第 21 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録 開催日時 : 1999 年 1 月 19 日 (火) 10:06 ~ 15:25 場 所 : JPNIC 事務局 会議室 出席委員 : 荒野 高志、 今津 英世、 浦田 治、 大林 正英、 奥山 徹、 川崎 基夫、 後藤 滋樹(AM)小西 和憲、 佐野 晋、 白橋 明弘、 高橋 徹、 田代 秀一、 谷村 拓也、 林 一司、 藤野 貴之、 前村 昌紀、 丸山 直昌、 水越 一郎、 水島 洋(PM) 欠席委員 : ヴィンセント ギベス、 太田 順子、 鈴木 亮一、 中村 順一、 提出委任状: 岡 敦子、 小畑 至弘、 河北 隆生、 高田 広章、 事 務 局 : 東田 幸樹(事務局長)、 吉沢 文代、 小島 育夫、 森下 泰宏、 森 健太郎、 岡嵜 芳子、 大橋 由美、 岩谷 理恵、 近藤 美菜子 傍聴者 : 8名 配布資料: [公開資料] 資料 1-1 電子メイル会議 審議記録 資料 2-1 JPドメイン名登録業務に関する報告 資料 2-2 IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告 資料 2-3 データベース管理業務に関する報告 資料 2-5 情報提供業務に関する報告 資料 2-7 国際連携業務に関する報告 資料 2-8 教育支援業務に関する報告 資料 2-10 歴史編纂業務に関する報告 資料 2-11 システム管理業務に関する報告 資料 2-12 JPNIC会員に関する報告 資料 2-13 会費に関する報告 資料 2-14 手数料に関する報告 資料 2-15 御意見、苦情に関する報告 資料 2-16-1 JPNIC運営委員会内規(改訂案) 資料 3-1 JPドメイン名登録検討部会報告 資料 3-2 IPアドレス、AS番号割当検討部会報告 資料 3-3 データベース管理検討部会報告 資料 3-4 広報活動検討部会報告 資料 3-5 情報サービス検討部会報告 資料 3-9 RESEARCH-WG 検討部会報告 資料 3-11-1 APTF2の進め方について 資料 5-1 情報サービス検討部会 審議事項 議事 佐野(社)JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 13 条第 1 項に基 づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 6 通を含めて 21 名 )を確認し、 第 20 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言 れた。 運営委員会議事録査読担当委員の確認が行なわれた。 *担当 白橋 運営委員、田代 運営委員 続いて、資料の確認が行われた [公開議題] 1. 電子メイル会議議事録の確認 事務局小島より、資料1-1に基づき報告が行われた。 2. 事務局からの報告 2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告 事務局 小島より、資料2-1に基づき報告が行われた。 2.2) IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告 事務局 大橋より、資料2-2に基づき報告が行われた。 *今週中に APNIC へIP アドレスの委任の追加申請を行う予定である。 2.3) データベース管理業務に関する報告 事務局 森より、資料2-3に基づき報告があった。 *Whois の検索件数が多いホストへの問い合わせを行う宿題については、まだ 行えていない。 *今月より検索ホストの集計の取り方を whois とwhois-gateway の検索ログを 合計したものに変更した。 [質疑応答] *時間帯別検索件数でピークの目立たない原因は処理が飽和状態となっている ためか。 → 調査とマシンの二重化をあわせ、システム課と作業を行いたい。 2.4) 広報活動業務に関する報告 特に報告はなかった。 2.5) 情報提供業務に関する報告 事務局 近藤より、資料2-5に基づき報告が行われた。 *12/1~12/7 はトラブルがあり、WEB のアクセスのログが一部とれて いなかった。このため統計に一部不正確な部分がある。 2.6) 統計データ集計業務に関する報告 特に報告はなかった。 2.7) 国際連携業務に関する報告 事務局大橋より、資料2-7に基づき報告があった。 *INET2000招致委員会が行われ、INET2000を横浜に招致する企画案を 1/11, 1/12 に ISOC 宛てに発送した。 [補足] *高橋委員より以下の補足があった。 ‥ISOC より企画案を受理した旨の連絡があった。3月には ISOC による 視察が行われ、開催地が 4/15 までに決定する予定である。 ‥協賛金を募るための組織委員会を設置する。組織委員会は実行委員の 上部組織とする。協賛金の目標は3億5千万円程度である。 ‥JPNIC, IAJ, WIDEが中心となり、日本の実行委員会をつくる。 2.8) 教育活動業務に関する報告 事務局小島より資料2-8に基づき報告が行われた。 *EDU-TALK のメーリングリスト開設し、アナウンスを行った。 [質疑応答] *メーリングリストを開設してからどれくらいのメールが送られているか。 → 2週間で47通程度となっている。 2.9) 調査研究活動業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.10) 歴史編纂業務に関する報告 事務局近藤から資料2-10に基づき報告があった。 [意見] *WEB で資料一覧を確認できると便利なので検討して頂きたい。 ‥ WEB で確認できれば、運営委員会は差分だけ報告してもよい。 2.11) システム管理業務に関する報告 事務局 森下より資料2-11に基づき説明がおこなわれた。 2.12) JPNIC会員に関する報告 事務局 吉沢より、資料2-12 に基づき報告があった。 2.13) 会費に関する報告 事務局 吉沢より、資料2-13に基づき報告があった。 2.14) 手数料に関する報告 事務局 吉沢より、資料2-14に基づき報告があった。 2.15) 御意見、苦情に関する報告。 事務局 吉沢より、資料2-15に基づき報告があった。 2.16) その他 2.16.1) 新職員の紹介 丸山副理事長より、新職員の紹介が行われた。 *1999年1月1日より岡嵜芳子さんが事務局正職員となった。 3. 検討部会からの報告 3.1) JPドメイン名登録検討部会報告 川崎委員より、資料3-1に基づき報告が行なわれた。 [補足] *goドメインの申請処理について、困難(何処を一組織とするか)があるとの 意見があった。 [質疑応答] *ED.JP 関連の問い合わせはどのようなものが多いか。 →基本的に、送付した郵送の内容についての確認の問い合わせ多いが、中に は教育委員会で ED.JP ドメイン名を登録したいとの問い合わせや中高一貫 教育の学校として登録したいとの問い合わせもあった。 3.2) IPアドレス、AS番号割当検討部会報告 水越委員より、資料3-2に基づき報告が行われた。 [意見] *文書の全体の体系は考慮しているか、そのなかでのそれぞれの文書の 位置づけは考慮しているか。 → ロードマップをつくることは検討している。 *ドメインでの文書体系と異なると普通の人は混乱するのではないか。 それぞれの文書で整合性をとる必要はないのか。 → 割り当ての構造自体がドメインと IP では異なるので、あまり考慮 していない。また、ドメインは一般ユーザから申請がくるが、IP の 申請はほとんどがプロバイダなので対象が全く違うのではないか。 → 資源として違うということはあるが仕組みとしては同じ方が良い のではないか。 *用語、文書のスタイル、書き方のフォーマットは統一する方がよいのでは ないか、例えば、「ドメインガイドブック」と「IP の手引き」では一般の 人は混乱するだろう。 → 編集が必要となるか。 → 編集は編集業者にまかせることもできる。 *例えばドメインは法律文書風にし、規則部分とガイド部分を分けているが、 IP でも合わせる必要があるか。 → IPで法律的に関連のある部分があれば法律的にするよう考えたい。 → IPの文書は procedure にあたる部分が多いのであまり法律的には しないほうが良いのではないか。 → 事務局的に、IP の文書は法律的な部分を抜きにしたままでは良い とは思わない。弁護士に相談した限りでは IP で文書をつくる場合 は法律文書と技術文書をどこで切り分けるのかが難しい。 → 文書策定の作業をするのであればあらかじめ切り分けのことも 考慮した方がよい、考慮しない場合は二度手間になる。 → IP アドレスの割り当て基準自体が流動的であり、JPNIC ではアド ホックに対応しているため法律的に考え策定しにくい。また、APNIC の文書自体が規則とガイドが混ざっている。 *文書自体が古く APNIC の文書と整合性がとれていないため、文書の切り 分けと平行して文書改訂作業を行ってほしい。 →現状ではAPNICの文書合わせるのが最優先で、他にもりこむこといがあれば 平行して検討をすすめたい。 [決定事項] *寄せられた意見を考慮し、文書改訂と変更してIP+AS番号割当検討部会で検討を 行うことになった。 3.3) データベース管理検討部会報告 奥山委員より、資料3-3に基づき報告があった。 [意見] *データベースのグランドデザインは、ドメイン名登録検討部会と、IP+AS番号 割当検討部会との連携は順調に行えているか。 → データベース管理検討部会で決定してから連絡を行おうと考えている。 また、データベース中のフィールドについてもたたき台の作成段階で あるため、まだ連携は行えていない。 *PGPを導入する場合に以下2点の問題が起ると考えられる。 ‥ 日本語エンコーディングやヘッダーを変換するメールゲートウェイを通過 した場合は、署名だけにすると検証できなくなるのではないか。 → 現状ではどうしようもないだろう ‥ 事務局員が secretariat@nic.ad.jp など組織としてメール出す場合では、 どの実体に対してどの鍵を発行することになるか。 → それぞれ全てに鍵を発行するか、別にするかを今年度中に決着する よう検討したい。 3.4) 広報活動検討部会報告 谷村委員より資料3-4に基づき報告があった。 3.5) 情報サービス検討部会報告 藤野委員より、資料3-5に基づき報告があった。 [意見] *パンフレットの写真版権は、WEB で再度作成した場合の値段を再確認して 頂きたい。 → もしそれほど高くないならば、支払って作成しても良いだろう。 → パンフレットを作成しなおすことも検討してみたほうが良いのではないか。 *Meta タグをつけていないものもあれば、英語なのに charset iso-2022-jp を指定してしまっているものもある。 → ガイドラインが存在していないことが問題である。ガイドライン策定後 でも発生したエラーは速やかに伝えて頂けるとありがたい。指摘の部分 については修正したい。 3.6) 統計データ検討部会報告 特に報告はなかった。 3.7) 国際連携検討部会 特に報告はなかった。 3.8) 教育部会報告 浦田委員より以下の報告が行われた。 *開設した EDU-TALK では指導要項の改訂による教科書の記載について、 議論が行われている。 [確認事項] *EDU-TALK の基本的なスタンスは、参加者が自由に議論し、JPNIC は関与 しない。 3.9) 調査研究部会報告 白橋委員より、資料3-9に基づき報告が行われた。 *来年度も PGP 公開鍵サーバを JPNIC として行うならば、どのように するか検討しなければならない。 → 昼休みに、PGP-TF メンバーに、DB 主査の奥山委員、佐野運営委員長も 含めたミーティングを行う予定である。 3.10) 歴史編纂部会報告 特に報告はなかった。 3.11) その他 3.11.1) Internet Week 98 の費用の JPNIC 負担分について 白橋委員より、以下の報告が行われた。 *Internet Week 98 の JPNIC の負担金については、当初予算額より少ない 金額に収まる見込みである。 *反省会と清算等は2月のはじめに会議をもつ予定である。 [質疑応答] *Internet Week の WEB ページを終了した内容にする件はどのような状態か。 → 本日業者より、データが送られるため本日中に更新する予定である。 *Internet Week 98 の参加者はどのくらいいたか。 → 予定より若干多いように思われた。 → 今回はチュートリアルの料金を2割くらい上げており、企業協賛金も 募ったため予算より負担金が少ない形になった。経費については、 ほぼ予想通りであった。 4. 関連組織団体からの連絡および報告 4.1) JEPG/IPからの連絡および報告 特に報告はなかった。 4.2) JPCERT/CC からの報告 特に報告はなかった。 5. 審議事項 5.1) RFC-JPについて 藤野委員より資料5-1に基づき説明が行われ、以下の件について承認が 求められた。 *編集プロダクションに外注前にあらかじめ予想される作業の洗い出し と業務フローの作成については編集経験者に作業を外注したい。 *JPNIC 内の立場をオフィシャルにするため、RFC-JP をタスクフォース 化したい。 [意見] *RFC 大事典は、RFC のトータルな理解といった意味ではかなりできはよい のではないか。 → RFC 大事典は、RFC をカテゴライズしたものであり、RFC の翻訳は必要で ある。ただ、番号順で公開することは効果的ではないため、カテゴライズ はする必要はある。その面では場合によっては RFC 大事典とかさなる面は ある。 *今までに草の根で RFC の翻訳を WEB サイトなどで公開しているものがあるが そういったものを吸い上げるということは行わないのか。 → (過去に運営委員会で報告された内容を説明した) → RFC-JP の活動を行っていくうちにいろいろ意見があれば反映させて いきたいが、JPNIC から積極的にコンタクトはとらない。 *IETF の報告会との連携は行わないのか → 構想として出ていなかったが良い意見なのでとりいれたい。 [決定事項] *承認された。 5.2) APTFの今後の進め方について 荒野委員より 3-11-2 に基づき説明が行われた。 *APTF は12月をもって解散した。新たな目標を掲げた APTF2 を設立したい。 ‥ APTF2 は APNIC を継続してフォローし、期限は4月までとしたい。 *APTF の方針について審議頂きたい。 [決定事項] *特に意見はなく、APTF2 の設立は承認された。 *APTF のメーリングリストを継続して利用し、メンバのメンテナンスを 行うことになった。(担当:事務局) 5.3) 予算策定と次期運営委員会について 佐野運営委員長より資料に基づき報告が行われた *2月上旬に開催される臨時の運営委員会の実施時期を決定したい。 *部会が統合されているが、個別の事業については必要に応じて TF を 作ることとにしたい。 *資料の内容でおおむねの合意を頂き、次回の臨時の運営委員会で予算を 検討したい。 [質疑応答] *IPv6 は 国際の下にあるが IP+AS 番号割当検討部会でも検討しているのか。 → IP+AS 番号割当検討部会の主査に尋ねたところ今の IP+AS 番号割当検討 部会 は IPv4 であるとの意見を頂いた。今の体制では IP+AS 番号 割当検討部会と同じメンバになる可能性がある。自発的に IP+AS 番号 割当検討部会で行う意思があれば IP+AS 番号割当検討部会の下にしたい。 → 次期主査のより IPv6 は IP+AS 番号割当検討部会で行うとの意思が あったため、IPv6 は IP+AS 番号割当検討部会で行うことになった。 *SEDU についてはどうなるのか。 → EDU に集約したほうがいいのではないだろうか。 *法務関連は必要ないか。 → 以前は運営委員会の後に法務委員会を行っていたが、個別の案件が 多かったため、各部会で扱った方がよいとのことになった。 *財政関連は必要ないか。 → 現状ではJPNIC のグランドデザインは運営委員会より理事会や事務局 となってしまっている。 *予算を決めるのは現主査かそれとも次期主査か → 次期主査は難しいだろう、予算を決めるのは現主査となる。 *部会で何人事務局員が必要であることを示す必要はあるか。 → 部会に何人必要かということは、部会より suggestion は必要 → 仕事の定義をしっかりすれば何人するかがわかる。 → 必要人数は事務局長または事務員に相談して頂きたい。 その際仕事の優先順位をつけて頂きたい。 [意見] *IPv6 と同様に ICANN については JP ドメイン名登録検討部会が扱うことも 考えられる。 (技術検討の話題) *ドメイン名のマルチリンガル化をしたいという話が シンガポールであった らしい。 → 技術的な話ではないが、JPNIC がそれを取り扱うのは難しいのではないか。 どちらかというと、JPNIC では技術がきまったあとにそれを規則に取り 入れているだけである。 → IPv6 の割当については、スペックが決められているときに割当の 委託するなどの技術的な検討はできるのではないか。 → 今まで、委託するといったことは行っていない。技術動向を おっていくのは大切だが委託等までるならば意思決定が必要。 → IPv6 を運用するという立場から発言できるようにするのも大切では ないか。 → ごく一般論としては、技術がかたまってから資源割り当てをしたほう がいいのでは *運営委員会では何をやり事務局員は何をやるということは明確に決めておいた ほうがいいのでは → 運営委員会は方針を策定し、理事会に対して規定を提案していることが 作業内容である。 → 現状ではニュースレターの目次案を部会に依頼したり、WEB のデザインを 部会に依頼したり、事務局が部会に依存しすぎる面がある。 (WG の選定方法等について) *部会で個別審議をすることがあるが、審議を行うメンバが主査により選出 され ISP からの人間が含まれることがあるが、それは問題ではないか。 またメンバー構成は主査に一任することに問題はないか。 (IP+AS 番号割当検討部会の個別審議について) → 個別審議については NDA を結んでいるので問題はないだろう。 → 個別審議にかけなければならないような規則ではなく、事務局が審議に かけなくても済むような規則にすれば済むのではないか。 → APNIC の流儀では実績を判断しての割当となるので個別審議は不可欠 である。 (メンバの選出について) → 公募制にしてみてはいかがか、メーリングリストで立候補させてみる などはいかがか。 → 突き詰めると運営委員会のメンバをだれが決めるかという問題になって くるのではないか。 [決定事項] *資料の内容でおおむね合意がえられた。 *次回の臨時の運営委員会は 1999 年 2 月 4 日(木) 13:00 からとなった。 *行うべき事柄や抜けている事項があったらお知らせ頂きたい。 5.4) JPNIC運営委員会内規(改訂案)について 事務局近藤より資料 2-16-1 に基づき説明が行われた。資料の修正案について 意見を頂きたい。 [意見] *以下の修正が必要である。 ‥各会議の責任者→ 運営委員長 ‥12条3項1→12条3項2 *外部メンバの記述は取ったほうがいいのではないか。 → それをとってしまうと 3条の2の意味がなくなる。 *外部メンバはそもそも、運営委員でない人という意味であったが、 JPNIC の外部の人間という人間という意味でうけとられてしまう場合が ある。メンバの活動は JPNIC の仕事として行って頂いているため、決し て外部の人間という意味ではない。 [決定事項] *次回の臨時運営委員会で確定することになった。 --- 公開議題 14:15 終了 --- [非公開議題] --- 非公開議題 14:25 開始 --- --- 非公開議題 15:25 終了 --- 以上 -- 15:25 --