第 4 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録 開催日時 : 1997 年 8 月 22 日 (金) 10:00 ~ 15:30 場 所 : お茶の水スクエア 3階 会議室 出席委員 : 相原 玲二、 浅羽登志也(PM)、 荒野 高志、 神山 一恵、 川崎 基夫、 後藤 邦夫、 後藤 滋樹、 小西 和憲(PM)、 佐野 晋、 高田 広章、 高橋 徹、 谷村 拓也、 林 一司(AM)、 水越 一郎、 水島 洋(PM) 欠席委員 : 今津 英世、 岡 敦子、 奥山 徹、 河北 隆生、 白崎 博生、 白橋 明弘、 鈴木 亮一、 中村 順一 提出委任状: 荒野 高志、 岡 敦子、 奥山 徹、 神山 一恵、 河北 隆生、 白橋 明弘、 鈴木 亮一、 中村 順一、 林 一司、 水越 一郎、 水島 洋 理 事 : 村井 純(理事長)(PM)、東田 幸樹(AM) 事 務 局 : 丸山直昌(事務局長)、 小島育夫、 志々目幸憲(AM) 傍聴者 : 10名 配布資料 : [公開資料] 資料 1-2 第3回 (社)JPNIC運営委員会議事録(案) 資料 2-1 JPドメイン名登録業務に関する報告 資料 2-2 IPアドレス割当に関する報告 資料 2-3 JPNIC データベース/whois/DNS に関する報告 資料 2-5 情報提供業務に関する報告 資料 2-6 アクセス統計 資料 2-7 国際連携業務に関する報告 資料 2-9 JPNIC会員の入退会に関する報告 資料 2-10 手数料に関する報告 資料 2-11 会費に関する報告 資料 2-12 御意見、苦情に関する報告 資料 3-1 JPドメイン名登録検討部会報告 資料 3-2 IPアドレス/AS番号割当検討部会報告 資料 3-7 国際連携検討部会報告 資料 4-1-1 JPドメイン名に関する変更申請について(案) 資料 4-1-2 JP ドメイン名の廃止申請について(案) 資料 4-1-3 JPドメイン名(地域型)割り当てについて(案) 資料 4-2-1 JP ドメイン名の割り当てについて(案) 資料 4-2-2 JP ドメイン名新規申請について(案) 資料 4-2-3 LE.JPドメイン名の新設について(案) 資料 4-2-4 JPドメイン名に関する変更申請について(案) 資料 4-2-5 JP ドメイン名の廃止申請について(案) 資料 4-3 公開文書改訂のガイドライン (案) 議事 佐野(社)JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 13 条第 1 項に基 づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 11 通を含めて 21 名 )を確認し、 第 4 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言 された。 続いて、資料の確認が行なわれ、資料番号のついていない資料に番号が付さ れた。 [公開議題] 1. 議事録の承認 1.1) 電子メイル会議の確認 電子メイル会議はなかったため、報告はなかった。 1.2) 第 3回 (社)JPNIC運営委員会の議事録承認 事務局 志々目より、資料1-2 に基づき報告があった。 2. 事務局からの報告 2.1) ドメイン名登録業務に関する報告 事務局 小島より、資料2-1に基づき報告があった。 *割当件数の増加傾向が見られるが、7月は若干減った。 2.2) IPアドレス割当業務に関する報告 事務局 志々目より、資料2-2に基づき報告があった。 *予約会員仲介の申請および割当はあまり変化が見られない。 *業務委任会員のアドレス割当件数は引続き増加傾向にある。 2-3) JPNICデータベース管理業務に関する報告 事務局 志々目より、資料2-3に基づき報告があった。 *データベース申請件数は、6月とほぼ同じ(約10000件)であった。 *エラーのため却下される件数は増加傾向にある。 ・サブアロケーションのネットワークアドレスの記述ミスが多い。 [意見] ・対策が必要でないか。 ・サブアロケーションの逆引きの登録をJPNICに送ってくることに対して、 メモを作って Web で公開してはどうか。 → 事務局でメモの案を作成し、IPアドレス、AS番号割当検討部会で検討を 行うことになった。 *whois のアクセスは、曜日別では平日、時間帯別では 0~1時に集中している。 *ネームサーバ登録は co.jp が多い。 2-4) 広報活動に業務に関する報告 事務局 小島より、以下の報告があった。 *ニュースレター 9号を発行した。 2-5) 情報提供業務に関する報告 事務局 小島より、資料2-5に基づき報告があった。 *旧 ftp ディレクトリ(ftp://ftp.nic.ad.jp/pub)の廃止作業を行っている。 *Newsleter 6号を HTML 化したものを検収中である。 2-6) 統計データ集計業務に関する報告 事務局 志々目より、資料2-6に基づき報告があった。 *FTP はあまり変化が見られないが、WWW は急激にアクセス数が増加している。 (WWW での公開文書参照を、ftp から http で参照する方法に変更したため と思われる。) *FTP は domain-list.txt、WWW は whois gateway の利用が多い。 2-7) 国際連携業務に関する報告 事務局 志々目より、資料2-7に基づき報告があった。 *APNICドキュメントの一部が改訂され、公開された。 *APNIC の Confederation 関連のドラフトが公開された。 *次回の APRICOT ミーティングは 1998年 2月 14~20日、マニラで開催 されることになった。 *Chaina '97 Internet Conference に JPNIC事務局長が招待された。 2-8) システム管理 障害の発生がなかったため、特に報告はなかった。 2-9) JPNIC会員の入退会に関する報告 丸山 事務局長より、資料2-9に基づき報告があった。 *6件の入会があった。 2-10) 会費に関する報告 丸山 事務局長 より、資料2-10に基づき報告があった。 *会費の未収金は減少している。 2-11) 手数料に関する報告 丸山 事務局長より、資料2-11に基づき報告があった。 *業務委任会員の手数料未納件数は、少数である。 2-12) 御意見、苦情に関する報告。 丸山 事務局長より、資料2-12に基づき報告があった。 2-13) その他 特に報告はなかった。 3. 検討部会からの報告 3-1) JPドメイン名登録検討部会報告 高田 委員より、資料3-1に基づき報告があった。 *公開文書改訂のガイドライン(案)を作成した。 *前回改訂した公開文書の間違いを修正したい。 *法人格を持った組織のために、新しい属性(LE)を設ける予定である。 *学校法人のドメインは今後も継続して検討を行う。 *ドメイン名に関する有効期限の変更について、検討を行った。 *ドメイン名登録規則の全面改訂を行う。 *営業譲渡に伴う譲渡、親会社、子会社間の譲渡は認める方向で検討を行っ ている。 *InterNICのトラブルに関するサーベイを行った。 [意見] ・どのようなトラブルが発生するか予測し、対策をとるべきではないか。 *JPNIC が gTLD の登録期間になるべきかの検討を行った。 ・現時点では登録期間に申し込まないのが適当である。 ・国内での Information Cneter としての役割を果たすべきである。 *domain-talk オフラインミーティングの開催を行う予定である。 *地域に依存しない個人用ドメインの検討を行っている。 *ドメイン名に関するアンケートを行う予定である。 *業務委任に関する検討を行った。 *日経コミュニケーションからの公開質問への対応を行った。 3-2) IPアドレス、AS番号割当検討部会報告 水越 委員より、資料3-2に基づき報告があった。 *個別案件について検討を行った。 *IPアドレス申請フォームの変更など、ドキュメント改訂方針を決定した。 *運営委員会 報告資料のフォーマットについて検討を行った。 *業務委任会員との議論用メイリングリスト作成について検討を行った。 ・ 部会ではメイリングリストの作成は有益であると判断した。 *業務委任会員が退会した場合の扱いについて、ドキュメントを作成中である。 3-3) データベース管理検討部会報告 特に報告はなかった。 3-4) 広報活動検討部会報告 特に報告はなかった。 3-5) 情報サービス検討部会報告 神山 委員より、報告があった。 *新しい JPNIC ホームページの公開を行った。(1997年7月16日) *新しいホームページに若干の間違いがあり、修正を行った。 *jpnic-info の運用変更については再度調整を行う。 *JPNIC FTP が RingServer プロジェクトでミラーされることになった。 *RFCの翻訳について検討を行った。 [案] ・出版社側は出版権を持つ。 ・JPNIC はオンラインでの使用権を持ち、テキストと PDF で提供したい。 ・翻訳ができるたびに公開したい。 ・2次利用について 商 用:個別対応を行う。 その他:可能にしたい。 3-6) 統計データ検討部会報告 特に報告はなかった。 3-7) 国際連携検討部会報告 後藤(滋) 委員より、資料3-7に基づき報告があった。 *APNIC から Confederation 関係のドラフトが公開された。 変更点 ・JPNICの入退会手続き、IPアドレス、AS番号割当のガイドラインを 英語のドキュメントとして提供する必要がある。 ・会費が $500/会員 から $2000/会員 になるスケジュールが、従来 示された案より若干緩やかな上昇になった。 ・APNIC総会における投票権が 4票から 8票に増加する。 → 英語のドキュメント作成は了承された。 → 英語のドキュメントの使用目的を APNIC に確認することになった。 3-8) 財政問題検討部会報告 後藤(邦) 委員より、以下の報告があった。 *現状の把握と問題点の分析を行い、運営委員会に報告を行う。 3-9) 教育部会報告 高田委員より、以下の報告があった。 *Internet Weekについて ・IP Meeting チュートリアル 4つのうち 3つをJEPG/IP、1つを JPNIC が企画する。 ・registration について検討を行う。 ・会員割引の詳細について検討を行う。 (会員に対して、割引券に相当する再利用不可能なキーワード :乱数で生成した文字列をメイルで配布する。) ・レクチャーノート作成費用は、教育事業の予算から拠出すること となった。 → さらに検討を進め、運営委員会に報告を行うことになった。 3-10) 調査研究部会 特に報告はなかった。 3-11) 歴史編纂部会 佐野 委員より、以下の報告があった。 *過去の資料をJPNICで収集し、整理/保管を行う。 *過去の資料の募集をしている。 3-12) 企画部会 特に報告はなかった。 3-13) JCRNからの報告 特に報告はなかった。 3-14) JEPG/IPからの報告 特に報告はなかった。 3-15) その他 村井 理事長より、以下の報告があった。 * 日本のルートサーバは m.root-servers.net に決定し、稼働し始めた。 4. 審議事項 4-1) JPドメイン名の登録規則に関する文書の改訂 (字句の訂正および捕捉等) 高田委員より、資料4-1-1、4-1-2、4-1-3 に基づき説明があった。 *資料 4-1-1(JPドメイン名に関する変更申請について(案)) ・一部の節の表題を、適切な表現にした。 ・登記年月日、登記地住所の説明を明確にした。 ・新運用責任者情報の記入欄の作成ミスを修正した。 *資料 4-1-2(JPドメイン名の廃止申請について(案)) ・「廃止届け」を「廃止申請」に変更した。 *資料 4-1-3(JPドメイン名(地域型)割り当てについて(案)) ・他の文書では修正したにも関わらず、この文書でのみ変更していな かった部分を変更した。 ・個人でドメイン申請をする場合の説明を捕捉した。 *各文書に目次を挿入する。 → 承認された。 [意見] *公開文書で使用されている用語の用語集を作成した方がいいのではないか。 4-2) JPドメイン名の登録規則に関する文書の改訂 (非商業法人ドメインの新設と OR.JP ドメインの再定義) 高田委員より、資料4-2-1、4-2-2、4-2-3 に基づき説明があった。 *資料4-2-1(JPドメイン名の割り当てについて(案)) ・商業法人以外の法人に対して、新たに属性(LE)を設けた。 ・OR属性ドメイン名の割り当て対象に、その他の組織を加えた。 ・規則の変更についての記述を追加した。 ・属性の定義を変更した。 *資料4-2-2(JPドメイン名新規申請について(案)) 資料4-2-3(LE.JPドメイン名の新設について(案)) 資料4-2-4(JPドメイン名に関する変更申請について(案)) 資料4-2-5(JP ドメイン名の廃止申請について(案)) ・資料の内容に間違いがあったため、修正後運営委員会に報告するこ とになった。 *ドメイン名に関する有効期限の変更について 変更申請 ・DNS 削除から廃止まで: 1年 → 6カ月 ・DNS 登録後のドメイン名変更: 6カ月 → 即時 ・変更確認: 3カ月後 → 原則として、変更後は古い ドメイン名に戻せない。 ・変更後 6カ月間は変更できない。 廃止/再割当 ・DNS が登録されていた場合: 最大 6カ月の猶予、その後 6カ月の冷却期間。 ・DNS が未登録の場合: 冷却期間 6カ月。(現在は設定しない。) → JPドメイン名登録検討部会で再検討することになった。 4-3) 各種申請手続きに関する JPNIC公開文書の改訂手順について 高田委員より、資料4-3 に基づき説明があり、以下の意見を考慮しつつ、 今後改善していくことを前提に、提案の通り承認された。 [意見] *将来的には、「求めた意見と決定したことのまとめを報告する」ことを ガイドラインに盛り込む必要がある。 4-5) 村井 理事長、以下の説明があった。 *POC の Chairman から、日本で関係者を集めて会合を開きたいという提案が あった。 *会合の開催について検討を行って欲しい。 → ・理事長 が日付を決め、事務局で会場の調整を行う。 ・Intetnet Weekとの関連を考えてスケジュール調整を行う。 ・JPドメイン名登録検討部会 を主体として準備を行う。 4-6) JPNIC が gTLD の登録期間になるべきかについて。 高田委員より、以下の説明があった。 *ドメイン名登録検討部会で検討を行った。 ・現時点では登録期間に申し込まないのが適当である。 ・国内での Information Cneter としての役割を果たすべきである。 *部会の判断をどのように取り扱うか検討を行って欲しい。 [意見] ・既に日本から登録機関が立候補しているところがある。 ・JPドメイン運用に問題がある状況で、gTLD の登録機関になることは JP ドメインにとっていいことか。 → ・今後の日程について決定を行う。 ・現在の状況をまとめ、レポートの作成を行う。 ・運営委員会から理事会に報告を行う項目と資料作成を行う。 ・素材と調整は 理事長 および JPドメイン名登録検討部会で行う。