第 24 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録 開催日時 : 1999 年 4 月 16 日 (金) 10:10 ~ 15:25 場 所 : JPNIC 事務局 会議室 出席委員 : 荒野 高志、 浦田 治、 大林 正英、 河北 隆生、 川崎 基夫、 後藤 滋樹、 小西 和憲、 佐野 晋、 白橋 明弘(PM)田代 秀一、 谷村 拓也、 藤野 貴之、 前村 昌紀、 丸山 直昌、 水越 一郎(PM)水島 洋(PM) 欠席委員 : ヴィンセント ギベス、 太田 順子、 岡 敦子、 鈴木 亮一、 中村 順一、 提出委任状: 今津 英世、 奥山 徹、 小畑 至弘、 高田 広章、 高橋 徹、 林 一司、 事 務 局 : 東田 幸樹(事務局長)、 吉沢 文代、 小島 育夫、 森下 泰宏、 森 健太郎、 岡嵜 芳子、 大橋 由美、 岩谷 理恵、 箱田 雅彦、 近藤美菜子、 宇井 隆晴、 岡部ちぐさ、 川本比佐雄、 草場 明子、 佐藤 新太、 鈴木 由佳 傍聴者 : 4名 配布資料: [公開資料] 資料 1-1 電子メール会議 審議記録(第22回運営委員会議事録(案)) 資料 1-2 電子メール会議 審議記録(第23回運営委員会議事録(案)) 資料 2-1 JPドメイン名登録業務に関する報告 資料 2-2 IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告 資料 2-3 データベース管理業務に関する報告 資料 2-4 広報活動業務に関する報告 資料 2-5 情報提供業務に関する報告 資料 2-7 国際連携業務に関する報告 資料 2-11 システム管理業務に関する報告 資料 2-12 JPNIC会員に関する報告 資料 2-13 会費に関する報告 資料 2-14 手数料に関する報告 資料 2-15 御意見、苦情に関する報告 資料 3-1 JPドメイン名登録検討部会報告 資料 3-2 IPアドレス・AS番号登録検討部会報告 資料 3-3 データベース管理検討部会報告 資料 3-5 情報サービス検討部会報告 資料 3-6 統計データ検討部会報告 資料 3-7 国際連携検討部会報告 資料 5-3 IPv6へのJPNIC取り組み方 資料 5-6 iDNSに関する報告と審議 議事 佐野(社)JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 13 条第 1 項に基 づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 10 通を含めて 19 名 )を確認し、 第 24 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言 れた。 運営委員会議事録査読担当委員の確認が行なわれた。 *担当 浦田 運営委員、藤野 運営委員 続いて、資料の確認が行われた [公開議題] 1. 電子メール会議の確認 事務局小島より、資料1-1, 1-2 に基づき報告が行われた。 2. 事務局からの報告 2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告 事務局 小島より、資料2-1に基づき報告が行われた。 [質疑応答] Q. 3月の申請件数が増えている理由は。 A. 全体的に増加傾向となっているが、年度末であることが増加の一因となって いることも考えられる。 2.2) IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告 事務局 岩谷より、資料2-2に基づき報告が行われた。 2.3) データベース管理業務に関する報告 事務局 森より、資料2-3に基づき報告が行われた。 *whois の検索数が多いのは、domain-list, ip-list 配布停止アナウンスの 影響と考えられる。 [意見] *アクセス数が増加しているのは domain-list, ip-list 配布停止アナウンス が理由であるとするのは憶測に過ぎないのではないか。アクセス数が増えて 増えている理由は個別に解決するべきである。 2.4) 広報活動業務に関する報告 事務局 近藤より、資料2-4に基づき報告が行われた。 2.5) 情報提供業務に関する報告 事務局 近藤より、資料2-5に基づき報告が行われた。 *アクセス数が全般的に伸ている。特に今回は OR.JPから NE.JP に移行す るドメイン名に関するコンテンツへのアクセスが多い。 2.6) 統計データ集計業務に関する報告 事務局 近藤より、以下の報告が行われた。 *1998年12月申請分アンケートの集計報告が納品された。HTML 版は近日中 に公開したい。 [意見] *アンケート集計報告は統計データ検討部会で確認するだけでなく、関連 する部会に検討をすすめたほうが良いのではないか。 2.7) 国際連携業務に関する報告 事務局大橋より、資料2-7に基づき報告が行われた。 2.8) 教育活動業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.9) 調査研究活動業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.10) 歴史編纂業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.11) システム管理業務に関する報告 事務局森下より、資料2-11に基づき報告が行われた。 [意見] *whois のログに含まれる IP アドレスの逆引きは、JPNIC webサーバのよ うに毎日おこなう方がよいのではないか。 2.12) JPNIC会員に関する報告 事務局 吉沢より、資料2-12 に基づき報告が行われた。 2.13) 会費に関する報告 事務局 吉沢より、資料2-13に基づき報告が行われた。 2.14) 手数料に関する報告 事務局 吉沢より、資料2-14に基づき報告が行われた。 2.15) 御意見、苦情に関する報告。 事務局 吉沢より、資料2-15に基づき報告が行われた。 2.16) その他 2.16.1) JPNIC に送られてくるセキュリティに関連した苦情に関して 大林委員より、以下の意見があった。 *JPNIC に送られてくるセキュリティに関係した苦情は JPCERT に転送して もらっているが、中にはセキュリティとは関係ない苦情まで転送されてくる ことがある。一度どのような形で連携をとっていくべきか相談したい [決定事項] *JPNIC で適切な担当者をきめ、大林委員と検討することになった。 2.16.2) 事務局からの報告 事務局 小島より、以下の報告が行われた。 *4月より7名が専任職員となった。 *事務局オフィススペースの拡張について - 従来の3階オフィスに加えて2階のオフィススペースも使うようになった - 職員通用口はカード認証の自動ロック式扉に変更したので、会議で来られる 際には閉め出されないように注意していただきたい - 原則として運営委員を交えた会議は3階の会議室を優先して使い、事務局内部 の会議は2階の会議室を優先して使うようにしてもらいたい 3. 検討部会からの報告 3.1) JPドメイン名登録検討部会報告 川崎委員より、資料3-1に基づき報告が行なわれた。 [意見] *商標に関する問合わせは以前からあったのではないか。 - 今までと違う点は、登録規則にある裁判所の確定判決に基づく説明文を 作り始めたことである。 - 今までは個々の問合わせの内容は部会には相談せず、部会と事務局の 間のコンセンサスに基づき回答していた。 → もし、事務局と部会との間の認識に差があるようであれば、連携をと り認識をあわせて頂きたい。 3.2) IPアドレス、AS番号割当検討部会報告 前村委員より、資料3-2に基づき報告が行われた。 3.3) データベース管理検討部会報告 事務局森より、資料3-3に基づき報告が行われた。 [補足] *大林委員より以下の補足があった。 ‥ドメインリストやIPアドレスリストを廃止する場合は、JPNIC をサポート できるよう要員を確保している。 → 提案を有効に利用して頂きたい。 [意見] *大量検索への問合わせの文章については、弁護士が作成した文書というよりも 軽い感じの問合わせを想定していたのではなかったか。 → 尋ねて問題がないかを弁護士に確認したのであり、それほど重い感じには なっていない。 *whois サーバが過負荷となっているので、検索を自粛して頂きたいという 内容があってもよいのではないか。 → 場合によっては追加を検討する。作成時は過負荷ではなかった。 *ドメインリストの停止により、なぜ whois のアクセス数が増えるのか。 現在ドメインリストを停止していないにも関わらず、アクセス数は増加 しているのではないか。 ‥ 憶測にしか過ぎない。ログを解析したうえで原因を示して頂きたい。 *細かい部分は事務局に説明を依頼してもよいが、基本的に報告は部会 メンバがおこなって頂きたい。 3.4) 広報活動検討部会報告 特に報告は行われなかった。 3.5) 情報サービス検討部会報告 藤野委員より、資料3-5に基づき報告が行われた。 [質疑応答] Q. Meta-Index/Archive プロジェクトについて、各関連団体はどのような 状態か A. JANOG は現在文章作成中の段階である。 3.6) 統計データ検討部会報告 谷村委員より資料3-6にもとづき報告が行われた。 [意見] *従来のアルゴリズムでカウントされた数値と新しいアルゴリズムでカウント された数値が両方ないと、アルゴリズムの差による数値誤差が評価できない → 従来のアルゴリズムは ZONE 転送を使うため、使っても誤差が大きくなる 一方である。それでも比較は必要なのか → それでも数ヵ月間は併用期間がないと今までのデータと新しいアルゴ リズムによるデータの継承がうまくできない → 新しい方法の妥当性を主張するためにも、従来の方法でしばらく併用 することは必要である。 *zone 転送を用いた統計を行うと、問合わせが増えることがあるがそれほど 大きな問題ではない。 [決定事項] *従来の方法と、現在の方法をしばらく併用できるよう検討することに なった。 3.7) 国際連携検討部会 荒野委員より、資料3-7 に基づき報告が行われた。 *ASO (Address Supporting Organization) に関して丸山委員より以下の補足 があった。 ‥ ARIN の Final Meeting で ASO の話題があった。 - RIR (Regional Internet Registory) のみが構成する案が優勢だった。 - ASO が民主的となるように JPNIC としても ASO の構成については 慎重に考え、適切にコメントする必要がある。 [質疑応答] Q. ASO についての議論はどこで行うのか。 A. IPアドレス、AS番号割当検討部会報告と国際連携検討部会が連携して 行うことになるだろう。 3.8) 教育部会報告 特に報告は行われなかった。 3.9) 調査研究部会報告 特に報告は行われなかった。 3.10) 歴史編纂部会報告 特に報告は行われなかった。 4. 関連組織団体からの連絡および報告 4.1) JEPG/IPからの連絡および報告 特に報告は行われなかった。 4.2) JPCERT/CC からの報告 大林委員より以下の報告が行われた。 *不正アクセスに関する対策法案が閣議決定される模様である。 5. 審議事項 5-1) 1998 年度事業報告案について 佐野運営委員長より、以下の審議依頼が行われた。 *各運営委員は今週の月曜日未明までに確認の上コメントを頂きたい。 5-2) 1998 年度決算案について 佐野運営委員長より、以下の審議依頼が行われた。 *誤りがある場合はコメントを頂きたい。 5-3) IPv6 について 水越委員より、資料 5-3 に基づき以下の審議依頼が行われた。 *資料の内容で議論を進めることについて問題ないか審議頂きたい。 *1999年5月1日に IPv6 の割り振りがはじまる予定である。 [補足] *佐野運営委員長より以下の補足があった。 ‥ IPv6 のタスクフォースを立ち上げたい - 主査は佐野運営委員長、チャーターはこれから作成する。 [決定事項] *方針、タスクフォースの作成については承認された。 5-4) Internet Week 99 JPNIC 運営委員担当者について 事務局小島より、以下の審議依頼が行われた。 *5月の連休あけにはキックオフミーティングを行う予定であるため、 Internet Week 99担当の運営委員をきめて頂きたい。 [補足] *白橋委員より Internet Week 99 のキックオフミーティングについて 以下の補足が行われた。 ‥ 5月、連休明けには行いたい。 ‥ 実行委員長、枠組みなどはまだ決まっていない。 → JPNIC としてどのように関わるかは今後の議論となるだろう [決定事項] *準備会の担当の運営委員は佐野運営委員長と浦田委員となった。 次回以降の運営委員会で関わりかたなどを議論する。 5-5) finance-talk メーリングリストのクローズについて 事務局近藤より、以下の審議依頼が行われた。 *財政検討部会(finance-wg)が消滅したため、finance-talk の形式的 責任者は佐野運営委員長となっている。かつての部会のメンバより finance-talk が実質的に動いていないならば終了した方が良いのでは ないかというリクエストがきている。このメーリングリストの取り扱い について議論頂きたい。 [意見] *もう一度このメーリングリストを使い議論する場合でも、メンバーは 新しく召集しなおしたほうが良いのではないか。 [決定事項] *運営委員長がクロージングのメッセージを流し、finance-talk メーリング リストをクローズすることになった。 5-6) iDNS について 川崎委員より、資料 5-6 に基づき、以下の審議依頼が行われた。 *iDNS に関するタスクフォース設立の是非について審議頂きたい。 *JPNIC としてどのように関わるべきかを議論頂きたい。 [補足] *後藤委員より以下の補足が行われた。 ‥研究では早稲田大学でも行っているが実務的な部分は JPNIC に 依頼したいという気持がある。 ‥InterQ が出席していたが JPNIC が行うなら協力したいとの意思を 示していた。 [意見] *タスクフォースを設立する場合はチャータをきめて頂きたい。 ‥以下の案がでた。 - 目的: iDNSの仕組みを学び、良い面/悪い面を検討しサポートをする。 - 期間: 1ヶ月以内 - 主査: 川崎委員 - メンバ: JPドメイン名登録検討部会など *JPNIC 事務局はどのような役割を期待されているのか、優先度が決 まっていないため、事務局では対応しにくい問題である。 → 当座は場所と2台程度のコンピュータが必要となる。外部の活動は 運営委員が中心となるが、事務局員でも興味があれば協力して 頂きたい。 → 業務に関わっていく場合は別途相談する。 *IETF に参加することも考えられるのではないか。 → charter に「どのように JPNIC が関わっていくか」を定義する 必要がある。 [意見] *タスクフォース設立については大筋で承認が得られた。 *当座の主査は川崎委員、メンバは田代委員、後藤委員、白橋委員となった。 *チャーター確定後メーリングリストを作成することになった --- 公開議題 14:14 終了 --- [非公開議題] --- 非公開議題 14:30 開始 --- --- 非公開議題 15:25 終了 --- 以上 -- 15:25 --