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								 1995/05/24
								 資料4-5
			APNIC報告 (ISOC Summit報告含む)

								1995.05.24
								apnic-wg

1. APNIC アドレス割当サマリ作成プログラム

APNICのアドレス割当の一週間分のサマリを作成するプログラムを作成した。
このプログラムを毎週月曜日にcronで起動し、apnic-staffおよびJPNIC内の
apnic-wgメンバにメールで送付するようにした。具体的には、一週間の期間内
の割り当て通知メッセージをPerlのscriptで処理する。サマリの項目は、割当
日、ネットワーク名、国名(コード)、割当アドレスおよび個数、申請組織名、
である。


2. Internet Society Summitへの参加

1995/04/11-12, Sheraton Harbor Island Hotel, San Diego.
平原委員による報告書を添付する。


3. 今後の会議等の予定

CCIRN
1995/06/24-25, Sheraton Waikiki Hotel, Honolulu
後藤(滋)委員がAPNGからCCIRNへのリエゾンとして参加予定。今回は各大陸(北
米、欧州、AP)から各7名の出席者の他に、南米およびアフリカの出席者も招待
すべく準備を進めている。

INET'95
1995/06/28-30 (27:tutorial), Sheraton Waikiki Hotel, Royal Hawaiian Hotel
Network Information Centers というセッションがある。JPNICも発表。
early registrationは5月26日まで。(http://inet.nttam.com, or 
http://inet.slim.imnet.ad.jp でINET'95のProceedingsが読める。)

APNG
1995/06/30-07/01, Sheraton Waikiki Hotel
今回の会合で chair が交代する予定。nomination委員会は石田晴久先生を候
補に指名した(95-05-18)。候補者は一名であり会議の席上で承認される予定。

APNIC
1995/07/01-02
まだ詳細な情報が発表されていないが、日程が当初の07/03-04から変更になった。




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   Internet Society Summit (San Diego, USA, 1995年4月11-12日) 報告

                                                        平原 正樹

Internet Society (ISOC) が主催した第1回目のサミットに出席した。当会議
は、当初 IISP (International Congress of Internet Service Providers)、
つまり ISP とそのサービスに関連の深い NIC 関係者の集まりとして計画され、
JPNIC からも代表を送るべく準備を進めてきたが、直前になって、会議が中止
となった。その直後、再度、別の内容で会議を開くので待っていて欲しいとの 
ISOC からの要望が出て、NIC 関連の話題もあるということで、直前にプログ
ラムが組まれた Internet Society Summit に出席することになった。

参加者リストでは、約 120 名となっており、実際の会場にも、その程度の参
加者がいた。その多くは ISP の関係者であった。日本からも、幾つかの ISP 
の関係者が出席していた。会議の話題を拾ってみると、

  o Vint Cerf, "History, Status, and Future of the Internet"
  o Jon Postel, "Administrative Infrastructure, NICs and Naming Issues"
  o Dan Linch, "Effects and Promise of Commerce on the Internet"
  o Scott Bradner, "IPV6: Features, Functions, Prospects and Schedule"
  o Tony Rutkowski, "International Developments and Opportunities"
  o Elise Gerich, "Internet Service Providers BOF"
  o Jeff Schiller, "Internet Security Risks"
  o Bill Burr, "Present and Emerging Legal and Regulatory Issues"

である。この中で、深く JPNIC に関連する話題は、2 番目の Jon Postel の
部分である。この部分は、RIPE NCC の Daniel Karrenberg、InterNIC の 
Mark Kosters、APNIC の Randy Conrad および トレードマーク関係機関の 
David Maher と一緒に行なわれた。IANA、RIPE NCC, InterNIC, APNIC 各々に
ついて話があった後、トレードマークとドメイン名の話題が David Maher か
らあった。この中から、JPNIC に参考になる点を幾つか列記してみる。

IANA の Jon Postel の話の中で、IP アドレス取得には、(1) 自分のプロバイ
ダに頼め、(2) そのプロバイダのプロバイダに頼め、(3) その国のレジストリ
(NIC) に頼め、(4) 最後に地域レジストリに頼め、という基本方針があった。
また、NIC の IP アドレス割当に対し、信頼性と公平性、ルーティングに対す
る技術的な対処、資金問題が指摘された。トレードマークに関するドメイン名
の問題、IP アドレスの割当問題、資金問題を指摘して Jon Postel の話は終っ
た。

InterNIC の Mark Kosters は、InterNIC の現状を話してくれた。95年3月の
統計で、約 16,000 通の電子メイル、約 5,000 件の電話を受け、6,757 件の
ドメイン名を割当て、2,045 件の更新があったとのこと。なお、EST で朝7時
から夜7時までサービスを行なっているそうだ。whois アクセスは 1,761,882 
回だった。

APNIC の Randy Conrad によって APNIC の紹介があった。これは省略する。

RIPE NCC の Daniel Karrenberg からは、RIPE NCC の紹介があった。このヨー
ロッパの地域 NIC は、1992年 4月から動いており、ISP のフォーラムとして
構成されている。法的な組織である TERENA (RARE から改組) の傘の下に入り、
法的あるいは経済的な問題を回避している。現在、マネージャ(1)、管理スタッ
フ(1)、技術者(3)、監査(1) の常勤5人体制で、今年、7人へ増やす予定だと
言う。ヨーロッパ地域の全 NSP から資金を得て、1995年は 407,500 ECU の収
入がある。RIPE NCC 傘下には 185 のローカルレジストリがあり、その内 138 
は ISP である。外部との合同プロジェクトとして、PRIDE (policy routing) 
や Routing Registry に関する開発を行なっている。

最後に(所属が聞き取れなかったが) David Maher から、ドメイン名とトレー
ドマークの関係について話があった。彼は、Jon Postel と共に、この問題の
委員会を作り、検討を進めると言っていた。彼は、現在、InterNIC が行なっ
ている First Come First Serve の方針に問題があると指摘し、現在のトレー
ドマークの手順、まず公告し異議を受付るという方法をドメイン名割当に取り
入れるべきだと提案していた。彼の主張は、ドメイン名はトレードマークであ
るという前提に基づいており、一方、インターネットの関係者は、ドメイン名
は一意性を保証する識別子に過ぎないと考えており、議論は平行線を辿った。

ドメイン名に関しては、先取り問題が指摘されたが、InterNIC では複数持つ
必要がある会社も多いとの理由で、複数取得を許していると報告された。

レセプション会場で、InterNIC の Mark Kosters と IANA の Joyce Reynolds 
と言葉を交わし、JPNIC の手数料について、JP ドメイン名の割当方針につい
て意見を聞いた。Joyce Reynolds は、IP アドレスに対する課金に対し、その
対象となる人たちが合意すれば、JPNIC が単独である方式を採用するのは問題
ないと語った。日本では、数字で始まるドメイン名は許していない点について
意見を求めたところ、InterNIC では数字で始まるドメイン名も割り当ててい
て、IANA としても InterNIC の対応に問題ないと考えているとのことだった。

                                                                 以上
            

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