第 25 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録 開催日時 : 1999 年 5 月 19 日 (水) 10:10 ~ 15:50 場 所 : JPNIC 事務局 会議室 出席委員 : 荒野 高志、 浦田 治、 大林 正英、 奥山 徹(AM) 小畑 至弘、 川崎 基夫、 後藤 滋樹(PM)小西 和憲、 佐野 晋、 白橋 明弘、 高田 広章、 田代 秀一、 谷村 拓也、 藤野 貴之、 前村 昌紀、 水越 一郎(PM) 水島 洋 欠席委員 : ヴィンセント ギベス、 太田 順子、 鈴木 亮一、 中村 順一、 丸山 直昌、 提出委任状: 今津 英世、 岡 敦子、 河北 隆生、 高橋 徹、 林 一司、 事 務 局 : 東田 幸樹(事務局長)、 吉沢 文代、 小島 育夫、 森下 泰宏、 森 健太郎、 岡嵜 芳子、 大橋 由美、 岩谷 理恵、 近藤美菜子、 鈴木 由佳 傍聴者 : 6名 配布資料: [公開資料] 資料 1-1 第24回運営委員会議事録(案) 資料 2-1 JPドメイン名登録業務に関する報告 資料 2-2 IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告 資料 2-3 データベース管理業務に関する報告 資料 2-4 広報活動業務に関する報告 資料 2-5 情報提供業務に関する報告 資料 2-7 国際連携業務に関する報告 資料 2-11 システム管理業務に関する報告 資料 2-12 JPNIC会員に関する報告 資料 2-13 会費に関する報告 資料 2-14 手数料に関する報告 資料 3-1 JPドメイン名登録検討部会報告 資料 3-2 IPアドレス・AS番号登録検討部会報告 資料 3-3 データベース管理検討部会報告 資料 3-5 情報サービス検討部会報告 資料 3-11-1 APNIC Task Forceの報告 資料 3-11-2 iDNS 調査研究タスクフォース報告 資料 5-1 1999年度運営委員会構成について 資料 5-2 教育検討部会 夏のセミナー開催について 資料 5-3 iDNSに関する報告と審議 議事 佐野(社)JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 13 条第 1 項に基 づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 8 通を含めて 19 名 )を確認し、 第 25 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言 された。 運営委員会議事録査読担当委員の確認が行なわれた。 *担当 水島 運営委員、谷村 運営委員 続いて、資料の確認が行われた [公開議題] 1. 議事録の承認 佐野運営委員長 より、資料1-1 に基づき報告が行われ、承認が得られた。 2. 事務局からの報告 2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告 事務局 小島より、資料2-1に基づき報告が行われた。 *新規登録件数が初めて5,000件を突破した。 3月から申請数が急増していることについて、以下の意見が出された。 [意見] *急激にの申請件数が増えている理由は何か。 →全体的に増加傾向となっているが、co.jpドメインの増加が特にめだっている。 前年までの傾向では、4月は若干登録数が減る傾向にあったが、今年の4月 は若干登録数が増えている。 *co.jp ドメイン名であれば、処理の手間がかからないため、1000件ほど 登録数が増加しても事務的に対応可能ではないのか。 →ドメイン名が増えれば相対的に移転など複雑な申請の件数が増える可能性 がある。 →この傾向が続く可能性も考え対応を検討したほうがいいのではないか。 作業分析も必要である。 2.2) IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告 事務局 岩谷より、資料2-2に基づき報告が行われた。 2.3) データベース管理業務に関する報告 事務局 森より、資料2-3に基づき報告が行われた。 [意見] *大量検索を行っているホストへの問合わせに対して回答があった旨の報告 があったが、どのような内容か。 →「顧客にドメイン名チェックの仕組みを whois データベースを用いて 提供している」という内容のものがあった。 *whois データベースを使い大量検索することは、プライバシーの問題にも 発展するのではないか。また、処理の方法によってはサーバに負荷をかける のではないか。 →現在は単純に問合わせを行うだけの段階である、これ以降どのように対応 するかはまだ決定していない。 *現在、whois データベースについては、ホスト(IPアドレス)あたりの検索数 の上限を設定している。このため、同一ホストから大量に検索されても、溢れ ないようになっている。 →通常の問合わせで弾かれる可能性はないのか。弾かれる件数も知りたい。 *対策が有効かどうかも含めて、議論を十分に行い2000年データベースに 反映させて頂きたい 2.4) 広報活動業務に関する報告 事務局 近藤より、資料2-4に基づき報告が行われた。 *Interop の案内 ・今回より、Interop運営委員の参加が強制でなくなった。 ・難しい問い合わせについては、専用の用紙を準備し、後程返答する形をとる。 ・今回始めてパネルのデザインを業者に委託した。 [補足] *佐野運営委員長より以下の補足があった。 ・運営委員の参加は強制ではないが、ブースに来るのは歓迎するので お立ちより頂きたい。 ・パネルの原案について、次回以降の検討事項とするので意見があったら 頂きたい。 2.5) 情報提供業務に関する報告 事務局 近藤より、資料2-5に基づき報告が行われた。 2.6) 統計データ集計業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.7) 国際連携業務に関する報告 事務局大橋より、資料2-7に基づき報告が行われた。 *業務で使うRFCを翻訳する場合、RFC-JPプロジェクトに委託すると納品には 時間がかかるため、幾つかのRFC翻訳は業者に委託した。RFC2050については RFC-JPで検収を進めている。 [意見] *RFC の和訳物の検収について以下の意見があった。 ・一般の翻訳と品質に隔たりがあり、訳し直しとなるなら無駄になるのでは ないか。 →RFC-JP では下訳が良くなくてもうまく検収できるようノウハウを蓄積 している段階である。無駄ではない。 ・業務用に優先できるようにするならやり直しを行うようなところは問題 ではないのか。 →技術的な語句など細かな部分で修正が入るので業務用であればその ままでも問題ないが、公開するとなると語句の使い方を修正する必要 がある。 ・安く、良い成果物ができるよう調査・調整して頂きたい。 *INET2000 の対応は理事会か、開催地は6月に決定する見込みだが担当理事が 決まっていない状態である。 →現在丸山理事と高橋理事が対応している。運営委員会では今のところ特に 議論は行わないことになった。 2.8) 教育活動業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.9) 調査研究活動業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.10) 歴史編纂業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.11) システム管理業務に関する報告 事務局森下より、資料2-11に基づき報告が行われた。 2.12) JPNIC会員に関する報告 事務局 吉澤より、資料2-12 に基づき報告が行われた。 2.13) 会費に関する報告 事務局 吉澤より、資料2-13に基づき報告が行われた。 2.14) 手数料に関する報告 事務局 吉澤より、資料2-14に基づき報告が行われた。 2.16) その他 2.16.1)総会の報告 事務局 吉澤より、総会ついての報告が行われた。 *総会では以下の2つの議案が承認された。特に問題はおこらず、つつがなく 総会が終了した。 ・1998年度事業報告案承認の件 ・1998年度決算案承認の件 [補足] *佐野運営委員長より以下の補足が行われた。 ・講演会では、IPv6 と ICANN の現在までの道程について講演が行われた。 [意見] *総会の講演会の資料は早めに公開して頂きたい。 2.16.2)事務局からの報告 事務局小島より以下についての報告があった。 *goiken@nic.ad.jp, kujo@nic.ad.jp の内容は、今まで運営委員にも配送 されていたが、関係のないメールが多い為、これからは基本的には事務局 で対応し、運営委員には配送しない。 問題があるものについてのみ、転送する形をとりたい。 [意見] *事務局に対する苦情は運営委員に配送しなければならない。 *読みたい委員の為にメールアーカイブを公開してほしい。 →認証問題がある。 [決定事項] *メールアーカイブの公開については認証の問題があるため、事務局で 検討することになった。 3. 検討部会からの報告 3.1) JPドメイン名登録検討部会報告 高田委員より、資料3-1に基づき報告が行なわれた。 *テクニカルライターは、アナウンス時の文書作成なども委託する予定である。 年間で部会に出席してもらうことも想定している。 *今回、JPNIC 用語の英語版は作成が難しいため、見送った。 [意見] *IP業務に関する幾つかの用語や、DNSに関する用語など、各部会で用語集 を出来れば作成してほしい。 →ドメイン担当のテクニカルライターに他の分野に関することをお願い するのは技術的に難しい。 *JPNICの用語集を作りたい。 *グランドデザインの公開について ・昨年の末の予定だったが、意見が少なかったために出来なかった。 ・次回のドメインの検討部会で 事務局と検討部会の意見交換会をしたい 。 [決定事項] *グランドデザインについての検討日時は、別途事務局より連絡を行う。 3.2) IPアドレス、AS番号割当検討部会報告 前村委員より、資料3-2に基づき報告が行われた。 [意見] *検討部会で何をするのか、明確にするべきで、意見のいい放しは良くない。 実際的な作業をする場合、事務局との連携をうまく行い、どう行動を おこしていくか検討していきたい。 *CATV のことを考えると今後携帯や POS など色々なものに固定の IP アドレスを割り当たいという要望が出てくるのではないか。そういうことを ふまえ研究会などを立ち上げた方が良いかもしれない。 →事前にその業界の方との意見交換が必要である。 3.3) データベース管理検討部会報告 奥山委員より、資料3-3に基づき報告が行われた。 [補足] *基幹システムについて 出来れば各WGで意見をいただきたい。資料が必要な人はコピーできるが、 公開はしないでいただきたい。 *DBPI Task Force の扱いについては次回の運営委員会で検討したい。 [意見] *5/17より実験運用を開始している認証局の広報について、WEBによる 情報提供が不十分であるとの意見が出された。 →現存の文書ではそのままで広報することが困難なため、データベース 管理検討部会で広報文書を作成することになった。 3.4) 広報活動検討部会報告 谷村委員より、以下の報告が行われた 。 *インターネット白書 (株式会社インプレス社発行/IAJ 監修)で JPNIC の 紹介と日本のドメイン数の登録情報データを掲載することになった。 JPNIC の紹介については佐野運営委員長にお願いしたい。 ドメイン数の統計については、STAT-WGの谷村委員が担当する。 3.5) 情報サービス検討部会報告 藤野委員より、資料3-5に基づき報告が行われた。 [意見] *RFC の検収については作業コストの定義をして頂きたい。どのように したら安く良いものが納品されるか情報を蓄積してまとめて頂きたい。 →どう言った内容を求めるかによって変わってくる。翻訳の質の基準に は、翻訳は人の感性や、対象をどこに置くかによっても変わってくる ので一概に決定できないだろう。 *現在WEBで公開されているInternet Weekのプロシーディングは カラーになっているが、サイズが大きいため、うまく印刷できないなど 不具合が発生することもある。カラーの情報だけではなく、白黒のもの も掲載して頂きたい。 [決定事項] *RFCの翻訳の金銭的なコストに関しては、おって明確にしていく。 3.6) 統計データ検討部会報告 藤野委員より、以下の報告が行われた。 *後藤委員より RIPE NCC の計測方法による Host Count の文書がメーリング リストに送られた。現在は文書をもとに事務局で実際に計測できるかの検討 を依頼中である。 3.7) 国際連携検討部会 田代委員より、以下の報告があった。 *ベルリンで行われる ICANN と APTLD には JPNIC も会合に参加する予定 である。 3.8) 教育部会報告 特に報告は行われなかった。 3.9) 調査研究部会報告 特に報告は行われなかった。 3.10) 歴史編纂部会報告 特に報告は行われなかった。 3.11.1) APNIC Task Force 報告 荒野委員より、資料3-11ー1に基づき報告が行われた。 *APNIC Task Forceは、今月で解散することになった。 3.11.2) iDNSの報告 川崎委員より資料3-11-2基づいて報告があった *JPNICの国際関係活動の一貫として日本発の情報を流していく予定である。 *iDNS のテストベッドの期限が12月であるため、それをTask Force解散の 一区切りとしたい。 *Task Forceの最初の会議は、6月始めに予定している。 4. 関連組織団体からの連絡および報告 4.1) JEPG/IPからの連絡および報告 特に報告は行われなかった。 4.2) JPCERT/CC からの報告 大林委員より以下の報告が行われた。 *JPCERT/CC では近日中に不正アクセス法制について議論することになった。 法解釈/運用上の問題を中心に議論することになるが、JPNIC においても この法案について議論をするのであれば、共に議論をしていきたい。 [意見] *この法案が実際に運用されるのはいつ頃からか。 →実際に運用されるのは来年の頭位ではないか。運用されるまでに、起りうる 問題について考えていきたい。 *起りうる問題の割合が高いのであれば会員宛など積極的な広報の必要が あるのではないか。 → 少なくとも勉強会を行った方がいいのではないか。 → きちんと JPNIC としても情報の管理/運用の面からもちゃんと 考える必要がある。 5. 審議事項 5-1) 1999年運営委員会の構成について 佐野運営委員長より、以下の審議依頼が行われた。 *資料の内容について問題ないか確認して頂きたい。 *検討部会 ・予算の関係上、検討部会のメンバ数など細かく明確にする。 ・各WGの正式名称もWG内で検討して頂きたい。 ・検討部会の年間活動計画書をだすようにして頂きたい。 *副運営委員長を2人決定する。本人の了承を得たら承認していただきたい。 *運営委員の内規改訂(案) ・「運営委員が主査または副査となる」部分ははずす。今後は委員の方には 検討部会に入っていなくても色々な面から積極的に発言してもらうように したい。 ・外部メンバーの扱いを明確にする。 ・簡易投票の扱いを詳細にする。 →次回の運営委員会で承認していただきたい。 [質疑応答] *Task Forceの副査は運営委員である必要があるか。 →主査が欠席の場合、代りに報告出来ない為、副査は運営委員から 選定して頂きたい。 *検討部会年間活動計画書の見直しの必要はあるか。 →適宜行う必要がある。報告書等の資料はは公開すべきである。 [意見] *2000年問題のTask Forceを作った方が良いのではないか。 →主査は佐野運営委員長、担当事務局はシステム課 *2000年問題 Task Forceでは IAJ の部会と連携したほうが良いのでは ないか。 [決定事項] *各部会の主査から計画書のたたき台を出してもらい次回の運営委員会で 確定することになった。 5-2) 教育検討部会夏のセミナー開催について 浦田運営委員より、以下の審議依頼が行われた。 *開催の内容について審議頂きたい。 *予算枠について問題ないか議論いただきたい。 [質疑応答] *謝金の金額は実際仕事をした時間で算出しなければならない。この資料の 金額は多すぎないのか。 →企画を見直し、後で検討し直すことになった。 *なぜ有楽町マリオンが会場となったのか。 →メール等で事前に他の候補と比較検討した結果である。 [意見] *ED ドメイン名のことをやるのであれば、ED ドメイン名とは何であるかの説明 は必要ではないか。JPNIC が誤解されている可能性もあり、基本的な説明が 必要だと思われる。 →ED ドメインの主旨は分かるが、実際はどうなっているかという意見が多い。 *セキュリティーの問題については、危ないとばかり伝えずに、「こうすれば 安心」と言うことを伝えてほしい。 →正しい知識を教えることが目的 [決定事項] *審議のうえ承認された。 --- 公開議題 14:20 終了 --- [非公開議題] --- 非公開議題 14:40 開始 --- --- 非公開議題 15:50 終了 --- 以上 -- 15:50 --