第6回社団法人JPNIC評議委員会議事録(案) 日 時 : 2002年4月11日(木) 15:00~17:20 場 所 : 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F JPNIC会議室 TEL: 03-5297-2311 出席委員 : 松本 敏文、 小西 和憲、 佐野 晋、 坪 俊宏、 丸山 直昌、 前村 昌紀、 久保 次三、 白橋 明弘、 リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、 近藤 邦昭(JANOG)、 岡田 智雄 (IAJ)、堀田 博文(JPRS) 欠席委員 : 荻野 司、 野村 純一、 奥山 徹、 境 輝正(JAIPA)、 荒野 高志(ICANN) 事 務 局 : 成田 伸一、 米谷 嘉朗、 根津 智子、 加藤 剛 伊勢 禎和、岡部 ちぐさ、 大橋 徹、中島 隆、 宗像 美帆子 傍 聴 者 : 2名 議題: 1. 議事録の確認 資料 1-1 2. 報告事項等 1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1 2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1 3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1 4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1 5) ドメイン名事業部からの報告 資料 2-5-1 6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1 7) インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1 8) 総務部からの報告 資料 2-8-1 9) JPRSからの報告 資料 2-9-1 10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1 3. 審議事項等 1) DNS 運用健全化タスクフォースの提案 資料 3-1-1 配布資料: [公開資料] 資料 1-1 議事録の確認 資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-2-1 IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告 資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告 資料 2-5-1 ドメイン名事業部からの報告 資料 2-6-1 IP事業部からの報告 資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告 資料 2-8-1 総務部からの報告 資料 2-9-1 JPRSからの報告 資料 2-10-1 データベースに関する統計情報 資料 3-1-1 DNS 運用健全化タスクフォースの提案 --------------------------------------------------------------------- 議 事 松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員総数 の 1/2 以上の出席を確認し、第6回(社) JPNIC 評議委員会( 以下「評議委員会」 という)の開会が宣言された。 評議委員会議事録査読担当委員に、坪委員と白橋委員が指名された。 1. 議事録の確認 松本委員長より、資料 1-1 に基づき、2月14日に行われた第5回評議委員会議事録の 承認が求められ、全委員一致で承認された。 2. 報告事項等 2-1) ドメイン名検討委員会からの報告 坪委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) - ドメイン名リスト配布のサービスは、属性型地域型JPドメイン名のみで、汎用JP ドメイン名では行われていない。 - 属性型地域型JPドメイン名の指定事業者による廃止制度導入に伴う規則改訂の実 施は5/8からであるが、4月、5月分については、遡って運用できるよう規定した。 [質問/意見] - ドメイン名リストの配布について、ニーズがないので今後は配布しない方向なの か、手段を決めて配布できるようにする方向なのか? → 1年前に同じ議論があったが、検討できなかった。JPNICとしては本事項は検討 事項としてJPRSに申し送った。 [決定事項] なし。 2-2) IPアドレス検討委員会からの報告 前村委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) - IPv6アドレス・グローバルポリシについて、ARINミーティング(4/7-4/10)でも、 この方針でコンセンサスに達しているという速報を受けている。詳細については 後日報告予定である。 [質問/意見] - CATV/xDSL WGのガイドライン提案に対する、日本側からの、ケーブル1本に対し て/24にすべきという修正案が拒絶され、CMTS1台に対して/24という基準に落ち 着いたということか? →その通りであるが、日本からの修正案が拒絶されたことによる運用上の問題は ないと考えている。 - エマージェンシーアロケーションとはどのような仕組みか? →緊急割り振り枠を予めあけておき、緊急のものはそこから出すという仕組みで ある。それは予めJPNIC用の割り振り枠という意味である。 →エマージェンシーアロケーションという仕組みが知らされていなかったのは 問題で、他にも隠しルールの類があるのでは? JPNIC は、もっと主張をして、ルールを作らせるくらいの努力をすべきである。 [決定事項] なし。 2-3) DRP検討委員会からの報告 久保委員より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) - 日本知的財産仲裁センターには新たに2件の申立があったようである。これまでに 計16件の申立があり、月平均1件のペース。サブドメインが対象になるかどうかに ついては、次年度以降審議する必要がある。 - ICANNのアクラ会議では、UDRPレビューについてほとんど議論はされず、進捗は ほとんどない状態。ICANNからのUDRPレビューに関する検討結果レポートはいつ出 てくるかわからない状態である。従って、UDRPレビューとは別に、JP-DRP特有の 問題に関する検討を進めることとし、この検討および問題解決が次年度の目標で ある。 - 2002年度も引き続き、ICANN、WIPO等の国際的動向をこまめにウォッチングして いく必要がある。 [質問/意見] - jcb-sales.uk.comの申立はWIPOで受理されたのか? → WIPOで受け付け、現在パネルによる審理中。 → 規則を見る限り、登録機関で登録されたドメイン名以外は対象にならないよう だが、曖昧な部分である。 → 取消と移転の救済措置は第2レベルしか出来ないことははっきりしている。 「不正の目的」の判断を第3レベルにまで適用するかどうかは曖昧。ただしアメ リカの反サイバースクワッティング消費者保護法では、ドメイン名の定義を 登録機関に登録されているものに限っているので、第3レベルは対象になら ないことははっきりしている。 - GTLDも含めこの訴えははじめてのケースか? → そうである。 [決定事項] 丸山委員より、1週間以内に、JP-DRP見直しの検討項目についての報告書を評議委 員会宛に提出のこと。 2-4) 技術検討委員会からの報告 白橋委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] - 多言語ドメイン名はいつから使えるようになるのか? → 標準化状況は、WGの最終提案は完成しておりIESG承認待ちの状況である。ただ し、承認がいつ終了するかは予想できないため、いつ使えるようになるとはい えない。JPRSもVGRSも、標準化終了後1~2ヵ月後に正式サービスを開始するだ ろう。 - 日本語JPドメイン名の維持料請求は予定通り発生するのか? → 使える使えないの判断は、VGRSは名前解決ができたかできなかったかで判断し ており、アプリケーションの有無は無関係である。JPRSも同様の観点であり、 日本語JPドメイン名は導入時から名前解決ができる状況であった。 - 例えば Web ブラウザの Opera は、RACE に対応しており、多言語ドメイン 名が使えるようになっている。ユーザにとって見ればエンコーディングの 標準化がどうあれ使えることに変わりない。その観点ではサービスができて いるので、その側面から積極的にユーザに説明してはどうか? → 引き続きJPNIC/JPRSが前向きに取り組んでいくということで理解していただき たい。 [決定事項] なし。 2-5) ドメイン名事業部からの報告 坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) - 今回のJRPSおよび日本知的財産仲裁センターとの協定は、これまでの工業所有権 仲裁センター(現、日本知的財産仲裁センター)との二者間協定にJPRSを加えた 三者間協定に置き換えたものである。 - ドメイン名事業部という立場ではないが、移管に伴う各種契約締結に関する作業 を行った。 - JPドメイン名諮問委員会の委員選任作業を行った。 [質問/意見] - 4/1時点で、ドメイン名の登録数は50万件を超えたか? → 4/1時点では超えていない。 [決定事項] なし。 2-6) IP事業部からの報告 高柳IPアドレス課課長より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) - IPv6アドレス・グローバルポリシについて、ARINミーティング(4/7-4/10)でも、 この方針でコンセンサスに達しているという速報を受けている。詳細については 後日報告予定である。 [質問/意見] - IPレジストリシステムの委託業者選定に関しては事業規模はどのくらいか? →様々な観点より、現在まだ検討中の段階である。 - APNIC Meeting ECの選挙に関するJPNICの方針を明確にして欲しい。 - 北九州(APNIC Open Policy Meeting)の件ももっと報告して欲しい。 [決定事項] - APNIC OPMの進捗を報告すること。 2-7) インターネット推進部からの報告 佐野委員より、資料 2-7-1 に基づき報告が行なわれた。 (以下のような補足があった。) - Web改訂について:気付いた点があればご指摘いただきたい。 - ICANN報告会:4月下旬開催予定。 [質問/意見] - JET出張に関しての補足をいただきたい。 →4NICが登録規則ガイドラインを作ることで合意し、ICANN ccTLD Meetingでも報 告した。漢字使用圏からの提案だが、西欧圏でも同様の方式での検討を開始した と聞いている。 - APTLD、ICANNの別途報告はいつ行われるか? →ICANNの方はICANN報告会で行う。 [決定事項] なし。 2-8) 総務部からの報告 成田事務局長より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] なし。 [決定事項] なし。 2-9) JPRSからの報告 堀田リエゾンメンバーより、資料 2-9-1 に基づき報告が行なわれた。 [質問/意見] なし。 [決定事項] なし。 2-10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1 [質問/意見] なし。 [決定事項] なし。 3. 審議事項 3-1) DNS 運用健全化専門家チームの提案について 石田リエゾンメンバー(WIDE)より資料 3-1-1に基づき「DNS 運用健全化専門家チー ムの設立について」の提案がされた。 [質問/意見] - こうしたDNSの問題について海外での取り組みは無いのか? → 組織だったものはやられていないので、JPNICがやれば貢献となる。 - 技術検討委員会で検討してきたことの一部と重なり、ぜひ一緒にやって行きたい と考える。 → JPRSとしても、JPの安定性向上は重要であり、ぜひ参画したい。 - JANOGはDNSをカバーしていないのか? → カバーしていないということはないが、オペレータが少ないので、JPNICが中心 になってやっていくのが望ましいだろう。 - JPNICが実施していくためのリソースはどのようにつめていくのか? → 評議委員会としては専門家チームの設立を承認することと、その運営に関して は技術検討委員会白橋さんとWIDE石田さん間の主導で枠組みを提案してもらう ことになるだろう。 [決定事項] - 石田さんの提言は実現の方向で進める。次回は、その専門家チームをどのような 枠組みで実現し実装していくかを提案してもらう。 ○ 次回の開催予定 - 次回の第7回評議委員会は、5月23日の総会後の理事会にて評議委員会メンバーが 確定してからの開催になる。 次回の開催予定は6月13日(木)。 ----------- 終了 17:15 ----------- ----------------------------------------------------------------------------- 以上