1998/11/13 運営委員会 資料 3-9 調査研究部会報告 -- 部会開催報告 1998/11/10 15:00~17:00 調査報告書案の検討 -- 状況報告 ・フィードバックにより構成と記述を見直し。[内容については資料1を参照] まとめの部分についてさらに加筆の必要があり、12月初旬完成予定。 年内には公開としたい。 ◇ PGP-TF -- 部会開催報告 無し -- 状況報告 ・大林氏に運営委員メンバ(副査)を引き受けていただいた ・Charter 案を改訂 [資料2] [資料1] - JPNIC NEWSLETTER 用原稿 「コンピュータネットワークのあり方に関する調査研究」について 調査研究部会 主査 白橋明弘 ◇ 「コンピュータネットワークのあり方に関する調査研究」の目的と概要 調査研究部会では、学術研究および科学技術分野におけるインターネット の利用に関して、1998年8月にアンケート調査を行いました。この調査は、 研究活動におけるインターネットの利用の現状を把握し、その促進をはか るための基礎データを得ることを目的としたものです。 調査の対象としては、2つの異なるグループが選ばれました。1つは学会 です。日本学術会議に登録されている 1364 の学会にアンケートを送付し、 34.5% にあたる 470 の回答をいただきました。もう1つは実際の研究の 担い手である大学・研究機関の研究室です。こちらは、文部省の科学研究 補助金のプロジェクトから 1011 を選んでアンケートを送付し、29.6% に あたる 295 から回答をいただきました。 ◇ 調査結果の概要 ここでは調査結果の主な点について概略をご紹介します。 ・インターネットの普及度 学会では、インターネットを利用しているところは 37.7% に留まり、利 用を始めてからの期間も2年以内が多くを占めるのに対して、研究室の場 合は 96.9% がインターネットを利用しており、利用期間も3年以上が半数 を占め、研究室ではインターネットがあたりまえの環境となっているこが 確認されました。 ・電子メールによる連絡 100% 近い普及率を反映して、研究室の研究活動においては、80% 以上が 電子メールを最も主要な連絡手段として挙げています。これに対して、 学会では電子メールを会員相手の連絡手段として利用している所は少なく、 その理由として、会員が電子メールアドレスを持っていなかったり、アド レスを持っていても学会では把握していないので、連絡手段をメールに 統一することができずかえって手間が増えてしまうことが挙げられてい ます。 会議 XXXXXXXXXX 21.4% 電子メール XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX 82.4% 電話 XXXXXXXXXXXXXXX 30.5% FAX XXXXXXXXXXXXXXXXX 38.2% 郵便 XX 4.6% [グラフ] 研究室で利用される連絡手段 (上位2つを選択) ・ウェブによる情報発信 ウェブによる情報発信については、これとは逆の傾向が見られました。 80% を越える学会がホームページを持っており、会員への情報提供のため にホームページを設けることがインターネットの利用を始める主たる目的と なっているようです。それに対して、研究室でウェブで情報提供をしている ところは 50% に留まっています。問題点としては、学会・研究室ともに、 コンテンツの作成・維持に手間がかることが挙げられています。 ・インターネットの必要度 インターネットの必要度についての設問に対しては、学会では必要不可欠 または必要とした所が 50% に留まったのに対して、研究室では必要とする 意見が 80% を越える結果となりました。一方、学会、研究室共に 60% を 越える回答で、今後の学問領域や学会活動にインターネットが影響を与え るとしています。 必要 必要 あれば 無くて 無回答 不可欠 便利 もよい --------------------------------------- 学会 | 22.1% | 26.8% | 38.1% | 8.9% | 4.0% | --------------------------------------- --------------------------------------- 研究室 | 53.9% | 29.2% | 14.2% | 1.0% | 1.7% | --------------------------------------- [グラフ] インターネットの必要度 ・インターネットに対する不満と要望 研究室の場合、40% を越える回答で、回線のスピードが遅いことに対する 不満が挙げられており、高い比率となっています。これに対して、学会で は、インターネット利用に際して覚えなければならない事が多すぎるとい う意見がトップで、対照的な結果となっています。 接続 通信 つなが 回線 勉強が その他 不満は 無回答 料金 料金 り難い 速度 大変 無い ------------------------------------------------------------- 学会 | 7.1% | 5.5% | 2.2% | 10.4% | 21.9% | 7.7% | 35.0% | 10.4% | ------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------- 研究室 | 0.7% | 4.8% | 5.9% | 41.9% | 9.7% | 3.8% | 27.0% | 6.2% | ------------------------------------------------------------- [グラフ] インターネット利用に対する不満 (1つを選択) なお、調査結果の詳細については、報告書の全文が JPNIC のウェブで公開 されていますので、そちらをご覧ください。 [資料2] - PGP TASK FORCE Charter PGP TASK FORCE Charter 名称: PGP TASK FORCE (PGP-TF) 目的: JPNIC が行う認証を必要とする業務に関連して、PGP の基盤技術に ついて、研究・実験・運用の計画立案およびその実施のために必要 な活動を行う 活動内容: * PGP に関する技術の調査 * PGP の基盤技術の実証的研究ならびに試験的運用 * PGP に関して、国内および国際的な協調に必要な活動 * 以上の活動の成果の公開、普及にかかわる活動 設置期限: 1998年4月1日から1999年3月31日まで 活動計画: * PGP 公開鍵サーバの立ち上げ * PGP 公開鍵サーバの運用体制の構築 構成: 主査 白橋明弘 (運営委員) 副査 大林正英 (運営委員) メンバ 鈴木裕信 事務局 pgp-sec@nic.ad.jp