sTLD .asia 報告書 早稲田大学大学院理工学研究科/JPNIC ng-tf 史 虹波 .asiaについては、申請を行う組織とスポンサーを勤める組織は共に DotAsia Organisationであり、以降はDotAsiaと略して記述する。組織 は中国香港に有限会社の形で登録されている。ウェブサイトはhttp:// www.dotAsia.orgとなっている。 DotAsiaは今後会員制の非営利団体に なるもし.asiaがICANNによって承認された場合、DotAsiaは非営利組織 として免税の手続きを行う。 DotAsiaはsTLD.asiaのレジストリとして、 第2レベルからの登録(例 えばdomain-name.asia)を受付する。ドメイン名の登録はDNS標準に従う。 LDH(Litter-digit-hyphen)という原則で受付した sTLDのドメイン名を 統一する。 予約語についてはスポンサーのccTLDsおよびそれに関連する組織と共 に決める。ISO-3166-1に従って、国コードおよび ICANNの協定の付録 K に記載されいている名前に類似する第2レベルドメイン名も予約語とする。 DotAsiaレジストリはUDRP(Uniform Dispute Resolution Policy)およ びCEDRP(Charter Eligibility Dispute Resolution Policy)を厳守し、 ドメイン登録の際に発生する紛争を解決する。地域的な DRPフォーラム を取り入れ、コミュニティ内の補助的な保護を行う。 一方、地域的な DRPは多言語ドメイン名の実施にも多いに役に立つの でしょう。DotAsiaレジストリは適切な技術標準、ccTLDおよび ICANNと 提携し、 .asiaにおける多言語 TLDレジストリの概念実証を行う意図が ある。 DNSの安定性を保つために、適切な技術標準を厳守しながら、慎 重に且つ段階的に実証作業を行う。 .asiaドメインは個人、ビジネス、組織に使うことができる。.asiaは 従来の gTLDが提供する垂直グループ (例えば、コマーシャル、 ネット ワークプロバイダなど)と異なり、水平的な考え方を持つ。 正当な権利 を守るために、DotAsiaはこれから政策を作成し、 実践により、違法な 登録行為などを最小限に押さえる。 DotAsiaレジストリは.infoと.bizレジストリに似たWHOISサービスを 提供する。 ドメインに関するすべてのコンタクト情報がレジストリの レベルで集中される。 DotAsiaが提供するWHOISサービスには以下のよ うな情報が含まれる。 - 登録されたドメイン名 - 登録されたドメイン名のプライマリとセカンダリネームサーバのIP アドレス - ネームサーバに対応する名前 - レジストラーの身元 - オリジナルデータが生成した時間 - 最後に変更した時間 - ICANNの指針に一貫した連絡先情報 - 合法なレジストラーの主体および存在証明 ? 適応された商標情報 DotAsiaレジストリのWHOISサービスは43番ポートおよびウェブベースの インターフェースを提供する。 DotAsiaが目指しているのは目に見えるグローバルなドメインを作ること により、地域全体の高速発展することである。アジアは世界のおよそ60%の 人口および90種類以上の言語が集合している地域である。 インターネット は アジアおよびアジア パシフィック地域の経済には重要な役割を 担って いる。 ほとんどの地域では中小企業が一番大きくて成長の早いマーケット を占めている。.asiaドメインに対して、中小企業からの大きな潜在ニーズ がある。 アジアインターネットの先駆者である Kilnam Chon教授も国際的なTLD、 地域的なTLDおよびローカル的なTLDが必要ということを指摘している。 Pan-Asia and Asia Pacific Internet Community はインターネット共同体 である。この共同体はAPNIC、APNGそしてよく参加される APRICOTのような 成功したアジア パシフィックグループ をきれいに描いている。 Pan-Asia and Asia Pacific Internet Communityは DotAsiaレジストリで多いに力が 発揮される。 .asia TLDをサポートする各組織は、MONIC、CNNIC、TWNIC、IUSN、JPTR、 ccTLD-ID、 APNIC、 APNGをはじめとする20組織である。 DotAsiaはドメイン管理にもっとも経験の多い ccTLDによって運用され、 地方の利益を反映する。DotAsiaはAfiliasとパートナー関係を結んでいる。 AfiliasはDotAsiaレジストリの委託レジストリサービスプロバイダである。 AfiliasはすでにICANNの要求に基づいて、.INFO(120万個ドメイン)および .ORG(280万個ドメイン)のレジストリサービスを提供している。 DotAsiaはスポンサーメンバーおよび共同スポンサーメンバーという2つ の会員制組織によって管理支配されている。これらのメンバー団体はアジ アおよびアジアパシフィック地域にある組織でなければならない。 特にスポンサーメンバーはccTLDの登録および管理を行う組織である必要 がある。DotAsiaの事業は役員会、諮問委員会、運用委員会によって管理支 配される。11名の役員によってのうち8名はスポンサーメンバーを代表し、 2名は共同スポンサーメンバーを代表する。 1名はDotAsiaレジストリのCEO である。諮問委員会は共同スポンサーメンバーの代表から構成される。 運 用委員会は役員によって構成される。 レジストラー団体は個人または役員に紹介されたレジストラーによって構 成される。このグループの形成については政策に基づいて議論される。意思 通知状は組織および将来のスポンサーメンバー (ccTLD)、共同スポンサーメ ンバーの間で達成された。 それぞれはCNNIC (.CN)、JPRS (.JP)、MONIC (.MO)、IUSN (.NU)、TWNIC (.TW)、 VNNIC (.VN)、ccTLD-ID (.ID)、APNIC (Asia Pacific Network Information Centre)とAPNG (Asia Pacific Networking Group)。 初期役員メンバーはJPRSの Hirofumi HOTTA氏、CNNICのYU Yang氏、 TWNIC のDr.TSENG、IUSNのRichard ST. CLAIR氏、MONICのDr.THAM Yiu Kwok、ccTLD のIndra K. HARTONO氏、およびAPNGのTommy MATSUMOTO氏から構成されている。 初期諮問委員メンバーはInterim ALAC のIzumi AIZU氏と Dr. XUE Hong、 APNICのPaul WILSON氏、APNGのDr. Vincent CHEN、AINCのKhaled FATTAL氏、 Hong Kong ISP AssociationのYork MOK氏、 CDNCのDr. Kenny HUANG とHong Kong Information Technology FederationのCharles MOK氏によって構成さ れている。 役員は2年の任期があり、再選の資格がある。各スポンサーメンバーは一人 の候補をたてることができる。この候補は8人のスポンサーメンバー役員選挙 の候補となる。 また各共同スポンサーメンバーは一人の候補をたてることができる。 この 候補は2人の共同スポンサーメンバー役員選挙の候補となる。 役員の補欠が出た場合、その90日以内で再選が行う。各スポンサーメンバー は一票がある。投票は電子メールもしくはこの他の証明できる電子物体によっ て行う。役員会の決定、決議は多数決で行われる。 CEOの解任などに関する決 議は絶対多数が必要である。 諮問委員は共同スポンサーメンバーの指名によって構成される。 共同スポン サーメンバー毎に一人の諮問委員をたてることができる。 諮問委員と役員の人 選は重複してはいけない。役員および諮問委員はボランティアであり、 役員会 に就任する報酬がない。 また役員会の出席のためにかかる出張と関連費用についてもDotAsiaが負担し ない。 CEOは諮問委員との相談で役員会によって選ばれて任命される。 CEOは他の執 行スタッフの任命および管理などを行う。監査役は役員会によって決められる。 DotAsiaはすべての役員会議に関する議事録をオンラインで開示する。もっと興 味を持つ方々に参加してもらうために、 DotAsia の役員会議は ICANN および APRICOTの会議と同時開催を計画している。 公開する総会も毎年に開かれるAPRICOT会議と一緒に開催される。この総会に はオープンコメントセッションが用意されている。 役員会は年3回開かれる。一つはAPRICOTに合わせて開催し、残り2つの会議は ICANNに合わせて開催を行う。諮問委員会は年2回開催する。一つはAPRICOTに合 わせて開催し、もう一つはAPNIC会議もしくは APRICOTを除くそのほかのアジア パシフィックインターネット会議に合わせて開催する。年次総会はAPRICOTに伴 って開催する。 管理構造はアジアおよびアジアパシフィックのインターネット、 情報技術グ ループ、非営利団体、NGOなどによって増大される。 DotAsiaはこれらの組織を 取り入れるためのチャンネルをもっと開設する必要がある。