ニュースレターNo.1/1994年4月発行
7. インターネットの将来とJPNICの課題
インターネットは世界的に見てもまた日本においても、 学術研究のためのネットワークとして発展してきました。 そのため、今までは大学などの学術研究機関や、 政府や企業の研究所などに利用が集中していました。 しかし商用インターネットサービス会社の出現に代表されるように、 インターネットは情報通信基盤として社会的に非常に大きな影響力を持つに至り、 学術研究分野以外にも広く公開してゆくことが強く要請される時代となってきました。 これに伴ってIPアドレスやドメイン名などのインターネット情報資源の割当て業務も広く社会に対して開かれる必要があります。
JPNICではこれまでも各種の割当て業務を学術研究組織であるかどうかの区別なく公平に行なうことを心がけてきましたが、 このような時代の要請に答えるためにさらに多くの改革をしていく必要を痛感しています。 具体的には、 ボランティアの奉仕に多くを頼っている業務体制の改革や、 JPNICの法人化の検討を行なっています。