ニュースレターNo.22/2002年12月発行
APNICにおける新IPv6ポリシーの施行およびJPNICにおける新ポリシーの即日適用について
JPNICでは、 2002年7月1日にAPNICが施行したIPv6アドレスの割り振りに関する新ポリシー『IPv6 Address Allocation and Assignment Policy June, 26 2002』を、 JPNICが提供するIPv6アドレス割り振り取次ぎサービスにおいても即日適用することとしました。
この新IPv6アドレスポリシーは、 2001年8月に台北にて開催されたAPNICオープンポリシーミーティングにおいて、 IPv6ネットワークの開発・普及が最も進んでいる日本が率先して提案したものです。 そのポリシーはAPNICを含めた地域インターネットレジストリであるARIN、 RIPE NCCにおいても検討が重ねられ、 2002年5月に世界的に一つのIPv6割り振りおよび割り当てポリシーとしてコンセンサスに至りました。
JPNICでは、ポリシー策定において、 国際会議での提案や多様な意見の調整などの活動等、 積極的に関わってきました。 2002年7月1日より、APNIC、RIPE NCCにてこのポリシーが施行されており、 それに伴いAPNICへ取次ぎサービスを実施しているJPNICでも、 この新ポリシーを即日適用することとした次第です。
今回のポリシーの特徴として、主に以下の3点が挙げられます。
- 最小(初回)割り振りサイズの拡大
- 過去の実績よりも、今後の計画を重視
- 追加割り振りサイズを具体化
今回のポリシーの概要は以下の通りです。
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割り振りサイズ
新ポリシーでは、最小割り振りサイズが従来の/35から/32へ拡大されます。 -
初回割り振り基準
以下のa)からd)の基準を満す必要があります。
a)LIR(Local Internet Registry)であること
b)エンドサイトでないこと
c)/48を割り当てた組織に対し、IPv6インターネットへの接続性を提供する計画があること。
その際、インターネットに対する経路広告は、割り振られたアドレス一つに集成すること
d)2年以内に最低でも200の/48の割り当てを行う計画があること -
以前に受けた/35割り振りのアップグレード
新ポリシーでは、従来のIPv6最小割り振り(/35)を保有しているメンバーには、 新ポリシーにおける初回割り振り基準をみたしている限り、 そのアドレス空間を新しい最小割り振り(/32)まで拡大するという選択肢があります。
引き続きJPNICでは、IPv6ネットワークの普及の活動に積極的に参加しつつ、 JPNICとしてのIPv6サービスの充実等を検討していきます。
参照URL
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新IPv6ポリシー
『IPv6 Address Allocation and Assignment Policy June, 26 2002』 - http://ftp.apnic.net/apnic/docs/ipv6-address-policy
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参考訳
『IPv6アドレス割り振りおよび割り当てポリシー 2002年6月26日』 - http://www.nic.ad.jp/ja/translation/ipv6/20020626-01.html