2002/02/14 評議委員会 資料 2-2-1 IPアドレス検討委員会・活動報告 IPアドレス検討委員長 前村 昌紀 1) IPv6アドレスポリシ グローバルポリシドラフトは、ドラフティングコミッティの査読を経 て、JPNICドラフティングチームメンバーに対する謝辞付きで公開さ れた。 本件1月のRIPEミーティングにおいても取り上げられたが、初期割り振 りを受ける条件として、一定期間の間はLIRであれば割り振りを許すと いう方針がコンセンサスとしてまとめられた。 この議論は、 1) 単純で明確な割り振り基準を求める論調 (ISP, マルチホーム,LIRなど、どれも十分明確でない) 2) IPv4黎明期の失策の再来を恐れる論調 (単純化しすぎると、不必要なアドレス濫発を呼ぶ) 3) 割り振りサイズそのものを再検討する論調 (いろいろな算出過程があり、そもそも収束しにくい) などの間で議論が収集しにくい。 そこで、「自網以外の組織に割り当てとDB登録を行う組織」という スクリーニング条件をグローバルML及びAPNICミーティングで提案し、 4月のARINおよびRIPEミーティングを目処とした早期収束を試みる。 うまく収束しない場合は、後にレビューすることを条件とした地域単独 Interimポリシーによる暫定ポリシー更改を行うことまで視野に入れた 議論を進めていく。 2) AS番号正式サービス化・ドキュメント査読 AS番号正式サービス化専門家チーム及び事務局で作成された、AS番号 割り当て関連のドキュメントに関して、検討委員会として査読し、適 切性を確認した。 3) APNIC EC選挙立候補者の確定 3月のAPNIC Members Meetingにおいて行われる Executive Council 選挙において、現職で任期切れとなる前村 昌紀を、立候補者として 承認した。 4) JANOG9におけるJPNIC Update発表内容の確認 JANOG9ミーティングにおいて IP事業部 佐藤 香奈枝さんによって行 われた、「JPNIC Update」というタイトルの発表内容に関して、検討 委員会で内容の確認を行った。 5) CATV/xDSL 割り振りガイドラインの再検討 JPNIC OPMで、去る10月のAPNIC OPMでコンセンサスに至ったCATV, xDSLに対する割り振りガイドラインに対して、その基準の適切性を疑 うコメントが多く見られたため、12/27、別途CATV, xDSL事業者や関 係者を集めてミーティングを行い、意見交換を行った。 その後、一部参加者とともにまとめを行った上で、以下の内容で APNIC WG-BB に提案し、APNIC OPMに向けて議論中である。 ・APNIC OPMでのコンセンサスである、1つのCMTSあたり /24 の初 期割り振りを許す基準は、以下の見直しを行うべき a) 単位を、CMTSから 下りケーブル1ポートに変更すべき b) /24では、初期割り振りとして小さすぎる可能性が大きく、 /23とするべき(30Mbps仕様のケーブルの場合) 6) NIRスキーム再検討 NIRスキームの再検討は、nir-discussメーリングリスト上で行われて いたが、NIR設立条件を示すドキュメントの検討,及びマルチホーム 用PIアドレスの割り当て取次ぎに関する料金設定の具体的検討など 検討項目が具体化してきたため、ワーキンググループ(wg-nir)を設立 し、議論を開始する。 7) JPNIC OPMでコンセンサスに至ったポリシ変更案の施行 以下のポリシ変更案に関して、2/7にドキュメントを公開し、5月施行 の目処が立ちました。皆様のご協力に感謝いたします。 a) IPv4アドレス初回割り振り基準の変更 b) a)に伴う最小割り振りサイズの統一・リザーブ空間の扱い c) AS番号割り当て正式サービス化 8) APNIC OPM発表内容 以下の内容を、JPNIC(事務局及び検討委員会)からの発表として準 備中である。 a) JPNIC OPM報告(NIR Meeting,廣海検討委員) b) IPアドレス新システム紹介(NIR Meeting, 事務局員(未定)) c) CATV/xDSLガイドライン再検討(Policy SIG,前村) 以上