ニュースレターNo20/2002年3月発行
2 特集1:第16回通常総会報告
2-1 第16回通常総会報告
2002年3月1日金曜日、第16回JPNIC通常総会が東京都新宿区の京王プラザホテルにて開催されました。同時開催された「JNICからJPNICへ10年の歩みを振り返って─特別講演会及び懇親会─」の影響もあってか、 今回の総会は、年度末にも関わらず、傍聴の方も含め、たくさんの方にご参加いただきました。
今回の総会の議案は報告事項が 1件と、審議事項が 4件でしたが、議案のメインであったJPRSへのJPドメイン名登録管理業務移管に関わる進捗状況報告と、来年度事業計画案・予算案承認について、ご報告したいと思います。
2-1-1 報告事項:JPドメイン名登録管理業務移管に関わる進捗状況報告
成田事務局長より、第15回総会の第4号議案の決議を受けてJPNIC-JPRS間のJPドメイン名登録管理業務移管契約を2002年1月31日に締結したこと、並びにJPRSとICANN間のccTLDスポンサ契約が2002年2月27日に締結されたことが報告されました。その報告に際して、移管に向けた進捗状況全般 についてはもちろんのこと、移管契約の概要とそれに付随する契約、ccTLDスポンサ契約の概要、そして今後の予定等も合わせて説明がされました。
2-1-2 第1号議案:2002年度事業計画案承認の件
事業計画案については成田事務局長、並びに各事業部の担当理事から説明がありました。2002年度は、ドメイン名事業に関してはJPドメイン名登録管理業務をJPRSへ完全に移管し、JPドメイン名紛争処理方針策定・JPドメイン名の公共性担保・ICANNとの国際的な協調などの公益目的実現のための業務に取り組んでいくこと、IPアドレス事業に関しては、アドレス規則策定や国際的な提案活動、IPv6普及に向けての活動を更に推進していくこと、またインターネット基盤事業として、イベントやメールマガジンなど、インターネットの普及啓発活動には前年度に引き続いて積極的に取り組んでいくことなどが事業計画に織り込まれました。
さらに昨年の米国のテロを契機に、インターネットの世界でもセキュリティが大きな話題となっていますが、本事業計画案においては、インターネット基盤のセキュリティ強化にどのような形で貢献できるかの検討を早急に進めたいということも、新規事業として織り込まれました。
本事業計画案は、質疑応答の後、原案の通り承認されました。
2-1-3 第2号議案:2002年度予算案承認の件
予算案についても成田事務局長より説明がありました。予算案は事業計画案に基づき立てられるものですが、今回の予算案のポイントは2点ありました。1点目はJPドメイン名登録管理業務移管に伴い、ドメイン名事業の会計区分が特別会計から一般会計にかわったこと、2点目は収入予算の伴わないセキュリティ新規事業に関しては繰越金を充当するということです。その上で、2001年度の繰越額は保持する形の収支予算案となっています。
本予算案も、質疑応答の後、原案の通り承認されました。
資料等の詳細は議事録も含めて下記にて公開していますので、ご興味のある方はご覧下さい。