関するセッションの関心が高かった。参加 者アンケートでは、Internet Week 2012に参加して、「役に立った」 という回答が約90%、来年の参加については、「ぜひ参加したい」が 約62%と、好評であった。 2011年度に引き続き、インターネット資源管理の基礎を解説したセッ ションを開催した他、JPNICオープンポリシーミーティングおよび ICANN報告会も同じ会場で開催し、JPNICの活動全体を広く知らせる機 会としても活用した。 ・開催日:2012年11月19日?11月22日 ・会 場:富士ソフト アキバプラザ(東京) ・企 画:Internet Week 2012 プログラム委員会 ・後 援:総務省 文部科学省 経済産業省 ICT教育推進協議会(ICTEPC) IPv6普及・高度化推進協議会 財団法人インターネット協会(IAjapan) 仮想化インフラストラクチャ・オペレーターズグループ (VIOPS) 一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA) 一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ) 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) 一般社団法人情報サービス産業協会(JISA) 独立行政法人情報通信研究機構(NICT) 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) 社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA) 日本シーサート協議会(NCA) 日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP) 一般財団法人日本データ通信協会(Telecom-ISAC Japan) 日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG) 特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA) 日本UNIXユーザ会(jus) フィッシング対策協議会 WIDEプロジェクト(WIDE) ・協 賛:NTTコミュニケーションズ株式会社 株式会社日本レジストリサービス 株式会社SRA グリー株式会社 さくらインターネット株式会社 日本インターネットエクスチェンジ株式会社 ・ネットワークスポンサー: シスコシステムズ合同会社 富士ソフト株式会社 ・参加者:延べ2,200名 ・実施プログラム内容: ・プレイベント(3セッション ※同時開催イベント含む) - インターネット資源管理の基礎知識(ドメイン名/DNS/IPアドレス) ・開催日:2012年11月19日 ・内 容:ドメイン名、IPアドレスなどインターネット資源 管理の仕組みを、初心者向けに解説した。 (同時開催イベント) - 第23回JPNICオープンポリシーミーティング ・開催日:2012年11月19日 ・主 催:ポリシーワーキンググループ - 第35回ICANN報告会 ・開催日:2012年11月20日 ・主 催:JPNIC・IAjapan ・最新動向2コマセッション(3セッション) - パケットフォワーディングを支える技術 ・開催日:2012年11月20日 ・内 容:仮想化時代のシステムにおけるパケット処理をハー ドウェアとソフトウェアの視点から解説するととも に、現在および今後の処理性能向上の可能性を展望 した。 - DNS DAY ・開催日:2012年11月21日 ・内 容:2012年のDNS運用に関する話題を総括した他、重大 な脆弱性発覚に備えた多様なDNS実装について、運 用事例を交えて紹介し、DNSの安定運用を考えた。 - IP Meeting 2012 ?人のチカラ、インターネットのチカラ? ・開催日:2012年11月22日 ・内 容:前半の部では、World IPv6 Launch、IPv4とIPv6の 共存等、2012年のネットワーク運用技術動向を総括 した。後半の部では、インターネットに関わる私た ちを「外」から見たときの強みを考察し、インター ネットの現状とチカラ、インターネットとそれに関 わる私たちの今後の方向性を議論した。 ・最新動向1コマセッション(5セッション) - 標的型攻撃の現状と対策 ・開催日:2012年11月19日 ・内 容:デモンストレーション、標的型攻撃の特徴や事例紹 介など具体的な解説を踏まえ、企業側で取り組むべ き標的型攻撃の対策を紹介した。 - 肌で感じる!インターネットルーティングセキュリティ ・開催日:2012年11月19日 ・内 容:経路ハイジャック等の実体験に基づく事例紹介や国 内外のルーティングインシデント最新動向の解説を 行い、ルーティングセキュリティの必要性の啓発を 行った。 - インターネットをめぐる国際的な規制の動向 ・開催日:2012年11月20日 ・内 容:2012年に改定が予定されていた国際電気通信規則 (ITR)などのインターネットに対する国際的な規制 について情報共有を図り、その対応を議論した。 - サービス事業者に関連する法的問題の実例と サイバー犯罪の実態 2012 ・開催日:2012年11月21日 ・内 容:エンジニアが留意すべき法律や制度を概括し、2012 年に話題となった事例を解説するとともに、サイバー 犯罪やその捜査・取り締まりの実態を紹介した。 - 意外と知らないソーシャルメディアの落とし穴 ・開催日:2012年11月21日 ・内 容:ソーシャルメディアのセキュリティとプライバシー 面の危険性について、現在認識されている問題を紹 介し、解決のための方向性を議論した。 ・チュートリアル(11セッション) - CSIRTの今とこれから ・開催日:2012年11月19日 ・内 容:各組織でコンピュータセキュリティのインシデント に対応するCSIRTの実装モデル、実際の活動例を紹 介し、CSIRT構築中、構築を検討している方の参考 になる情報を提供した。 - エンジニアも知らなきゃならない財務会計 ・開催日:2012年11月19日 ・内 容:エンジニアに必要な財務会計の知識について、賃貸 対照表など財務3表への影響を通して紹介した他、 運用管理やセキュリティ面のコスト投資を経営層に 伝えるポイントを解説した。 - BYOD時代のスマートフォンリスク管理 ・開催日:2012年11月19日 ・内 容:企業におけるスマートフォンの導入・運用時に注意 すべき点と、スマートフォンの利用に係るリスクを 軽減する方法を紹介した。 - ルーティングチュートリアル ・開催日:2012年11月19日 ・内 容:代表的な経路制御プロトコルであるOSPFとBGPの基 本、および組織(AS)内経路制御と組織(AS)間経路制 御について解説し、インターネット経路制御の基礎 を効率よく理解することを目指した。 - これからはじめるIPv6 ・開催日:2012年11月20日 ・内 容:IPv6対応を考えている方向けに、IPv6を基礎から丁 寧に解説し、小規模なIPv6ネットワークの構築がで きるようになることを目指した。 - クラウド基盤運用術 ・開催日:2012年11月20日 ・内 容:構成管理、性能管理、監視などクラウド基盤運用の ポイントについて、2社における実際の運用事例を 交えて紹介した。 - IPv6実践講座?トラシュ、セキュリティ、アプリ構築まで? ・開催日:2012年11月20日 ・内 容:IPv6技術の最新動向を、IPv6対応時のトラブルシュー ティング、IPv6セキュリティ、アプリケーションの IPv6対応の3部構成で紹介した。 - インターネットの決めごとの作り方を学ぼう ・開催日:2012年11月20日 ・内 容:インターネットとその関連分野におけるルール決定 プロセスを紹介し、現場で活躍するパネルストから 国際舞台で活躍するノウハウを学んだ。 - DNSSECチュートリアル ・開催日:2012年11月21日 ・内 容:DNSSECの簡単かつ現実的な運用方法を、失敗事例や トラブルシューティング例を交えて解説した。 - IPv6各種移行・共存技術解説 ・開催日:2012年11月21日 ・内 容:既存のIPv4ネットワークにIPv6を導入することを目 的に、各種共存技術の解説とその実際の利用方法を 解説した。 - OpenFlow チュートリアル&ハンズオン ・開催日:2012年11月21日 ・内 容:OpenFlowに関する概説説明を行った後、プログラミ ングフレームワークであるTremaを使用したハンズ オンを行った。 ・ランチセミナー(2セッション) - 親の心子知らず?委任にまつわる諸問題について考える ?ランチのおともにDNS? /株式会社日本レジストリサービス ・開催日:2012年11月21日 - Tier1ネットワークの高可用性・高効率性を追求した グローバルオペレーション /NTTコミュニケーションズ株式会社 ・開催日:2012年11月22日 ・BoF(5セッション) - サイバー攻撃のこれからを考える夕べ ・開催日:2012年11月19日 - Peering in Japan ・開催日:2012年11月19日 - ISOC-JP BoF ・開催日:2012年11月20日 - 地方在住エンジニアを盛り上げましょう!BoF ・開催日:2012年11月20日 - 日本DNSオペレーターズグループ BoF ・開催日:2012年11月21日 ・懇親会(1セッション) 最終日に懇親会を行った。一般の参加者、協賛企業、講演者、 プログラム委員等、約100名が参加した。 ・開催日:2012年11月22日 2.2.1.2 総会講演会 ・第47回総会講演会 ・開 催 日:2012年6月15日 ・会 場:ホテルメトロポリタン エドモント ・参加者数:約50名 ・内 容:World IPv6Launchの紹介 ・講 演 者:松崎吉伸氏 ・第48回総会講演会 ・開 催 日:2012年12月7日 ・会 場:富士ソフト アキバプラザ ・参加者数:約50名 ・内 容:インターネットの維持と当事者意識 ?ポリシーデベロップメントプロセスを担う視点から? ・講 演 者:橘俊男氏 ・第49回総会講演会 ・開 催 日:2013年3月15日 ・会 場:富士ソフト アキバプラザ ・参加者数:約50名 ・内 容:WCIT-12(2012年世界国際電気通信会議)以降のインター ネットガバナンスに関する議論の行方 ・講 演 者:出口岳人氏、前村昌紀 2.2.2 世界的なインターネット資源管理体制のあり方に関する普及啓発 2.2.2.1 ICANN報告会の開催 世界的なドメイン名管理ルール策定作業へ参画するため、ICANNが開催 する会議へ参加した(3.6.1参照)。会議終了後、国内関係者間における 情報共有を図るため、財団法人インターネット協会と共催で、ICANN報 告会を開催した。当日の資料や動画はWebで公開した。 ・第33回 ICANN報告会 ・開 催 日:2012年5月8日 ・会 場:シスコシステムズ合同会社 東京本社(東京) ・参加者数:36名 ・主な内容:2012年3月11日?16日開催のICANNコスタリカ会議報告 (新gTLDにおける政府諮問委員会(GAC)とICANN理事会 との協議、IDN ccTLDの動向、新gTLDの動向など) ・第34回 ICANN報告会 ・開 催 日:2012年7月31日 ・会 場:シスコシステムズ合同会社 東京本社(東京) ・参加者数:27名 ・主な内容:2011年6月19日?24日開催のICANNプラハ会議報告 (レジストラ認定契約(RAA)改定の進捗、新gTLD関連の 課題など) ・第35回 ICANN報告会 ・開 催 日:2012年11月20日 ・会 場:富士ソフトアキバプラザ(東京) ・参加者数:37名 ・主な内容:2012年10月14日?18日開催のICANNトロント会議報告 (新gTLDにおけるGAC早期警告および権利保護機構の 進捗について、IDN ccTLD恒久ルールー検討状況、レジ ストラ移転ポリシーの改訂について、各作業部会等で の活動概要など) 2.2.3 インターネット基盤整備に係る関係組織、機関等との連携 2.2.3.1 国内外関連組織の関連イベントへの後援 ・Interop Tokyo 2012 ・開催日:2012年6月12日?15日 ・会 場:幕張メッセ(千葉) ・主 催:Interop Tokyo 2012実行委員会 ・第19回NORTHインターネット・シンポジウム ・開催日:2013年2月27日 ・会 場:北海道大学(北海道) ・主 催:特定非営利活動法人 北海道地域ネットワーク協議会(NORTH) ・SecurityDays ・開催日:2013年2月28日?3月1日 ・会 場:ヒカリエホール(東京) ・主 催:株式会社ナノオプト・メディア ・情報セキュリティシンポジウム道後2013 ・開催日:2012年2月28日?3月1日 ・会 場:松山市立子規記念博物館/ホテル茶玻瑠(愛媛) ・主 催:情報セキュリティシンポジウム道後2013実行委員会 2.2.4 地域情報基盤整備におけるインターネットの利活用促進への貢献と 関連組織、機関等との連携 過年度支援を実施した、宮城県、秋田県の市町村のインターネット分野 における情報化基盤整備(FTTH環境等)、利活用の検討状況につき、進捗 などの情報を収集するともに、総務省東北総合通信基盤局と 今後の連携 等につき情報交換を行った。 2.2.5 IPv4アドレス在庫枯渇状況と対応策およびIPv6普及のための技術的課 題に関するセミナー等の実施 2011年度に引き続き、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの協力の もと、IPv6普及・高度化推進協議会とJPNICが運営主体となり、IPv6 普及のセミナーを開催したが、今年度は座学とハンズオンを分ける ことで、より広いターゲットに必要とされる範囲の知識をインプット した。座学は述べ254名、ハンズオンはInternet Weekのものも含め、 延べ121名の方に受講いただいた。会場にJPNIC会議室を利用し、講師等 をJPNIC職員が務めることで、東京開催分についてはJPNIC会員への 半額優待を実現した。 2.2.5.1 IPv4アドレス在庫枯渇およびIPv6普及に関する主催イベント ・IPv6ハンズオンセミナー CATVネットワーク編[東京] ・開催日:2012年4月26日?27日 ・会 場:シスコシステムズ合同会社 ・参加者数:4名 ・IPv6対応セミナー IPv6基礎編I(座学)[東京] ・開催日:2012年7月18日 ・会 場:エッサム神田ホール ・参加者数:54名 ・IPv6対応セミナー IPv6基礎編II(座学)[東京] ・開催日:2012年7月18日 ・会 場:エッサム神田ホール ・参加者数:59名 ・IPv6対応セミナー IPv6セキュリティ編(座学)[東京] ・開催日:2012年7月18日 ・会 場:エッサム神田ホール ・参加者数:43名 ・IPv6対応セミナー IPv6ネットワーク編(ハンズオンセミナー)[東京] ・開催日:2012年7月19日 ・会 場:JPNIC会議室 ・参加者数:16名 ・IPv6対応セミナー IPv6サーバ編(ハンズオンセミナー)[東京] ・開催日:2012年7月20日 ・会 場:JPNIC会議室 ・参加者数:15名 ・IPv6対応セミナー IPv6基礎編I(座学)[東京] ・開催日:2012年9月18日 ・会 場:アーバンネット神田カンファレンス ・参加者数:33名 ・IPv6対応セミナー IPv6基礎編II(座学)[東京] ・開催日:2012年9月18日 ・会 場:アーバンネット神田カンファレンス ・参加者数:33名 ・IPv6対応セミナー IPv6セキュリティ編(座学)[東京] ・開催日:2012年9月18日 ・会 場:アーバンネット神田カンファレンス ・参加者数:32名 ・IPv6対応セミナー IPv6ネットワーク編(ハンズオンセミナー)[東京] ・開催日:2012年9月19日 ・会 場:JPNIC会議室 ・参加者数:15名 ・IPv6対応セミナー IPv6サーバ編(ハンズオンセミナー)[東京] ・開催日:2012年9月20日 ・会 場:JPNIC会議室 ・参加者数:15名 ・IPv6対応セミナー IPv6 CATVネットワーク編(ハンズオンセミナー) [東京] ・開催日:2012年9月21日 ・会 場:アリスグループジャパン ・参加者数:7名 ・Internet Week 2012におけるプログラムの開催 ・開催日:2012年11月19日~11月22日 ・会 場:富士ソフトアキバプラザ(東京) ・セッション名: - これからはじめるIPv6 - IPv6実践講座 ~トラシュ、セキュリティ、アプリ構築まで~ - IPv6 ハンズオン ネットワーク編 ~AlaxalA製ルータを使って~ - IPv6各種移行・共存技術解説 - IPv6 ハンズオン ネットワーク編 ~CISCO製ルータを使って~ - IPv6 ハンズオン サーバ編 ・内 容:IPv6の導入・運用に関する講演/最新動向/パネルディス カッション(※詳細は2.1を参照) ・IPv6対応セミナー IPv6 CATVネットワーク編(ハンズオンセミナー) [東京] ・開催日:2013年1月22日~23日 ・会 場:アリスグループジャパン ・参加者数:5名 2.2.5.2 IPv6テストベッド(検証環境)の提供 IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースおよびIPv6普及高度化推進協議 会と連携のもと、無償で利用できるIPv6テストベッド(検証環境)を、 2011年12月5日から提供を開始した。このテストベッドでは、自社ネッ トワークのIPv4/IPv6デュアルスタック化、サーバ・アプリケーション のIPv6化、デバイスのIPv6化に向けた検証といった、IPv4枯渇に向け て導入が必要とされている技術について、幅広く検証することが可能 である。 ・運営: JPNIC ・協力: IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース IPv6普及・高度化推進協議会 ・テストベッド設置場所:慶應義塾大学新川崎タウンキャンパス ・費用: 施設設備利用は無料 ・提供期間:2011年12月5日~2013年3月末まで ・実績:2012年度中での使用実績7件 2.2.5.3 IPv4アドレス在庫枯渇状況および対応策に関するイベント企画 および、関係組織等への講師派遣(4件) IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースにおける広報ワーキンググループ として、INTEROP 2012に出展し、以下のブースプログラムを実施した。 JPNIC職員も「枯渇後のIPv4アドレス確保とIPv6対応」についての数回の ブース講演を行った。 ・Interop Tokyo 2012 ・開催日:2012年6月12日~15日 ・会 場:幕張メッセ(千葉) ・内 容: ・枯渇後のIPv4アドレス確保とIPv6対応 ・皆様に知って欲しいIPv6普及推進活動の実情 ・World IPv6 Launchと日本のISPの対応 ・IPv6ソリューションのご紹介 ・IPv6高度化推進協議会の最新活動紹介 ・IPv6導入へのストラテジー ・World IPv6 Launchとホームルータ ・IPv6普及の展望 ・IPv6海外動向について ・auひかりのIPv6対応について ・IPv6推進の舞台裏 ・ケーブルインターネットのIPv6対応 ・IPv4 over IPv6技術の最新動向と標準化 ・IPv4アドレス調達とIPv6 Launch ・企業ネットワークへのIPv6導入の是非 ・IPv4枯渇に係るインターネット新技術導入に向けた 検討について また、次の通り、講師派遣を実施した。 ・JPRSユーザー会 ・開催日:2012年5月21日 ・会 場:ベルサール九段(東京) ・内 容:IPv4アドレス在庫枯渇とIPv6対応+IPv4アドレス確保 ・IPv6 - Technology and Applications for Vietnam (ベトナム情報通信省主催) ・開催日:2012年6月1日 ・会 場:Meria Hotel Hanoi(ベトナム・ハノイ) ・内 容:"The endeavor on the preparation for IPv6 in Japan and lessons learned" ・IPv6 Summit 2013 ・開催日:2013年1月29日 ・会 場:藤原洋記念ホール(神奈川) ・内 容:インターネットを取り巻く現在の状況 ・第19回NORTHインターネット・シンポジウム ・開催日:2013年2月27日 ・会 場:北海道大学(北海道) ・内 容:IPv4アドレス枯渇後のアドレス管理について 2.3. 調査研究業務 2.3.1 レジストリデータベースを活用したルーティング技術に関する 調査研究 国内ではインターネット経路監視システムを運用する Telecom-ISAC経路情報共有ワーキンググループ(BGPWG)へ参加し、 レジストリデータベースを活用したルーティングセキュリティ維 持に向けた情報交換と更なる経路監視システムの機能向上に関する 議論・動向調査を行った。 2.3.2 RPKIをはじめとするインターネットレジストリにおける認証基盤 の導入に向けた調査研究 インターネット経路制御のセキュリティ技術である、リソース PKIに関する調査研究を行った。 APNIC、RIPE NCC、ARIN等の主要インターネットレジストリ(RIR) およびIETFで標準化や開発が進められている認証局とリソース PKIに関して動向調査を行った。またNIRにおけるリソースPKIに注 目したトライアル活動である"RPKI CAハッカソン"を、複数のNIR と共に行った。 これらの実施のためルーティングセキュリティやリソースPKIの運用・ 利用に関する議論が継続的に行われているAPNICミーティングに参 加した。またRPKI普及の課題に関する議論が先行して行われてい るRIPEミーティングに参加し、国内およびAPNICミーティングでの 情報共有を図った。 ・第64回RIPEミーティング - 開催日:2012年4月16日~4月20日 - 開催地:スロベニア・リュブリャナ ・第34回APNICミーティング - 開催日:2012年8月27日~8月31日 - 開催地:カンボジア・プノンペン ・第35回APNICミーティング - 開催日:2013年2月25日~3月1日 - 開催地:シンガポール また2011年度に構築した実験環境を用いてRPKI実装の一つであ る"RPKI Tools"の実験運用を行った。JANOGと連携し、この実験環 境を利用したトライアルの活動である"RPKIハッカソン"を実施し た。その結果、国内におけるRPKIの普及にあたっての技術課題を 明らかにすると共に、ISP事業者などの技術者から、JPNICがRPKI の運用を行う場合の構成に関する重要な意見を集めることができた。 前述の技術課題、具体的にはAPNICとの連携方式と冗長性の確保、 発行済み証明書の公開サーバに構成に関する課題については、前 項のAPNIC ミーティングと共に、IETFミーティングにおいて議論 し、課題解決に向けた整理を行った。 ・第30回JANOGミーティング - 開催日:2012年7月4日~6日 - 開催地:倉敷 ・第31回JANOGミーティング - 開催日:2013年1月24日~25日 - 開催地:六本木 ・第86回IETFミーティング - 開催日:2013年3月10日~3月15日 - 開催地:米国・オーランド 2.3.3 DNSの運用とセキュリティに関する技術の調査研究 2.3.3.1 適切に設定されていない逆引きネームサーバ(lame delegation) の調査および委任停止 2009年度より行っている逆引きゾーンのlame delegation対策の効 果を調査し、結果をDNS Day(Internet Week 2012)で発表した。 2011年度末に約1.0%程度から約0.8%(約4000レコード)に減少して 以降、2012年度はほぼ横ばいを保っている。またネームサーバ登 録の利便性を維持しつつ、さらにlame delegationを起こりにくく するための仕組みである、ネームサーバ登録時のチェック機能の 導入準備が完了した。IPアドレス事業に関する報告の通り、導入 を2013年度に予定している。 2.3.3.2 DNSSEC導入および運用に関する調査研究 DNSSECの運用と逆引きにおけるDNSSEC導入に関する調査と検討を 行った。DNSSECは、DNSルートゾーンやRIRで導入されているが、 国内ではJPNICで導入されていないために、JPNICからIPアドレス の割り振りを受けている組織においては、DNSSECにおける信頼の 連鎖を技術的に構築できず、国内と海外でDNSのサービスレベルが 異なっている状況がある。一方、国内では、DNSSECの必要性を含 めた議論が行われている。2012年度は、これらの議論の状況と論 点を把握した上でJPNICの方向性を検討した。 ・internetweek.jpでの運用 DNSSECは運用の信頼性の維持が重要であるという観点から、その ノウハウを得るためにJPNICにおいても継続的にDNSSECの運用業務 を行っている。2012年度は、DNSSECにおける運用業務の負荷と信 頼性に大きく影響するキーロールオーバー業務およびゾーンへの 再署名を定期的に行い、2011年度よりもその業務間隔を短くして 業務負荷や運用の信頼性への影響を検証した。 2.3.3.3 インターネットセキュリティに関する調査研究および 関連団体との連携 2012年度は、認証局技術の運用において様々なセキュリティイン シデントが発生し、技術モデルや運用モデルに関する議論が活発 化した。これに伴い、国内外の技術動向に基づいた調査研究およ び基盤企画のため、国内の学会およびIETF、主要RIRの会議に参加 し、提案者等との情報交換を行うと共に、各種調査研究の成果や 最新動向について執筆や発表を行った。 ・WIDE研究会合宿 - 開催日:2012年9月3日~6日 - 開催地:信州松代ロイヤルホテル(長野) - 概 要:PKI技術に関するWG運営とPKI技術試験の実施 また次の通り、関連団体における連携活動を行った。 ・日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG) - 第30回JANOGミーティングにおいてRPKIに関する発表を行った。 - 第31回JANOGミーティングにおいてプログラム委員として活動を 行った。 - 第31回JANOGミーティングにおいてIPv4アドレスの活用に関する 発表を行った。 ・DNSSECジャパン - 第35回APNICミーティングにおいて活動成果の発表を行った。 ・日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA) - PKI相互運用WGメンバーとして電子認証技術の最新動向に関 する情報交換を行った。特に認証局技術の運用におけるセキュ リティインシデントの現状と、新たな脅威に関する情報交換 を行った。 ・WIDEプロジェクト - 電子認証技術に関するWGの運営に参加した。具体的には、暗 号アルゴリズム(RSA暗号や楕円曲線暗号)のユーザー環境 に関する調査や各種OSにおける対応状況の調査、電子証明書 を簡単に利用するための技術検証などを行った。 ・JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) - 専門家会議に参加し、インターネットセキュリティの動向に ついて情報交換し、脆弱性情報などに関する情報交換を行った。 2.3.3.4 日本ENUMトライアル 国際的に認められた番号空間(1.8.e164.arpa)を使用したENUMの実証試 験「日本ENUMトライアル」に関わるDNSサーバの運用を継続して行って いる。2012年度にも新規番号の割り振りはなかった。 ・2013年3月31日現在割り振り番号一覧 ・2006年2月1日 ENUMトライアルジャパン 810021000000 ~ 810021999999(100万番号) ・2006年2月7日 個人 810022000000 ~ 810022000099(100番号) 2.3.4 各国ccTLDおよびgTLDに関する調査研究 ドメイン名の各分野に関する動向調査やポリシーに関する研究など、 基礎的、継続的な調査研究を行った。 主な調査研究テーマは次の通りである。これらにより、インターネッ ト資源管理体制における動向を把握し、情報センター機能の充実に役 立てている。 ・ドメイン名を中心としたインターネットポリシーレポート ドメイン名を中心としたインターネット関連のポリシーやガバナ ンスに関する政策的な観点からの分析 ・ccTLDの登録状況 各ccTLDに登録されているドメイン名数の状況 ・gTLD、ccTLD、ICANNの動向 各TLDおよびICANNにおける、組織およびサービスなどの動向 ・各TLDにおける諮問機関、個人情報保護規定 各TLDにおけるガバナンスメカニズム、プライバシー保護に関する 動向 ・インターネット資源管理体制に関する議論の動向 ICANNをはじめとする、国際的なインターネット資源管理体制の下 実施されている議論の動向 ・国際化ドメイン名(IDN)に関する動向 ・各TLDにおける導入状況などの調査 ・IDN TLDについては、ICANN会議への参加や、関連Webおよび メーリングリストを通じた情報収集・分析の実施 ・ドメイン名紛争処理の動向 2.3.5 世界的なインターネット資源管理体制の動向に関する調査研究 ICANN会議へ事務局員が参加するとともに、関連するWebやメーリング リストを通じて情報収集を実施した。会議の内容は、報告会やメール マガジン、Web等で広く周知した。 2012年12月に国際電気通信連合(ITU)が国際電気通信規則(ITR)の改定 を行ったことに対応し、JPNICは改定の半年前から情報を収集し、各所 で情報発信を行った。 2.3.5.1 ICANNが開催する諸会議への参加 ICANNを中心とする世界的なドメイン名管理ルール策定作業への参画の 一環として、ICANNが開催する諸会議へ参加した。各国関係者と情報交 換を行うとともに、情報共有のためICANN報告会にて会議内容の報告を 行った。 ・第44回プラハ会議 ・期 間:2012年6月24日~29日 ・場 所:チェコ・プラハ ・主な内容:新gTLD関連議論(申請バッチ・文字列保護など)の動 向、WHOIS関連 ・第45回トロント会議 ・期 間:2012年10月14日~18日 ・場 所:カナダ・トロント ・主な内容:新gTLD関連議論(申請バッチ・文字列保護など)の動 向、レジストラ認定契約(RAA)改訂 2.3.5.2 WHOIS等による情報公開とプライバシー問題に関する調査研究 ICANN会議への参加や、各TLDや関連するWebサイト等を通じて情報収集 を行った。 2.3.6 ドメイン名紛争処理の事例等に関する調査研究 UDRPについてはWIPO (World Intellectual Property Organization) をはじめとする紛争処理機関およびICANN、JP-DRPについては紛争処理 機関である日本知的財産仲裁センターのWeb等を通じて情報収集を行った。 2.3.7 インターネット資源管理体制を中心としたインターネットの歴史に関 する調査研究 2011年12月にはJPNIC発足20周年、2013年4月にはJPNIC20周年を迎える ことも契機に、資料散逸の前に歴史を記録し、世に示す活動が必要だ と判断し、公益中立の立場から歴史資料を収集・整理し体系的にまと める作業を、2011年11月にJPNIC内に設置した「歴史編纂委員会」を中 心に2011年度に引き続いて実施している。 活動成果として、収集した資料や情報を整理しオンライン歴史年表を作 成、プレビュー版を先日公開した。今後さらに精査を進め、2013年度後 半までには正式版をリリースする予定。 また、日本におけるインターネット資源管理の歴史をまとめた書籍につ いても、2013年度の公開をめざして作業を進めている。 歴史編纂委員会の活動内容とメンバー構成は以下の通り ・活動内容 ・出版物、会議資料、論文など各種歴史資料の収集 ・メールアーカイブなど各種電子資料の収集 ・関係各者に対するインタビュー ・時系列や事象別、重要度、公開が可能か否かなどに応じた情報の 整理 ・歴史編纂の集大成とする書籍の刊行やオンライン歴史年表作成 ・メンバー構成 ・監修:後藤滋樹(JPNIC現理事長)、村井純(JPNIC初代理事長) ・委員:浅羽登志也(元JPNIC IP-WG主査)、佐野晋(元JPNIC運営委員長) 坪俊宏(元JPNICドメイン名担当理事) 中山雅哉(元JPNIC事務局長) 2.4. JPドメイン名に関する業務 2.4.1 JPドメイン名紛争処理方針および手続規則の運用並びに普及啓発 JPNICでは、紛争処理機関である日本知的財産仲裁センター(以降「仲 裁センター」)並びにJPドメイン名レジストリであるJPRSの協力のもと、 JP-DRPの申立における各事件のステータス情報公開などのJP-DRP関連 業務を行っている。 JPドメイン名の紛争処理申立件数は、2011年度の17件に対し、2012年 度は12件であった。 2.4.1.1 JP-DRPの裁定に基づく各事件のステータス情報の公開 JP-DRPの各紛争処理事件に関して、仲裁センターからの裁定結果の通 知、並びにJPRSからの対応結果の通知を受けて、各事件の裁定結果や ステータス情報の公開をJPNIC Webサイトにて行った。2011年度の申立 事件は次の通り。 手続開始日 ドメイン名 手続番号 裁定結果 -----------+------------------+-------------------+---------- 2012/04/25 SOFTBANKNE.JP JIPAC JP2012-0006 取下げ 2012/05/10 YSL.JP JIPAC JP2012-0007 取下げ 2012/07/05 アメリカンイーグル.JP JIPAC JP2012-0008 移転 2012/07/09 GUCCISTORE.JP JIPAC JP2012-0009 移転 2012/07/13 J-MPA.JP JIPAC JP2012-0010 移転 2012/09/25 CHANLUUSALE.JP JIPAC JP2012-0011 移転 2012/09/25 CHANLUUSHOP.JP JIPAC JP2012-0012 移転 2012/12/03 NIKKENSEKKEI.JP JIPAC JP2012-0013 取消 2013/01/09 TAOBAO.JP JIPAC JP2012-0014 移転 2012/12/21 FROSCH.JP JIPAC JP2012-0015 棄却 2013/01/18 LOUBOUTIN.JP JIPAC JP2013-0001 移転 2013/03/25 CENTURY21.CO.JP JIPAC JP2013-0002 係属中 2.4.1.2 DRP検討委員会 2012年3月に、JPRSにより「2012年11月に都道府県型JPドメイン名の新 設」が発表されたことから、2011年度DRP検討委員会の設置期間を延長 する形で検討を行った。主な検討課題は次の通り。 (1) 2012年3月1日JPRS発表の「都道府県型JPドメイン名の新設」につ いて、実施計画のJP-DRPの観点からの課題を検討し、検討結果に 基づく助言を行う。 検討結果については、2012年5月2日に後藤理事長宛に答申を行った。 ・第6回会合: ・開催日:2012年4月9日 ・場 所:JPNIC会議室 ・内 容:「都道府県型JPドメイン名の新設」について、JP-DRP の観点に基づいた検討 なお、上記の都道府県型JPに関する検討以外については、JP-DRPにつ いて検討を要する事項はなく、またUDRPの仕組みに関しても改革の動 きなどが特に見られなかったため、2012年度JP-DRP検討委員会につい ては設置しなかった。 2.4.2 紛争処理機関との協調作業 JP-DRPの認定紛争処理機関である日本知的財産仲裁センターとの間で、 申し立てや手続開始、パネリスト選任、裁定といったタイミングで、 必要に応じて適切に連絡を取り合うとともに、裁定結果のWebサイトで の公開など、連携して作業を行った。 また、都道府県型JPドメイン名導入に関する情報提供や、2011年度お よび2012年度に実施したJP-DRP改訂についての周知、ドメイン名関連 の国際動向等に関する普及啓発のために、研修会を開催し情報提供を 行った。 ・JP-DRPパネリスト等研修会 開催日:2012年11月15日 場 所:商工会館(東京) 内 容:都道府県型JPドメイン名の概要および紛争処理手続きに あたり懸念される事項の共有、改訂版JP-DRP関連規則の 確認 共 催:日本知的財産仲裁センター 2.4.3 AD.JPドメイン名申請における審査業務 2012年度は次に示す通りAD.JPドメイン名申請時における資格審査業務 を行った。 ・移転 1件 ・記載事項変更 15件 ---------------------------------- 計 16件 2.4.4 JPドメイン名レジストリのデータエスクロー関連業務 2.4.4.1 エスクローエージェントの運用業務と監査業務 2012年度も、監査者としての日常業務を行うとともに、レジストリオ ペレーターおよびエスクローエージェントに対して定期監査を実施し、 データエスクローの運用が運用規定通りに正しく行われているかどう か、エスクローされているデータ(デポジットデータ)がレジストリデー タから正しく抽出されているかどうかを確認した。 2.4.4.2 データエスクロー運用に関する定期監査 2013年1月 7日~8日:デポジットデータの受け渡しに関する監査 1月15日:デポジットの復元および完全性に関する監査 1月21日:セキュリティに関する監査 デポジットの保管に関する監査 2.4.5 JPドメイン名の公共性の担保及び監視に関する業務 2.4.5.1 JPドメイン名諮問委員会への出席 JPドメイン名の公共性の担保の一環として、JPRSのJPドメイン名諮問 委員会に出席し、審議に加わった。 ・第41回 ・開催日:2012年5月31日 ・主な議題: - 答申書「組織合併時等における属性型・地域型JPドメイン名の 1組織1ドメイン名制限緩和について」への対応に関する報告 - JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況に関する説明 - 一般企業代表諮問委員の推薦についての審議 ・第42回 ・開催日:2012年9月10日 ・主な議題: - 第6期JPドメイン名諮問委員会委員の交代についての報告 - 諮問書「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者名 表示のあり方について」についての審議 ・第43回 ・開催日:2012年12月13日 ・主な議題:諮問書「組織合併時等における属性型・地域型JPドメ - 諮問書「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者名 表示のあり方について」についての審議 - 第7期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法についての審議 ・第44回 ・開催日:2013年3月1日 ・主な議題: - 諮問書「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者名 表示のあり方について」に対する答申書(案)についての審議 - 諮問書「第7期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法」に対す る答申書提出の報告および第7期JPドメイン名諮問委員会委員の 推薦に関する審議 2.4.5.2 移管契約第13条検討委員会 JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条に規定されるJPRSの責任 事項について、より客観的・具体的な評価の実現を目指して、2011 年度移管契約第13条検討委員会の設置期間を延長する形で検討を 行った。検討結果については、2012年9月28日に後藤理事長宛に 答申が提出された。 ・第6回: ・開催日:2012年5月8日 ・場 所:JPNIC会議室 ・内 容:意見募集文書群に対する委員意見と、実施内容につい ての検討 ・第7回: ・開催日:2012年8月6日 ・場 所:JPNIC会議室 ・内 容:意見募集に対して寄せられた意見についての回答方針、 有識者評価委員候補者案に関する検討 ・第8回: ・開催日:2012年9月5日 ・場 所:JPNIC会議室 ・内 容:答申案についての検討 ・第9回: ・開催日:2012年9月24日 ・場 所:JPNIC会議室 ・内 容:答申案についての検討 2.5. その他ドメイン名に関する業務 2.5.1 ICANNなどにおける議論参加及び意見調整 ドメイン名関連の議論参加および意見調整のため、職員がICANN会議 に出席した。 2.5.2 IDN ccTLDに関する業務 「.日本」について動きがなかったため、状況は注視したものの活動は 実施しなかった。 事業報告附属明細書 ■ 関係会社の報告 ・会社名:株式会社日本レジストリサービス(JPRS) ・所在地:東京都千代田区西神田三丁目8番1号 千代田ファーストビル東館13F ・設立年月日:2000年12月26日 ・資本金:3億4,414万円 ・主要な事業内容:ドメイン名の登録管理業務 ドメイン名登録申請手続き等 ドメインネームシステムの運用等 ・役員:代表取締役社長 東田 幸樹 代表取締役副社長 佐野 晋 取締役 堀田 博文 取締役 室町 正実 監査役 渡邊 哲男 監査役(非常勤) 山本 芳人 監査役(非常勤) 渡井 昭久 ・従業員数:78名 ・保有する株式等の数および全株式等に占める割合:1265株(19.6% ) ・当該株式等の入手日:2001年2月21日 - 2001年2月21日付で当センターから1億2千万円分の現物出資による増 資を行った。当センターは同社株式2,400株を取得し、これによりJP ドメイン名登録管理業務にたずさわる同社経営の公平性、中立性を確 保することが目的であった。 ・保有する理由: - 2002年4月JPドメイン名登録管理業務をJPRSへ移管するにあたって締 結した当センター/JPRS間の移管契約およびJPRS/ICANN間で締結され た「ccTLD スポンサ契約」の中で恒久的なJPドメイン名の公共性担保 に関する条項が明確に規定された。これにより公共性の担保のためにJPRS 株式を保有している必要は無くなったことから、当センターは保有株式の 処分について検討を行い、2002年度に775株、また2004年度には360株 売却するも、未公開株式である当該株式には様々な制約が多く、残りの 1,265株については処分には至っていない。 ・当センターとJPRSとの関係: - 人的関係:同社代表取締役副社長佐野晋及び同社広報室長宇井隆晴 は、2013年3月31日現在、当センターの理事である。 - 取引関係:収入総額 6.5百万円(役務提供 6.5百万円)、支出総額 7.3百万円(役務対価/システム保守等 7.3百万) ■ 総会、理事会の開催 以下の会議を開催・運営し、一般への傍聴等による公開、および当センター web(https://www.nic.ad.jp/ja/profile/mtg/index.html)において議事録・ 関連資料等の公開を行った。 ・総会 2012年 6月15日 第47回総会 12月7日 第48回総会 2013年 3月15日 第49回総会 ・理事会 2012年 5月16日 第90回理事会 6月15日 第91回理事会 11月7日 第92回理事会 12月7日 第93回理事会 2013年 2月13日 第94回理事会 3月15日 第95回理事会 ■ JPNIC会員の入退会等に関する報告 2013年3月末現在の会員数 団体正会員 124 推薦個人正会員 33 賛助会員 42 ----------------------- 会員数合計 199 団体正会員 推薦個人正会員 賛助会員 入会数 退会数 入会数 退会数 入会数 退会数 ------------------------------------------------------------------ 2012年 4月 0 2* 2 2 2* 1 2012年 5月 0 1* 0 0 1* 0 2012年 6月 0 1 0 0 0 1 2012年 7月 0 0 0 0 0 0 2012年 8月 0 0 0 0 0 0 2012年 9月 0 0 0 0 0 0 2012年10月 0 0 0 0 0 0 2012年11月 0 1* 0 0 1* 0 2012年12月 0 0 0 0 0 0 2013年 1月 0 0 0 0 1 0 2013年 2月 0 0 0 0 0 0 2013年 3月 0 1 0 0 0 0 ------------------------------------------------------------------ 2012年度合計 0 6 2 2 5 2 ------------------------------------------------------------------ *正会員より賛助会員へ移行した会員を含む