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JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

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                                                                  1994/11/02
                                                                  資料1-1
                第10回 JPNIC 運営委員会議事録(案)

開催日時:        1994年 9月 13日(火)   10:05 ~ 18:38
場    所:        東京大学大型計算機センター 大会議室
 
出席委員:        相澤彰子(PM )、加藤  朗、後藤邦夫、後藤滋樹、小西和憲、
                  酒井伸啓、     佐野  晋、高田広章、辰巳治之、中村順一、
                  中山雅哉(PM )、東田幸樹、平原正樹、松本敏文、丸山直昌、
                  村井  純、     吉村  伸、

委任状提出委員:  相澤彰子(AM )、神山一恵、中山雅哉(AM )、

欠席委員:        松方  純、

招待者:          岡  敦子、谷村拓也 ( 以上 WG スタッフ )、
                  小島、佐藤、山上、吉澤 ( 以上 事務局 )、

傍聴者:          5名

配布資料
           第10回 JPNIC 運営委員会議事次第
 [公開資料] 
  1-1      第8回 JPNIC 運営委員会議事録 ( 案 )
  2-1      ドメイン名割当作業報告
  2-2      IP アドレス割当作業報告
  2-3      DB-WG 作業報告
  2-4      DNS 管理グループ作業報告
  2-5     「95年度以降 の 会費制度について」
            - 案とオフラインミーティング報告
  2-6      APNIC 国別 IPアドレス割当状況
  2-7      JPNIC Webサーバ の 整備および利用状況報告
  2-8-1    その他の報告事項
  2-8-2   「Goiken」「Kujio」報告
  2-8-3    会費未納会員の確認状況
  2-9      合同 WG 打ち合せ議事録
  2-10     申請処理および JPNIC Application Form に関して
  3-1      高度情報通信社会推進本部 殿 ( 案 )
  3-2      平成 6 年度補正予算について
 [非公開資料]
  4-1      ネットワーク略称に関する問題事例報告


議  事
  
  平原 JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第30条第1項に基づき、委員 
2/3 以上( 18名内、委任状 3通 )の出席を確認し、第10回の JPNIC 運営委員会
( 以下「運営委員会」という )の 開催が宣言された。
議事に先立ち、資料の確認が行なわれた。


[ 公開議題 ]

1. 前回議事録の確認

1) 第8回 JPNIC 運営委員会の議事録の確認
  
  資料 1-1 に基づき、第8回運営委員会議事録の確認が行なわれ、承認された。

  *資料番号等に変更があった場合には、議事録上には記録せず、ftp サーバ
    等で公開する議事次第及び配布資料の番号を修正する方法で整合性を取っ
    てきた。今後もこの方法を取ることとする。ということを確認した。

2). 電子メイル会議の議事録確認

  事務局・佐藤より、電子メイル会議で議決された議事はなかった、との報告
  がなされた。


2. ワーキンググループからの作業報告
 
1) DOM

  chair 欠席、v.chair の出席が遅れているため、時間の都合上、DOM ワーキ
  ンググループメンバより、資料 2-1 に基づき作業報告が行なわれた。

  *神戸市問題について
    神戸市役所から、市管轄の組織のためのドメイン名が欲しいという申請が
    あった。         
    現在の割当て基準では、割当てを行なうことは難しい。市在住の個人等に
    対するドメイン名割当て処理の問題もある。
    現在の割当て基準では、割当てを行なうことは難しい。
    kobe.go.jp を割り当てたが、このようなケースについては、今後検討が
    必要である。

  *企業の場合、ドメイン名を割当てる単位は比較的明確であるが、政府系の
    組織/機関の場合、どの単位の大きさ(範囲、管轄)にドメイン名を割当
    てるべきか非常に難しい問題がある。


2) IS-AS

  吉村委員より、資料 2-2 に基づき作業報告が行なわれた。
  
 *NTTからAS番号の取得申請があった。
   NTTはすでにAS番号を1つ取得していたため、調整の結果、不要になった時点
   で返却することを条件に割当てを行なった。


3) DB

  高田委員より、資料 2-3 に基づき作業報告が行なわれた。

 *JUNET 協会の解散の件については、ルール通り扱うこととする。
   なお、JUNET の解散によってネームサーバから削除されるドメイン数は、
   9月5日現在で 81個である。

 *前回の運営委員会で承認された「プロジェクト情報の海外承認の簡略化につ       
   いて」のドキュメントは、作成中である。


4) DNS

  加藤委員より、資料 2-4 に基づき作業報告が行なわれた。

  *国内向けマージ系列secondaryサーバの調整中の理由について質問が出た。
    何度も設定を変更することは避けなければならない、このため、安定して
    運用できるマシン環境を得るため、調整中となっている。

  *資料には、調整が完了し、設定作業を開始した。と記述してあるが、本日
    の時点では、一部作業中のものを残し、設定作業をほぼ終了している。

  高田委員より、ネームサーバーの障害報告が行なわれた。

  *マージ系列のルートサーバの設定のうち、InterNICから取得している設定
    情報(ルートおよびIN-ADDR.ARPAドメイン)が消えた。
    設定ファイルの大きさが一定以下のある大きさになったら、更新をしない
    という対策を施した。


5) PUB

  酒井委員より、Interopが無事終了し、広報活動の1つとして有意義であった
  ことが報告された。次回運営委員会で、具体的な報告が行なわれる。

  *Internet magazine 〆切は隔月15日、JPNICドキュメントの改訂が2ヶ月に
    1度はあるであろうとの判断で、ドキュメントの改訂版を載せることを基本
    的に考えている。

  *ニュースレター第2号の作成
    原稿は各WGのchairが 1/2~1 ページ書くこととなっている。


6) SOC

  今回、作業報告はなかった。


7) FUTURE

  今回、作業報告はなかった。


8) FINANCE

  佐野委員より、資料 2-5 に基づき、「95年度以後の会費制度について」
  のオープンミーティングの概要報告が行なわれた。


9) APNIC

  WGスタッフ岡より、資料 2-6 に基づき、APNIC 国別 IP アドレス割当て
  状況について報告が行なわれた。

  *日本の組織に、APNICから割当てが行なわれたものがある。
    複数の国に跨る組織/ネットワークの場合、このようなケースがある。
    詳しい事実関係を調査することとした。

  *HKに割当てたアドレス(ClassC267)の内、ClassC256分はNSPに対する
    delegationということを意識している。
    ただし、日本のようにdelegationのシステムは確立されていない。

  *APNICの運営が確立される見通しはあるのか。
    明確な見通しは立っていない。
    現在、APNICの運営は数名のスタッフに依存したものとなっている。
    組織化する必要性や、運営を支える国が偏らないようにする必要がある
    ことが指摘されている。APNIC meeting の必要性が提案されている。        

  *APNIC の finance の問題は、JPNIC の finance 問題とも関連するので、
    JPNIC としては大変重要になる。

  
10) RULE

  松本委員より、「著作物の所有権に係わる覚書の件」に関しては、今回
  規程の文案が間に合わず、次回の運営委員会で審議を行なうこととしたい、
  との依頼があった。

  *「95年度以後の会費制度」の見直しにともない、規程の改訂を行なうこと
    になる。 
 

11) IS

  辰巳委員より、資料 2-7 に基づき、「JPNIC web サーバの整備および利用
  状況」について報告が行なわれた。
  
  *unresolved が異常に多い。原因を調査することとする。
    逆引きできないマシンが多いことも事実である。


12) ASSESS

  丸山委員より、以下の報告が行なわれた。

  *「 goiken 」「 kujo 」によせられたメイルに関する対応は、今後 ASSESS-WG
    が担当することとする。

  *JPNICドキュメント英訳を進める。


13) その他の報告事項

  1]新規入会会員について
    事務局・佐藤より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。
         
  2]メイリングリストの作成について
    事務局・佐藤より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。
         
    (1)シリアル番号 Goiken to JPNIC 6 について
       RFCの日本語への翻訳は、予算の問題もあり現在JPNICでは行っていない。
       他の組織で日本語訳されたものを寄付していただいたものがいくつかある。
       ということを伝えることとする。

    (2)シリアル番号 Goiken to JPNIC 5、Kujo to JPNIC 2 及び
       Kujo to JPNIC 3 について
       JPNICの業務ではないので、情報を得る手段を伝える。
       ( 例えば、FJ のニュースグループ、WHOIS、WWW など )

    *今後は、内容/項目別にいくつかの回答を用意し対応することを検討する。

    *ASSESS-WG が担当することとする。


  4]会費未納会員の確認状況
    事務局・佐藤より、資料 2-8-1,2-8-3 に基づき報告が行なわれた。

    *延滞理由連絡待ち会員に対して、催促を行なうこととする。

    *納入期限を延長する手続きを確立することを検討してはどうかという意見
      が出された。

    *未納あるいは延滞理由未提出の場合、どの時点で理事会に報告すべきか、
      定義しておく必要がある。
       
  
  5]合同 WG 打ち合せについて
    事務局・小島より、資料 2-9、2-10 に基づき報告が行なわれた。

    (1) アプリケーションプログラム作成
    (2) 申請処理および JPNIC Application Form に関して

    *DOM,IP,DB,DNSの各々のWGのメイリングリストに登録された方をマージ
      したメイリングリスト( MIX-WG )を作成した。

    *申請フォームに関しては、検討段階である。変更されることがある。
      ご意見のある方は、MIX-WGにぜひ参加していただきたい。

    *重要な点は、ドメイン名、IP アドレス及びデータベースの申請窓口を
      一つにすることである。


  6]その他

    事務局長に代わり、運営委員長より、以下の報告があった。

    (1)近畿病院図書館協議会より講演依頼があり、講師を辰巳委員にお願いする。
       期日は 11/9
      
    (2)APNIC-WG 関連
       クラス A CIDR が 1995年あるいは、1996年より開始予定の旨の検討の連
       絡があった。
  
    (3)US組織へ、クラスC の 204/8、205/8 が APNIC の方に IANAの判断で、
       割当が行なわれた。

    (4)「IP meeting 94'」への 発表依頼があった。

    (5)データベースソフトの調査を行なった。
       SYBASE 、G-BASE
  
    (6)現状、JPNICに新たに電話が必要な場合には、携帯電話でなければならない。

                                                  
3. ワーキンググループからの審議事項                               
                                                        
1) FINANCE

  後藤委員より、資料 2-5 に基づきオープンミーティング         
  「95年度以後の会費制度について」の説明があり、審議が行なわれた。
  
   *私は聞いていない、私は知らない、JPNIC(運営委員会)が勝手に決めた
     という批判を受けないようにすることが重要である。
   *公開の会議(Open Meeting)を開き、議論の場を設けたことが重要である。
   *WG案を尊重する。ただし、運営委員会の立場で考慮すべき事項がある場合、
     運営委員会案を作成し、両案を総会にかける。
   *会員でない人にも充分説明を行なう必要がある。特に、アドレスだけを
     取得している組織からの意見を聞くことが重要である。
   *パブリックレビューが必要。
   *国際的にIPアドレスに対して手数料を徴収することは、認められそうな
     状況なのか?APNIC,InterNICなどはどのような考えを持っているのか?
     リソースのボリューム課金の方向へ向かうだろう。
     どの単位でリソースを計るか、いくらにするか、通貨の問題などがあり
     今後の議論に参加していくことが重要である。
     NIC関係者の間では、共通の認識がある。
   *手数料化で考慮すべきことは、業務量との関係、リソースのコントロール
     適切な運用の3つ
   *議論の過程を明文化し、誤解が生じないようにする。
   *IP Meeting でオープンに意見を聞くこととする。
     WGの作業状況報告という形で行なう。
   *会員には充分に説明を行なう。会員以外に、APNIC,IANA,IAJ,省庁関係
     等に報告/調整が必要であろう。

   運営委員会では、強い反対は無かったため、WG案で示された方向で進める
   こととし、細部の検討をWGに依頼する。ことが提案され承認された。


2) PUB

  酒井委員より、「UNIX Fair'94」への出展について説明があり、
  審議が行なわれた。

  出展に関してガイドラインが必要ではないかとの意見が出された。
  年間2回程度、1つは Interop とする。
  もう1つは、Interop の半年後の時期に行なわれるもので、効果が大きい
  と判断できるものとする。インターネット接続の有無も考慮する。
  本年は、UNIX Fair'94 に出展することとする。
  
  (1) 期日  :94/11/30 ~ 12/2      (2) 会場  :横浜
  (3) 出展料:39,000円              (4) 印刷物:ニュースレター(補正予算)
  (5) ブース:無料                  (6) パネル:作成依頼可
  (7) マシン:有料                  (8) 運営委員の派遣:困難


3) SOC & FUTUR & FINANCE

  小西委員より、資料 3-1 に基づき、内閣内政審議室に設置された高度情報
  通信社会推進本部へ提出する文案について説明があり、審議が行なわれた。

  * 期日  9/30
  * 目的  JPNICの存在をアピールする。

  (1)センター長名で提出する。
  (2)InternetでのNICの役割、InterNIC/APNIC等との関係を明確に記述する。
  (3)上記の修正を行なった後、運営委員会/理事会の承認を得て提出する。
     別途、資料を郵送する。


4) IPアドレス割当てに関するドキュメント改定について

    吉村委員より、資料 3-3 に基づき改訂案の説明が行なわれた。

    *JEPG/IPのIPアドレス取得に関する技術ガイドは、廃止された。
    *割当て基準は、RFC1466に従う。


5) その他の審議事項

  1]平成6年度補正予算について

    中山事務局長より、資料 3-2 に基づき平成6年度予算の執行状況に
    ついて報告が行なわれた。

    *9/20 までに各 WG から予算の修正要求を、事務局に提出する。
    *要求を取りまとめ、予算の修正案を作成し、通知する。
    *補正予算に関する規程案の作成をRULE-WGに依頼する。
    *税理のコンサルタント料を組み入れる。


  2]JEPG/IPからの依頼事項について

    JEPG/IP代表村井氏より、ネームサーバの設定が必要であること、および
    JEPG/IPの目的/特性などが説明された。

    *ネームサーバを設定する場合には、ネットワークプロジェクトの承認が
      必要であるが、JEPG/IPの性格上ネットワークプロジェクトからは独立し
      どのネットワークプロジェクトからも等距離でありたい。
    *JEPG/IPの活動は、すべてのJPNIC会員の活動/運営に貢献している。

    上記を考慮し、DNS登録は、JPNIC会員プロジェクトから独立して行なう。
    この登録に関しては、JPNICが責任を持ち必要があれば削除できることを
    条件に、設定を行なうことが了承された。


  3]理事会および総会について

    会費制度の見直し、平成6年度予算の補正、規程の改正等の目的のため、
    理事会および総会を開催していただけるようセンター長に依頼する。
    

[ 非公開議題 ]
  
1. 報告事項

1)ネットワーク略称に関する問題事例報告

  後藤(邦)委員より、資料 4-1 に基づき報告が行なわれた。

   *ドメイン名は、商標とは関係ない。ということをドキュメントに明記する
     必要がある。
   *JPNICが割当てたドメイン名が、他の組織の商標を侵害したとして訴えら
     れないように配慮する必要があるのではないか。
   *JPNICの商標登録をとることを検討した方がよい。
  
                                                                 以上
            

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