2003/7/3 評議委員会 資料 2-2-1 DRP検討委員会からの報告 ■チャーター --------------------------------------------------------------------------- 2003年度DRP検討委員会は、以下の事項を行うことを目的とする。 (1)JP-DRPを取り巻く国内の社会的・法制度的状況の変化により、JPNICの対応 が必要となった場合、対応策を検討する。 (2)UDRPの仕組み関して世界的な改革の動きが生じた場合に、 (1-1)JPNICとしてどのような意見発信が必要か (1-2)対応してJP-DRPにどのような変更が必要か の二点を検討する。 (3)その他、DRPに関して検討すべき問題。 期間: 任期は2003年7月1日から2004年3月31日までとする。(1)に関しては、7 月初めに事態の展開が予想されるため、7月中に集中的に審議を行い、 以後は2004年3月までに (1),(2),(3) の事態が発生した場合に随時会合 を開く。 説明: 2年間にわたるDRP検討委員会での検討により、現行JP-DRPは、いくらか の理論的な問題点はあるものの、現実的にはうまく機能しており、緊急 に修正すべき点は現在見当たらないとの判断に至っている。 JP-DRPを取り巻く国内の動向としては、内閣府の司法改革推進本部が 「ADR(裁判外紛争解決)基本法」の準備を進めているとの情報があり、法 案の内容によってはJP-DRPも制約を受ける可能性が考えられ、JPNICとし て意見表明が必要となる可能性がある。 また国際的には、ICANNにおけるUDRP Review の動きは、GNSOのUDRP taskforce の解散と、PDP(Policy Development Process)によるUDRP検 討の仕切り直しが最近(4月17日)決定されたため、先き行きが見えにく い状況になっている。 以上の情勢を考慮し、本年度のDRP検討委員会は、ADR基本法とICANNに おけるUDRP Reviewの動向を見ながら、必要に応じて機動的に開催する こととしたい。 --------------------------------------------------------------------------- ■メンバー構成 --------------------------------------------------------------------------- 2003年度 DRP検討委員会 メンバー構成は以下の通り 委員長 早川 吉尚 立教大学法学部助教授 委員(50音順) 飯田 恭久 日本電信電話株式会社、日本知的財産協会 上野 達弘 成城大学講師 大島 厚 弁理士、中村合同特許法律事務所 加藤 幹之 ICANN理事、富士通株式会社 久保 次三 鹿児島大学法文学部教授 坪 俊宏 JPNIC理事、グローバルコモンズ株式会社 則近 憲佑 JPNIC理事、大阪工業大学教授、弁理士 堀田 博文 株式会社日本レジストリサービス 松尾 和子 弁護士(中村合同特許法律事務所) 松本 恒雄 一橋大学大学院法学研究科教授 山崎 順一 日本知的財産仲裁センター、弁護士 山地 克郎 財団法人ソフトウェア情報センター 専務理事 担当理事 丸山 直昌 JPNIC DRP分野担当理事 ---------------------------------------------------------------------------