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ニュースレターNo.29/2005年3月発行

第15回IPアドレス管理指定事業者連絡会レポート

第15回IPアドレス管理指定事業者連絡会(以下、連絡会)を2005年1月24日(月)、日本教育会館にて開催し、83名のIPアドレス管理指定事業者(以下、IP指定事業者)の方々にご出席いただきました。

この連絡会は、JPNICのIPアドレス登録管理業務に関わる料金、サービス、手続きの変更等、JPNICで検討を行っている重要な事項についてIP指定事業者にご相談、またはご連絡を行っているものです。電子メールやWebページ等でのお知らせではJPNICからの一方的な通知になりやすいため、IP指定事業者の方からIPアドレス登録管理業務について直接質問やご意見をいただけるよう、年に数回このようなミーティングを開催しています。

第15回IPアドレス管理指定事業者連絡会の様子
第15回IPアドレス管理指定事業者連絡会の様子

JPNICのIPアドレス登録管理業務では、2005年春から実装予定の大きなプロジェクトが重なり、この度の連絡会の議題は3点とも、IP指定事業者のみなさまにとって大きな影響を及ぼすものばかりでした。具体的には新IPレジストリシステムにおけるさらなる変更点、2005年4月から施行される個人情報保護法対応、そして、IPv6アドレスサービスの拡張についてのご説明しました。発表内容を以下に簡単にご紹介します。

1.今後のシステム変更点について

2004年11月より運用を開始した新IPレジストリシステムの第2フェーズとして、WHOIS検索、IP指定事業者向け情報提供機能、登録情報の新設等、新たに実装される機能をご紹介しました。

http://www.nic.ad.jp/ja/materials/ip/20050124/system.pdf

2.IPアドレス割り当て管理業務における「個人情報の保護に関する法律」への対応について

2005年4月より施行となる個人情報保護法に対する、JPNICのIPアドレス登録管理業務における取り組みをご紹介しました。JPNICの対応方針、IP 指定事業者に対する依頼事項、新設された文書、そして業務に関わる変更をご紹介しました。WHOIS登録項目の公開/非公開や、非公開項目の開示請求の対応もご説明しています。

http://www.nic.ad.jp/ja/materials/ip/20050124/050124_privacy.pdf

3.IPv6アドレスにおけるサービスの拡張について

2005年5月から拡張するIPv6サービスの概要、既存のサービスからの移管方法についてご紹介しました。これまでIPv6アドレスの申請においてはAPNICのフォームをご利用いただき、APNICのデータベースに情報の登録も行っていただいておりましたが、今後はIPv4アドレス同様、すべてのIPv6関連の情報登録をJPNICデータベースで行い、JPNIC WHOISでご参照いただくことが可能となります。

http://www.nic.ad.jp/ja/materials/ip/20050124/20050124-v6.pdf

この度の連絡会では特に個人情報保護法対応に関して多くの関心が寄せられ、会場でもJPNIC WHOISでの一部の電子メールアドレスの公開についていくつかご質問をいただきました。また、アンケートでも個人情報保護法対応のIP指定事業者向けのガイドラインを早く提示してほしいとのご要望を承っています。

今回はJPNICからの発表時間が長く、会場でIP指定事業者からのご意見、ご質問を充分にお伺いできなかった点については今後改善し、よりインタラクティブなものにしていきたいと考えています。そして、限られた時間の中でご意見をくださったみなさま、どうもありがとうございました。

(JPNIC IP事業部 奥谷泉)

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