2009/06/19 第38回総会 資料1 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 2008年度事業報告(案) ■ 概要 2008年度のJPNICは、IPアドレス事業、インターネット基盤整備事業による二事 業体制を継続し、インターネットを取囲む環境、情勢の変化に対応して事業を 推進してきた。 2008年度、二事業に共通の重点的課題は"IPv4アドレス在庫枯渇問題"への対応 であった。 IPアドレス事業では"IPv4アドレス在庫枯渇問題"につき各RIR等で提案されてい るIPv4アドレス移転を始めとする各種ポリシーを紹介し、国内外で議論、調整 を促した。インターネット基盤整備事業では、JPNICを含むインターネット/通 信関連13団体と総務省で結成された「IPv4アドレス枯渇タスクフォース」のWeb サイトを担当し適宜情報提供を行うと共にタスクフォースの進捗管理を行った。 また"IPv4アドレス在庫枯渇問題"への対応に加えて、それぞれの事業における 重要なトピックを挙げると、IPアドレス事業にあっては歴史的PIアドレスの割 り当て先明確化作業を完了したこと、インターネット基盤整備事業では、2008年 9月よりPKI技術を利用したIPアドレス管理指定事業者認証サービスの提供を開始 したことである。 さらに2008年12月に関係三法が施行された公益法人改革については、JPNICの方向 性を検討するために、情報収集を続け理事会で議論を行った。 2008年度の事業内容に関し、その詳細をIPアドレス事業、インターネット基盤 整備事業の順で以下の通り報告する。 ■ IPアドレス事業 2008年度のIPアドレス事業では、IPv4アドレス在庫枯渇への対応活動をIPv4ア ドレス枯渇対応タスクフォースと連携しながら進め、特に広報、情報提供面を 中心に対応を推進した。 ポリシー面では、IPv4アドレス移転提案への対応と議論が中心となった。国内 コミュニティ、APNICコミュニティでも相当の時間を割いて議論を行い、JPNIC としてもこの議論に参画した。 その他に、資源管理業務の一環として継続して進めてきた歴史的PIアドレスの 割り当て先明確化の取り組みにおいて、最終的に使用されておらず連絡の付か ない歴史的PIアドレスを回収し、この取り組みは完了した。 ------------------------------------------------------------------------ [目次] 1. 資源管理業務 2. 方針策定・実装業務 3. 国際調整業務 4. 調査研究業務 5. 情報提供業務 ------------------------------------------------------------------------ 1. 資源管理業務 1.1 IPアドレス、AS番号の割り振り、割り当て 2008年度の主なIPアドレス申請処理業務に関わる実績は下記の通りである。 IPv6アドレス割り振りポリシーが緩和とIPv4アドレス在庫枯渇への対応準備 などの影響からか、IPv6アドレス割り振り件数が急増した。 | 2007年度 | 2008年度 | 増減 --------------------------------+-----------+-----------+---------- 指定事業者総数 | 376| 380| 4 新規契約数 | 12| 16| 4 解約数 | 15| 10| -5 --------------------------------+-----------+-----------+---------- IPv4 割り振り件数 | 104| 109| 5 同 返却件数 | 11| 9| -2 --------------------------------+-----------+-----------+---------- IPv4 割り振りホスト総数 | 49,589,182| 58,203,070| 8,613,888 同 割り振りホスト数 | 6,481,920| 8,742,912| 2,260,992 同 返却ホスト数 | 148,480| 129,024| -19,456 --------------------------------+-----------+-----------+---------- IPv4 割り当て申請件数 | 82,561| 102,559| 19,998 同 割り当て審議件数(承認) | 197| 206| 9 --------------------------------+-----------+-----------+---------- IPv6 保有事業者数 (/32単位) | 70| 90| 20 同 割り振り件数 (同上) | 4| 21| 17 返却件数 (同上) | 1| 1| 0 --------------------------------+-----------+-----------+---------- AS番号割り当て総数 | 661| 683| 22 割り当て件数 | 33| 22| -11 --------------------------------+-----------+-----------+---------- JPIRR maintainer オブジェクト数 | 126| 157| 31 route オブジェクト数 | 2,999| 3,701| 702 auto-num オブジェクト数 | 195| 240| 45 as-set オブジェクト数 | 52| 82| 30 詳細な統計については添付資料を参照。 1.2 歴史的PIアドレスの割り当て先明確化作業の完了 2005年度から継続的に行っている歴史的PIアドレス割り当て先明確化の ための確認作業を完了し、使用されておらず連絡の付かない歴史的PIア ドレスについては2009年3月11日をもって回収し、データベースから削 除した。 ・確認対象割り当て件数:3045 ・確認完了割り当て件数:2926 - 返却 : 549 - 継続利用 :2377 ・連絡不能割り当て件数: 119 -> データベースから削除して回収 1.3 電子証明書発行と認証方式移行促進 2008年9月から開始した電子証明書を用いた指定事業者認証の利用促進 と、指定事業者に対する電子証明書発行業務を行った。 実験参加組織の移行も合わせて87指定事業者に対して電子証明書を発行 した。 1.4 ネームサーバのlame delegation改善に向けた取り組み 適切に設定されていない逆引きネームサーバの改善を促し、一定期間改 善されないものに対して逆引きの委任を停止する措置を取る取り組みを 2008年7月より開始した。しかし、その後システムの不具合が発覚した ため、実施を中断してシステム改良に取り組んだ。2009年度上期中の再 開を目指して再度準備を進めている。 1.5 IPアドレス管理指定事業者連絡会開催 2008年度の指定事業者連絡会は4月と10月の2回開催した。 IPv4アドレス在庫枯渇、電子証明書による認証強化など、今年度の取 り組みに関わる事項の進捗に関する情報提供が中心となった。 ・2008年 4月23日 東京 参加者:60名 ・2008年10月22日 東京 参加者:46名 1.6 IPアドレス管理指定事業者説明会開催 定期的に開催している指定事業者の申請担当者を対象にした説明会を、 2008年度は合計5回開催し、20名の参加を得た。 ・2008年 4月18日 参加者: 4名 ・2008年 6月25日 参加者: 1名 ・2008年11月21日 参加者: 1名 ・2009年 1月30日 参加者:10名 ・2009年 3月13日 参加者: 4名 2. 方針策定・実装業務 2.1 IPv4アドレス在庫枯渇に関するポリシー議論と調整 IPv4アドレス在庫枯渇に関連し、各RIR等で提案されているポリシーを 紹介しながら、それについてJPOPM、ip-usersメーリングリストを通じ て国内コミュニティでの議論を促した。 特に、IPv4アドレス移転ポリシーについては、提案者の一人である APNICのGeoff Huston氏を交えた議論の場を設けたり、定例のJPOPM以外 に臨時のミーティングを開催するなど、コミュニティの議論をサポート した。 2.2 JPNICオープンポリシーミーティング開催とポリシー策定プロセス参加促進 2008年度は2回の定例開催の他に、IPv4アドレス移転ポリシーを中心に、 APNICミーティングにおけるポリシー提案への対応を議論するため、8月 と2月に臨時JPNICオープンポリシーミーティングを開催した。 この他に、ネットワークオペレーターのポリシー策定プロセスへの参画 を促す目的で、2009年1月のJANOG23ミーティングにあわせて、JPOPMショー ケースと名付けたイベントを高知で開催し、ネットワーク運用に関わる ポリシー提案の紹介などを行った。 また、JPOPM開催ごとに音声ストリーミングとチャットによるリモート 参加を可能にする環境を提供し、議論への参加促進を図った。 ・JPNICオープンポリシーミーティング - 第14回 2008年 7月23日 TKP秋葉原ホール 参加者:75名 - 第15回 2008年11月27日 秋葉原コンベンションホール 参加者:83名 ・臨時JPNIC オープンポリシーミーティング - 2008年 8月18日 日本教育会館 参加者:40名 - 2009年 2月10日 KKRホテル東京 参加者:49名 ・JPOPMショーケース - 2009年 1月21日 高知県立県民文化ホール 2.3 コンセンサス事項の実装作業および検討 APNICにおけるポリシーコンセンサスに基づき、JPNICでも実装すべき と判断したポリシーについて、関連文書を改定して実装を行った。 ・IPv4アドレスの初回割り振り基準の変更 ・IPv4アドレスの最小割り振りサイズの変更(/21→/22) ・特殊用途プロバイダ非依存IPv4アドレスの最大割り当てサイズの変 更(/22→/23) ・IPv6アドレスの初回割り振り基準の変更 3. 国際調整業務 3.1 APNICミーティングへの参加と国内コミュニティへのフィードバック 2008年度のAPNICミーティングは、8月にニュージーランドのクライスト チャーチ、2月にフィリピン マニラでそれぞれ開催された。 両方ともIPv4アドレス移転ポリシーをはじめとするIPv4アドレス在庫枯 渇に関連したポリシー提案の議論が中心であった。 各ミーティングの結果については、IP管理指定事業者連絡会やメールマ ガジンなどを通じて適宜情報提供を行った。 ・APNIC 26 クライストチャーチ 2008年 8月25日~29日 ・APNIC 27 マニラ 2009年 2月22日~28日 3.2 各RIRのポリシー変更に関わる調査と議論への参加 IPv4アドレス在庫枯渇対応に関する意見交換とIPv4アドレス移転ポリ シーの議論をウォッチする目的で、以下のミーティングに参加した。 ・ARIN XXI 米国 デンバー 2008年 4月 6日~ 9日 ・RIPE 56 ドイツ ベルリン 2008年 5月 5日~ 9日 ・LACNIC 11 ブラジル サルヴァドール 2008年 5月26日~30日 ・ARIN XXII 米国 ロサンゼルス 2008年10月15日~17日 ・RIPE 57 アラブ首長国連邦 ドバイ 2008年10月26日~30日 3.3 IPv4アドレス在庫枯渇に関する、海外諸団体との情報交換 アジア太平洋地域においてもIPv4アドレス在庫枯渇に対する関心が高ま りつつあり、JPNICおよびIPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの活動 を紹介したり、連携活動のための議論を行った。 一方、TWNICとはIPv6普及・高度化推進協議会を交えた連携活動のため のMOUを、NIDA(KRNIC)とも同様のMOUを締結した。 ・2008年11月 TWNICミーティングへ参加し、日本におけるIPv4アドレス 移転ポリシーに関する議論の状況を紹介 ・2009年 1月 KRNICを訪問し、枯渇対応に関する具体的な連携活動につ いて協議 ・2009年 3月 TWNICミーティングにて、JPNICおよびタスクフォースの 枯渇対応活動について紹介(電話によるリモート参加) 4. 調査研究業務 4.1 経路情報の登録認可機構の利用実験推進 インターネット基盤整備事業と連携して、JPIRRの登録情報の信認性を 高めるための登録認可機構の利用実験を、一部の指定事業者の協力を得 て行った。実験には9メンテナ(8事業者)が参加。 4.2 Telecom-ISAC Japanとの連携による経路ハイジャックに関わる調査研究 Telecom-ISAC Japanの「経路奉行」との連携による経路ハイジャック情 報通知実験を行い、正確なJPIRR登録情報の維持を可能にするとともに 経路ハイジャック検知手法の有効性と検知精度向上について検証を行っ た。64メンテナが実験に参加し、オペレーションミスなどによる誤経路 を検知しメンテナへの通知は大きな問題なく行うことが出来た。 4.3 IRRデータベースとその利用に関する調査研究 IPv4アドレス在庫枯渇以降、ルーティングセキュリティへの脅威が増す ことが予想されるため、レジストリとして具体的なルーティングセキュ リティ維持の方法として、IRRを利用した施策と、リソース証明書に関 する調査検討を、専門家チームを設立して行い、報告書としてまとめた。 4.4 番号資源の利用状況、需要予測に関する調査分析 指定事業者の業態別IPv4アドレス割合比較と業態別の割り振り推移の調 査を行った。 4.5 IPv6普及のための技術的課題に対する調査 IPv4アドレス在庫枯渇対応タスクフォースの活動や、IPv6普及・高度化 推進協議会の活動に参画し、IPv6の技術検討に関する情報収集などを行っ た。 5. 情報提供業務 5.1 IPアドレス、AS番号、IRRデータベースに関する統計データの提供 IPアドレス、AS番号、IRRデータベースに関する統計データを毎月更新 し、web サイトにて提供を行った。 5.2 IPv4アドレス在庫枯渇状況および対応策に関する情報提供 指定事業者向けに、連絡会等を通じて対応活動および対応進捗について の情報提供を行った。 また、IPv4アドレス在庫枯渇タスクフォースのイベント開催や、専用 Webサイトの立ち上げに協力するなど、タスクフォースとしての情報提 供にも寄与した。 添付資料 IPアドレスの申請処理件数報告 << IPv4アドレスの割り当ての内訳 (インフラネットワーク) >> --------------------------------------------------------------------------------------------- 年/月 | /16 /17 /18 /19 /20 /21 /22 /23 /24 /25 /26 /27 /28 /29 /30 /31 /32 --------------------------------------------------------------------------------------------- 2008/04| 0 3 0 0 1 4 2 3 54 1 1 0 2 14 2 0 1 2008/05| 0 2 1 1 1 2 1 3 37 0 2 1 6 13 2 0 0 2008/06| 0 5 0 2 4 1 2 0 84 0 2 4 4 14 1 0 0 2008/07| 0 3 0 2 1 6 2 2 65 2 2 3 5 8 2 0 0 2008/08| 0 2 1 4 1 2 2 2 95 1 1 1 3 11 1 0 0 2008/09| 0 4 0 3 2 3 3 0 30 3 4 2 4 10 1 0 0 2008/10| 0 1 2 3 0 1 1 2 30 1 3 1 2 8 7 0 0 2008/11| 0 2 1 1 1 1 2 2 33 0 4 1 0 8 2 0 0 2008/12| 0 1 0 3 1 5 1 2 44 2 2 1 3 10 1 0 0 2009/01| 0 1 0 3 1 3 6 2 92 3 5 1 3 12 2 0 0 2009/02| 0 5 3 1 5 4 1 2 37 3 5 4 11 19 2 1 0 2009/03| 0 0 0 2 2 4 3 3 66 1 2 1 6 19 1 0 0 --------------------------------------------------------------------------------------------- << IPv4アドレスの割り当ての内訳 (ユーザネットワーク) >> --------------------------------------------------------------------------------------------- 年/月 | /16 /17 /18 /19 /20 /21 /22 /23 /24 /25 /26 /27 /28 /29 /30 /31 /32 --------------------------------------------------------------------------------------------- 2008/04| 1 0 1 1 1 0 2 6 34 559 116 263 338 1314 11 2 7 2008/05| 0 0 0 2 3 2 1 9 194 90 44 269 286 4736 1006 3 5 2008/06| 0 24 0 3 2 3 8 3 40 251 150 706 774 18346 1402 0 20 2008/07| 0 1 0 1 3 1 4 3 55 61 44 100 235 7109 26 4 13 2008/08| 0 0 0 0 1 5 2 4 65 101 67 205 354 36669 9 2 3 2008/09| 0 0 0 0 0 0 3 3 50 175 67 504 285 10792 19 2 9 2008/10| 0 0 0 1 1 2 6 3 49 79 84 228 303 1029 20 1 14 2008/11| 0 0 0 0 1 0 7 5 53 149 88 343 172 878 14 4 6 2008/12| 0 0 0 0 0 1 1 2 28 70 74 203 193 756 15 6 14 2009/01| 0 0 1 0 0 1 3 5 25 165 102 158 228 873 14 1 11 2009/02| 0 0 2 0 1 1 3 3 21 197 64 171 218 816 29 1 14 2009/03| 0 0 0 1 1 4 7 17 50 119 79 171 250 1223 20 11 14 --------------------------------------------------------------------------------------------- << IPv4アドレスの割り振り/返却ホスト数 >> ------------------------------------------ 年/月 | 割振 | 返却 | 現在の総量 ------------------------------------------ 2008/04| 768000 | 2048 | 50355134 2008/05| 18432 | 0 | 50373566 2008/06| 3512320 | 19456 | 53866430 2008/07| 679936 | 0 | 54546366 2008/08| 430080 | 5120 | 54971326 2008/09| 126976 | 0 | 55098302 2008/10| 817152 | 0 | 55915454 2008/11| 1163264 | 16384 | 57062334 2008/12| 377856 | 61440 | 57378750 2009/01| 14336 | 0 | 57393086 2009/02| 565248 | 0 | 57958334 2009/03| 269312 | 24576 | 58203070 ------------------------------------------ << IPv4アドレスの割り振りの内訳 >> -------------------------------------------------------------------- 年/月 | /11 /12 /13 /14 /15 /16 /17 /18 /19 /20 /21 /22 -------------------------------------------------------------------- 2008/04| 0 0 0 2 0 1 3 4 0 3 1 0 2008/05| 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 1 0 2008/06| 1 1 0 1 0 0 1 0 7 6 3 0 2008/07| 0 0 0 2 0 1 1 1 1 6 4 0 2008/08| 0 0 0 0 2 1 2 1 1 2 2 0 2008/09| 0 0 0 0 0 1 1 0 2 2 2 0 2008/10| 0 0 1 1 0 0 1 1 0 2 3 4 2008/11| 0 1 0 0 0 0 2 1 2 2 3 2 2008/12| 0 0 0 1 0 0 1 2 2 6 2 5 2009/01| 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 2009/02| 0 0 0 1 1 0 2 3 3 4 6 4 2009/03| 0 0 0 0 1 0 1 2 4 8 3 5 -------------------------------------------------------------------- << APNICから割り振り/返却を行ったIPv4アドレスのホスト数 >> ------------------------------------------ 年/月 | 割振 | 返却 | 現在の総量 ------------------------------------------ 2008/04| 718848 | 0 | 53457152 2008/05| 18432 | 0 | 53475584 2008/06| 3495936 | 0 | 56971520 2008/07| 679936 | 0 | 57651456 2008/08| 430080 | 0 | 58081536 2008/09| 126976 | 0 | 58208512 2008/10| 817152 | 0 | 59025664 2008/11| 1146880 | 0 | 60172544 2008/12| 316416 | 0 | 60488960 2009/01| 14336 | 0 | 60503296 2009/02| 565248 | 0 | 61068544 2009/03| 244736 | 0 | 61313280 ------------------------------------------ << IPv4アドレスに関する申請処理件数の推移 >> -------------------------------------------------------------------- 年/月 | 割当 | 返却 | 変更 | 審 議 | CIDR Block | SUBA | | | | 申請 承認 | 割振 返却 | 登録 削除 -------------------------------------------------------------------- 2008/04 | 3139 | 1949 | 2489 | 18 16 | 8 1 | 490 83 2008/05 | 6739 | 1748 | 2180 | 30 25 | 5 2 | 76 179 2008/06 | 21723 | 1266 | 2311 | 15 17 | 14 2 | 47 21 2008/07 | 7800 | 2072 | 2074 | 7 8 | 11 0 | 169 73 2008/08 | 37814 | 1854 | 1417 | 20 14 | 13 3 | 399 128 2008/09 | 11912 | 1477 | 815 | 18 8 | 1 0 | 48 25 2008/10 | 4811 | 1746 | 2070 | 15 12 | 11 0 | 3109 10 2008/11 | 1895 | 2169 | 1593 | 17 19 | 4 0 | 190 9 2008/12 | 1442 | 1288 | 936 | 16 9 | 13 0 | 65 15 2009/01 | 1742 | 1449 | 1066 | 15 16 | 9 0 | 128 13 2009/02 | 1616 | 1209 | 821 | 21 17 | 10 0 | 44 26 2009/03 | 1926 | 1479 | 817 | 14 11 | 10 1 | 37 18 -------------------------------------------------------------------- << IPv6アドレスの割り当ての内訳>> ------------------------------------------------------------------------ 年/月 | 割り当て総数 /40 /41 /42 /43 /44 /45 /46 /47 /48 /49 ------------------------------------------------------------------------ 2008/04| 500 484 0 0 0 0 0 0 0 16 0 2008/05| 471 465 0 0 0 1 0 0 0 6 0 2008/06| 559 541 0 0 0 0 0 0 0 18 0 2008/07| 550 538 0 0 0 0 0 0 0 12 0 2008/08| 245 239 0 0 0 0 0 0 0 6 0 2008/09| 207 201 0 0 0 0 0 0 0 6 0 2008/10| 330 323 0 0 0 0 0 0 0 7 0 2008/11| 279 271 0 0 0 0 0 0 0 8 0 2008/12| 272 250 0 0 0 0 0 0 0 22 0 2009/01| 500 484 0 0 0 0 0 0 0 16 0 2009/02| 478 468 0 0 0 0 0 0 0 10 0 2009/03| 231 217 0 0 0 0 0 0 0 14 0 ----------------------------------------------------------------------- << IPv6アドレスの割り振りの内訳 >> ------------------------------------------------------------------------- 年/月 | /20 /21 /22 /23 /24 /25 /26 /27 /28 /29 /30 /31 /32 ------------------------------------------------------------------------- 2008/04| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2008/05| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2008/06| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2008/07| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2008/08| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2008/09| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2008/10| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2008/11| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2008/12| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2009/01| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2009/02| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2009/03| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 ------------------------------------------------------------------------- << IPアドレス管理指定事業者数 >> ------------------------------------------- 年/月 | 契約 | 解約 | 現在の総数 ------------------------------------------- 2008/04 | 0 | 0 | 376 2008/05 | 0 | 0 | 376 2008/06 | 0 | 1 | 375 2008/07 | 1 | 0 | 376 2008/08 | 0 | 0 | 376 2008/09 | 0 | 1 | 375 2008/10 | 3 | 0 | 378 2008/11 | 0 | 2 | 376 2008/12 | 5 | 3 | 378 2009/01 | 1 | 1 | 378 2009/02 | 3 | 0 | 379 2009/03 | 3 | 2 | 380 ------------------------------------------- << JPNICからIPv6アドレスの割り振りを受けている指定事業者数 >> ------------------------------------------- 年/月 | 割振 | 返却 | 合計 ------------------------------------------- 2008/04 | 1 | 0 | 71 2008/05 | 1 | 0 | 72 2008/06 | 3 | 0 | 75 2008/07 | 1 | 0 | 76 2008/08 | 1 | 0 | 77 2008/09 | 0 | 0 | 77 2008/10 | 3 | 0 | 80 2008/11 | 1 | 1 | 80 2008/12 | 3 | 0 | 83 2009/01 | 2 | 0 | 85 2009/02 | 2 | 0 | 87 2009/03 | 3 | 0 | 90 ------------------------------------------ << 特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当てサービス契約数 >> ------------------------------------------- 年/月 | 契約 | 解約 | 現在の総数 ------------------------------------------- 2008/04 | 0 | 0 | 24 2008/05 | 0 | 0 | 24 2008/06 | 2 | 0 | 26 2008/07 | 0 | 0 | 26 2008/08 | 1 | 0 | 27 2008/09 | 1 | 0 | 28 2008/10 | 1 | 0 | 29 2008/11 | 0 | 0 | 29 2008/12 | 0 | 0 | 29 2009/01 | 0 | 0 | 29 2009/02 | 1 | 0 | 30 2009/03 | 1 | 1 | 30 ------------------------------------------- << AS番号割り当て状況 >> ------------------------------------------------------------------------- |APNICから| | | 現在の 年/月 |の委任 | 割当件数 | 割当済み AS番号 | 総割当件数 ------------------------------------------------------------------------- 2008/04 | | 0 | | 661 2008/05 | | 1 | 38638 | 662 2008/06 | | 4 | 38639-38641, 2509 | 666 2008/07 | | 0 | | 666 2008/08 | | 2 | 38642, 2.12 | 668 2008/09 | | 4 | 38643-38644, 2.13-2.14 | 672 2008/10 | 10 | 1 | 38645 | 673 2008/11 | | 3 | 38646-38648 | 676 2008/12 | | 1 | 38649 | 677 2009/01 | | 2 | 38650, 2.80 | 679 2009/02 | | 2 | 38651, 2.81 | 681 2009/03 | | 2 | 38652, 2.82 | 683 ------------------------------------------------------------------------- 累計 | 684 | 683 | ------------------------------------------------------------------------- 未割当 AS番号(2009年04月01日 現在) ------------------------------------------------------------------------- 38653-38656, 2.83-2.89(11) ------------------------------------------------------------------------- << JPIRRサービスにおける登録オブジェクト数 >> ----------------------------------------------------- 年/月 | Maintainer | Route | aut-num | as-set ----------------------------------------------------- 2008/04 | 129 | 3,035 | 200 | 54 2008/05 | 135 | 3,119 | 208 | 58 2008/06 | 139 | 3,190 | 211 | 59 2008/07 | 142 | 3,281 | 215 | 65 2008/08 | 139 | 3,326 | 213 | 73 2008/09 | 141 | 3,373 | 215 | 74 2008/10 | 143 | 3,405 | 223 | 75 2008/11 | 146 | 3,488 | 227 | 76 2008/12 | 148 | 3,566 | 230 | 77 2009/01 | 150 | 3,584 | 231 | 77 2009/02 | 153 | 3,636 | 232 | 78 2009/03 | 157 | 3,701 | 240 | 82 ----------------------------------------------------- ■インターネット基盤整備事業 インターネット基盤整備事業は、インターネットの基盤整備を促進すること により、インターネット・コミュニティの発展に貢献することを目的として、 情報センター業務、普及啓発業務、調査研究業務、JPドメイン名管理支援業務等 に取り組んだ。昨年度の主要な業務実績は以下の通り。 情報センター機能の中核であるJPNIC Webサイトについては、2007年度から始 めたアンケートフォームの設置ページ数を大幅に拡大し、ユーザーからの意見を 迅速に反映できる体制を充実した。また、IPv4アドレス枯渇問題に関する広報 業務の一つとして、「IPv4アドレス枯渇タスクフォース」Webサイトの運営を開 始した。 普及啓発事業の柱として1997年より継続してきたInternet Weekは、初の東京 開催となった2007年度に比べて、セッションを拡充するとともに、新たな試みと して参加者間の人的交流を促進する目的で「交流スペース」を設けた。 2002年度より一部の実験サービスとして提供してきたPKI技術を利用したIP アドレス管理指定事業者認証サービスは、2008年9月より、全指定事業者を対象 とした、認証強化正式サービスとして提供を開始した。 2008年度末に現行エスクローエージェントとの契約が5年間の期間満了を迎える ため、次期エスクローエージェントを公募の上選出し、2009年度から新体制での 運用を開始した。 ------------------------------------------------------------------------ [目次] 1. 情報センター業務 2. 普及啓発業務 3. 調査研究業務 4. インターネットセキュリティに関する業務 5. JPドメイン名の管理支援業務及び公共性の担保に関する業務 ----------------------------------------------------------------------- 1. 情報センター業務 1.1 JPNIC Webサイトによる情報提供 2008年6月分より、「JPNICが管理するIPv4アドレスの割り振り件数の推 移」「JPNICが管理するIPv6アドレス割り振り件数の推移」「アジア太平 洋地域の国別IPv4アドレス、IPv6アドレス、AS番号配分状況」「地域イン ターネットレジストリ(RIR)ごとのIPv4アドレス、IPv6アドレス、AS番号 配分状況」をグラフ化して掲載している。これにより、IPアドレス利用 状況などが一目でわかるようにした。 さらに変化する情勢に合わせて、 ・IPアドレス関連ページ ・ドメイン名紛争処理方針関連ページ ・インターネットガバナンス関連ページ ・JPNIC認証局関連ページ の構成を見直し、リニューアルした。加えて、グローバルを意識した情報 発信の一環として、全トピックスの見出しを英訳して掲載することで、日 本語を母国語としない層にも、サイトで、どのような話題が掲載されてい るか検討をつけやすくした。 2007年7月にアクセス数の多いページに設置したアンケートフォームにつ いては、その設置数を当初の120から220へと拡大した。これにより、古く なった記述の指摘など含む、より多くのフィードバックを得ることが可能 となった。それらをもとにWebの内容を適宜精査、改善することで、サイ トの品質維持管理に役立てている。 また、アクセシビリティの観点からも、さまざまな色覚に対して認識しや すい配色を考え、反映させている。 1.2 メールマガジン、会報誌 Newsletterの発行 1.2.1 メールマガジンの発行 インターネットに関する最新情報およびJPNICの活動報告をタイムリーに 発信するメールマガジンを、2001年9月に創刊以来、2009年3月31日時点 までに628号発行している。うち、2008年度1年間の発行号数は98号で あった。2007年8月から開始した、IPv4アドレスの在庫枯渇に向けての対 応の一環である「特別号」も引き続き定期的に配信し、IPv4アドレス在 庫枯渇関連動向の情報発信も行った。配信アドレス数は約3,500アドレス に上る(2009年3月末)。 ・ 定期号:毎月15日発行(計12号) 538号(2008年 4月15日) 543号(2008年 5月15日) 551号(2008年 6月16日) 559号(2008年 7月15日) 565号(2008年 8月15日) 577号(2008年 9月16日) 582号(2008年10月15日) 592号(2008年11月17日) 599号(2008年12月15日) 610号(2009年 1月15日) 616号(2009年 2月16日) 623号(2009年 3月16日) ・ 臨時号:(計35号) 531号(2008年 4月 2日) 532号(2008年 4月 4日) 534号(2008年 4月 7日) 535号(2008年 4月 8日) 536号(2008年 4月 9日) 537号(2008年 4月14日) 542号(2008年 5月 7日) 547号(2008年 5月26日) 556号(2008年 7月 7日) 558号(2008年 7月14日) 567号(2008年 8月20日) 569号(2008年 8月25日) 571号(2008年 9月 3日) 572号(2008年 9月 4日) 573号(2008年 9月 5日) 575号(2008年 9月 8日) 586号(2008年10月30日) 588号(2008年11月 4日) 589号(2008年11月 6日) 593号(2008年11月18日) 594号(2008年11月20日) 597号(2008年11月26日) 600号(2008年12月16日) 601号(2008年12月17日) 603号(2008年12月19日) 605号(2008年12月22日) 606号(2008年12月24日) 607号(2008年12月26日) 609号(2009年 1月 9日) 612号(2009年 1月28日) 619号(2009年 2月25日) 624号(2009年 3月17日) 625号(2009年 3月19日) 626号(2009年 3月24日) 628号(2009年 3月30日) ・ 特別号:IPv4アドレス在庫枯渇に関する取り組みと最新動向(計8号) 545号(2008年 5月21日) 554号(2008年 6月30日) 560号(2008年 7月16日) 578号(2008年 9月19日) 584号(2008年10月22日) 595号(2008年11月21日) 602号(2008年12月18日) 617号(2009年 2月18日) ・ トピックス号:(計43号) 毎週月曜日配信 1.2.2 会報誌「JPNICニュースレター」の発行 2008年度は下記の日程でニュースレターを発行した。 ・ 39号:2008年 7月23日、5,000部 ・ 40号:2008年11月25日、5,000部 ・ 41号:2009年 3月18日、4,000部 会報誌として会員へ送付する他、大学図書館、高専図書館へ引き続き送付 している。また、2008年11月末に行った「Internet Week 2008」をはじめ とし、2008年度もJPNIC主催の各種イベントにおいて来場者への配布も 行った。 1.3 ドメイン名、DNS、ドメイン名紛争処理、WHOIS、国際化ドメイン名(IDN) に関する基本情報、最新情報の提供 DRPに関する情報を提供しているJPNIC Webの改訂作業を行い、一般ユーザ 向けの情報を拡充すると同時に、従来のJPドメイン名およびgTLDに加えて、 他のccTLDのDRPについて解説するページを追加した。また、JP-DRPの申立 一覧については、全申立だけでなく、年別の一覧も見られるようにした。 DRP関連以外では、インターネット資源の管理体制と活用に関する調査研 究を行い、その調査結果を公開した。 1.4 世界のドメイン名情報を国内に対して発信・問い合わせ対応(日本語) 主に以下の項目に関する問い合わせへの対応を行った。また、特に多い 問い合わせに関しては、FAQの作成、更新を行いWeb上に公開した。 ・gTLDおよび各国ccTLDの登録について ・gTLDのポリシー、動向について ・新gTLDについて ・国際化ドメイン名(IDN)、IDN TLDについて ・レジストラ変更やドメイン名の移転、ドメイン名の登録回復 等、gTLDに関する各種手続きについて ・JPドメイン名に関する各種手続きについて ・ドメイン名関連の海外からの不審なメールについて ・レジストラ、リセラなどとのトラブルについて ・ドメイン名紛争処理方針(JP-DRP、UDRP)について ・ドメイン名関連RFCについて ・ドメイン名関連の用語やしくみについて ・ドメイン名に関する統計について ・DNSの設定、Webサーバの設定等について ・WHOISの運用体制、利用方法等について ・ICANN認定レジストラの認定手順について ・AD.JPドメイン名について など 1.5 日本のドメイン名情報を世界に対して発信・問い合わせ対応(英語) 主に以下の項目に関する問い合わせへの対応を行った。 ・JP-DRPについて ・日本のユーザが利用するドメイン名に関する苦情について ・UDRPについて など 1.6 IPv4アドレス在庫枯渇状況および対応策に関する情報提供 IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する情報提供のため、以下を実施した。 ・在庫枯渇問題に関するWebサイト(Q&A、JPNIC以外の取り組みなども含 む)における情報提供 ・在庫枯渇問題に関する取り組みと最新動向を、メールマガジン「特別 号」で配信(計8回) 上記に加え、「IPv4アドレス枯渇タスクフォース」のWebサイト (http://kokatsu.jp)運営に関し、JPNICからサーバや人的リソースの提供 を行っている。 2. 普及啓発業務 2.1 Internet Weekをはじめとした各種セミナーやシンポジウムの開催 ・ Internet Week 2008の開催 インターネットに関する技術の研究・開発、構築・運用・サービスに関わ る方を対象に、省庁・関連団体(後援)、プログラム委員会(企画)、スポン サー(通常スポンサー11社、ネットワークスポンサー 8社、メディアスポン サー 6社)の協力を得ながら、主催としてInternet Week2008を開催した。 昨年に引き続き、東京の秋葉原コンベンションホール(東京)で開催し、延 べ2000名の方にご来場いただいた。実績としては、1日セッション4、半日 セッション12、ハンズオンセッション4、協賛企業様によるランチセミナー 1、BoF6を実施した。また内容は、2011年に迫り来る「IPv4アドレス在庫 枯渇」の問題と「IPv6への移行」のテーマを中心に、上位レイヤも含めた セッションを幅広く取り扱った。 セッション以外では、初の試みとして、会場内にミーティングスペース/ 展示ブース/アクセスコーナー/書籍販売コーナー/雑誌無料配布コーナー 等からなる「交流スペース(人的交流を目的としたスペース)」を設置した。 さらに、会期中3日間のセッション終了後に、軽食とともにくつろぎの時 間を提供する「Happy Hour」を設け、参加者の親睦を深める場を用意した。 アンケート結果では、参加して「役に立った」という回答が約87%に上っ た。また、参加費のJPNIC会員優待割引も例年に引き続き実施した。 ・開催日:2008年11月25日~11月28日 ・会 場:秋葉原コンベンションホール ・企 画:Internet Week 2008 プログラム委員会 ・後 援:総務省 文部科学省 経済産業省 IPv6普及・高度化推進協議会 財団法人インターネット協会(IAjapan) クライメート・セイバーズ コンピューティング・ イニシアチブ(CSCI) 社団法人 コンピュータソフトウェア協会(CSAJ) 有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター (JPCERT/CC) 社団法人情報サービス産業協会(JISA) 独立行政法人情報通信研究機構 (NICT) 地域間相互接続実験プロジェクト(RIBB) 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) 社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA) 日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP) 財団法人日本データ通信協会(Telecom-ISAC Japan) 有限責任中間法人 日本電子認証協議会(JCAF) 日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG) 特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA) 日本UNIXユーザ会(jus) WIDEプロジェクト(WIDE) ・参加者:延べ2,000名 ・実施プログラム内容: ・1日セッション(4セッション) - IT Community Impact! ~世界を変える新たな潮流~ ・ 開催日:2008年11月25日 ・ 内 容:近年、日本各地で盛んなIT系草の根勉強会の流れを総 括、今後のITコミュニティの在り方について議論した。 - HTTP Meeting 2008 ~Webサービスの明日を見つけよう~ ・ 開催日:2008年11月26日 ・ 内 容:Web技術とそれを支えるインターネット/ソフトウェア 技術動向を伝え、Webサービスの明日について議論した。 - ネットワークアーキテクチャ ~中立性第2ラウンド~ ・ 開催日:2008年11月26日 ・ 内 容:中立性第1ラウンドでの検討結果の展開状況(P2P技術の 推進)と「通信プラットフォーム研究会」における議 論の概要を紹介し、今後の方向性と課題整理を行った。 - Internet Week 2008クロージングセッション:IP Meeting 2008 ~IPv4アドレス在庫枯渇を乗り越える~ ・ 開催日:2008年11月28日 ・ 内 容:2008年のネットワーク基盤に関わる運用技術動向を振 り返り、1年の総括を実施。また「IPv4アドレス在庫 枯渇を乗り越えて」と題し、ステークホルダーによる IPv4/v6の共存、IPv6への移行に向けた議論を行った。 ・半日セッション(12セッション) - Internet Week 2008 オープニングセッション:Ready for the depletion? ~IPv4アドレス在庫枯渇対応の進捗確認~ ・ 開催日:2008年11月25日 ・ 内 容:IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの活動状況の発 表を中心に、各ステークホルダーにおける対応進捗を 確認し、今後の堅実な進捗に必要な事項を考察した。 - ワイヤレスブロードバンドの衝撃 ・ 開催日:2008年11月25日 ・ 内 容:近年急速な技術革新が進むワイヤレスブロードバンド 技術のうち、WiMAX、3.9世代モバイルを取り上げ、両 技術の今後の可能性について考察した。 - DNS DAY ~利用者を守れ!~ ・ 開催日:2008年11月25日 ・ 内 容:最新のDNS運用状況と、カミンスキーアタックの攻撃 手法とその対処法に関する解説をし、DNSサーバ運用 者間の情報共有と意見交換を行った。 - ホスティングオペレーション ~仮想サーバの最新動向と運用~ ・ 開催日:2008年11月25日 ・ 内 容:仮想サーバの最新動向、設計、運用について発表し、 これまでのサービスとの差異と留意点を議論した。 - インターネットインフラのガバナンス総覧 ・ 開催日:2008年11月26日 ・ 内 容:インターネットインフラのガバナンスに関わる団体の 中心で深く関与している講演者による、団体の現状と スキームの紹介を行った。 - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~データセンタNW編~ ・ 開催日:2008年11月26日 ・ 内 容:データセンタ、ホスティング、Internet Exchangeな どのIPv6化について、実例をもとに解説を行った。 - 成功事例にみる地域情報化の核づくり ・ 開催日:2008年11月26日 ・ 内 容:地域と大都市間のデジタル・ディバイド解消が掲げら れている現状を踏まえ、地域情報化の核づくりとムー ド醸成の事例を紹介し、課題解決に向けた議論をした。 - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~サービスプロバイダNW編~ ・ 開催日:2008年11月26日 ・ 内 容:CATVネットワークのIPv6対応、IPv4を利用したトンネ ルベースIPv6サービス提供方式等について、業界団体 での標準化状況と機器設定の実例をもとに解説した。 - xSPのための青少年ネット規制法対策 ~ To filter or not to filter ~ ・ 開催日:2008年11月27日 ・ 内 容:代表的な情報提供事業者における具体的な対処方法と 運用上の課題の紹介し、総務省の見解とコンテンツ フィルタリングに関する意見をもとに、青少年ネット 規制法への対策を議論した。 - 次世代暗号アルゴリズムへの移行 ~暗号の2010年問題にどう対応すべきか~ ・ 開催日:2008年11月27日 ・ 内 容:次世代暗号アルゴリズムへの移行が必要とされる技術 的背景と、政府、民間における進捗の現状を解説し、 スムーズな移行に向けての議論を行った。 - 2008年我々を悩ませた脆弱性たち ・ 開催日:2008年11月27日 ・ 内 容:「2008年の脆弱性」を振り返り、その特と傾向、対応 の困難さ、実際の対応現場での問題点を紹介した。 - 実践!IPv6 Webサービス構築 ・ 開催日:2008年11月27日 ・ 内 容:Webサービス開発者や運用者に向け、サービスIPv6化 の基礎を解説した。 ・ハンズオンセッション(4セッション) - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~基礎概念編~ ・ 開催日:2008年11月25日、11月27日(計2回) ・ 内 容:実際に参加者がIPv6インターネットにアクセスしなが ら、IPv6の基礎概念、クライアントOSの設定方法、小 規模ネットワークの構築方法に関する実習を行った。 - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~エンタープライズNW編~ ・ 開催日:2008年11月25日、11月27日(計2回) ・ 内 容:IPv6をエンタープライズネットワークに導入する際の 手法について、アドレス付与方式、組織内経路制御方 式、アクセス制御方式等について、実環境を用いて 解説・実習を行った。 ・ランチセミナー(1セッション) - 今年もやります!「ランチのおともにDNS」 /株式会社日本レジストリサービス ・ 開催日:2008年11月25日 ・BoF(6セッション) - 日本DNSオペレーターズグループ BoF ・ 開催日:2008年11月25日 - JPNICオープンポリシーミーティング番外編(BoF) ・ 開催日:2008年11月25日 - IPv4アドレスの移転を本音で語る -ジェフ ヒューストンとビールを飲む会 ・ 開催日:2008年11月26日 - 第0回 経路広報友の会(仮)設立準備会 ・ 開催日:2008年11月26日 - 地方在住エンジニアと都会在住エンジニアの間に溝がある なら埋めてみよう!BoF ・ 開催日:2008年11月27日 - 第2回電子認証プラクティスフォーラムBoF ・ 開催日:2008年11月27日 ・ 第35回総会講演会 ・開催日:2008年6月20日 ・会 場:ホテルメトロポリタンエドモント ・参加者:約100名 ・内 容:ADRの現在とドメイン名紛争の解決 ・講演者:早川吉尚氏 ・ 第36回総会講演会 ・開催日:2008年12月12日 ・会 場:東京ステーションコンファレンス ・参加者:約100名 ・内 容:IPv4アドレスの最近の分配状況とIPv4アドレス枯渇対応 タスクフォースの設立について ・講演者:荒野高志氏 ・ 第37回総会講演会 ・開催日:2009年3月19日 ・会 場:秋葉原コンベンションホール ・参加者:約100名 ・内 容:24時間戦えるネットワーク運用 ・講演者:中西晶氏 2.2 世界的なインターネット資源管理体制のあり方に関する普及啓発 2.2.1 ICANN報告会の開催 世界的なドメイン名管理ルール策定作業へ参画するため、ICANNが開催す る会議へ参加した(3.6.1参照)。会議終了後、ICANN報告会という形で会 議内容の報告を行い、国内関係者間における情報共有を図った。 ・第22回 ICANN報告会 ・開催日:2008年7月24日 ・会 場:アルカディア市ヶ谷(私学会館)(東京) ・主な内容:2008年6月23日~26日に開催の、ICANNパリ会議報告 ・第23回 ICANN報告会 ・開催日:2008年12月11日 ・会 場:虎ノ門パストラルホテル(東京) ・主な内容:2008年11月3日~7日に開催の、ICANNカイロ会議報告 ・第24回 ICANN報告会 ・開催日:2009年4月2日 ・会 場:大手町サンケイプラザ(東京) ・主な内容:2009年3月1日~6日に開催の、ICANNメキシコシティ 会議報告 2.3 IPv4アドレス在庫枯渇状況および対応策に関する普及啓発 2010年頃に予想される、地域インターネットレジストリにおける未分配の IPv4アドレス在庫枯渇問題を前に、2007年度、JPNICはこの問題解決に取 り組むという姿勢を表明し、対応策に関する調査等を報告書にまとめた。 これを受けた2008年度は、当該報告書に則り、「IPv6の普及推進に関する 検討」「分配済み未利用IPv4アドレスの回収・再在庫化、再分配の検討」 「利用者の意見を反映するための施策の検討」等を行うべく、社団内外の 検討体制の構築に注力をした。その結果、2008年9月5日にオールジャパン/ マルチステークホルダーの、「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」 (http://www.kokatsu.jp/)の結成に至った。 タスクフォース内でJPNICは、活動の進捗管理と広報を担当するとともに、 タスクフォース参画を通じて、さまざまなステークホルダーに対し、IPv4 アドレス在庫枯渇問題に関する認知度の向上と対応策検討の推進を行った。 上記活動の一環として、以下に挙げるイベント主催と講演を行った。 2.3.1 IPv4アドレス在庫枯渇状況および対応策に関する主催イベント ・Internet Week 2008におけるプログラムの開催 ・開催日:2008年11月25日~28日 ・会 場:秋葉原コンベンションホール(東京) ・セッション名: - Internet Week 2008 オープニングセッション:Ready for the depletion? ~IPv4アドレス在庫枯渇対応の進捗確認~ - Internet Week 2008クロージングセッション: IP Meeting 2008 ~IPv4アドレス在庫枯渇を乗り越える~ - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~データセンタNW編~ - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~サービスプロバイダNW編~ - 実践! IPv6 Webサービス構築 - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~基礎概念編~ - 実践! IPv6ネットワーク構築 ~エンタープライズNW編~ ・内 容:IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する最新動向講演/パネル ディスカッション(※詳細は、2.1を参照のこと) 2.3.2 IPv4アドレス在庫枯渇状況および対応策に関する、関係組織への講師 派遣、イベント企画 ・Interop Tokyo 2008 ・開催日:2008年6月10日 ・会 場:幕張メッセ(千葉) ・内 容:現実論としての、IPv4在庫枯渇への対応策とIPv6の導入策 ・JPIXユーザ会 ・開催日:2008年7月2日 ・会 場:ベルサール神田(東京) ・内 容:IPv4アドレス在庫枯渇に関する状況と対応について ・JUS総会・勉強会 ・開催日:2008年7月16日 ・会 場:東京体育館 第2会議室(東京) ・内 容:迫りくるIPv4在庫枯渇 - 問題点と議論の進展 ・平成20年度TOPICネットワーク担当職員研修会 ・開催日:2008年9月25日 ・会 場:天童ホテル(山形県天童市) ・内 容:IPv4アドレス在庫枯渇問題 第2期活動、DNSの最新動向 ・地域ISPの集いin名古屋 ・開催日:2008年9月26日 ・会 場:名古屋国際ホテル(名古屋) ・内 容:IPv4在庫枯渇問題 ・JPRSパートナーズミーティング ・開催日:2008年10月16日(大阪)、10月21日(東京) ・会 場:新阪急ホテル(大阪)、銀座東武ホテル(東京) ・内 容:IPv4アドレスの在庫枯渇への取り組み ~ドメイン名の視点から~ ・第1回「IPv4アドレス枯渇対応テクニカルセミナー」 ・開催日:2008年10月6日 ・会 場:東京大学本郷キャンパス ・内 容:「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」についての説明、 現状の問題点、今後のアクションプランへの課題・ヒント等 ・CIAJセミナー ・開催日:2008年12月17日 ・会 場:情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)会議室(東京) ・内 容:本当になくなるIPv4アドレス - 在庫枯渇と管理ポリシー議論の状況 ・HOSTING PRO 2009 ・開催日:2009年2月19日 ・会 場:秋葉原コンベンションホール(東京) ・内 容:ホスティング事業者として取り組むべきIPv6対応策とは ・日経デジタルコアオープンフォーラム ・開催日:2009年3月6日 ・会 場:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京) ・内 容:本当に在庫切れするIPv4アドレスと、その調達の可能性 2.4 インターネット基盤整備および地域情報基盤整備における、関係組織、機 関等との連携 2.4.1 国内外関連組織との共催、協力イベント ・成功事例にみる地域情報化の核づくり(Internet Week 2008内) ・ 開催日:2008年11月26日 ・ 会 場:秋葉原コンベンションホール(東京) ・ 内 容:地域間相互接続実験プロジェクト(RIBB)と連携、地域情報化の 核づくりとムード醸成の事例を紹介、課題解決の議論を実施。 ・SIPit24の準備対応 SIPを元にした製品およびサービスの導入を国際的に推進する団体で あるSIP Forum(スウェーデン)と連携し、相互接続検証イベント 「SIPit 24」(2009年5月18日~22日開催予定)の国内開催に向けて 準備を進めている。 2.4.2 国内外関連組織の関連イベントへの後援 ・RSA Conference 2008 ・開催日:2008年4月23日~24日 ・会 場:ザ・プリンスパークタワー東京(東京) ・主 催:RSA Conference Japan 2008 実行委員会 ・第5回迷惑メール対策カンファレンス ・開催日:2008年5月20日 ・会 場:コクヨホール(東京) ・主 催:財団法人インターネット協会、迷惑メール対策委員会 ・Interop Tokyo 2008 ・開催日:2008年6月9日~13日 ・会 場:幕張メッセ(千葉) ・主 催:Interop Tokyo 2008実行委員会 ・ブラックハットジャパン 2008 ・開催日:2008年10月5日~10日 ・会 場:京王プラザホテル(東京) ・主 催:ブラックハット、財団法人インターネット協会 ・第6回迷惑メール対策カンファレンス ・開催日:2008年11月5日 ・会 場:コクヨホール(東京) ・主 催:財団法人インターネット協会、迷惑メール対策委員会 ・ITRC/RIBB特別シンポジウム「インターネットと地域情報化」 ~林英輔先生ご退任記念~ ・開催日:2009年2月16日 ・会 場:東京大学 ・主 催:日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術 第163委員会(ITRC) 地域間相互接続実験プロジェクト (RIBB) ・HOSTING-PRO 2009 ・開催日:2009年2月19日 ・会 場:秋葉原コンベンションホール(東京) ・主 催:HOSTING-PRO実行委員会 ・『新世代ネットワークにむけた、運用、技術、研究開発に関する国際 シンポジウム- 平原正樹氏を偲んで -』 ・開催日:2009年2月19日 ・会 場:NICT小金井(東京)、福岡ソフトリサーチパーク(福岡) ・主 催:日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術 第163委員会 (ITRC) ・総務省「ICT利活用セミナー」 ・開催日:2009年3月10日 ・会 場:せんだいメディアテーク(宮城) ・主 催:総務省 3. 調査研究業務 3.1 主要インターネットレジストリにおける認証局運用・利用に関する 調査研究 IPアドレスの割り振り/割り当て情報等にかかわるセキュリティ向上を 図ると共に、アドレス資源の割り振りを証明する技術の検討のため、 APNIC、RIPE NCCのミーティングに参加し動向調査を行った(2.4.1参照)。 3.2 電子総会実現に向けた関連技術の調査研究 電子総会の実現に向け、関連技術について調査研究を行った。具体的に は、法律整備状況の動向を踏まえ引き続き開発範囲および必要な技術(ス トリーミング、オンライン会議等)について調査検討を行った。 併せて、商法法人の株主総会システムが有する機能の調査を行った。 3.3 DNSの運用技術に関する調査研究 DNSの品質チェック(Quality Check)の観点から、適切に設定されていない 逆引きネームサーバ(lame delegation)に関する統計調査を実施し、その 内容をDNS DAY(2.1参照)で発表することで、ネットワーク管理者に対して 注意喚起を行った。 3.4 DNS、その他の新しい利用技術の調査研究 3.4.1 日本ENUMトライアル 国際的に認められた番号空間(1.8.e164.arpa)を使用したENUMの実証試験 「日本ENUMトライアル」に関わるDNSサーバの運用を継続して行っている。 2008年度には新規番号の割り振りはなかった。 ・2009年3月31日現在割り振り番号一覧 - 2006/02/01 ENUMトライアルジャパン 810021000000 ~ 810021999999(100万番号) - 2006/02/07 個人 810022000000 ~ 810022000099(100番号) 3.4.2 ENUM Trial Japan(ETJP) ・設立年月日:2003年9月17日 ・会員数:2009年3月末現在 49会員 ・活動実績:2008年5月に第3次報告書を発行した。2004年11月以降のETJP の活動を整理しENUM技術を用いたVoIPおよびIP電話の国際間 相互接続に関する実証実験の結果、会員インタビュー・アン ケート結果、IETF等における標準化動向を中心にまとめた内 容となっている。 3.5 各国ccTLD及びgTLDに関する調査研究 ドメイン名の各分野に関する動向調査やポリシーに関する研究など、基 礎的、継続的な調査研究を行った。この中には官公庁をはじめとする外 部からの調査研究受託業務も含まれる。 主な調査研究テーマは以下の通りである。 ・全ccTLDの登録状況 ・gTLD、ccTLD、ICANNの動向 ・各TLDにおける諮問機関、個人情報保護規定 ・インターネット資源管理体制に関する議論の動向 ・国際化ドメイン名(IDN)に関する動向 ・ドメイン名紛争処理の裁定事例 3.6 世界的なインターネット資源管理体制の動向に関する調査研究 ICANN会議への参加や、IGF会合へ事務局員が参加するとともに、関連する WebやMLを通じて情報収集を実施した。会議の内容は、報告会やメールマ ガジン、Web等で広く周知した。1年間の調査内容は、総務省からの受託研 究「インターネット資源の管理体制と活用に関する調査研究」として報告 書にまとめ、JPNIC Webでも公開した。 3.6.1 ICANNが開催する諸会議への参加 ICANNを中心とする世界的なドメイン名管理ルール策定作業への参画の一 環として、ICANNが開催する諸会議へ参加した。各国関係者と情報交換を 行うとともに、帰国後にはICANN報告会を通じて会議内容の報告を行い、 国内関係者間における情報共有を図った。 ・ICANNパリ会議 ・期 間:2008年6月23日~26日 ・場 所:パリ・フランス ・主な内容:新gTLD、ドメイン名テイスティング、IDN ccTLD、 2008年度予算 ・ICANNカイロ会議 ・期 間:2008年11月3日~7日 ・会 場:カイロ・エジプト ・主な内容:新gTLD、IDN ccTLD、共同プロジェクト合意(JPA) ・ICANNメキシコシティ会議 ・期 間:2009年3月1日~6日 ・会 場:メキシコシティ・メキシコ ・主な内容:新gTLD、IDN ccTLD、レジストラ認定契約、 グローバルIPアドレスポリシー改定 3.6.2 インターネットガバナンスフォーラム(IGF)への参加 第1回、第2回に引き続き、IGF第3回会合(2008年12月3日~6日)へ出席した。 「IPv4からIPv6への移行 Transition from IPv4 to IPv6 」と題されたメ インセッションでは、JPNIC理事が構成員として参加する総務省の「イン ターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」や、JPNICがメンバー となっているIPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの活動が紹介され、 セッション参加者の間で活発な議論が行われた。 3.6.3 インターネットガバナンス・タスクフォース(IGTF)の活動 IGTFの事務局業務を行うとともに、インターネットガバナンスに関する 議論への参画、情報収集を行った。 3.7 ドメイン名紛争処理の裁定事例及びドメイン名に関わる裁判判決事 例に関する調査研究 UDRPについてはWIPO、NAF、ADNDRC、CAC、JP-DRPについては日本知的財産 仲裁センターといった各紛争処理機関のWeb等を通じて情報収集を行い、 申立件数や裁定の傾向、各紛争処理機関の手数料や補足の比較など各種調 査を行った。上記調査結果については、3.6で挙げた総務省からの受託調 査の研究報告書にまとめ、同じくJPNIC Webで公開している。 3.8 国際化ドメイン名に関する調査研究 各TLDにおける導入状況やアプリケーションの対応状況、関連RFCの議論に 関する状況などの調査を実施した。また、IDN TLDについては、事務局員 のICANN会議への参加や、関連WebおよびMLを通じて情報収集・分析を行っ た。上記調査結果については、3.6で挙げた総務省からの受託調査の研究 報告書にまとめ、同じくJPNIC Webで公開している。 3.9 WHOIS等による情報公開とプライバシー問題に関する調査研究 ICANN会議への参加や、各TLDのWebサイト、関連Web、ML等を通じて情報収 集・分析を行った。調査結果については、3.6で挙げた総務省からの受託 調査の研究報告書にまとめ、同じくJPNIC Webで公開している。 3.10 IPv6普及のための技術的課題に対する調査研究 IPv6普及のための技術的課題について、国内外の技術動向に基づいた調 査研究を行うため、RIR、NIRの会議に参加し情報交換を行った。 ・第26回APNICミーティング - 開催日:2008年8月25日~29日 - 開催地:ニュージーランド・クライストチャーチ - 概 要:各国、企業におけるIPv6導入状況や技術動向に関する情報 交換、および議論への参加を行った。 ・NIDA(KRNIC)とのミーティング - 開催日:2009年1月5日~6日 - 開催地:ソウル・韓国 - 概 要:日韓両国におけるIPv6普及政策とNIRにおける普及活動に関 する情報交換を行った。 ・第27回APNICミーティング - 開催日:2009年2月23日~27日 - 開催地:フィリピン・マニラ - 概 要:各国、企業におけるIPv6導入状況や技術動向に関する情報 収集を行った。 3.11 経路情報のセキュリティ向上に資する調査研究 インターネット経路制御のセキュリティ向上を図るため、経路情報の正 当性を確認する技術に関する動向調査、および経路ハイジャックに関す る動向調査を行った。 また、IRR(Internet Routing Registry)に登録された情報の正当性を 確認するための、JPNIC認証局を応用した新たな技術に関する調査・設計・ 開発補助を行った。 3.12 経路情報の登録認可機構の実験規模拡大に向けた検討 経路情報の正当性を確認する技術の実用化に向けて、経路情報の登録認 可機構を使った業務の実現可能性について検証した。また実験規模拡大 に向けて、本機構が効力を発揮する場面である経路ハイジャックの動向 を指定事業者連絡会で発表するなどの情報提供活動を行った。 ・第21回指定事業者連絡会 - 開催日:2008年4月23日 - 会 場:中央大学駿河台記念館(東京) - 概 要:経路情報の登録認可機構の実験に関する説明を行った。 ・第22回指定事業者連絡会 - 開催日:2008年10月22日 - 会 場:TKP秋葉原ホール(東京) - 概 要:経路ハイジャックの事例紹介と、経路情報の登録認可機構に 関する情報提供を行った。 この他に、国内のインターネット経路制御研究者および運用担当者に向け た発表を通じて本機構の有効性について議論を行った。 ・WIDE研究会合宿 Routing WG - 開催日:2009年3月11日(水) - 開催地:長野県松代市 ・JPIXユーザ会 - 開催日:2008年12月3日(水) - 開催地:品川プリンスホテル 4. インターネットセキュリティに関する業務 4.1 インターネットセキュリティに関する調査研究、普及啓発 インターネットにおける電子認証を簡単かつ適切に利用するため、電子 認証技術に関するドキュメント策定に関する調査研究を行った。 2007年度に引き続き、BCP(Best Current Practice)を策定する活動であ る電子認証プラクティスフォーラムを実験的に運営し、情報交換活動を 行った。2008年度はミーティングを2回行った。 ・電子認証プラクティスフォーラムミーティング - 開催日:2008年8月22日 - 会 場:JPNIC会議室 - 参加者:約11名 - 概 要:主に暗号の2010年問題に関する情報交換を行った。 ・電子認証プラクティスフォーラムBoF - 開催日:2008年11月27日 - 会 場:秋葉原コンベンションホール(東京) - 参加者:約26名 - 概 要:暗号アルゴリズムの移行プロセスに関する議論を行った。 また、国内外の技術動向に基づいた調査研究を行うため、国内の学会 およびIETF、主要RIRの会議に参加し、提案者等との情報交換を行った。 ・第56回RIPE Meeting - 開催日:2008年5月5日~9日 - 開催地:ドイツ・ベルリン - 概 要:RIPE NCCにおけるIRRとデータベースシステムに関する技術 連携の調整、および議論への参加などを行った。 ・第9回インターネットテクノロジーワークショップ(WIT2008) - 開催日:2008年6月26日~27日 - 開催地:北海道小樽市 - 概 要:インターネット経路制御のセキュリティを中心に、学術的 観点での情報交換、および議論への参加を行った。 ・第57回RIPE Meeting - 開催日:2008年10月26日~30日 - 開催地:アラブ首長国連邦・ドバイ - 概 要:IRRに関する技術連携の調整と、リソース証明書の応用に関 する情報交換、および議論への参加を行った。 ・第73回IETF - 開催日:2008年11月16日~21日 - 開催地:アメリカ合衆国・ミネアポリス - 概 要:セキュリティ(PKI)関連のRFC策定状況の調査を行うととも にリソース証明書の応用に関するドキュメント策定の調整 等を行った。またWGにおける議論への参加を行った。 ・第27回APNICミーティング - 開催日:2009年2月23日~27日 - 開催地:フィリピン・マニラ - 概 要:APNICおよびNIRのリソース証明書およびIRRの取り組みに 関する情報交換、および議論への参加を行った。 ・WIDE春合宿 - 開催日:2009年3月10日~13日 - 開催地:長野県松代市 - 概 要:経路情報の登録認可機構に関する発表を行い、インターネッ ト経路制御研究者と本機構の有効性に関する議論を行った。 4.2 セキュリティ関連団体との連携強化策の検討 ・日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA) PKI相互運用WG - WGメンバーとしてセキュリティ(PKI)関連の最新動向に関する情報交 換を行うと共に、暗号の2010年問題等、共通課題への各団体として の取り組み方に関する議論を行った。 ・情報処理推進機構(IPA) 情報セキュリティ技術動向調査TG - TG(タスクグループ)メンバーとして情報セキュリティ技術の最新動 向について情報交換を行うと共に、今後の技術動向の情報連携に関 する議論を行った。 ・電子認証局会議 - 国内認証局の会議にオブザーバーとして参加し情報交換を行うと共に、 今後全ての認証局において共通課題となる暗号の2010年問題等に関し て電子認証プラクティスフォーラムの取り組むべき課題について検討 を行った(2.4.1参照)。 ・JPCERT/CC - 情報セキュリティ関連の情報交換を行うと共に、経路ハイジャック等 のIPアドレス利用上のインシデント対策に関する今後の連携について 検討を行った。 ・WIDE春合宿 - 開催日:2009年3月10日~13日 - 開催地:長野県松代市 - 概 要:経路情報の登録認可機構に関する発表を行うと共に、電子 認証技術の動向に関する議論を行った。 4.3 電子証明書を用いた指定事業者認証サービスの推進 認証強化実験の発展形・正式サービスという位置付けの、電子証明書を用 いた指定事業者認証サービスを2008年9月より開始した。証明書を取得し たIP指定事業者数は87(2009年3月末現在)となっている。 5. JPドメイン名の管理支援業務及び公共性の担保に関する業務 5.1 JPドメイン名紛争処理方針及び手続規則の運用並びに普及啓発 JPドメイン名の紛争処理申立件数は、2007年度の10件に対し、2008年度は 2件と減少した。 JPNICでは、紛争処理機関である日本知的財産仲裁センター(以下「仲裁 センター」)並びにJPドメイン名レジストリであるJPRSとの協力のもと、 JP-DRP申立における各事件のステータス情報の公開などを行っている。 また、2007年度に発行した、JP-DRPおよび同手続規則の理解促進を図るた めの「『JP-DRP』解説」を、JPNIC Webにて公開した。 5.1.1 JP-DRPの裁定に基づく各事件のステータス情報の公開 JP-DRPの各紛争処理事件に関して、紛争処理機関(日本知的財産仲裁セン ター)からの裁定結果の通知、並びに、JPメイン名レジストリ(JPRS)から の対応結果の通知を受けて、各事件の裁定結果やステータス情報の公開を JPNIC Webにて行った。以下は2008年度の申立事件である。 手続開始日 ドメイン名 手続番号 裁定結果 -----------+------------------+-------------------+-------- 2008/10/06 ALFAROMEO.JP ALFAROMEO.CO.JP JIPAC JP2008-0002 棄却 2008/11/10 ROBERTOCAVALLI.JP JIPAC JP2008-0003 移転 5.1.2 DRP検討委員会 JP-DRPおよび同手続規則の改定など検討を要する事態が発生しなかったた め、2008年度はDRP検討委員の招集は行わなかった。 5.2 紛争処理機関との協調作業 JP-DRPの認定紛争処理機関である日本知的財産仲裁センターとの間で、申 立や手続開始、パネリスト選任、裁定といったタイミングで、必要に応じ て適切に連絡を取り合うとともに、裁定結果のWebでの公開など、連携し て作業を行った。 5.3 AD.JPドメイン名申請における審査業務 2008年度のAD.JPドメイン名申請時における資格審査業務の内容は以下の とおりである。 ・新規 5件 ・記載事項変更 12件 ・移転 1件 --------------------------- 計 18件 5.4 JPドメイン名レジストリのデータエスクロー関連業務 5.4.1 エスクローエージェントの運用業務と監査業務 2008年度も、監査者としての日常業務を行うとともに、データエスクロー の運用が運用規定通りに正しく行われているかどうか、エスクローされて いるデータ(デポジットデータ)がレジストリデータから正しく抽出されて いるかどうかを確認するために、レジストリオペレーターおよびエスク ローエージェントに対して定期監査を実施した。 5.4.2 データエスクロー運用に関する定期監査 2009年2月23日(月)~24日(火):デポジットデータの受け渡しに関する監査 2月27日(金):デポジットの復元および完全性に関する監査 3月 9日(月):セキュリティに関する監査 デポジットの保管に関する監査 5.4.3 新エスクローエージェントの選定および移行 2004年に5年間の期限で締結した、現行のエスクローエージェントとJPNIC、 JPRS三者によるデータエスクロー契約が2009年3月末で終了することから、 以下のスケジュールで次期エスクローエージェントの公募を行った。 2008年8月25日(月):募集アナウンス実施 9月8日(月):説明会開催 ~25日(木):提案書受付 ~10月1日(水):1次選定 10月8日(水):2次選定 11月28日(金):総務省による新エスクローエージェント承認 12月1日(月):採否結果最終通知 その後、選定した次期エスクローエージェントとJPNIC、JPRSの三者間で 2014年3月末までのデータエスクロー契約を締結し、新システムの構築お よび移行作業を行った。移行作業は2009年3月31日までに完了し、2009年 度からは新エスクローエージェントによる運用が開始されている。 5.5 その他、公共性担保に関する業務 ccTLDスポンサー契約およびJPドメイン名業務移管契約に基づく、公共性 担保に関する業務を行った。 また JPドメイン名レジストリの適切な運用に関する確認の一環として、 JPドメイン名諮問委員会へ出席した。 ・第24回 (2008年 6月 2日開催) - 主な議題: (1) 答申書「フィッシング被害防止においてドメイン名レジストリ が担うべき活動の方針について」へのJPRSの対応に関する報告 (2) JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況に関する説明 ・第25回 (2008年 8月27日開催) - 主な議題: (1) 第4期JPドメイン名諮問委員会委員の交代に関する報告 (2) 「.日本」をJPRSにて管理することになった場合の、 「.日本」と「.JP」との関連付けに関する方針について ・第26回 (2008年12月 8日開催) - 主な議題: (1) 『.日本』をJPRSにて管理することになった場合の、 『.日本』と『.JP』との関連付けに関する方針について (2) 第5期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法 ■ 関係会社の報告 ・会社名:株式会社日本レジストリサービス ・所在地:東京都千代田区西神田三丁目8番1号 千代田ファーストビル東館13F ・設立年月日:2000年12月26日 ・資本金:3億4,414万円 ・主要な事業内容:JPドメイン名の登録管理業務 JPドメイン名登録申請手続き等 ドメインネームシステムの運用等 ・役員:代表取締役社長 東田 幸樹 代表取締役副社長 佐野 晋 取締役 堀田 博文 取締役 濱川 渡 取締役 室町 正実 監査役 森 瑞穂 監査役(非常勤) 永野 剛志 監査役(非常勤) 渡邊 哲男 ・従業員数:73名 ・保有する株式等の数および全株式等に占める割合:1265株(19.6% ) ・当該株式等の入手日:2001年2月21日 - 2001年2月21日付で当センターから1億2千万円分の現物出資による増資 を行った。当センターは同社株式2,400株を取得し、これによりJPドメ イン名登録管理業務にたずさわる同社経営の公平性、中立性を確保する ことが目的であった。 ・保有する理由: - 2002年4月JPドメイン名登録管理業務を株式会社日本レジストリサー ビスへ移管するにあたって締結した当センター/日本レジストリサー ビス間の移管契約および日本レジストリサービス/ICANN間で締結され た「ccTLD スポンサ契約」の中で恒久的なJPドメイン名の公共性担保 に関する条項が明確に規定された。これにより公共性の担保のため にJPRS株式を保有している必要は無くなったことから、当センターは 保有株式の処分について検討を行い、2002年度に775株、また2004年 度には360株売却するも、未公開株式である当該株式には様々な制約が 多く、残りの1,265株については処分には至っていない。2009年度も残 りの株式処分について更なる検討・努力を行っていく。 ・当センターと日本レジストリサービスとの関係: - 人的関係:同社代表取締役副社長佐野晋及び同社広報宣伝室 室長宇井 隆晴は、2009年3月31日現在、当センターの理事である。 - 取引関係:収入総額 16百万円(役務提供 16百万円)、支出総額 13 百 万円(役務対価/システム保守等 13百万) ■ 総務部 1. 総会、理事会の開催 以下の会議を開催・運営し、一般への傍聴等による公開、および当センター web(http://www.nic.ad.jp/ja/profile/mtg/index.html)において議事録・ 関連資料等の公開を行った。 1.1 総会 2008年 6月20日 第35回総会 12月12日 第36回総会 2009年 3月19日 第37回総会 1.2 理事会 2008年 5月16日 第67回理事会 6月20日 第68回理事会 11月12日 第69回理事会 2009年 2月18日 第70回理事会 3月19日 第71回理事会 ■ JPNIC会員の入退会等に関する報告 2009年3月末現在の会員数 団体正会員 157 推薦個人正会員 39 賛助会員 34 ----------------------- 会員数合計 230 団体正会員 推薦個人正会員 賛助会員 入会数 退会数 入会数 退会数 入会数 退会数 ------------------------------------------------------------------ 2008年 4月 0 4* 0 0 2* 0 2008年 5月 0 1 4 4 0 0 2008年 6月 1 2 0 0 0 1 2008年 7月 1 0 0 0 0 1 2008年 8月 0 0 0 0 0 0 2008年 9月 0 0 0 0 0 0 2008年10月 0 0 1 1 0 0 2008年11月 0 0 0 0 0 0 2008年12月 0 0 0 0 0 0 2009年 1月 0 0 0 0 0 0 2009年 2月 0 0 4 4 0 0 2009年 3月 0 3 0 0 0 0 ------------------------------------------------------------------ 2008年度合計 2 10 9 9 2 2 ------------------------------------------------------------------ *正会員より賛助会員へ移行した2会員を含む