ニュースレターNo.2/1994年11月発行
1. 組織の概要 English Page
日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は、 コンピュータネットワークを円滑に運営するために必要となる各種の登録管理業務および情報提供業務を行なうための組織です。 コンピュータネットワークが著しい速度で発展しつつある現在、 その役割は極めて重大なものとなっています。 特に、世界的な広がりを持つインターネット(The Internet)の運営に不可欠なインターネットドメイン名(Internet domain name)とIPアドレス(Internet Protocol address)の日本国内における割当ておよび割当て情報公開の業務については、 既に確実に成果を上げつつある他、 コンピュータネットワークの国際的な広がりに対応するための国際調整業務、 および将来の技術発展に対応した登録管理業務のあり方の検討作業を行なっています。
JPNICの組織は規定に定められていますが、 それを判り易く図示すると次のようになります。
┌─────┐ │ 総会 │ └──┬──┘ │ ├────────┐ │ │ ┌──┴──┐ ┌──┴──┐ │ 理事会 │ │ 監事 │ └──┬──┘ └─────┘ │ ┌─────┐ ├─────┤運営委員会│ │ └─────┘ ┌──┴──┐ │ 事務局 │ └─────┘
総会はJPNICの正会員となっている国内のネットワーク運営団体からの代表者であるJPNIC委員によって構成され、 規定の改定、予算決算の議決および承認、 理事および監事の選出を行ないます。
理事会はJPNICの運営に関わる重要な決定を行ない、 運営委員を任命します。
運営委員会は、JPNICの活動にいて実質的な審議を行ない、 事務局およびスタッフらの手を借りて実行に移します。
運営委員会は、以下の作業部会を設け、 各運営委員に仕事を分担することで、 多くの課題に取り組んでいます。
作業部会名 | 役割 |
---|---|
DOM | JP ドメイン名割当て |
IP-AS | IP アドレス/AS番号割当て |
DB | ネットワーク関連情報の収集、管理 |
DNS | ネームサーバ管理 |
PUB | 広報 |
SOC | 社会的課題の検討 |
FUTURE | JPNIC の将来体制の検討 |
FINANCE | JPNIC 経費負担方式の検討 |
APNIC | アジア・パシフィック NIC との協調 |
RULE | JPNIC 規程・細則の検討 |
IS | 情報サービスの運用 |
ASSESS | JPNICサービスの評価 |
運営委員会は二ヵ月に一度開催され、 各作業部会の作業の確認、検討事項の審議、決定が行われます。 議事は原則的に公開され、 議事録もJPNICの公開文書としてanonyous ftpサービスなどにより公開されています。 傍聴をご希望の方はJPNIC事務局までお問い合わせください。