社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 第49回 運営委員会議事録(案) 開催日時 : 2001 年 5 月 10 日 (木) 16:05 ~ 18:30 場 所 : JPNIC 事務局 会議室 出席委員 : 荒野 高志、 荻野 司、 久保 次三、 後藤 滋樹、 小西 和憲、 佐野 晋、 坂田 信夫、 白橋 明弘、 谷村 拓也、 坪 俊宏、 前村 昌紀、 堀田 博文、 松本 敏文、 丸山 直昌 提出委任状: 藤野 貴之 欠席委員 : 田代 秀一、 野村 純一 事 務 局 : 秋山 智明、 北村 恵津子、 小島 育夫、 近藤 慎一、 近藤 美菜子、澤井 美江、 竹内 基、 中島 隆、 中山 幸尋、 根津 智子、 箱田 雅彦、 米谷 嘉朗 J P R S : 渡邊 哲男 傍聴者 : 5 名 配布資料: [公開資料] 1. 議事録の確認 資料 1-1 2. 報告事項 1) 企画検討部会 資料 2-1-1 2) 国際関係検討部会 資料 2-2-1 3) JPドメイン名検討部会 資料 2-3-1 4) 広報教育検討部会 資料 2-4-1 5) IPアドレス検討部会 資料 2-5-1 6) システム検討部会 資料 2-6-1 7) 技術研究検討部会 資料 2-7-1 8) 総務部からの報告 資料 2-8-1 9) dotJP-TFからの報告 資料 2-9-1 10) JPRSからの報告 資料 2-10-1 3. その他の報告 1)会員/指定事業者用ロゴについて 資料 3-1 2)DBAHTからの報告 資料 3-2 3)電子メール会議の報告 資料 3-3 4. 審議事項 1)汎用JPドメイン名情報の開示請求について 資料 4-1 2)汎用JPドメイン名の予約ドメイン名の予約解除について 資料 4-2 3)「JPNIC.JP」および「ジェーピーニック.JP」の使用開始について 資料 4-3 議事 松本運営委員長司会のもと、JPNIC 運営委員会規程第 13 条第 1 項に基づ き、委員総数の 2/3 以上の出席かつ運営委員担当理事総数の 1/2 以上の出席 (委任状2 通を含めて 委員 6 名 担当理事 8 名) 14名の出席を確認し、第 48 回(社) JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の開催が宣言され た。 運営委員会議事録査読担当委員に、小西委員と荒野委員が指名され、続いて 資料の確認が行われた。 議 題 : 1. 議事録の承認 松本運営委員長より、資料 1-1 に基づき第48回の議事録の承認が求めら れ、全会一致で承認された。 2. 報告事項 2.1) 企画検討部会 丸山委員より資料 2-1-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 - 新規程は5/24から有効、現体制は5/23までとなる。 [質問/意見] - 「前回の運営委員会の決定をふまえと」とあるが、これは具体的には どの内容のことを指しているのか。 → 前回運営委員会で出た意見をふまえ、丸山事務局長(理事)の名で理 事会に諮るということを指している。 - 今後運営委員会への意見照会/承認はないのか。 → 大筋は、以下の通りであり、先日メールで報告した通りである。 この場では詳細は披露しない。 ・執行理事会を公開で行う。 ・執行理事会の下に検討委員会を設置する。 ・執行理事会には検討委員会(現在の運営委員会に代わるもの)の委 員長も参加する。 - 理事会で決定した内容の確認 → 坪理事、荻野理事を中心に修正作業を行う。メンバのアサイン、意 見収集方法など、進め方全てが両名に任されている。 意見収集後、執行理事の候補を出すところまでが任務となる。 - 権限が集中するのは危険では、という意見がどう反映されているか? → 今後の修正にもよる。 2.2) 国際関係検討部会 堀田委員より資料 2-2-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 - たとえば、ccTLD Constituencyに挙げる意見をINTLでまとめていたも のを、今後は各々の検討部会に相当する組織で検討していくことにす べきという提案である。 [質問/意見] - 資料1)-1-2)については、つまり、IPアドレス、ドメイン名関連の委員 会の作業が増えることになるのか? → そのようになる可能性が高い - ICANN会合について、堀田委員、大橋事務局員がJPNICとしてではなく JPRSとして参加する意図は何か? → ccTLDを将来的にJPRSが担う旨ICANNには既に伝えており、その意志を 明示する意味でJPRSとして参画する。 2.3) JPドメイン名検討部会 久保委員より資料 2-3-1 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - JーPHONE.CO.JPの判決について差し止め内容の確認 → JーPHONE.CO.JPというドメイン名を使用してはいけない → JーPHONEという表示をweb上で使用してはいけない - JーPHONE.CO.JPの判決についてJPNICとしての対応は? → JPNICの登録規則では、使用差し止めの確定判決があった場合には取消 はできるが、移転はできない。 (使用差し止めは自体は当事者間の問題) → 具体的には、JPNICで取消後、6ヶ月の一時凍結期間になる。 一時凍結期間満了日の1ヶ月前から満了日までが同時申請期間となる。 従って、異議申し立てに勝訴しても、いつまでたっても該当ドメイン名を 登録できない可能性がある - ドメイン名申請数・登録数について前年比47%増加とは? → 前年度4月分11,818件に対する今年度5,559件のことである。 - DRP解除後のドメイン名に対する優先登録について検討とあるが、どの ようなことか。 → JP-DRP中のドメイン名については優先パスワードの送付を見合わせて いたことに対する対応。 2.4) 広報教育検討部会 谷村委員より資料 2-4-1 に基づき報告が行われ以下の補足があった。 - N+Iについては主催者の好意でブースを無料使用できることになった。 [質問/意見] - IW2001の業者はどのようなプロセスで決定するのか? →今年は変更を予定している。参加団体を中心にして構成している 実行委員会での推薦をもとに決定していく 経験のある業者から頂戴した推薦をもとに、実行委員会で検討してい く。 →公平に業者選定を行っていることが伝わるようなプロセスで行なう。 - N+Iに使うパネルの内容チェックと、JPNICパンフレット改訂初校のチェッ クはいつまでに行えばよいのか。 → 赤入れは当委員会中にお願いしたい。次回以降はやり方を見直す。 2.5) IPアドレス検討部会 前村委員より資料 2-5-1 に基づき報告が行われた。 続いて近藤(慎)事務局員から資料2-5-2に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] - 資料2-5-2のIP管理指定事業者数の表について、契約済なのか単に申込 済なのかを読みとることができない。 実際には3月中には新規IP指定事業者契約はあり得ない。 → 資料を修正する - IPv6の促進と、JPNICの活動はどのようになっているのか? → IPv6の割り振りポリシーについては、まっさらな状態に戻るので 提案していくチャンスである。 → N+I の BOF を利用して、IP-USERSミーティングを開催し、日本のラ フコンセンサスを作り、8月に台北での APNIC Open Policy Meeting にて提案する。 → 逆にv4を堅持していくという考え方もあり、使いたいユーザーには 渡していく。 (消費量を見積もる必要がある。) → 消費量についてはICANN ASO総会で、2つのIPv4アドレスの消費予測が発表された。 1つ目の予測は、ここ2年くらいのトレンドをみて、2005-7年ぐらい に枯渇するという説。 2つ目の予測は、長期的なスパンでみれば、 コンスタント、もしくは減少といえるので、枯渇はまだまだしない という説が発表された。 - 将来IPv6を直接JPNICが渡すことはないということか? → それについては今後検討していく必要がある。求められてはいる。 - IPv6については既にサービスを始めたプロバイダーもあるが、JPNICと の連携はどのようになっていくのか? →ポリシー策定の際に、先行しているところだけに有利になることのな いよう気をつけていかなくてはいけない - ICANN で RIR のクライテリアが提出されたと聞いているがどのような ものか? また、その内容が、もしNIRであるJPNICに適用された場合、 JPNICはその基準を満たしているのか? → クライテリアとしては、ポリシーなどを決める場合、オープンな場 で決定すること、という条件などがある。JPNICの場合、IP-USERSミー ティングを開催しており、すぐに達成できるクライテリアであると 考える。 2.6) システム検討部会 中山事務局員より資料 2-6-2,2-6-3 に基づき報告が行われた。 2.7) 技術研究検討部会 白橋委員より資料 2-7-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 - 5/7に日本語ドメイン名の運用試験フェーズ2が始まっている。 DNSに名前が設定されたのでリゾルブできるが、エンコーディングが標 準化されていないので変更がありうる、という意味で試験 - 5/8のIETF報告会で米谷事務局員から多言語ドメイン名の解説があった。 2.8) 総務部からの報告 小島事務局員より資料 2-8-1 に基づき報告が行われた。 2.9) dot JP タスクフォース報告 箱田事務局員より資料 2-9-1 に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - 抽選方法は? → JPRSのwebに掲載のとおりである。優先登録の時と同様、株価の終値 を使う。 2.10) JPRSからの報告 JPRS渡邊氏より資料 2-10-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があっ た。 - 5/7~の先願登録件数1万件を超えている。プレス発表済である。 数値的には必ずしも楽観出来ないが、システム面も含め業務的なトラブ ルも無く順調な滑り出しである。 20%~30%が日本語ドメイン名の申請である。 [質問/意見] - 同時登録申請数12万件というのは、抽選の結果何件になるのか? → 抽選後、種類数は56,000件になる 内訳:抽選対象外 -> 46,000件 抽選対象 -> 10,000件 - 先願登録について今後の動きはどのように予測しているか? → 現在800~1000件/日なので、今月中には2万件~3万件を予定 - その予測は予定通りであるか? → 今年度35万件目標ということを考えると厳しいデータではある。 3. その他 3.1) 会員用・指定事業者用ロゴについての報告 丸山事務局長より資料3-1に基づき報告が行われた。 [質問/意見] - JPNICロゴも変更するのか? → それについても検討したが今回は見合わせることにした。 - 将来的にJPNIC自体でも使用することになるつもりで進めていくべきで ないか - 今のマークをどうするかについて何も決めずに別のロゴの検討に入る のはおかしいのではないか。色、形などのネガティブチェックも必要。 - デザインは誰かが決めてしまえばよいが、コンセプト自体が決まって いないことが問題。 - 変更する目的、いつからかも決めていく必要がある、例えばN+Iから変 えるとか。 ロゴも今までのロゴではダメだったのか。 - 変更する理由はなにか?ロゴ掲載のためにJPNICロゴも変えるのか?。 → 会員の特典としてロゴの掲載については年末の総会でうたっている。 → 指定事業者について総会時は話は出なかったが、要望があるので対 応する。 - 両方の足並みを揃えることについては事務局担当理事会で合意を得て いるが指定事業者分については急ぐ必要があり、先行している。 - 新しいロゴは既に登録してあるかどうか?(アイデンティティがあるか) → 登録していない。 - 現在のJPNICロゴは登録商標になっているのか? → 文字列のみ登録商標になっている。 [決定事項] - 本件に関してはまだ公表されていないので、公開日を決定してする。 - 本日は中間報告として捕らえ、本日の意見をふまえ最終報告を別途行 う。 3.2) DBAHTの報告 中山事務局員より資料3-2に基づき報告が行われた。 続いて佐野委員以下の補足があった。 - 問題点を洗い出し議論し報告するというミッションに従い、報告のみ とする。 3.3) 電子メール会議の報告 北村事務局員より資料 3-2 に基づき報告が行われた。 4. 審議事項 4.1) 汎用JPドメイン名情報の開示請求について 久保委員から資料4-1に基づき案件の説明があった。 - 具体的にはどのような対応になるのか? → 「属性型(組織種別型)・地域型」という文言を外す [決定事項] - 全会一致で承認された。 - 修正作業は事務局内で調整して行う。 4.2) 汎用JPドメイン名の予約ドメイン名の予約解除について 久保委員から資料4-2に基づき案件の説明があった。 続いて佐野委員から以下の補足があった。 - DOM-WGで検討をした結果WHOIS.JPも対象となった。 [決定事項] - 全会一致で承認された。 4.3) 「JPNIC.JP」および「ジェーピーニック.JP」の使用開始について 丸山事務局長から資料4-3に基づき案件の説明があった。 [決定事項] - 全会一致で承認された。 5/14の週以降のなるべく早い時期に行なう。 5. 連絡事項 今回で運営委員会は解散となる。 --- 公開議題 18:30 終了 --- [非公開議題] --- 非公開議題 18:40 開始 --- --- 非公開議題 18:45 終了 --- 以上