1999/10/19 運営委員会 資料 5-1 情報サービス検討部会審議事項 目次: (1)JPNIC Newsletter 15号目次案 (2)統計情報の誤りと今後の方針について (3)RFC-JPプロジェクトのコンセンサスの確認 1. JPNIC Newsletter 15号目次案 以下の目次案について承認いただきたい。(同時に仮執筆依頼も兼ねる) 1 巻頭言 2 JPドメイン名の登録数10万ドメインを突破 ~ JPドメイン名登録検討部会 歴代主査からのメッセージ ~ 3 最新トピックス << ドメイン名 >> - ドメイン名登録等に関する規則、ドメイン名登録申請等の方法と 様式および申請書式の改訂について (DOM-WG) - ドメイン名登録抹消の事前通知について(DOM-WG) - DRP-TFの活動について (DRP-TF) << IP アドレス >> - IPアドレス新ルールの施行およびドキュメントの改訂について(IP-WG) << 国際関連 >> - ICANN最新動向について (事務局) - ICANN財政支援について (事務局) << システム >> - 2000年問題に対するシステム上の対応状況について(事務局) << 教育 >> - Internet Week 99開催について (EDU-WG) << その他 >> - 1999.8 ~10までの活動報告 (事務局) - 1999年度 JPNIC行事予定 (事務局) (以下毎号同様にて省略) 2. 統計情報の誤りと今後の方針について (1)DomDistの誤りと今後の方針 DomDistとは、ftp://ftp.nic.ad.jp/jpnic/statistics/DomDist/ 下で公開 されている、ドメイン名の登録組織住所(郵便番号)からドメイン名を地域ごとに 分類した統計である。 この統計情報には以下の問題がある o EDドメイン名のカウントが抜けている (1999年2月~) o 郵便番号7桁化に対応していない o 本来カウントすべきでない一時凍結ドメイン名もカウントしている o 過去に遡って値を修正することが出来ない 今後の方針は以下のとおりとする o 地域ごとに分類した統計はJPNICにしか出来ないので今後も統計は取り続ける o 誤りのない統計が取得できるようになった段階で、数ヵ月現行の誤りがある ものと誤りの無い正しいものを並行して公開する。これによって実際にどの 程度の差異が存在するかを推測するヒントが得られる。 (2)会員の種別に関する統計と今後の方針 会員別の統計とは、ftp://ftp.nic.ad.jp/jpnic/statistics/num_of_members で 公開されている、JPNICの正会員数の推移を示すものである。 この統計は、過去になされていた会員種別 TypeA(学術ネットワーク), TypeB (商用ネットワーク)の区別を依然として続けている。この会員種別は社団法人化 された時点で無くなっているものである。 今後の方針は以下のとおりとする。 o 会員種別が無くなった時点から、種別を統一するようデータを修正する。 3. RFC日本語化プロジェクトのコンセンサス確認 本プロジェクトがはじまってから3年が経過している。発足当初から幾つかの 項目についてコンセンサスが得られていると思われるが、それらが曖昧になって きているように思われる。 ここであらためて以下の項目それぞれについて確認を行なうとともに、 (必要ならvoteを行なっていただきたい) (1)RFC日本語化プロジェクトは、公益法人として定款に定められる「学術研究・教育 及び科学技術の振興、並びに情報通信及び産業の発展に資する」ためのもので ある。すなわち、想定される成果物の利用者は会員に限定していない。 (2)RFC日本語化プロジェクトは情報提供事業の一部として位置付けられており、 方針策定、資源管理事業とは独立したものである。したがって、「JPNICの業務で RFCxxxxの翻訳が○日までに必要だから翻訳を依頼する」というリクエストには 応じるものではない。 ただし、第28回運営委員会で出された意見にしたがい、JPNICで必要とされている RFCの翻訳を他のものよりも優先して進めることは考慮されるべきである。 (3)RFC日本語化プロジェクトの成果物は「品質を保証する」ことを目標としている。 (第14回運営委員会での報告)。「品質」の定義については a)内容に誤りがないこと b)日本語として読みやすいこと。日本語として正しいこと が挙げられているが、b)については第20回運営委員会で審議を依頼したが、 コンセンサスは得られなかった。 ※運営委員長より「a),b)あわせて検収責任者のような位置付けは考えられない か」という提案がなされたが未処理のまま止まっている。 (4)JPNICのRFC日本語化プロジェクトはいわゆる「草の根のRFC日本語化プロジェク ト」とは独立した路線で作業を進める。また、翻訳にかかる費用については JPNICが負担するが、翻訳費用はJPNICが他にも使っている翻訳業者の翻訳費用 から逸脱したものであってはならない(第14回, 15回運営委員会での承認事項)。 (5)RFC日本語化プロジェクトの作業フローをトップダウン式に作成して作業を進める のは困難なので、はじめに限定された条件で試訳を行ないながら徐々に作業 フローを確定していくという形で作業を進める。(第20回運営委員会で提案され、 承認された事項)。 [付録] RFC日本語化プロジェクトの経過 o 当初は A社と JPNIC が共同作業で RFC を翻訳する予定だった。当時は A社が翻訳、編集を行ない、JPNIC が翻訳に付随した翻訳許諾部分をクリアに するという役割分担が計画されていた。 o 草の根RFC-JPプロジェクトとの協調路線を取ることを運営委員会で提案され、 接触するも反発にあい失敗。特に問題とされたのが翻訳したRFCの配付が制限 される点だった。 o 当時の RFC-JP メンバで議論を行ない、以下の点を運営委員会で審議して承認を 得た。 - 翻訳された RFC の配付制限を無くすために、A社との共同作業は廃止する - RFC は JPNIC の予算で全てを翻訳し、公開する - 草の根 RFC-JP とは協調しない。 o まずは小規模な作業フローを作って実験的にでも少しずつ翻訳を進めてみては どうか、という運営委員会の指摘にしたがって実験的な翻訳プロジェクト開始。 3本のRFCを翻訳した この際の成果物 - RFC 翻訳物 3編 (2050, 2223, 2374) - 良質な RFC 翻訳物を得るために検討すべき事柄について - RFC の公開時に考慮すべき RFC の分類手法の提案 - RFC を翻訳時に訳者が困るだろう文例の事例集 Ver.1 - 用語の対訳集 HTML版 o 小規模な作業フローがまとまったので、次の段階 (Phase 2と当時は呼んでいた) を進めるにあたって何をどのように行なうか、の検討をしはじめた。 並行してIP-WGでRFC2050を翻訳したとの情報を得たので、その検収を行なうと ともに、業者訳の日本語品質について調査を行なった。 o その頃に ISOC RFC-int に関する提案が行なわれた。RFC-JP プロジェクト メンバで検討した結果、互いに似たような作業を行なうので協調しながら役割を 分担できるような仕組みで進めていけないか、ということになった。 o RFC-int との共同作業について運営委員会ではかったところ、「情報が足りな すぎるので判断できない」とのことで承認されず。ただし RFC-int 側の情報を 集めるために RFC-int に RFC-JP メンバがJPNICの帽子で参加することは 承認された。