第3回 ドメイン名と知的財産権に関する研究会 議事要旨 日 時:1999年9月1日(水) 午前10:00~12:00 場 所:日本ネットワークインフォメーションセンター 会議室 出席者(申込順): 矢部 耕三 ユアサハラ法律特許事務所・弁護士 久保 次三 個人 北嶋 勝 (株)ケンウッド 情報システム部 倉永 宏 NTT 知的財産センタ 飯田 恭久 NTT 知的財産センタ 鳥井 厚夫 (株)日立製作所 知的所有権本部 菊池 武 東京第二弁護士会 土屋 智敬 郵政省 電気通信局 電気通信事業部 データ通信課 金目 茂 NTTソフトウェア株式会社 安澤 真美子 谷・阿部特許事務所 野田 容朗 日本知的財産協会 商標委員会 (株式会社 堀場製作所 知的所有権部) 坂根 久貴 財団法人 マルチメディア振興センター 利用調査部長 牧野 信雄 (株)ケンウッド 長尾 麻美 NTT コミュニケーションズ ビジネスユーザー事業部 小田 久司 富士通株式会社 法務部 松尾 和子 弁護士 中村合同特許法律事務所 小林 正和 特許庁総務部国際課 小川 宗一 特許庁 商標課 R.F.コネリー 株式会社国際調達情報 保科 佳江 株式会社国際調達情報 島田 まどか 三井安田法律事務所 苗村 正一 三菱電機 大野 郁秀 凸版印刷(株) 森山 啓 特許庁審査第一部商標課 谷口 信行 通産省 内海 正人 富士通株式会社 鈴鹿 匠 インターキュー株式会社 野原 諭 通産省 坪 俊宏 JPNIC DOM-WG 川崎 基夫 JPNIC DOM-WG 下野 隆生 JPNIC DOM-WG/長野大学 丸山 直昌 JPNIC 田代 秀一 JPNIC 運営委員/電子技術総合研究所 渡辺 哲男 JPNIC 総務部 岩谷 理恵 JPNIC 企画室 小島 育夫 JPNIC 業務部第1課 箱田 雅彦 JPNIC 業務部第1課 松丸 真紀子 JPNIC 業務部第1課 草場 明子 JPNIC 業務部第1課 大橋 由美 JPNIC 国際部国際課/企画室 -------------------------- 議題: 1. 講演 「ICANN 統一的紛争解決ポリシーと認定レジストラの現状について」 リチャード リンゼイ 氏 (インターキュー(株) システム本部 取締役本部長 ICANN DNSO 暫定Names Council メンバー) ○講演概要 配布資料に基づいて、ICANN 統一的紛争解決ポリシーと認定レジストラの 現状について説明があった。 - Registrar が中心となって Dispute Resolution Policy(DRP) を 作らなければならない - Testbed registrar は NSI のポリシーを暫定使用 - AOL と Register.com がいち早くDRP作成作業に入る - 7/27 に WIPO、Registrar、NSI で会合(Washington DC) - サンチャゴ会議でICANN Boardが承認を勧告 - ポイント - 対象はCybersquattingのみ → Cybersquattingの定義は? - Dispute resolution Provider が選択できるように - 裁判との兼ね合い - 日本での課題 - 英語なので、翻訳しなければならない 日本の法律にあっているか? - Multi-jurisdiction disputes? - どの言語を使うか? - Dispute resolution Provider はどこがやる? - 費用 - Model DRP は WIPOレポートの付録の改訂版という位置付けか? → DRP は各registrarが登録者と結ぶ契約の一部 - Model Rule と Model DRP は どのように使われるか? → Rule は Dispute resolution Provider が使用 ○質疑応答・討議 - AOL と Registar.com が作ったDRPについて → ワシントン会合ではそれぞれの弁護士が参加 WIPOが作ったものをAOLでEditして、論議 Ruleはこれからwording - 明日のTeleconferenceのメンバーは? → Registrar、NSI の弁護士のMLに入っている方が中心 draftingのための会議の意味合いが強い 日本のIP関係者からも是非参加を頂きたい - Dispute resolution Provider はどういうInstitutionがやるのか? → WIPO、商標関係の弁護士など 日本にも来月にWIPOからDelegationされる可能性が高い - 日本で Dispute resolution Provider が出たらうれしいか? → InterQ としてはうれしい - DRPはgTLD対象なのか? ccTLD の registrar との兼ね合いは? → 現在のDRPはgTLD対象 ccTLDへの適用はこれから議論になっていく 各国のDRP作成も今までの議論を無視することはできない - 新規に参入したregistrarがどのように業務を行っているのか? → NSI との契約により、細かい話までは出来ない 2. 報告 ICANN 最新情報 「ICANN サンチャゴ会合(8/24~8/26)についての報告」 丸山 直昌 氏(JPNIC 副理事長/統計数理研究所) 坪 俊宏 氏(JPNIC DOM-WG/グローバルコモンズ株式会社) 野原 諭 氏(通産省) 配布資料に基づき、ICANN サンチャゴ会合について説明があった - 8/23にもccTLD Constituencyの会合 - 8/25 ICANN Open Meeting 8/26 ICANN Board Meeting(Open to Public) - スケジュール(予測) 8/26 ICANN 理事会決議 9/10~25 コメント受付 9/30 スタッフレポート 10/5 理事会決議 10/10 実施 - WG-B(著名商標に関するWG)(坪) 7つの質問を元に議論をしていく予定 サブグループにわかれて - GAC Meeting 報告(野原) ○質疑応答・討議 - 通産省、郵政省としてどのように関わっていくか? → 両方のシステムを見た上で法律を作っていく 既存の法律を改正するか新法を作るかは未定 - 実体法がないと裁判に出来ない可能性 - 立法措置で動いていかないとまとまらない? 政府と登録機関のコミュニケーションが取れるようになってきた 次回以降ルール作成について議論をしていけるように - DRP と Rule の関係 → registrar と ICANN それぞれでルールを作成 3. 事務連絡 - メンバー一覧をWebで公開 - 第4回研究会の予定 テーマ: NSI の紛争解決ポリシーの現状について (niftyserve.com事件の実例をふまえて) 講 師: 丸橋 透 氏(ニフティ株式会社 管理部 法務課 課長) テーマ: リバース・ドメインネーム・ハイジャッキングとその事例について 講 師: (調整中) ------------------------------------------------------------------------