ニュースレターNo.42/2009年7月発行
第37回JPNIC通常総会報告
2009年3月19日(木)に、第37回JPNIC通常総会を東京都千代田区の秋葉原コンベンションホールにて開催しました。今回の総会では、2009年度の事業計画、収支予算の審議事項2件を会員の皆様にお諮りしました。以下に、簡単にご報告します。
第1号議案:2009年度事業計画案承認の件
2009年度の事業計画について、まずはじめに、成田事務局長より法人全体に関わる以下の説明を行いました。
- IPアドレス事業、インターネット基盤整備事業の二事業体制を継続しつつ、IPv4アドレス在庫枯渇への対応活動と、電子証明書を用いた指定事業者認証サービスへの移行推進に重点的に取り組むこと
- 2008年12月に施行された「公益法人制度改革関連3法」に示された新たな公益法人制度に対して、JPNICの方向性を明確にすること
また、各事業部からは事業内容について説明を行いました。各事業部における2009年度の重点課題は、次の通りです。
【IPアドレス事業】
- IPv4アドレス在庫枯渇対応の推進
- IPアドレス管理指定事業者に対する、電子証明書を利用したレジストリシステム認証方式の採用促進とパスワード認証方式の廃止
【インターネット基盤整備事業】
- 電子証明書を用いた指定事業者認証サービスの利用拡大の推進
- IPv4アドレス在庫枯渇対応策についての情報提供および普及啓発活動
第2号議案:2009年度収支予算案承認の件
続いて、成田事務局長より、第1号議案の事業計画を実行するための予算案について説明を行いました。
両議案につき、出席会員様からのご質問・ご意見は無く、2009年度事業計画案、収支予算案ともに、出席正会員の過半数の賛同により原案の通り、承認可決されました。
総会に引き続き、恒例となりました講演会が行われました。今回は、明治大学経営学部教授の中西晶氏より、「24時間戦えるネットワーク運用-高信頼性組織の視点から-」と題し、高信頼性組織とは何か、またインターネット業界が高信頼性組織の事例を知ることにどのような意味があるのか、そして組織を高信頼にしていくためには何が必要なことなのか等についてお話しいただきました。本講演の内容は、JPNICのWebサイトでも公開しています。
なお、2008年度の事業報告および決算を議題とした、第38回JPNIC通常総会は、2009年6月19日(金)に開催予定です。
(JPNIC 総務部 佐藤俊也)