ニュースレターNo.10/1997年12月発行
3. JPNIC活動報告(1997/7~1997/10)
3.3 検討部会の活動報告
データベース管理検討部会の活動報告
データベース管理検討部会では主にwhoisデータベースの管理をはじめとするJPNICのデータベース全般についての議論を行なっています。特に最近では別稿にあるように、whoisデータベースの不適切な利用や個人情報のプライバシー保護の観点からの見直しなど、データベース公開そのものの是非に直結するような、多くの問題点を抱えており、部会としても問題点の洗い出しと対策についての検討を重ねています。
しかしながら、このような問題は一朝一夕には解決が困難であり、十分な検討が必要です。現在、問題点を次の2点に絞り今年度中の決着を目指し努力しています。
- JPNIC whoisデータベースの存在意義
- JPNIC whoisデータベースの適正管理・運用の方法
実は、1と2は独立した事象ではなく、1の存在意義の大枠の中で2の細部が決定されるものと考えています。
そのため、現状をきちんと把握した上でのJPNIC whoisデータベースの存在意義を議論しています。つまり、誰が何のために利用するデータベースかを明らかにし、そのデータがJPNICに預託されていることのきちんとして根拠を示すことが必要であり、「適正な管理・運用」とはその根拠にしたがってなされるものでなければなりません。そのために、そもそもネットワークの様々な情報をJPNICが登録・公開していることの意義と根拠をきちんと明文化することを手始めに、データベース管理・運用の規則の明確化、データベース登録・更新・検索時のユーザ認証機構の導入などを検討しています。