集まれ！「資格マニア」
吠えろ！「要らない派」「役に立たない派」

インターネットワーキングに資格試験は要る？ 要らない？ この、何度も蒸し返される不毛な議論に挑んでもらいます。 ここの参加者、言いたい文句も一つや二つではないはず。 会場はグダグダな議論で終わる(グダグダなままに終える)はず。 BoFの後、資格についてご自身なりの指針が形成されたら大成功です。

1日の最後に楽しめるBoFとするため、本BoFの運営方針は下記としました。

1. 本年のテーマ「集まれ！インターネットワーキング！」に沿う
2. できるだけ笑いをとる
3. 資格が「要る派」「要らない派」の両方が楽しめる場とする
4. 立場も多彩な参加者様に、司会より多く語ってもらうよう促す

上記それぞれの実現のため、下記の策をとりました。

1. ICT/IT/セキュリティ界で話題にのぼる資格を中心に扱った
2. ネタ繰り時の“縛り”として、極力ICTの技術や用語と絡めた
3. 司会自身が「要る・要らない」の両方に理解ある旨を強調した
4. テーマを複数用意し、そこから参加者様に選んでもらった

この内4. で扱うテーマとして、 司会は計7種類のケーススタディから成るスライドを用意しました。 とりわけ本BoFの開催日にはセキュリティ関連のセッションも多く組まれ、 その分野に詳しい方も話しやすいスライドを意識しました。

司会者が把握できた当日の参加者像は、産学のICT/IT界の方と、 現役の大学生でした。 各参加者からは活発な発言が続き、資格制度に不満をもつ方、 資格だけですべては測れないと考える方、 進学・就職の面接には資格よりもパリピ(陽気さ)が有効ではと考える方、 ICT/IT界で定番の資格試験にはどのようなものがあるかの情報収集を目的とした参加の方、 が印象に残っています。

その上で、参加者様同士での補足やアドバイスも活発に行われるなど、 参加者の各立場に沿った忌憚のないご発言が続きました。

他の印象に残ったご発言として、 一般にはICT/IT界の資格とは呼ばれない車の免許や衛生管理者も業界内で生きていくのに役立つ、 博士号・技術士・CITP (認定情報技術者)といったアカデミックな資格もエンジニアの国際的な格付けに役立つ、 もありました。

また本BoFの重要な方針の一つ、 「できるだけ笑いをとる」も、 少なくとも司会が納得できるレベルでは達成できた模様です。 IW事務局からのX (Twitter)投稿でも「とてもBoFらしさに溢れるBoF、 という感じ」との評をいただき、 真面目なセッションが多い中には珍しいエンタメ的な“ネタ枠”になれたかな、 と考えております。

最後に、このニッチなテーマをBoFとして採択してくださったIW事務局様、 また、当日お集まりいただきました参加者様に深く感謝申し上げます。