2000/7/10 運営委員会 資料 2-3-1 JPドメイン名検討部会報告 ■ 検討部会等の開催の報告 ・2000年6月14日 10:10-17:00検討部会 出席者:坪、久保、白橋、高田、米谷、小田、佐野、河北 室町、千葉(弁護士) 箱田、松丸、中島、草場(事務局) ・2000年7月 4日 13:00-19:00 検討部会 出席者:坪、久保、河北、下野、小田 箱田、松丸、中島、草場、岩谷(事務局) ・2000年6月13日 工業所有権仲裁センターとの打ち合わせ ・2000年6月16日 第6回 DRP-TF ・2000年6月22日 工業所有権仲裁センターとの打ち合わせ ・2000年6月23日 DRP-DRAFT ・2000年6月27日 知財研「ドメイン名と商標等との調整に関する調査研究会」参加 ・2000年7月 4日 国際商事仲裁協会との打ち合わせ ・2000年7月 5日 工業所有権仲裁センターとの打ち合わせ ■ 主な検討事項(順不同) ○ 新JPドメイン名について o 優先登録のアルゴリズムについて - 郵送通知の対象を第一優先者に限定するか? - 情報として全員に送った方がよいのではないか → 第一優先者のみに送る場合と、ドメイン登録者全員に送る場 合の数の違いを把握した上で再度検討する - 優先登録の順位 第一優先者が申請してこなかった場合の決定方法について (1) 第二優先、第三優先、・・・、第X優先 (2) 一律抽選 → dom-wgでは(1)を支持 → 同じ文字列がいくつ登録されているかを把握した上で検討する - ある英文字列でドメイン名を持っていた場合 (1) 漢字・ひらがな・カタカナとも優先登録 (2) 多言語の優先登録は行わない - 現登録ドメイン名と日本語で登録したい名称が一致しない場合、 上記ルールでは救済できない(三菱電機:melco.co.jpなど) - 商標権者を過度に保護していることにならないか? → (2) を採用、英文字列の同一性しか判断できない 多言語と新JPは別に扱う DRPによる事後の解決を行なう - 商標権者の優先を行うか? - 同時申請時に「競合した場合は商標権者を優先する」旨の 誓約書に署名してもらう案等を検討(同意できない場合は申請不可) → 反応があった場合の抗弁ができない 著名商標だけを優先するのであればまだ可能だが、リストが出来ない → 「著名商標の判断が困難なので優先しない」として実施 DRP による事後の解決を行なう - 地域型を優先対象とするか? → した方がよい - HOSPITAL や LIBRARY などの一般名詞も優先対象となる? - 公序良俗に反する文字列の除外 - ガイドラインが不明なので、事前除外のためのリストが作成できない - 規則で排除できると規定する(現行の登録規則と同様の扱い) o 申請料/登録料 - 同時申請時の料金と、先願に入ったときの料金に差をつけるか? - 同時申請時は手間がかかるので高くする → 社会的に許されるか? - 同時申請時に申請料徴収、登録するときに更に登録料徴収 直接申請:申請料 1,000円、登録料 5,000円 (案) 取次業者:申請料 500円、登録料 1,500円 (案) → dotJP も 日本語.jp も同じ値段 → 直接申請の値段でほぼ市場価格が決まってしまう ○ 個別審議 - ドメイン名相続の際の手続きについて 登録規則第29条にドメイン名の移転原則禁止の例外として「相続の場合で 事務局の承認がある場合」が規定されている。具体的手続を定めたい。 → MLにて継続して検討中 - EDドメイン名の登録対象について 児童福祉施設をEDドメイン名の登録対象組織とするか? これまで凍結していた「準じる組織」として対応したい - EDの対象としては適切といえる → 内規追加により対応する方向で進める ○ JPドメイン名紛争処理方針について ○ 規則改訂について (上記2点に関しては審議資料をご参照ください) ■ドメイン名申請・登録数の推移について 1. ドメイン名申請状況 1-1 月別申請数合計 1-2 週別合計・平均 1-3 日別申請数合計 2. ドメイン名登録状況 2-1 指定事業者経由登録ドメイン名数 2-2 月別新規登録ドメイン名数 2-3 7月予想 ----------------------------------------------------------------------------- 1. ドメイン名申請状況 ドメイン名申請数とは、ドメイン名の登録・廃止、ドメイン情報の変更の申請を する際に、申請者から送られてきた申請書(メール)の数を指します。 一つのドメイン名登録に関する訂正のメール等も合計に含まれるので、実際の 申請数よりも多い数値が示されます。 また費用不要の申請(ドメイン名の廃止、ドメイン情報の変更など)の数も含まれ ます。 1-1 月別申請数合計(前年比) 月別の申請数合計です。注:(カッコ)内は前年比のパーセンテージ 3月をピークに減少しています。6月に若干の増加見られますが、これは営 業日数の増加によるものといえ、増加傾向とはいえません。 前年の同時期に比べて約2.3倍の申請がありますが、1999年は6月に急激な 申請数の増加を迎えたため6月の前年比は低くなっています。 1999年度 2000/03 21093 (299%) 7045 2000/04 18160 (237%) 7674 2000/05 15801 (235%) 6721 2000/06 16227 (173%) 9366 --------------------- 合計 71281 (231%) 30806 1-2 週別申請数合計・平均 週別の申請数合計と、一日の平均申請数です。 3月の第二週と4月の第三週には、5000件を超える申請がありましたが、その 後申請数は落ち着き、伸び悩んでいます。 申請数が一日1000件を超えた日は、3月には6日、4月には2日ありましたが、 5月、6月にはありませんでした。 月 週 合計申請数 平均申請数(/日) 2000/03 1st(3/1 ~3/4) 2475 619 2nd(3/5 ~3/11) 5168 738 3rd(3/12~3/18) 4653 665 4th(3/19~3/25) 4469 638 5th(3/26~4/1) 4389 627 2000/04 1st(4/2 ~4/8) 3938 563 2nd(4/9 ~4/15) 4494 642 3rd(4/16~4/22) 5106 729 4th(4/23~4/29) 3792 542 5th(4/30~5/6) 1079 270 *5/4~5/6はゴールデンウィークのため申請の受付なし 2000/05 1st(5/7 ~5/13) 4351 622 2nd(5/14~5/20) 4173 596 3rd(5/21~5/27) 3878 554 4th(5/28~6/3) 3780 540 2000/06 1st(6/4 ~6/10) 3521 503 2nd(6/11~6/17) 3916 559 3rd(6/18~6/24) 3633 519 4th(6/25~7/1) 3748 535 2. ドメイン名登録状況 登録ドメイン名数とは、申請が承認され、登録されたドメイン名の数です。 2-1 指定事業者経由登録ドメイン名数(課金データより算出) JPNIC指定事業者経由で登録されたドメイン名数の合計と、上位5社の登録 ドメイン名数です。直接申請による登録数は、合計のなかに含まれていま せん。 登録ドメイン名の合計も、1で見た申請数の推移に連動しています。 指定事業者別でみると、A社からの申請が急激に落ち込み、5月6月は3月の 半分以下の登録数になっています。しかし他社からの登録数は横ばいで、 月によっての差はそれほど見られません。 *F社は4月から指定事業者としての事業を開始しましたが、6月にE社に次 ぎ、第6位となっています。 合計 A社 B社 C社 D社 E社 F社* 2000/3 13017 4368 1039 949 686 649 2000/4 10631 2547 1055 776 753 682 136 2000/5 9927 1967 962 790 699 546 372 2000/6 10360 1750 1146 769 731 660 483 ☆参考 各指定事業者の占有率の変化(3月→6月) A社 B社 C社 D社 E社 F社* 2000/3 33% 8% 7% 5% 5% -- 2000/6 17%(-16) 11%(+3) 7%(±0) 7%(+2) 6%(+1) 5% 2-2 月別新規登録ドメイン名数 指定事業者経由の代行申請に直接申請もあわせた、新規申請による登録ド メイン名数です。 ^^^^^^^^^^^^^^ 変更申請による登録ドメイン数は含まれないので、実際の数より少ない数値 が示されます。 登録ドメイン名の合計自体は5月から6月にかけて微増していますが、営業日 ベース(*)で考えるとむしろ一日あたりの平均登録数は減少していると言え ます。 *営業日:JPNIC事務局が申請登録業務を行った日 合計(/営業日数) 平均登録ドメイン名数(/営業日) 2000/3 14657(/22) 666 2000/4 11818(/20) 590 2000/5 10714(/20) 536 2000/6 11141(/22) 506 2-3 7月予想 全体的に停滞した雰囲気もあるものの、2-2 での営業日ベースでの平均登 録数の減少を考え合わせると、今後、大幅な増加を期待するのは難しい状 況と考えられます。 中期的な月間登録数の推移から7月の登録数を予想すると、11,000件強と いう数字が出ています。しかしながら営業日ベースを考えると、1日あた り550件の新規登録が必要であり、ここ数ヵ月の現象傾向を考えるとやや 難しいといわざるを得ない状況です。