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                社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
                            第1回評議委員会議事録

開催日時  :  2001 年 7 月 25 日 (水)  
              15:00~17:52

場    所  :  JPNIC 事務局 会議室

出席委員  :  松本 敏文、荒野  高志、荻野   司、奥山   徹
              久保 次三、小西 和憲、佐野   晋、白橋 明弘、
              坪  俊宏、前村 昌紀、丸山 直昌              

リエゾンメンバー6団体  : 

     荒野 高志(ICANN)、石田 慶樹(WIDE)、岡田 智雄(IAJ)、
     近藤 邦昭 (JANOG)、境   輝正(JAIPA)、 堀田 博文(JPRS)

提出委任状:  なし
  
欠席委員  :  野村 純一

事 務 局  :  佐藤  俊也、根津  智子、横山  扶美

傍聴者    :  11名

議  題 :

1. 評議委員会メンバー紹介
   1) メンバー一覧                                   資料 1-1
   2) 座席表                                         資料 2-1-1

2. 評議委員会チャーターの確認                        資料 2-1-2
 
3. 報告事項等
   1) ドメイン名検討委員会からの報告                 資料 2-2-1,資料 2-2-2
   2) DRP検討委員会からの報告                        資料 2-4-1
   3) IP検討委員会からの報告                         資料 2-3-1, 資料 2-3-2
   4) 技術検討委員会からの報告                       資料 2-5-1	
  
4. その他の報告
   1)移転に関する報告                               資料 2-6-1
   2) JPRS報告                                       資料 2-6-2 

5. 審議事項                                    
   1) 評議委員会の進め方等について

6. 傍聴からのご意見

7.年間スケジュール(案)について                    資料 2-6-3
         
配布資料:

[公開資料]

 資料 1-1       評議委員会メンバー一覧   
 資料 2-1-1     評議委員会座席表     
 資料 2-1-2	評議委員会チャーター  
 資料 2-2-1	ドメイン名検討委員会チャーター・メンバー
 資料 2-2-2	ドメインネーム事業部からの報告
 資料 2-3-1	IP検討委員会チャーター・メンバー    
 資料 2-3-2	IP事業部からの報告   
 資料 2-4-1	DRP検討委員会チャーター・メンバー 
 資料 2-4-2	データベース管理業務に関する報告 
 資料 2-5-1	技術検討委員会チャーター・メンバー
 資料 2-5-2	インターネット推進部からの報告      
 資料 2-6-1	その他報告   
 資料 2-6-2	JPRS報告
 資料 2-6-3	年間スケジュール(案)

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議   事

  松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、
委員総数の 1/2 以上の出席を確認し、第1回(社) JPNIC 評議委員会
( 以降「評議委員会」という)の開会が宣言された。

 評議委員会議事録査読担当委員に、丸山委員と佐野委員が指名された。


議   題

1. 評議委員会メンバー紹介

  全委員、リエゾンメンバーの自己紹介が行われた。


2. 評議委員会チャーターの確認 
  荒野委員から資料2-1-2に基づき、チャーターの説明が行われた。

       [意見/質問]

 Q1. 組織図にある特別作業チームとは、どのような役割なのか。
 
 A1. 事務作業で特別なドラフトを起こさなくてはいけない場合、要請するところ。

 Q2. 会議は全て公開するのか?

 A2. 原則公開だが、DRPは具体的な事例がないと審議できない。個人的な情報を全て
     公開すると、法律上の問題になる恐れがある。
      → 非公開にもできるよう、規定の改定を検討する。
 

3.報告事項等
3-1) ドメイン名検討委員会からの報告
     坪委員から資料2-2-1に基づき、チャーターとメンバーの説明が行われた。

       [意見/質問]

 Q1. ルートサーバーに関する政策の検討について。(2-2)
     DNSのオペレーション上の問題などはドメイン名検討委員会の範疇か?

 A1. 昨年は、ドメイン名に関することでも、技術に関することは、技術検討ワーキ
     ンググループ、登録はJPドメイン名ワーキンググループが対応してきた。
     今後も、DNSのオペレーション的なところは、ドメイン名検討委員会
     が行うこととする。

 Q2. WHOISによるドメイン名関連情報の公開・開示に関する事項に関して(1-2)、
     IPとの統一性はあるのか。
     ある程度、同じ組織としてポリシーの統一性が必要ではないか。 

 A2. このことについて、昨年まではDBワーキンググループが検討していたが、
     DBワーキンググループの廃止に伴い、今後は各検討委員会で検討していく。


3-2) DRP検討委員会からの報告     
    丸山委員から資料2-4-1に基づき、チャーターとメンバーの説明が行われた。
    ドメイン名検討委員会との役割分担について、登録後のドメイン名に関する
    紛争対応はDRP検討委員会、登録前は、ドメイン名検討委員会が対応して、
    連携して業務を遂行していくいくと補足された。

       [意見/質問]

 Q1. DRPというと、商標などの知的財産をイメージするのだが、チャーターにはこう
     いった文言が入っていないのはなぜなのか?

 A1. ドメイン名に関する紛争は、必ずしも商標の紛争だけを扱っているのではない
     ため、 商標という文言で、限定していない。

 Q2. 紛争処理の仕組みの検討(1-1)とあるが、今後もJPNICがJP-DRPの仕組みを
     決めるということが決定されているわけでないと考えてよいか?
 
 A2. 現状では、JP-DRPは、登録規則の一部という位置付けであるが、ドメイン名登録
     事業がJPRSに移管された場合に、これをどういう仕組みにするかは未確定。
     当検討委員会の議論の対象である。
   
 Q3. ドメイン名検討委員会のチャーターとの整合性について
     DRPとの役割分担を考えると、ドメイン名検討委員会のチャーターにある表現を
     修正したほうがよいのではないか。 

 A3. チャータに基づいて活動に衝突がないようにする。
     両者の位置付けをはっきりしたほうがよい。
      → DRPが主幹とする。
       => 手続きとして、整合性を取り、チャーターを修正し、理事会で再審議する。

 
3-3) IP検討委員会からの報告
    荻野委員から資料2-3-1に基づいて、チャーターとメンバーの説明、続いて、
    前村委員からIP検討委員会の活動報告が行われた。

       [意見/質問]

 Q1. 「IPv6実験環境用IPv4大規模空間トライアルプログラム」についてのURLは
     公開されているのだろうか?

 A1. トライアルプログラムについては、3月マレーシアで開かれたAPNICの
     オープンポリシーミーティングで、WIDEから提案されており、JPNICは直接
      関与していない。WIDEでは公開していないようだ。

 Q2. 登録管理業務システム構築(4)とあるが、ルーティングレジストリ
    (routing registry)を作ることは考えているか。

 A2. RIPEはルーティングレジストリのシステムを構築しつつある。APNICもそれに
     習おうとしている。
     JPNICも人材、資金的に余裕があれば作りたい。

 Q3. IRRが、RIPE、APNIC、JPNICで構築され、統合化されていくと、WHOIS情報も統合化
     されていくことが考えられるが、その問題の検討はチャーターに入っているか。

 A3. 情報公開という意味で、その問題も包含されていると理解して欲しい。
 
 Q4. APNICとの情報公開ポリシーの差異について

 A4. JPNICはプライバシー問題や、名簿を流用されてしまう恐れを鑑みて、公開を抑制
     しているが、JPNICとAPNICでは情報公開について、ポリシーに差異が生じている
     ため、JPNICが情報公開を制限していてもAPNICで公開されてしまうことがある。
     この件についてはAPNICへサジェスションできるようにしたい。
     そのためにも今後、ドメイン名検討委員会と協調し取り組んでいく必要がある。


3-4) 技術検討委員会からの報告                 
    佐野委員から資料2-5-1に基づき、チャーターとメンバーの説明が行われた。

       [意見/質問]

 Q1. IDNタスクフォースの今後の位置付けの確認をしたい。

 A1. 今までのIDNタスクホースの役割のうち、活動の方向性の検討と実際の活動の部分
     に分けて考えたい。
     方向性については当検討委員会で検討し、実際の活動については
    「専門家チーム」に委任する。

 Q2. DNSのオペーレーションについて、JPNICのコミットメントを明示的にチャーター
     に書き込めないか?

 A2. 更に検討すべき課題なので、コミットメントまではチャーターに書き込まなかっ
     た。今年度中に、この場で審議できるような状態にする。


〔全般に関する質疑応答〕

 Q1. 統計の評議委員会での報告について

 A1. 統計情報を公開することは大切だが、それをここで棒読みするのは意味がない。
     Web上で既に公開されているので、今後も評議委員会での報告は省くこととする。

 Q2.去年まで国際関係検討部会行っていた業務に関して、今後どうするのか?
   
 A2. IP、ドメイン名に関わらない部分は、執行理事会が行うが、
     必要であれば、検討委員会を設置すればいいだろう。

 Q3. 検討委員会の報告の内容について
     チャーターの議論のところで活動報告を一緒に行うのは、新しい体制に沿ってい
     ない。
     新体制になり、ポリシーの検討と実際の作業チームは分けられたため、
     評議委員会の報告の仕方もそれに合わせるべき。

 A3 .IP事業に関しては、歴史的な事情もあり、すぐには検討と実作業を分けるのは
     難しい。
     ただ、評議委員会での報告の仕方については、指摘の点を考慮する。

 Q4. チャーターでの表現がばらばらなので、統一すべきではないか?

 A4. チャーターの表記の統一については、執行理事会で議論して、
     理事会に提案をする。


4. その他の報告
4-1)移転に関する報告  
     丸山委員(事務局長)より資料 2-6-1に基づき、移転に関する報告が行われた。


4-2) JPRS報告                                  
     堀田氏より資料 2-6-2に基づき、JPRSの状況に関する報告が行われた。

       [意見/質問]

 Q1. 汎用JPドメイン名のDNSの設定数を報告して欲しい。

 A1. JPRSのみでは答えられないので、JPNICと相談して回答する。


5. 審議事項                                    
5-1) 評議委員会の進め方等について

 - 各検討委員会からの報告

 - リエゾンメンバーからの幅広いご意見を頂く。

 - よりよい議論を行うために、資料は委員会開催の一週間前までに、提出する。

 - 報告は、できる限り1週間前にWeb上に公開。


6. 傍聴からのご意見

 - 地域型ドメイン名に関する質問
   県庁所在地名で、第二レベルと第三レベルが重複してしまうのは、どうにかならな
   いか。(例えば、fukushima.fukushima.jp) 
   また、そのような質問をメールでした場合に、どのように対応し、決定するのか知
   りたい。

 → 質問に対する回答は、メールで返信している。
    以前、重複の問題については議論している。その結果、ルールの整合性を重視し、
    県庁所在地の地域型ドメイン名も、市名.県名.jpとすることで決定した。

 - 評議委員会で非公開の規定をわざわざ付け加える必要はないのではないか?
   先ほどの話で、個別の企業名が出るのは困るというのは分かるが、それ程頻繁に
   あることとは思えない。
   公式に非公開にするというのは、おかしい。

 → 議論の中で、プライバシーを守らなければならないものがある限り、非公開にす
    べきである。
    また、非公開の議案も、公開はしないものでも、議事録に残し、記録を取ってい
    る。

 - インターネット推進について、もっと議論を取り交わすべきとのご意見があった。

 - ドメインを取り扱っている企業にアナウンスを流せば、広く傍聴を募ることが
   できるのではないかとのご意見があった。


7. 年間スケジュール(案)について
 
  次回は8月21日(火)に開催決定した。



                        ---  17時52分 終了  ---     


                                                                      以 上
            

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