ニュースレターNo.15/1999年12月発行
3.最新トピックス English Page
3.5 西暦2000年問題に対するシステム上の対応状況について
(JPNIC事務局)
JPNICの西暦2000年問題に対するシステム上の対応状況について報告します。
1. Y2Kステートメント
以下のY2Kステートメント(http://www.nic.ad.jp/jp/info/y2k.html)を10月29日に公開しました。JPNICの西暦2000年問題に対する取り組みについては、このページでお知らせしています。
JPNICの「西暦2000年問題」に対する取り組みについて
1999年10月29日
JPNIC Y2K対策チーム
y2k@nic.ad.jp
■コンピュータの「西暦2000年問題」とは
「西暦2000年問題」とは、西暦の情報を4桁ではなく下2桁のみのデータとして扱っている場合に起こり得る一連の問題を指します。コンピュータ上で西暦1999年までは支障なく動作しているプログラムでも、西暦2000年をどのように表現するかを適切に検討してない場合にさまざまな問題の発生が懸念されます。
■JPNICの取組みについて
JPNIでは「西暦2000年問題」を極めて重要な問題として捉えています。
JPNICが保持しているドメインの登録やIPアドレスの割り当てに関連する情報は日本のインターネットの運用に直接関わるものであり、特にこれらの情報を公開するサービスであるDNS及びwhoisは重要な役割を果たしています。「西暦2000年問題」によってこれらに関するサービスに支障が出た場合、日本のインターネットだけでなく世界中のインターネットにまで影響が及ぶ可能性があります。JPNICではインターネットが、西暦2000年を迎えた後にも正常な状態であり続けるために、サービスを安定して提供することが責務であると考えています。そのため、JPNICでは「西暦2000年問題」に対するプロジェクトを組織し、理事会をはじめ事務局をあげて、最大限の努力をもって対策に取組んでいます。
■進捗及び対応
JPNICでは以下のサービスを最重要項目とし、これらを担うシステムに関し、ハードウェア、ソフトウェアの両面から構成を確認したうえで、「西暦2000年問題」が発生しないように対策を行ないました。
- JPドメインのDNSサーバ
- whoisサービス
- ドメイン名/IPアドレスの申請処理
- データベース登録/更新業務
また、西暦2000年を迎えるにあたり、危機管理計画の策定を急いでおります。
なお、この問題に対しては実際に西暦2000年を迎えるまで、継続的に対策/検討を重ねていきます。
■注意
JPNICの「西暦2000年問題」に対する取組みに関しては今後もこのページでお知らせしていきます。
ここに示すJPNICの「西暦2000年問題」に対する取組みは、JPNICがこの問題に対して最大限の努力を行なっていることを示すものであり、「西暦2000年問題」によって起こりうる障害に対していかなる保証及び責任を負うものではありません。
2. DNSサーバ
2.1 JPプライマリ
JPNICの管理するJPプライマリDNSサーバについては、より安定した運用を行なうために11月上旬に移設作業(ns1.nic.ad.jp → ns0.nic.ad.jp)を行ない、それにともなってハードウェア、ソフトウェア共に西暦2000年問題への対応が完了しました。
2.2 JPセカンダリ
JPドメインのセカンダリサーバを管理する組織からはそれぞれ、対応完了もしくは年内に対応完了予定との連絡を受けています。
3.WHOIS
JPNICでは、従来WHOIS検索結果の日付については西暦の下2桁のみを表示していましたが、西暦2000年問題対応にともない12月1日より 4桁で表示しています。
なお、JPNICデータベース申請窓口(apply@db.nic.ad.jp)における更新手続きではWHOIS検索結果の表示を使用していただいていましたが、今年度中(2000年3月31日まで)は日付を記入する項目については西暦の下2桁、4桁どちらの表記でも申請を受け付けます。
<WHOIS表示の変更例>
例1: | 1999年12月1日の場合 |
従来の表示: | 99/12/01 |
変更後の表示: | 1999/12/01 |
例2: | 2000年1月1日の場合 |
従来の表示: | 00/01/01 |
変更後の表示: | 2000/01/01 |
関連情報
- 「WHOIS 検索」
-
- http://www.nic.ad.jp/jp/db/index.html#whois
- 「JPNIC データベース登録ガイド:一般組織向け」
-
- http://www.nic.ad.jp/jp/regist/db/doc/db-guide.html
- ftp://ftp.nic.ad.jp/jpnic/dbase/db-guide.txt