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        第13回 JPNIC 運営委員会議事録

開催日時  :  1995年 3月 7日(火)    10:25 ~ 20:00

場    所  :  東京大学 大型計算機センター大会議室

出席委員  :  加藤  朗、後藤邦夫、後藤滋樹、小西和憲、佐野  晋、
                高田広章、辰巳治之、中村順一(AM)、中山雅哉(PM)、
                東田幸樹(PM)、平原正樹、松本敏文、丸山直昌、村井  純(PM)、
                吉村  伸
                

欠席委員  :    酒井伸啓、松方  純

委任状      
提出委員  :    相澤彰子、神山一恵、中山雅哉、東田幸樹

WGスタッフ:    岡  敦子、奥山  徹、谷村拓也、深野哲洋
                
事 務 局  :    佐藤裕介、山上正代

招 待 者  :    

傍 聴 者  :    5名

配布資料:
        [ 公開資料 ]
                    第13回 JPNIC 運営委員会議事次第
        資料1-1     第12回 JPNIC 運営委員会議事録( 案 )
        資料1-2     日本ネットワークインフォメーションセンター著作物に関する
                    覚書(案)の承認
        資料2-1     ドメイン名割り当て報告
        資料2-2     IP アドレス割当作業報告
        資料2-3     DB WG 作業報告
        資料2-4     DNS 管理グループ作業報告
        資料2-5     APNIC Meeting  報告
        資料2-6     商標登録の件、覚書の件
        資料2-7     Goiken、Kujo 報告
        資料8-1-1   その他の報告事項
        資料8-1-2   会費納入延滞理由書
        資料2-9     Finance-WGミーティング報告
        資料2-10    is-wg 報告 95-3-7
        資料3-1-1   ルール改正案
        資料3-1-2   「本センター会員と会費に関する細則」改正案
        資料3-2     「JPNIC 事務業務に関するアンケート調査(IP)」案
                    「JPNIC 事務業務に関するアンケート調査(DOMAIN)」案
        
        [ 非公開資料 ]
   

議事

  平原 JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第30条第1項に基づき、
委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 4通を含めて16名 )を確認し、第13回の 
JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言された。

議事に先立ち 資料の確認が 行なわれた。


[ 公開議題 ]

1. 前回議事録の確認
 
1.1) 第12回の運営委員会議事録確認
  資料 1-1 に基づいて第12回の運営委員会議事録を確認した。
  
1.2) 電子メイル会議の議事録確認
  資料 1-2 に基づいて 報告があり、承認された。


ここで、DOM-WGスタッフの深野哲洋さんの紹介があった。本日、神山委員の代 
理として DOM-WG の作業報告を行なうことと、4月より JPNIC 専任の職員に加
わることになっている旨が報告された。


2. ワーキンググループからの作業報告

2.1) DOM 
  深野 WGスタッフにより、資料2-1 に基づきドメイン名の割り当て状況と以
  下の作業報告あった。
 
  *まだドキュメントに反映されていない新しい割当規則では地域ドメインに
    なるべき GO の申請が 15件溜っている。これらについては新しい方針を
    説明して申請の変更をお願いする予定である。
  *ドメイン名割当を受けて、接続準備中であったが、地震の被害を受けて、
    接続の準備作業が 1年というリミットに間に合わないため、期限を延期し
    てほしいというリクエストが 2件あった。
    これを含めて同様の場合、3ヶ月期間を延ばすことになった。
    このケースで事務局へ電話が来た場合、その件を確認して、メールで DOM
    -WG へ送る方法をとる。


2.2) IP + AS 
  吉村委員により、資料 2-2 に基づいて IP アドレスの割り当て状況と以下の
  作業報告が行なわれた。
  
  *レポートの表示が途中から、/表記に変わっている。
  */表記について質問がかなり来ていることについては、IP-WG で検討して
    適切な方法を実行する。
  *簡易vote が 2件進行中である。
  *JPNIC 会員が増えて delegation の申請がどんどん来ているが、IP-WG と
    しては、1回目はすべて 64コを割当として簡易voteに掛けている。
  *今後、個人にも IP アドレスを割り当てる必要が出てくるので、IP-WG で
    検討し、それに従って各 WG でその必要な部分を対応していく。

    
2.3) DB
  高田委員より、資料 2-3 に基づき、作業報告があった。

  *個人情報が 6,000 件になって、かなりの規模になっている。
  *whois server の不具合がかなり多いので、それに対処してきた。
  *whois server の応答時間が長い問題については、マシンかソフトのリプ
    レースを検討している。


2.4) DNS
 加藤委員より、資料 2-4 に基づき作業報告があった。

  *これに伴い、最近3系列のネームサーバによる運用において
    ・海外のネームサーバに誤った情報が伝搬する事故が起こっている。
    ・ネームデリゲーションの量が多い。
    ・運用管理の手間が大変である。
    といった問題点が顕著になってきたため、4月中旬をメドにして1系列の
    運用に変更する旨の提案が行なわれ、了承された。


2.5) PUB
  中村委員により、作業報告があった。
  
  *News Letter NO.3 について
    ・作業スケジュール
      3/8 初校      3/16 校正完了     3/24 納品      3/25  発行

    ・発行部数について
      1]デフォルト値はリニューアル後の最新情報で
        参加組織数 × 2 + α

      2]その他のリクエスト数については応分の負担をしてもらう。

  *Interop'95 出展について
    ・期日       95/7/17 ~
    ・体制       昨年同等
    ・配布資料   News Letter 
                 部数は別途検討する。


2.6) SOC
  今回は特に報告はなかった。
 

2.7) FUTURE
  今回、特に報告はなかった。


2.8) FINANCE
  佐野委員により、資料 2-9 に基づいて作業報告があった。
   
  *FINANCE-WG meeting の報告
    各々細かい問題は関係する各 WG で検討してもらう。


2.9) APNIC
  後藤( 滋 )委員により、資料 2-5 に基づいて APNIC Meeting 報告があった。

     
2.10) RULE
  松本委員により、資料 2-6 に基づいて報告があった。

  *日本ネットワークインフォメーションセンター著作物に関する覚書(案)       
    について
    ・3/22 承認された。
    ・事務局で実行する。
    ・日付は 署名して貰った日
    ・甲の部分を分かり易く工夫する。

  *商標登録について
    ・商標ではなく、サービスマークとなる。
    ・労力と費用を見積もって予算を事務局に報告し、来年度の予算案に組み
      入れる。

2.11) IS
  辰巳委員により、資料 2-10 に基づいて、作業報告があった。


2.12) ASSESS
  丸山委員により、資料 2-7 に基づいて、報告があった。

  *御意見、苦情について
    ・質問が多いので、今後も然るべき WG に送る必要があるが、ASSESS で
      も Q & A を作り、返す時の手順に直していく。
    ・未回答は、御意見なので答えなくとも不都合はないが、公開となるので、
      未回答についての理由も、事務局対応で記しておく。
    ・答えられるものについては事務局で対応している。
  *Goiken、Kujo の他に、質問専用のアドレスとして query@nic.ad.jp を宣
    伝する。      
  *ドメイン名、IPアドレスの申請者に対してアンケート調査をしていきたい。
    
                                                  --- 昼食 : 休憩 ---
                                                  12 : 43  ~  13 : 30

ここで、午後の議事の前に
本日傍聴の方からいくつか御意見を頂いた。
  
  *IP アドレス デリゲーションの問題で、リザーブを残したらどうかと思った。
  *何らかの形で今後も JPNIC に協力して行きたいと考えている。

引き続いて、JPNIC whois のデータベースの開発担当スタッフの豊橋技術科学
大学の奥山  徹さんの紹介があった。


2.13) その他の報告事項
  佐藤事務局スタッフにより、資料 2-8-1、2-8-2  に基づいて,以下の報告が
  あった。
 
  *新規入会会員について
    本日現在で 35会員となっている。
  *JPNIC 正会員継続手続きについて
    2/24開始以来、現在までに 35会員中 25会員から回答をうけており、回答
    を取りまとめて来年度の予算を算出していくことになる。
  *JPNIC マシントラブル報告について
    かなり発生しているので、製造会社と緊急に連絡をとり対応してもらう
    とか、来年度マシンを手配する等の対策を取っていきたい。
  *第4回 JPNIC 総会開催について
    期日   5/12( 金 )  13:00 ~
    場所   ガーデンパレス

    各会員からの継続手続きの回答を待ってから正式なアナウンスをする準備
    を進めている。
  *セキュリティー対処について
    ・JPNIC のセキュリティーに関して見直さなくてはならないので、来年度
      の予算に繰り入れる考慮が必要となり、総会に掛けることになる。
  *マシン資源に関しては、事務局が運営委員の協力により、3月半ばまでに
    大枠を掴み、次年度予算に組み込む。
  *会費未納に伴う延滞理由書について
    今回の件については、公開するだけで特別な措置はとらない。
  *1994年度運営委員会出席状況について
    ここで、来年度の構成委員について、いくつかの意見の交換があった。
    ・運営委員の推薦は運営委員長が行なう。
    ・基本的には作業の継続があるので、現メンバー + α でいって貰いたい。
    ・運営委員の負担が大きくなっていく心配があるので、来年度からは、有
      給の事務局員に仕事を移していく方向で、その際、仕事について権限を
      持って貰う必要や、事務局員も WG のメンバーに加わっていく必要性も
      あり得る。
    ・WG chair 及びメンバーの構想も事前に準備しておいた方がよい。


3.  ワーキンググループからの審議事項

3.1) RULE
  資料 3-1-1 に基づいて提案があった。

  1]「JPNIC 規程の変更案」について
     議論の末、決算案、予算案の立案を含めて、もう一度、チェックをして作
     成した変更案を簡易vote に掛け、運営委員会の案とすることになった。

  2]「JPNIC 細則の変更案」について
     議論の結果、
     本センター割当手数料に関する細則は、4/15 の FINANCE Meeting の結果
     を待って、再度見直しをし、変更案とする。

  次に
  資料 3-1-2 に基づいて「本センター会員と会費に関する細則」改正の趣旨と
  改正点要覧について提案があり、議論のすえ、提案通り決まった。

                                                        -----  休憩  -----
                                                        15 : 35  ~  15 : 50

3.2) ASSESS
  「JPNIC 事務業務に関するアンケート調査」案について提案と説明があり、
  審議の結果
  一部修正と補足を加えて実施することになった。
  その際、以下のことに留意することに決まった。
  
  *対象       --- IPアドレス申請者、DOMAIN名申請者
    方法       --- 郵送での申請者には郵送で、メールでの申請者にはメール
                   で対応する。
    サンプル数 --- 限定。1申請に対して1アンケートとする。
    項目       --- A、Bブロックに分け、Aについては申請仲介の未経験者のみ
                   に答えて貰う。
     
     
3.3) FINANCE
  95年度登録手数料について、理事会に掛けられる形として、4/15の Meeting 
  までにはまとめることを前提に議論がなされ、次のような意見交換があった。
     
  ・JPNIC の主張を書くことは大切である。
  ・ユーザーとして納得して貰えるように試算しておくためのデータが必要と
    なる。
  ・NIC 全体で必要な金額と、それに対してどれだけのサービスとなるか等現
    在との違いを明示する必要がある。
  ・サービスの質の安定と向上のために足元をしっかり固める体制が必要とな
    り、そのための費用(予算)を上げていく。
  ・社会情勢を見越した事業計画と予算を示す必要があり、例えば、弁護士、
    税理士の相談料(顧問料)導入が必要になってくる。

  その結果、ここで、今後のスケジュールが決まった。
    
    1]JPNIC 中期事業計画 Meeting
      期日         1995/3/17( 金 ) 15:00 ~ 18:00
      場所         理科大 情報処理センター 4F 会議室
      参加予定者   FUTURE-WG、IP-WG、DOM-WG、事務局、その他運営委員

    2]JPNIC 95年度登録手数料に関する詳細検討
      期日         1995/3/20( 月 ) 13:00 ~ 17:00
      場所         東大大型計算機センター 大会議室
      参加予定者   RULE-WG、IP-WG、DOM-WG、事務局、その他運営委員 

    3](現存の)各 WG から計画、予算を事務局へ 3/10までに出して貰う。

    4]第16運営委員会開催予定( 95年度第1回 )
      5/24( 水 )

3.4) JCRN の講演会のお知らせ
     5/23( 火 )  PM 1:00 ~

     セミナーの実施に関しての依頼を受け、協力することになった。


[ 非公開議題 ]

1. 公営施設からのドメイン名申請について
     公営施設からドメイン名の申請が出されている件について紹介があり、
     現在準備が進められている地域型ドメイン名割り当てのドキュメントに
     は、公営機関向けドメイン名の割り当て基準が盛り込まれており、今回
     はこの基準に則って割り当てていく方向で進んでいると報告があった。

2. 日本のインターネットに関する統計調査について
     国内のインターネットに関連する各種の統計情報の収集・整理を行なう
     作業に JPNIC がどのように協力することができるかについて議論がな
     された。

3. 法人化について
   4/28 の理事会に中期計画を携えて、活動を始めていることを報告する。


                                                            以上
                                       
                                                           -- 20 : 00 --
            

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