2003/2/13 評議委員会 資料 3-1-2 -------------------------------------------------------------------------- (参考資料) ■IDN-adminの概要 1. 定義 ・文字のvariant: 複数のコードポイント(文字コード)が一つの文字を表現する場合、 それぞれのコードポイントは互いにvariantと呼ばれる ・ドメイン名のvariant: ドメイン名を構成する個々の文字のすべてのvariantの組合せによる すべてのドメイン名は互いにvariantと呼ばれる 例:仮に國と国、澤と沢を同一の文字であるとみなすと、 - 國と国は互いにvariant - 澤と沢は互いにvariant - 國澤と國沢と国澤と国沢は互いにvariant ・代表コードポイント(recommended code point): 互いにvariantである文字集合を代表するひとつのコードポイント ・代表ドメイン名(recommended domain name): ドメイン名のvariantのうち代表コードポイントを並べたもの 例:國と国の両方を国とみなしたい場合、国を代表コードポイントと定 義することができる。同様に沢を澤と沢の代表コードポイントとで きる。この場合、國澤と國沢と国澤と国沢の代表ドメイン名は国沢 となる。 2. ドメイン名処理メカニズム (a) 事前(ドメイン名登録サービス開始事前準備) レジストリが等価文字表(locale character variant table)を準備しておく。 その要素は、 - 言語名 - variantの表(どのコードポイントがどのコードポイントのvariantか、 および、そのvariantの中での代表コードポイントはどれか) 注) 代表コードポイントを指定しないことも可能 (b) ドメイン名登録時 step1: レジストリは、登録者が登録申請したドメイン名 "a" に対し、 申請されたドメイン名の言語に対応する等価文字表を用いて "a" のvariant集合およびその代表ドメイン名 "b" を計算する step2: 申請ドメイン名 "a" および、代表ドメイン名 "b" をDNSに登録する step3: 他のvariantを予約する 注) 役割分担によりレジストラがこの役割を担う場合もあり得るが、 便宜上レジストリと表記した 例:前述の例では、ドメイン名登録申請者から国澤を登録したいとの申 請があった場合、国澤(申請されたもの)および国沢(代表のもの)を 実際にドメイン名登録し、國澤と國沢を予約する(他の人からは登録 不能とする)。 --------------------------------------------------------------------------