2002/2/14 評議委員会 資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告 ■ 会議開催報告 以下の内容で、第5回目および第6回目の DRP 検討委員会を行った。 1-1) 第5回 DRP 検討委員会 開催日 :2002年1月9日(水) 出席者数:16名 8名(メンバー) 7名(オブザーバー) 1名(事務局) 1-2) 第6回 DRP 検討委員会 開催日 :2002年2月8日(金) 出席者数:17名 8名(メンバー) 6名(オブザーバー) 3名(事務局) 2) 検討内容 ・JP-DRP の見直し検討項目について - 使用差止判決が出されたとき、JPNICにおいて、これを移転の 効果を有するものと自動的に解釈してよいかについて議論。 - 仲裁センターと対応について協議をもつのがよいということに なった。 ・2月予定のJP-DRPの改訂について - ドメイン名事業のJPRS移管に伴う JP-DRP方針、同手続規則、 および認定紛争処理機関(日本知的財産仲裁センター)との協 定書の改訂について議論。 - 以下の理由から表現振りを一般化した方がよいのではとの意見 が出た。 + JPRSが何かの理由でJPドメインの登録を止め、その他の機 関が登録機関になる可能性もあるため + JPドメイン以外についても、(例えば、「ドット日本」の ような)今後日本ベースのドメインの登録とその機関が決 まった場合、の両方にも、今回の手続きと規則が同様に適 用される意志を明確とするため 検討委員会としては、本件に関しての重要性は認識しているが、 今回の改訂には含めないこととなった。 ※ 詳細については、本日の審議事項とする。 ・Whois の公開連絡窓口情報について - ある指定事業者が、公開連絡窓口に登録者と連絡をとる手段を 記載 - 他の指定事業者から、公開連絡窓口についてこのような記載を してよいかとの問合わせ。 - 個人情報保護の観点から、公開連絡窓口には、名前(必須)+ URL等を記載してはどうかという点につき議論 - 個人情報の全体を整理し、また、個人情報保護法との関係から も整理した上で議論すべきとの結論になった。 ・JP-DRP 進捗状況の確認 - armani事件 → 12/28 に移転登録完了 ・sonybank事件について - 11/29 東京地裁にて判決 → ドメイン名について登録者が有する権利はJPNICに対する 債権的な権利にすぎず、ドメイン名は所有権の対象になら ないとして訴えを却下。 → 控訴された。 ※ jaccs事件 - 富山地裁(2000-12-6)、名古屋高裁金沢支部(2001-9-1) → 使用差止 - 2月8日、最高裁は上告を受理しなかったため、使用差し止 めを命じた第二審・名古屋高裁金沢支部の判決が確定した。 3) 今後の開催予定 - 日程については、現在調整中 ■ イベント開催報告 o ドメイン名紛争に関するセミナー 開催日:2月18日(月) 13:00-15:30 場所 :弁護士会館 2階講堂 「クレオA」 共催 :社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 日本知的財産仲裁センター 講演者:高橋 努 氏(WIPO 仲裁・調停センター 事件管理者) - UDRP の最新の動向と、ドメイン名に係る法的問題 について - 以上