ニュースレターNo.39/2008年7月発行
第35回通常総会報告 ~JPNIC新役員紹介~
2008年6月20日(金)に、第35回通常総会を東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開催いたしました。今回の総会では、IPv4アドレスの在庫枯渇対応に向け、JPNICをはじめとしたさまざまなステークホルダーが何をどのように行っていくのかを含む活動計画をご報告した他、2007年度の事業報告と収支決算、IPアドレス管理指定事業者の認証方法の変更についても審議を行い、ご承認いただきました。また、今年は2年に1度となっている役員の改選年でもあり、理事17名、監事2名、計19名の新役員が選任されました。
本号では、総会で審議された各議案の内容を簡単にご報告するとともに、本総会で選任された役員の自己紹介をお届けします。
第1号議案 2007年度事業報告案承認の件
2007年度においても、IPアドレス事業、インターネット基盤整備事業による二事業体制が継続されました。この二事業にまたがる最重要課題が「IPv4アドレスの在庫枯渇問題」であり、在庫枯渇期のポリシーを検討し、各地での提案ならびに報告書の作成などの情報提供を行いました。IPアドレス事業については前村IP事業部長より、インターネット基盤整備事業については伊勢インターネット推進部次長より、以下の主な事業に関する報告を行い、原案の通り、承認可決されました。
[IPアドレス事業]
- 番号資源管理業務
- IPアドレス、AS番号の割り振り、割り当て
- 方針策定・実装業務
- ポリシー策定プロセスへの参加とポリシー実装作業
- 国際調整業務
- APNIC、その他RIRミーティングへの参加等
- 調査研究業務
- 各専門家チームとの検討と業務改善のための調査
- 情報提供業務
- 指定事業者、コミュニティへの情報発信と意見徴収
[インターネット基盤整備事業]
- 情報センター業務
- Webサイト、メールマガジン、会報誌等のメディアによる情報提供等
- 調査研究業務
- インターネットレジストリにおける認証局、DNS運用等に関わる基盤技術の調査研究等
- 普及啓発業務
- 初の東京でのInternet Weekの開催、世界的なインターネット資源管理に関する普及啓発等
- インターネットセキュリティに関する業務
- 経路情報の登録認可機構の実験開始、国内外の会議での情報収集等
- JPドメイン名管理支援業務
- JPドメイン名紛争処理方針および手続規則の改訂、データエスクロー、その他JPドメイン名の公共性担保にかかわる業務
第2号議案 2007年度収支決算案承認の件
第1号議案で説明した事業報告に基づく収支を示した各財務諸表について、成田事務局長から説明を行いました。2007年度の事業活動収入の合計は、611,668,846円、事業活動支出は532,674,016円で決算されました。第2号議案についても、原案の通り、承認可決されました。
科目 | 予算額 | 決算額 | 差異 |
---|---|---|---|
[1]事業活動収支の部 | |||
1.事業活動収入 | |||
(1)基本財産運用収入 | (300,000) | (300,000) | (0) |
基本財産利息収入 | 300,000 | 300,000 | 0 |
(2)特定資産運用収入 | (38,090,000) | (46,569,756) | (△8,479,756) |
減価償却引当資産利息収入 | 660,000 | 657,553 | 2,447 |
インターネット基盤整備基金資産利息収入 | 37,300,000 | 45,912,203 | △ 8,612,203 |
インターネット基盤整備基金資産償還益収入 | 130,000 | 0 | 130,000 |
(3)会費収入 | (135,500,000) | (135,500,000) | (0) |
会費収入 | 135,500,000 | 135,500,000 | 0 |
(4)事業収入 | (403,400,000) | (419,719,819) | (△16,319,819) |
インターネット基盤整備事業収入 | 145,000,000 | 148,530,795 | △ 3,530,795 |
IP事業収入 | 258,400,000 | 271,189,024 | △ 12,789,024 |
(5)雑収入 | (850,000) | (9,579,271) | (△8,729,271) |
受取利息収入 | 850,000 | 974,571 | △124,571 |
受取配当金収入 | 0 | 8,602,000 | △8,602,000 |
雑収入 | 0 | 2,700 | △2,700 |
事業活動収入計 | 578,140,000 | 611,668,846 | △ 33,528,846 |
2.事業活動支出 | |||
(1)事業費支出 | (399,140,000) | (392,641,393) | (6,498,607) |
インターネット基盤整備事業費支出 | 216,130,000 | 213,662,660 | 2,467,340 |
IP事業費支出 | 183,010,000 | 178,978,733 | 4,031,267 |
(2)管理費支出 | (144,100,000) | (140,032,623) | (4,067,377) |
管理費支出 | 144,100,000 | 140,032,623 | 4,067,377 |
事業活動支出計 | 543,240,000 | 532,674,016 | 10,565,984 |
事業活動収支差額小計 | 34,900,000 | 78,994,830 | △44,094,830 |
法人税等の支払額 | 0 | 70,000 | △70,000 |
事業活動収支差額 | 34,900,000 | 78,924,830 | △44,024,830 |
[2]投資活動収支の部 | |||
1.投資活動収入 | |||
(1)特定資産取崩収入 | (34,900,000) | (27,049,817) | (7,850,183) |
減価償却引当資産取崩収入 | 34,900,000 | 27,049,817 | 7,850,183 |
投資活動収入計 | 34,900,000 | 27,049,817 | 7,850,183 |
2.投資活動支出 | |||
(1)特定資産取得支出 | (160,000,000) | (147,113,441) | (12,886,559) |
インターネット基盤整備基金資産取得支出 | 68,000,000 | 68,000,000 | 68,000,000 |
減価償却引当資産積立支出 | 92,000,000 | 79,113,441 | 12,886,559 |
(2)固定資産取得支出 | (34,900,000) | (27,049,817) | (7,850,183) |
什器備品購入支出 | 18,900,000 | 10,669,817 | 8,230,183 |
ソフトウェア制作支出 | 16,000,000 | 16,380,000 | △380,000 |
(3)その他支出 | (0) | (5,133,181) | (△5,133,181) |
前払費用支出 | 0 | 5,133,181 | △5,133,181 |
投資活動支出計 | 194,900,000 | 179,296,439 | 15,603,561 |
投資活動収支差額 | △160,000,000 | △152,246,622 | △7,753,378 |
[3]財務活動収支の部 | |||
1.財務活動収入 | 0 | 0 | 0 |
財務活動収入計 | 0 | 0 | 0 |
2.財務活動支出 | 0 | 0 | 0 |
財務活動支出計 | 0 | 0 | 0 |
財務活動収支差額 | 0 | 0 | 0 |
[4]予備費支出 | 27,200,000 | 0 | 27,200,000 |
当収支差額 | △152,300,000 | △73,321,792 | △78,978,208 |
前繰越収支差額 | 287,554,081 | 287,554,081 | 0 |
次繰越収支差額 | 135,254,081 | 214,232,289 | △78,978,208 |
第3号議案 電子証明書を用いた指定事業者認証サービス提供の件
前回の第34回通常総会(関連記事 P.18)でご報告した「電子証明書を用いた指定事業者認証サービス」の提供について、今回は審議が行われました。電子証明書を用いた指定事業者認証サービスとは、PKI(公開鍵基盤)技術を実装した、IPアドレス登録管理指定事業者向けの認証サービスです。IPアドレス管理指定事業者が行うIPアドレスの申請業務を、現行のパスワード認証に代わって電子証明書を用いた認証に変更することにより、安全性の高い環境を提供することができます。これにより、IPアドレス管理情報データベースの改ざん防止が実現可能であり、経路ハイジャック発生リスク低減の一助となることが期待できます。2008年度の第2四半期より、本サービスの提供を開始すること、また、2010年度初めを目処として、全てのIPアドレス管理指定事業者がこのサービスに移行する方針が諮られ、承認されました。
第4号議案 役員選任の件
今回の総会終了後より、約2年間JPNICの運営を担うことになる役員候補者の紹介が、成田事務局長によって行われました。今回の理事候補については、17名の候補者のうち14名が前期理事会からの推薦、また3名がJPNIC会員から推薦された候補者という内訳でした。監事候補者2名に関しては、両名とも理事会からの推薦となりました。候補者数が、定款で定める定員20名以内であったため、定款に基づき投票を行いました。その結果、不信任が出席正会員の議決総数の過半数になった候補者はおらず、理事17名と監事2名の全候補者について選任されました。
なお、総会終了後に引き続き理事会が開催され、役員間での役割が決められました。
役員の自己紹介(役職順に50音順)
役職 | 名前・所属 | 自己紹介 |
---|---|---|
理事長 |
後藤 滋樹 早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 情報理工学科 教授 (理事会推薦) |
私はJPNICの前身であるjunet-adminの時代からネットワークに関わってきました。最初から数えると20年以上の時間が経過して、さまざまな変化がありました。 これからの2年間を展望しますと、JPNICは新しい公益法人の制度を意識して組織を整えることが必要です。またIPv4アドレス在庫枯渇の課題が本番を迎えることになります。いずれも大きな変化となる筈です。この変化の時期を皆さんと一緒に考えて行こうと思っています。どうぞよろしく。 |
副理事長 |
江崎 浩 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 (理事会推薦) |
九州福岡の出身で、九州大学で電子工学修士を修了後、(株)東芝に入社しました。ラベルスイッチ技術の標準化と製品化を行い、その後、東京大学の助教授に就任し、1998年以降、IPv6技術の普及と高度化に向けた活動を展開しています。 最近は、IP技術を用いた省エネと環境対策に関するプロジェクトを展開しています。座右の銘は、「ものごとは思っているようにしかならない(信じる者は救われる)」です。 現在のJPNICについては、IPv4アドレスへの在庫枯渇の問題などへの積極的な貢献、グローバルなRIR関連組織での活動は評価できると思います。しかしながら、さらに、幅の広いProactiveな活動体制を構築する必要があるのではないでしょうか。JPNICが取り組むべき新しい課題を立ち上げることを目指したいと考えています。グローバルな視点に立っての日本社会への具体的な貢献の方法とその実践、逆に、グローバル社会への発信と貢献も同時に行うことが可能な活動をできればと考えております。 |
副理事長 |
野村 純一 大明(株) 開発本部長 (理事会推薦) |
1997年の社団法人設立時から理事を務めさせていただいています。 これまでは副理事長・執行理事として事業運営の内政面に携わってきました。これからはJPNICの社会的基盤としての存在感を増したいですね。 個人的には、東京都出身の団塊世代、技術者でありながらも営業・財務・法務など何でも手がけるのが特徴です。昨年には中小企業診断士に挑戦し合格しました。趣味は読書・旅行・スキーなどです。 |
理事 |
荒野 高志 (株)インテック・ネットコア 代表取締役社長 (理事会推薦) |
私の趣味は一点集中主義、クラリネットを吹くことです。 大学時代にはまるで音楽部管弦学科在籍(実際は情報科学専攻でしたが)というぐらいに入れ込み、現在も休日は旅行、ゴルフなどあらゆる誘いを断って練習にいそしみ、二つのアマチュアオーケストラで年4回の演奏会をこなします。生のオーケストラは「一聞に如かず」、ご興味ある方はご招待いたしますので気軽に聞きにいらしてください。 |
理事 |
石田 卓也 (株)イプリオ 代表取締役社長 (会員推薦) |
いまだ若輩なのか、幼い頃からあまり遊ぶことをしてこなかったからか、趣味といえるのは仕事くらいなものです。最近は、仕事の中に趣味のエキスがすべて詰まっているじゃないか、と開き直ったりもしています。読書に旅、好きなお酒や食の楽しみも味わえますし、出会いも豊富、ギャンブル性すら備えていますから。座右の銘は、高杉晋作の辞世の句と言われる「おもしろき、ことも無き世を、おもしろく」。いつの日か、これにふさわしい下の句を継げる人生を目指しています。 |
理事 |
伊藤 公祐 (株)ユビテック 社長付 経営戦略担当 (理事会推薦) |
はじめまして。IPv4アドレス在庫枯渇という大きな課題を乗り越えなければいけない大事なときに、JPNIC理事という重責を仰せつかることになりました伊藤公祐です。大学時代よりインターネットという言葉がまだ一般化する前からインターネットメールをいつの間にか使っていましたが、本格的にこの業界に入ったのは2000年頃。IPアドレス検討委員会やIPv6アドレス割り振りポリシー策定活動などを通じてアドレス管理コミュニティに参加するようになりました。 まだまだ経験も浅く、皆様からいろいろと教えていただきながら、また皆様の声をお聞きしながらJPNIC活動に貢献できればと思っております。任期中、宜しくお願い致します。 |
理事 |
宇井 隆晴 (株)日本レジストリサービス 広報宣伝室 室長 (会員推薦) |
愛知県で高専→技科大というちょっと変わったコースを通った後、JPNICに入りました。その後JPRSへと移りましたが、この中で多くの方々、さまざまなコミュニティとの関わりを持たせていただき、インターネット社会の変化を身にしみて感じています。個人的にも自分の子供がインターネットを使うようになり、これまでとは違った視点で考えることも多くなりました。皆様のサポートをいただきながら、これからのJPNICとインターネットに少しでも貢献できるようがんばりますのでよろしくお願いします。 |
理事 |
歌代 和正 有限責任中間法人JPCERT コーディネーションセンター 代表理事 (理事会推薦) |
JUNET、WIDEを通じてインターネットと関わり、1994年からIIJでセキュリティ関係の仕事に従事してきました。 1996年にJPCERT/CCの設立をちょっと手伝った結果、どういうわけか今は代表理事という立場です。JPNICでも、主にセキュリティ関係の事業についてお手伝いさせていただいています。別にセキュリティが好きなわけではなく、できることならセキュリティなんて意識する必要がない社会が実現できないものだろうかといつも考えています。 |
理事 |
小林 洋 KDDI(株) 設備運用本部長 (理事会推薦) |
1977年にKDD(株)に入社して以来ずっとデータ通信畑を歩みました。現在はKDDI(株)にて運用と保守を担当。1997年のJPIXの設立に参画し、2000年から2年間同社の社長を務めました。日本におけるインターネットの公平で健全な発展を願っています。 趣味として、休みの日は畑仕事とゴルフでどちらも耕すことに勤しんでいます。座右の銘は「現地現物」です。トヨタ用語ですが、現場を見ずして発言すべからずと、自らをいつも戒めています。 |
理事 |
佐野 晋 (株)日本レジストリサービス 代表取締役副社長 (理事会推薦) |
JPNIC設立当初から係わっており、インターネットウィークをはじめ、いろいろな活動に係わってきました。インターネットはここ数年で大きく変貌しており、社会的役割も高くなってきています。このような中、その責任と期待に応えるようJPNIC理事として貢献したいと思っています。 |
理事 |
鈴木 幸一 (株)インターネットイニシアティブ 代表取締役社長 (理事会推薦) |
神奈川県横浜市に生まれ、早大文学部卒業後、社団法人日本能率協会に入社しました。退社後はシンクタンクでの仕事に従事した後、 92年に日本で初めての商用インターネットプロバイダーとしてIIJを設立、今年で16年目を迎えます。 趣味は、読書、ゴルフ、音楽鑑賞です。 |
理事 |
曽根 秀昭 東北大学 サイバーサイエンスセンター 研究開発部 ネットワーク研究部 教授 (会員推薦) |
ずっと仙台に住んでおります。大学に勤めていますが、出始めのころのネットワークで遊んでいたら、今では学内やまわりのネットワークのサポートが仕事になってしまいました。小さいころから電気いじりにはまって、中学でアマチュア無線の道に入ったのですが、その続きが今のネットになってしまうと、趣味だったのか、どうでしょうね。 地方の非営利コミュニティは、いまでも、ネットワークの利用環境の全体について地域で助け合うのが活動の大きな柱になっています。そのあたりの経験を、JPNICがこれからのネットワーク運用や社会啓発に取り組むときの運営で活かせればと思います。 |
理事 |
高瀬 哲哉 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株) ブロードバンドIP事業部長 (理事会推薦) |
趣味は海外旅行です。見知らぬ土地に身を置くと心身ともにリフレッシュされます。なお、海外出張はその限りにあらず、です。 普段の週末は畑仕事をしています。自宅の庭に20坪ほどの畑を作っており、最近では苺、玉葱を収穫しました。今はトマトや茄子、きゅうり等、夏野菜の手入れが大変です。「座右の銘」というほどのものではないですが、「諦めないこと」「不測の事態が無いよう良く計画すること」「適者生存/変化に追従すること」を心がけています。 |
理事 |
丸山 直昌 統計数理研究所 データ科学研究系 准教授 (理事会推薦) |
本職は統計数理研究所に勤めております。20年程前に仕事でインターネットを使い始めたことがきっかけで、JPNICの前身JNICの活動に参加し、以来ずっとJPNICの活動をお手伝いしてきました。最近はJPドメイン名紛争処理方針(JP-DRP)と、ICANNを中心としたインターネットガバナンス関係の活動をお手伝いしております。 座右の銘は「無知は力なり」です。 |
理事 |
村井 純 学校法人慶應義塾 常任理事 (理事会推薦) |
趣味はインターネットです。座右の銘は、北風と太陽です。(銘ではありませんが) 現在のJPNICについては、JPNICの仕事は世界の規範になれるはずだと考えています。JPNICが世界の規範ならインターネットを使う人は世界に責任を持てるようになるはずです。 健康な運用はインターネットの命です。JPNICの責任はそこにあります。 |
理事 |
山口 英 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 教授 (理事会推薦) |
社会基盤化するインターネットにおける情報セキュリティ問題を広く解決するために、これまで学術に生きる者として奈良先端科学技術大学院大学において研究開発に取り組んできましたが、2004年から内閣官房情報セキュリティ補佐官として社会実装に挑戦することにも取り組み、大学教授をしながら補佐官の役割も果たすのも、既に5年目に突入しました。JPNIC理事としての活動を通して、インターネットレジストリ、そして、ISPを取り巻く情勢を広く深く理解するだけでなく、わが国のインターネット基盤をより強固にする具体的なステップを設計・実装する場を直接関わっていくことができます。2002年に理事を拝命して以来、JPNICが実施するさまざまな施策に関わってきました。今回役員改選で理事に再任されたことを契機に、また気持ちを新たにしてより多くの貢献を達成できるよう活動していきたいと考えています。 |
理事 |
山田 茂樹 国立情報学研究所 学術ネットワーク研究開発センター長 教授 (理事会推薦) |
NTT研究所でディジタル交換機や通信ネットワークの研究開発に従事し、2000年4月に国立情報学研究所に移りました。現在、ユビキタス/モバイルネットワークの研究と学術ネットワークSINET3の研究開発に従事しています。趣味はジョギングで、フルマラソンを44回完走しました。ベストタイムは3時間43分、ワーストタイムは4時間40分程度で、最近、ワーストタイムを更新中です。また、愛犬ゴン(13歳、オス)との散歩も楽しみです。犬は人生の良きアドバイザですね。座右の銘は、「初心忘るべからず」です。 現在のJPNICについては、インターネットを支える屋台骨として、しっかりした運営が行われていると思います。学術ネットワークSINET3の運用に関わる立場から、JPNICに少しでもお役に立てるように努力していきたいと思います。 |
監事 |
大町 隆夫 NECパーソナルプロダクツ (株)技術主幹 兼 NECパーソナルソリューション企画本部 エグゼクティブエキスパート (理事会推薦) |
1977年に慶応義塾大学工学部修士課程を卒業し、NECの中央研究所に入社しました。FAX、静止画、動画などのデータ圧縮研究や国際標準化(JPEG、MPEG)などに携わり、その後事業部にてFAX、TV電話、PCベースTV会議システム、アナログ/デジタル放送受信PCなどの商品開発を経て現在に至っています。趣味はTV録画を携帯端末で毎日通勤時に見ることと、飛行機関連の本を読むことです。信念は「頑張れば道は開ける」です。 JPNICとは今まで直接の関わりはありませんでしたが、課題認識から始めて、課題克服の道を開きたいと思います。 |
監事 |
香川 進吾 富士通(株) ネットワークサービス事業本部長代理 兼 映像ネットワークサービス事業部長 (理事会推薦) |
富士通でネットワークサービスを担当しています。富士通で最初のネットワークSEとして作業標準化、設計技法の確立を行いながら、お客様対応のフィールドSEとして従事し、今の職場に5年前に異動になりネットワークサービスFENICSの提供を行っております。 趣味は、ゴルフを少々。旅行が好きですが時間が無くほとんどしていません。座右の銘は、父からよく聞かされていた「不言実行」です。 現在のJPNICについてはインターネットが社会インフラとして定着している中で、より利用者の視点での事業再定義が必要な時期に来ているのではと思います。NGN、WiMAX、4G等ネットワークを取り巻く環境は激変しており、今やイントラネットとインターネットとの境がなくなりつつある時代を迎えています。その中で利用者の視点に立ったサービスの提供に注力することでJPNICに貢献できたらと考えております。 |
また、総会終了後には、「ADRの現在とドメイン名紛争の解決」をテーマに、立教大学法学部国際ビジネス法学科教授の早川吉尚氏による講演が行われました。その後、年に1度の恒例である懇親会も開催されました。