第3回社団法人JPNIC評議委員会議事録 日 時 : 2001年10月11日(木) 15:00~17:00 場 所 : 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F JPNIC会議室 TEL: 03-5297-2311 出席委員 : 松本 敏文、 奥山 徹、 久保 次三、 小西 和憲、 佐野 晋、 坪 俊宏、 前村 昌紀、 丸山 直昌 リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、近藤 邦昭(JANOG)、 堀田 博文(JPRS)、岡田 智雄(IAJ) 提出委任状 : 2件 欠席委員 : 野村 純一、 荻野 司、 境 輝正(JAIPA)、 荒野 高志(ICANN)、白橋 明弘 事 務 局 : 成田 伸一、 佐藤 俊也、 根津 智子、 横山 扶美 岡部 ちぐさ、 米谷 嘉朗、 中島 隆、 宗像 美帆子 傍 聴 者 : 6名 議 題 : 1. 議事録の確認 資料 1-1 2. 報告事項等 1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1 2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1 3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1 4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1 5) ドメインネーム事業部からの報告 資料 2-5-1 6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1 7-1)インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1 7-2)ICANN Montevideo 出張報告 資料 2-7-2,資料 2-7-3 8) 総務部からの報告 資料 2-8-1 9) JPRSからの報告 資料 2-9-1 10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1 11) その他の報告 3. 審議事項等 なし 配布資料: [公開資料] 資料 1-1 議事録の確認 資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-2-1 IP検討委員会からの報告 資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告 資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告 資料 2-5-1 ドメインネーム事業部からの報告 資料 2-6-1 IP事業部からの報告 資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告 資料 2-7-2,資料 2-7-3 ICANN Montevideo 出張報告 資料 2-8-1 総務部からの報告 資料 2-9-1 JPRSからの報告 資料 2-10-1 データベースに関する統計情報 --------------------------------------------------------------------- 議 事 松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員 総数の 1/2 以上の出席を確認し、第3回(社) JPNIC 評議委員会( 以降「評議 委員会」という)の開会が宣言された。 評議委員会議事録査読担当委員に、前村委員と久保委員が指名された。 1. 議事録の確認 松本委員長より、資料 1-1 に基づき、8月21日に行われた第2回評議委員会議 事録の承認が求められ、全委員一致で承認された。 2. 報告事項等 1) ドメイン名検討委員会からの報告 奥山委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) ・移管後に JPNIC がどういう責任・権限を持つのかが不明確であるた め、どこまで検討すべきかが懸念事項。まずこの点を明確にした上 で審議をすすめたい。 ・専門家チームを作って、DOMAIN-TALK オフラインミーティング準備 作業を進めている。 ・JPNICドメインネーム事業部とJRPS業務部とで相談して、優先登録申 請による汎用 JP 登録の無効理由解除のアナウンスをする方向。 [質問/意見] - 優先登録において、その根拠となる商標・商号等からの文字列抽出が 規則違反のものもあり、このような違反を見逃して、当初の「このよ うな登録は無効事由とする」という規定を一方的に解除するのは疑問 である。 - WHOISで商標番号等の申請根拠を公開してはどうか。 - 申請根拠を公開していないところが問題ではないか。 - 「解除」という言葉が誤解を生む恐れがあるので、「時効」としては どうか。 - 無効の申立てに時効を設けるどうかが議論のポイントである。 - .infoではaffiliasの判断で、虚偽であることが明らかな申請は排 除してる。JPNICも同様なことをしてもよいかもしれない。 [決定事項] - 優先登録申請による汎用JP登録の無効理由解除については、ドメイ ン名検討委員会で検討し、結果を評議委員会で再度報告する。 なお、既存JPドメイン名の申請根拠のチェックの在り方とも関係す る部分があるので、必要があれば、併せて検討を行う。 2) IPアドレス検討委員会からの報告 前村委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] - NIRの今後の進む方向はどうなるのか。 →確かにRIRとLIRの間のオーバーヘッドが不効率性を生んでいる面は あるが国ごとのローカライゼーション機構として機能していること は確かだし、今までの事業していたものが消えるのは考えにくい。 現在取り組んでいるNIRスキーム再検討によってNIR機構の最適化が 最大限の効果を上げるようにしたい。 - 4-2)IPv6割り振りの新ポリシに関して、d)はそのまま支持されている ということか。他のRIRではどうなっているのか。 →APNICだけのコンセンサスだけでなく、今後RIPEやARINとグローバル にコンセンサスを得る必要があるということになった。RIPE40ミーテ ィングでも/48の割り当てに対して異議はなかった。 - 4-3)ブロードバンド系サービスというのはIPv4のことか。 →IPv4。 - 4-4) b)、c)ともPIのことか。 →PI。 - ccTLDレジストリなどの組織にはPIを割り当てるべきだというような 意見は出さなかったのか。 →それはマイクロアロケーションと呼ばれている。重要なインフラに対 してはPIの割り当てをを認めようという議論はすでに行われている。 - 専門家チームの現在の活動状況はどうなっているのか。 → -AS番号割り当て正式サービス化: 第1回ミーティング終了。 -オープンポリシーミーティング企画策定: 第1回ミーティング終了。 -インターネットルーティングレジストリ(IRR)研究: メンバー決定。第1回ミーティングの日程調整中。 - IPv6普及・高度化推進協議会関連の報告はないのか → 検討委員会では、IP事業部から報告を受けている。検討 委員会では現状協議会関連の活動を行っていないので、 評議委員会へ報告すべき項目もない。 [決定事項] - 特になし 3) DRP検討委員会からの報告 久保委員より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) ・控訴審判決では、昨年12月の富山地裁での判決を一部訂正した(ドメ イン名を「http://www.jaccs.co.jp」とした一審での表現を、控訴審 では「jaccs.co.jp」と訂正)。 ・.info における国名保護については、ICANN Montevideo 会議の理事会 で承認された(12対7で採択)。 →327件を暫定的に来年3月までリザーブすることとなった。 ・JP-DRP の申立件数が当初の見込みより少なく、日本知的財産仲裁セン ターの資金面での課題も出てきている。 →金銭的なサポートをすべきかどうかの議論も必要かもしれない。 →JPNIC、JPRS、仲裁センターで協議の場を設けることも必要。 ・JP-DRP の仕組みが一般に理解されていないのも、申立件数が少ない理 由のひとつかもしれない。 →11月8日に中央大学知的財産法研究会と共催で、DRP講演会開催 ・ARMANI.CO.JP については、移転に必要な情報および費用を受け取って いないため、裁定結果実施を保留中である。 [質問/意見] - JP-DRP利用状況は、今後はドメインネーム事業部の報告へいれた方が よい。 [決定事項] - 次回より、JP-DRP 進捗状況は、ドメインネーム事業部からの報告とす る。 4) 技術検討委員会からの報告 佐野委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] - 特になし [決定事項] -特になし 5) ドメインネーム事業部からの報告 坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) ・既存 JP ドメイン名の登録数は、汎用 JP ドメイン名がスタートし たこともあり、減少傾向にある。 [質問/意見] - なし [決定事項] - なし 6) IP事業部からの報告 江面代理委員より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) ・「APNIC Open Policy Meeting の詳細報告書」は事務局内で見ること ができる。 ・OPM専門家チームも発足、検討をはじめている。 ・v6高度化推進協議会について: 昨年12月v6高度化推進協議会が発足。JPNICとしてはv6を推進する立 場として、後援として参加。協議会から事務局の設置依頼を受け、執 行理事会で承認を得た。現在11月の上旬をメドに推進協議会側と調整 中である。10月15日に第3回の総会を予定している。 [質問/意見] - 検討委員会と事業部の業務内容がオーバラップしており、報告も似た ようなものになっている。事業部には事業に関連した報告に特化して 欲しい。 →検討委員会としてもオーバーラップしないように気をつけたい。 ただ、事務局側のAPNIC Open Policy Meeting 等への積極的な参加も あり、重なっている部分が生じた。 [決定事項] - 特になし 7-1) インターネット推進部からの報告 佐野委員より、資料 2-7-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) ・メールマガジン:登録のシステムに不備があったため、早急に修繕 を行った。 ・Internet Week 2001パンフレット配布。早期割引締切:10月15日 登録状況は順調である。 ・JPNICパンフレット配布 [質問/意見] - メールマガジンはSubjectには日付があるが、本文にはない。いれた ほうがよいのではないか →改善する [決定事項] - 特になし 7-2) ICANN Montevideo 出張報告 丸山委員より、資料 2-7-2,資料 2-7-3に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] - DNSOからccTLDが脱退するとどのようなコミュニティが残るのか。 → DNSOには7つのConstituencyがあるので、ccTLDが脱退しても6つは 残る。また、DNSOのうち、ccTLDレジストリを含む3Constituencyは ICANNにお金を支払っているのに対し、4Constituencyは支払ってい ないことなどの不満も、脱退の一因になっている。 → 補足すると、ICANNはgTLDのポリシーを決めるところであり、ccTLD のポリシーには踏み込まない、したがってDNSOもgTLDの議論ばかり であったことも不満の1つである。 → するとICANNとccTLDの関係はどう考えたらよいか。 → ccTLDがインターネットの中で機能するためにはRoot DNSとうまく連 携しなければならず、そこはICANNの責任である。その他、IDNなど 国際的なコーディネーションがある。 [決定事項] - 特になし 8) 総務部からの報告 成田事務局長より、資料 2-8-1に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] - 特になし。 [決定事項] - 特になし。 9) JPRSからの報告 堀田委員より、資料 2-9-1に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] - 特になし [決定事項] - 特になし 10) データベースに関する統計情報 説明、質問等 特になし。 11) その他の報告 JANOG近藤リエゾンメンバーから以下の通り報告があった。 - 来年1月24日、25日の2日間、富山県でミーティングを開催する。 近日中にホームページにてアナウンス予定。 〔次回評議委員会の予定〕 日時 : 12月13日(木) 15:00~17:00 場所 : JPNIC会議室 --- 17:00 終了 --- 以 上