第34回社団法人JPNIC運営委員会議事録 開催日時 : 2000 年 2 月 21 日 (月) 13:15 ~ 18:45 場 所 : JPNIC 事務局 会議室 出席委員 : 荒野 高志、 大林 正英、 小畑 至弘、 川崎 基夫、 小西 和憲、 佐野 晋、 田代 秀一 谷村 拓也、 藤野 貴之、 前村 昌紀、 丸山 直昌、 山本 芳人 TF メンバ : 米谷 嘉朗 欠席委員 : 今津 英世、 浦田 治、 白橋 明弘、 高橋 徹、 水越 一郎 提出委任状: 河北 隆生、 奥山 徹、 後藤 滋樹、 高田 広章、 林 一司 事 務 局 : 東田 幸樹 (事務局長)、 岩谷 理恵、 宇井 隆晴、 大橋 由美、 岡嵜 芳子、 岡部 ちぐさ、 小島 育夫、 鈴木 由佳、 常山 敬秀、 福嶌 利佳、 森 健太郎、 森下 泰弘、 吉澤 文代、 渡邊 哲男 傍聴者 : 7 名 配布資料: [公開資料] 資料 1-1 第 33 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録(公開部分:案) 資料 2-1 JP ドメイン名登録業務に関する報告 資料 2-2 IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告 資料 2-3 データベース管理業務に関する報告 資料 2-4 情報サービス提供業務に関する報告 資料 2-5 国際連携業務に関する報告 資料 2-8 システム管理業務に関する報告 資料 2-9 JPNIC 会員に関する報告 資料 2-10 会費に関する報告 資料 2-11 手数料に関する報告 資料 3-1 JP ドメイン名検討部会報告 資料 3-2 IP アドレス、AS 番号登録検討部会報告 資料 3-3 データベース管理検討部会報告 資料 3-4 情報サービス提供検討部会報告 資料 3-5 企画・国際部会報告 資料 3-10 IDN タスクフォース報告 資料 5-1 情報サービス提供検討部会審議事項 資料 5-2 データベース管理検討部会審議事項 資料 5-3 APNIC 総会での vote について 議事 佐野 運営委員長司会のもと、JPNIC 運営委員会規程第 13 条第 1 項に基 づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 8 通を含めて 15 名 )を確認し、 第 34 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言 された。 運営委員会議事録査読担当委員に、川崎運営委員と藤野委員が指名され、 続いて配布資料の確認が行われた。 [公開議題] 1. 議事録の確認 佐野運営委員長 より、資料 1-1 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - 3-10 の書き方が簡易であり誤解を招くのではないか。 他にもいくつかの実装がありiDNSコミュニティおよびインターネット コミュニティにおいて議論を呼んでいる旨を付け加えるべきである。 [決定事項] - 3-10 の部分については上記の語句を追加する。 - 第 33 回運営委員会議事録は承認された。 2. 事務局からの報告 2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告 事務局 小島より、資料 2-1 に基づき報告が行われた。 2.2) IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告 事務局 岡嵜より、資料 2-2 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 ・新ルール施行に伴い、審議件数が増えることが予想されたが、新ルール 施行前に駆け込みで割り当て報告が行われたためか審議件数は少ない。 ・新ルール施行に伴い、来月より資料のフォーマットを若干変更する。 2.3) データベース管理業務に関する報告 事務局 森より、資料 2-3 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 ・WHOIS 検索のパフォーマンスの向上を行うため、サーバーの並列化を 行った。この際データの同期チェックのために JPNIC 内部からの検索 を行った。WHOIS の検索数が急激に増加している理由は、この検索数も 数値に含まれているためである。 [質問/意見] - JPNIC内部からの大量の同期チェックは今回のみのことであるので、今回 だけその部分を除いたデータを公開した方が良いのではないか。 [決定事項] - 資料公開の際は、WHOIS の検索数のデータを修正する。 2.4) 情報サービス提供業務に関する報告 事務局 岡部より、資料 2-4 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - Newsletter の原稿を編集するとあるが、編集の具体的内容はどのような ものか。 →文体の統一や読みやすく構成を整えることである。編集を加えた後、 原稿執筆者にレビューを依頼する。 - 作業効率等を考えて、原稿執筆のガイドラインを作った方が良いの ではないか。 →現在ガイドラインは作成中であるため、もう少し時間をいただきたい。 2.5) 国際連携業務に関する報告 事務局 大橋より、資料 2-5 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - 次回の研究会はいつ開催するのか。また、内容については決定している のか。 →次回は 3月の下旬に開催する予定である。内容についてはほぼ決定して いる。近日中に会員、icann-d メーリングリストなどにアナウンスする。 2.6) 教育支援業務に関する報告 特に報告は行われなかった。 2.7) 調査研究活動業務に関する報告 事務局 岡部より、共同研究パートナー募集の依頼メールの翻訳が終了し、 そのメールを近日中に 5ヶ国位に送付予定である旨の報告が行われた。 2.8) システム管理業務に関する報告 事務局 森下より、資料 2-8 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - Merit RADB の課金を支払わなかった場合はいつデータが削除されてしまう のか。 →1月末には削除されるはずだったが、課金を支払ったため本当に削除 されてしまうのかどうか不明である。 - 課金を支払ったという証明は先方から発行されたのか。 →その点については未確認であるため確認する。 [決定事項] - 支払い証明が Merit から発行されたかどうかについて、事務局が確認 を行う。 2.9) JPNIC会員に関する報告 事務局 吉澤より、資料 2-9 に基づき報告が行われた。 2.10) 会費に関する報告 事務局 吉澤より、資料 2-10 に基づき報告が行われた。 2.11) 手数料に関する報告 事務局 吉澤より、資料 2-11 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - JP ドメイン名の 12 月分の直接の申請料件数は重複しているのではないか。 →確認して次回の運営委員会で報告する。 [決定事項] - 1999年12月 の JPドメイン名の直接申請の件数については事務局が 確認する。 2.12) 企画室からの報告 事務局岩谷より 2月15日に IRR (Internet Routing Registry)研究会を開催 した旨の報告があった。 2.13) その他 1)理事会および総会の連絡 事務局岩谷より理事会および総会についての連絡があった。 ・理事会 日時:2月24日(木) 13:00~16:00 場所:JPNIC 会議室 議題:1.2000 年度事業計画案承認の件 2.2000 年度予算案承認の件 3.ドメイン名登録取消審査委員会の審査担当理事補欠指名の件 ・総会 日時:3月22日 (水) 13:30~16:30 場所:日本教育会館 講演会:1.APRICOT(Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies) の報告 2.ICANN の最新状況 3.iDN について 3. 検討部会からの報告 3.1) JPドメイン名登録検討部会報告 川崎委員より、資料 3-1 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - dotJP タスクフォースの検討に関して、5月の総会までにある程度の 方向性を示したいとの報告があったが、一般ユーザからの意見は考慮さ れているのか。 また、意見反映の時間は十分か。 →JPドメインを管理している JPNIC に対して、ユーザから様々な意見が 寄せられており、これらの意見を考慮し検討を進める予定である。 これらの意見には、早急に対応すべき課題も含まれている為、検討期限 の目標を定めたものである。 3.2) IP アドレス、AS 番号割当検討部会報告 荒野委員より、資料 3-2 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - IRR(Internet Routing Registry)研究会の参加者は何名位か。 →17、8名位だった。研究会の内容は、これからの JPNIC 事業に影響が あるのではないか。 3.3) データベース管理検討部会報告 大林委員より、資料 3-3 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - ドメインリストと IP リストを、会員に対しては何らかの形で配布するが、 会員以外についてはやめる方向で検討中とあるが、いつ頃配布をやめる 予定か。 →検討中であるので、決定次第報告する。 3.4) 情報サービス提供検討部会報告 藤野委員より、資料 3-4 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] ◆JPNIC WEB ページ - JPNIC の WEB のページ[ http://www.nic.ad.jp/ ]のアドレスを入力すると 英語版のページが表示されるのではなく、日本語ページを表示して欲しい という意見がある。 ◆Networld+Interop 2000 - N+I(Networld+Interop)2000で JPNIC を広報する際に、なぜ IPアドレス よりもJPドメイン名に重きをおくのか。 →もちろん IP アドレスについても広報を行うが、JPドメイン名の方が 一般の人に認知度が高いため、JP ドメイン名をメインに広報したい。 - IPアドレスについては、IPv6 について広報したい。 [決定事項] - N+I 2000 の広報内容等にについて意見のある方は、情報サービス提供 検討部会に連絡する。 - 内容について次回運営委員会で報告または審議として出す。 3.5) 企画・国際部会報告 田代委員より、資料 3-5 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - APTLD と CENTR とのリエゾンになるにあたり費用は発生するのか。 →CENTR にはリエゾンという会員分類がないため、リエゾンになること 自体に費用は発生しない。ただし、会議出席などにともない費用が生 じることもある。 - アジアのインターネット動向調査はどのような状況か。 →まだ調査を開始しておらず、起案の事務手続きを行うため、この報告を もって皆様に「アジアのインターネット動向調査」を行う旨を承認して いただきたい。この調査の目的は現状を知ることである。JPNIC がア ジアの一員としてどのような役割を果たすか、ISTF (Internet Societal Task Force )にどのように関わっていくか等検討したい。 3.6) 教育部会報告 特に報告は行われなかった。 3.7) 調査研究部会報告 特に報告は行われなかった。 3.8) 認証問題タスクフォース報告 大林委員より資料 3-3 に基づき報告があった。 3.9) PGP タスクフォース報告 特に報告は行われなかった。 3.10) IDN タスクフォース報告 川崎委員より、資料 3-10 に基づき報告があった。 ・IDN タスクフォースメンバの米谷氏より以下の補足あった。 IWS2000 の発表では、アジアからの参加者もいた。実際、オペレーション をしていく上での問題についての質問が多かった。 技術的な部分でなく政策的な部分についても検討していく必要があるのでは ないか。 ・小西委員より 2月19日に開催した iDN の非公式のアドバイザリー会議 についての報告があった。 関係者で意見を交換する場をつくり、iDN を国際的な視野で検討していく という意見は出席者の一致した意見であった。 JPNIC としての見解は検討中であるため、はっきりしたことはいえないと した。APRICOT(Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies) までに明確に欲しいという意見があったため、 本日の運営委員会と次回の理事会で検討し報告をしたい。 今後は、技術的な部分よりも運用的な部分について検討していくべきでは ないか。 [決定事項] - iDN に関しての今後の JPNIC の関わりかたについては、非公開審議事項 で別途審議する。 3.11) DRP タスクフォース報告 特に報告は行われなかった。 4. 関連組織団体からの連絡および報告 4.1) JEPG/IP からの連絡および報告 特に報告は行われなかった。 4.2) JPCERT/CC からの報告 特に報告は行われなかった。 5. 審議事項 5-1) 情報サービス提供検討部会審議事項 藤野委員より、資料 5-1 に基づき審議が依頼された。 [審議事項] - Host Count の統計情報提供について今後このまま統計を継続していく べきか、継続していく場合は今後の方針について承認をいただきたい。 [質問/意見] - ISC (Internet Softwear Consortium) の組織について知りたい。 →BIND や DHCP サーバー等のソフトウエアの分配を行なっているところ である。従来、Network Wizards で行なっていた Internet Domain Survey は、正式にアナウンスはされていないようだが、表向きは ISC が引き 継いだように見える。 - 情報サービス提供検討部会としては今後どのようにしていきたいのか。 →Host Count の統計情報を提供していきたいが、JPNIC が独自にプログ ラムを開発して計測するよりも、ISC よりデータを購入しても良いの ではないか。しかし、コストがかかる。 →今までかかっていた人件費等を考慮すると、そんなに高くないのでは ないか。 - ISC からデータを購入して公開する場合には権利関係等について確認を した方がよい。 1.JPNIC は ISC からデータを購入して公開しているので、データの詳細 については、ISC へ確認して欲しい旨を明記しても良いか。 2.JPNIC にデータを販売したことを理由に、アジア諸国の NIC や他の機関に JPNIC の名前を出して営業活動を行わないで欲しい。 3.ISC のデータを加工して、 JPNIC 統計情報として無償で公開すること に関して ISC 側に異存はないか。 - データの連続性に問題は生じないのか。 →必要あれば、過去 に遡ってデータを購入してもよいのではないか。 [決定事項] - Host Count の統計情報提供は JPNIC として継続して行う。 - ISC からデータを購入し、公開する際の権利関係の条件について 情報サービス提供検討部会が調査する。 5-2) データベース管理検討部会審議事項 事務局宇井より、資料 5-2 に基づき審議が依頼された。 [審議事項] - 3月1日より JPNIC データベースのホスト情報登録申請で IPv6 アドレス に関するサービス開始の件と、そのドキュメント内容について承認を いただきたい。 [質問/意見] - 新ドキュメント公開に伴い、事前の周知期間は必要ではないのか。 →既存のサービスに準じた形であるので特に必要はない。 - このサービスは、JPNIC を経由して、IPv6 アドレスを取得した方 しか登録できないのか。 →特に限定していない。 - 国内の IPv6 関係者のレビューは行ったのか。 →6月位から試験的にサービスを開始しており、その時点で関係者による レビューを行なっている。 - IPv6 による DNS 提供を開始する予定はあるのか。 →来年度には実験的に行う予定であるが、まだサービスとしては開始 しない。 [決定事項] - 本件については承認された。 5-3) APNIC 会議での vote について 荒野委員より 資料 5-3 に基づき審議が依頼された。 [審議事項] - APNIC の総会での議題 3 件において、JPNIC としての投票案について 承認いただきたい。 - APNIC 総会への JPNIC 代表としての出席者を誰にするかについても 決定していただきたい。 [質問/意見] ◆議題2の投票案について - 2つ目の議題の投票案の表現は、積極的に見直しが必要だと意見を述べて いるのか、見直しが必要であるかもしれないと提案しているのかわから ない。 →ニュアンスとしては異るが、決議として同じではないか。 - APNIC が提案している課金金額に何らかの根拠はあるのか。 →特になく、IPv6 の/29は、IPv4 でいう /32 に倣っている。 - APNIC が提案している課金金額は、IPv4 に倣った形にしているが、 定量的にはっきりしていない。課金金額の根拠がわかるまでは暫定的に 賛成し、根拠が明確になってからでもよいのではないか。 - 次回の総会では、課金金額の根拠がはっきりしていないのと IPv6 の状況 がはっきりしていないため、とりあえず 1年の期限で賛成するとする。 →この旨はただちに APNIC に伝えた方がよい。 ◆APNIC 総会への JPNIC 代表としての出席者について - APNIC の総会に JPNIC として発言する人は、IP アドレス関係の議題が あるので、IP アドレス、AS 番号割当て検討部会より出したい。 →発表者は JPNIC の代表者が発言すべきである。 →ここでの発言については、代表者の管轄でその分野のエキスパートが 発言しても良いのではないか。 [決定事項] - 議題1と3の投票案については承認された。 - 議題2の投票案については、「とりあえず賛成であるが、料金体系として 適切であるかどうか 1 年後の総会で見直す」という提案を近日中に APNIC に提出する。 - JPNIC の代表者/発言者として誰が出席するかについては、企画国際部会 と IP アドレス、AS 番号割当て検討部会の韓国出張者に一任する。 --- 公開議題 16:10 終了 --- [非公開議題] --- 非公開議題 16:25 開始 --- --- 非公開議題 18:45 終了 --- 以上 -- 16:10 --