ニュースレターNo.12/1998年12月発行
3.運営委員会だより
運営委員会では、事務局・検討部会の活動の報告、部会で行なう予定の事業の内容の審議や承認、そして問題となっている案件についての議論を行なっています。
会議は毎月JPNIC事務局会議室で行なわれてます。詳しい日程については以下のURLをご覧下さい。
http://www.nic.ad.jp/jp/info/schedule/schedule.html
また、公開の議題については傍聴することができます。傍聴希望の方は、JPNIC事務局(secretariat@nic.ad.jp)までお問い合わせ下さい。
今回は、第16回~第18回の内容からいくつかの議論・決定事項を抜粋してご紹介します。
ネットワークサービスのORドメインからNEドメインへの移行について
ネットワークサービスとしてOR.JPを登録していた組織がNE.JPに移行した場合は、OR、NEの両方のドメイン名は1999年3月末日まで利用できることになっております。移行開始当時はNE.JPに移行するしないは基本的にはその組織の自己責任で行なうことになっているため、移行は併用期間内に行なえるようその組織において調整していただく考え方が中心でした。しかしながら、移行するドメインは多くのユーザを抱えるネットワークサービスに登録しているため、移行の影響の大きさから多くの意見をいただきました。運営委員会では、JPNIC側が行なえることとして広報の必要性が議論され、電子媒体での広報を行なうことが決定しました。移行に関してはトピックスとしてあげられておりますので2.4もあわせてご覧下さい。
ドメイン名登録等の取り次ぎ規則について
業務委任に関して会員とJPNICの関係をより明確にするため、「ドメイン名登録等の取り次ぎ規則案」を会員にアナウンスし意見を求めましたが、半年以上経過しましたが会員からはあまり意見がなかったため、最終案をまとめ公開するための作業を進めることに決定しました。
APTLDの事務局について
.JP や.KRなどアジア地域での国別地域コードのドメイン名について、各国NIC間で議論・検討する会議(APTLD)があります。この事務局を当面JPNICで引き受けることがSingaporeで提案され、運営委員会ではJPNICがAPTLDの事務局として以下の作業を行なうことが承認されました。
- web pageの作成
- mailing-listメンテナンス
- 会議のホストなど
問い合わせ対応などについて
申請状況の問い合わせの対応について以下のような改善を求める意見をいただきました。
- query@xx.nic.ad.jpにメールを出しても返事がないためメールの到達通知を返送していただきたい
- 審議に入るものは部会で決定されるため各種部会の開催日程をWebなどで公開していただきたい
- 顧客に対して審査中であることを証明する証明書を作成していただきたい
- queryに対する返答率などを総会などで公表していただきたい
それぞれの内容については担当を決め対応や方針を決定し、今後の対応を検討することになりました。
AP-TFの設立とその検討事項について
IPアドレスの委任にまつわる問題を議論・整理し、APNICとの連携を円滑にするため、AP-TFが設立されました。現在AP-TFでは、以下の活動が行なわれております。
- APNIC文書の翻訳
- 問題点の整理
- 各国NICとの意見交換
最近のIPアドレスの状況やAP-TFの現在の活動内容については、それぞれ「2.1 最近のAPNICを取り巻く状況」 、「4.1 KRNIC訪問記」をご参照下さい。